ディープ喜撰山 その3
喜撰山から天ケ瀬ダムへの道を探して・・・てくてく

 
鳳凰湖が眼下に広がる


2015年10月4日(日) 晴れ 28℃ Ikomochi

コース:
宇治橋⇒志津川運動公園11:30〜宇治市産廃場林道ゲート(駐輪)11:40〜仙郷山林道〜宇治市産廃場12:20〜三叉路12:30=12:40〜仙郷林道2号線〜天ケ瀬森林公園入口13:40〜P359(高雄山)13:50〜P170〜鳳凰湖見晴広場14:50〜産廃場林道ゲート15:10⇒宇治橋








 喜撰山から天ケ瀬ダムへの道の続きを探索に行く。先日足が痛くなって引き返した場所から出発することにして、仙郷山林道の坂道を自転車を押して登る。林道の向こうからカップルがやってきたので話を聞くと、天ケ瀬ダムから登って森林公園に行ったけれど槙尾山へは通行止めだったので林道を下ってきたとのことだった。

すすきの秋 林道仙郷山線起点

 森林公園は平成24年大豪雨災害であちこち崩れて休園中と聞いていたのだが、ダムからは登れるようになったようだ。産廃場ゲートは今日も閉じているので、門扉の脇に自転車を止めて、静かな林道をてくてく。30分ほどで産廃場に着き、すぐに林道三叉路に出た。道端に山栗のイガやドングリがたくさん落ちている。栗の実はからっぽで、森の生き物たちがすでに食べた後だろうか。

産廃場ゲートへ 仙郷谷の道


仙郷本谷源頭は堰 山栗がたくさん

 三叉路で休憩して、履いてきたMBTサンダルを地下足袋に履き替える。この間の足指の痛みは、外反母趾で変形した親指が第2指の方に傾き、押された2指も変形しているせいかもしれない。トレーニングの先生が教えてくれた足指体操で、足指を広げたり引っ張ったり曲げたりと足先の運動をすると、緊張がほぐれるのか痛みが楽になる。足指の指と指の間に隙間ができるよう、グーチョキパー体操をするとおや指が開くので歩きやすい。やっぱり靴よりは足袋かなあ 地下足袋かなあ と、山歩きで試してみることにした。

 以前行きつけの靴屋でアサヒシューズの靴を買った折に、アサヒシューズはもともと地下足袋を作ってきた会社で日本人の足型をよく研究していると聞き、陳列してあった地下足袋を買った。が、なかなか機会がなくそのまま仕舞い込んでいた。

林道三叉路到着 地下足袋デビュー

 10年くらい前に、上高地のガイドのおじさんが地下足袋で歩いているのを見て、ミーハーな私はホームセンターで売っていた地下足袋で近所の山に行ったことがあった。このときは足指が痛くて足裏も痛くて、1回で地下足袋はアカンわとほうり投げたのだが。朝夕犬の散歩で試し履きした今回のアサヒマル優地下足袋は木綿素材が足に馴染み、なかなか履き心地がよい。これなら山にもいけそうと、再挑戦です。

山道発見 赤ペンキマークが続く

 仙郷林道2号線は砂利道なので、足裏が痛くないかおそるおそる歩いてみたら少しも石ころを感じない。これはいいぞ。さて、林道2号線の門扉の横に、かつての尾根の名残が残っているのだが、ここに登ってみると尾根通しの山道らしいものがある。歩京さんが喜撰山から尾根通しに槙尾山に歩いているので、この踏み跡がその当時のものかなとわくわくする。よくみると、杉の幹に赤ペンキマークが点々と続き、結局赤ペンキを追っかけて歩くことになった。同じような愛好家がいるのだろうか。

一旦林道に出る また山道へ

 この尾根道は、林道を左側に見下ろしながらつかず離れず、小刻みにアップダウンしながら地形図の通りに続いている。途中途切れて林道を歩くが、また山中に入りを数回繰り返し、最後は林道歩きとなった。1時間ほどそうやって歩いただろうか。林道のカーブを回り込んだところで右側に大きな案内図のある分岐に出た。森林公園への矢印があった。

林道へ出て 槙尾山への分岐に到着


天ケ瀬森林公園案内図 遊歩道から山道へ入る

 ここで林道を離れ、森林公園の山道に向かう。林道の南側から女性が2人歩いてきて、わたしの後ろを着いてきた。公園のどこかからやってきた人たちだろうか。天ケ瀬森林公園は20年ほど前に数回来たことがあるが、林道と階段ばっかりに閉口し、以来、足を踏み入れたことがない。だから道がどうなっているのか、さっぱり見当がつかない。

P359山頂 山道が続く

 歩きやすい山道を行くとすぐ、藪の向こうにはっきりと踏み跡が延び、赤ペンキマークがおいでおいでと誘っている。もちろん誘いに乗りました。取り付は広く歩きやすかったが、枯れ枝が散乱する雑木林になり、それでも斜面を登っていくと、開けた山頂広場に出た。後で地図を検討して、ここがP359 高雄山という名前だと知った。

 ピークから赤ペンキを辿って踏み跡を探しながらどんどん下る。時折先ほどの女性たちの話し声が、左側の下の方から聞こえるので、遊歩道が近くにあるのだろう。雑木の中を下っていくと、遊歩道に出た。そのまま階段を下ると標識があり、このあたりがつばきの道であるらしい。そのまま道なりにつつじの道へ進み、まだ新しいがけ崩れを補修した場所を越え、こもれびの道の分岐をつつじの道へ。

遊歩道に出た 遊歩道の復旧が進んでいる

 しばらく下ると、遊歩道から分かれて山中に入る踏み跡があったので、そちらに進む。大きな岩が斜面に転がる急な道をどんどん下っていくと、谷間の上部に出た。古いテープがあり、谷に下ろうかとも考えたが、まずはダムの上に出る道を探そうとあたりを見回すと、尾根の先にはっきりとした山道があった。そのまま辿って小ピークを越え、最後は道が怪しくなったが、斜面の下を見ると、公園の車道らしきものが見えたので、そのまま降りられそうな場所を探して車道に飛び降りた。そこは、天ケ瀬ダムが眼下に広がる見晴らし台だった。「鳳凰湖」と刻んだ石碑があった。親子連れがドングリを集めて遊んでいた。

岩の山道を下る 森林公園車道に出た

 地図を確かめると、喜撰山から尾根通しに一直線に歩いてきたようだ。ダム湖への道は分からなかったのでそのまま車道を下っていくと、すぐに産廃場ゲートに着いた。愛車がぽつんと駐輪していたのだが、まあなんと!カゴには誰か知らないけれど弁当の食べがらが突っ込んであった。まあね、ゴミ回収車に「その自転車引き取るで」と声を掛けられた代物で、さびさびのおんぼろ車体は不法乗り捨て車に見えないことはないですが。これでも一応かつて名車といわれた車種で、捨てるというのを貰って整備して部品も取り換えて、そこらの新車より乗り心地がいいのですがね。

 そんなおまけがあったものの、案じていた地下足袋登山は足指も痛くならず、至極歩きやすかったです。よかったよかったと満足してその夜寝たのだけれど、夜中に腰の痛みと太腿の痛みで目が覚めた。うーん これはまた新たな課題ができたようです。

 ところで、地下足袋を検索したら、NHKの山岳カメラマンさんが地下足袋登山されていてその様子をブログに書いていました。http://www.nhk.or.jp/ecochan-blog/400/173111.html わたしも地下足袋登山続けてみよう。

塔の島を望む こまちも猛暑を乗り越えました


                                    【 記: Ikomochi 】