(ディープ喜撰山 その4)

なかなかたどり着けない天ケ瀬ダム畔
ならばと逆回りで行ってみました

 
天ケ瀬の山


2015.10.17(土) 晴れ 25℃ Ikomochi

コース:
宇治橋⇒天ケ瀬ダム守衛所11:45〜階段11:55〜天ケ瀬森林公園入口11:59〜 休憩12:00=12:20〜P170 12:27〜P170徘徊〜13:00高雄山へ 〜13:20遊歩道〜もりの木橋〜眺望の道分岐〜14:20槙尾山展望台〜野鳥観察小屋〜馬の背展望台〜14:55槙尾山林道〜公園入口15:00〜天ケ瀬ダム守衛所15:20⇒宇治橋








 喜撰山から天ケ瀬ダムへつなごうと歩いているがなかなか到着できない。ダムからの道は通れるようになっていると聞いたので、逆回りで歩いてみた。

 天ケ瀬ダムの直下は架橋工事と水路トンネルの掘削工事が平成28年まで続くようで、白虹橋からダムサイトへの車道は通行止めになっている。よく見るとフェンスと塀に囲まれて歩道があるので警備員さんに聞くと、自転車は通れるとのこと。工事現場の中の狭い通路を、自転車を押して登った。階段の脇には自転車用に斜道が作ってあり楽だった。

天ケ瀬ダム ダム周辺は工事中

 天ケ瀬ダムの見学者入口からゲートを入って、守衛所横に駐輪。見学者名簿に住所氏名を記入してダムサイトに入る。守衛さんに「公園に行く階段はどこでしたっけね」と尋ねると、「ダムの奥から200段もありますよ」と教えてくれた。「ここから見えている山に登ってきます」というと「5時には閉門なので帰ってきてくださいね」と念押しされる。

 ダムの上からの眺めはいい。眼下には宇治川が峡谷を縫って蛇行する。ダムを渡って対岸に、清掃用ボートの収納庫を通り過ぎ急斜面に作られた階段を登る。ダム湖沿いには広い道があるが、フェンスで仕切られ立ち入り禁止だ。かつてダム湖めぐりのトロッコ列車が走っていた軌道跡で、この道を辿ってみたいものだと思う。

ダム見学者入口から入る ダムからの眺め

 急な階段を一気に登ると、林道に出て天ケ瀬森林公園の入り口がある。「災害のため閉鎖中」と看板が出ていた。林道を右側に進むと広場があって、ハイキングのグループが昼食中だった。先日見た「鳳凰湖」の石碑まで行く。ダム湖を見下ろしながら、私もおにぎりをほうばった。

200段の階段を登る 森林公園は閉鎖中

 今日はネットで探した底厚の丸五エアージョグ地下足袋を履いている。アサヒシューズの地下足袋は農家用だというので、底が薄いのかもしれない。だから夜中に太腿が痛くなったのかもと、アサヒシューズに他の種類の地下足袋はないか問い合わせたが1種類とのこと。ネットで探した丸五。書き込みには、お祭りの人や歩荷の人、お遍路の人などが感想を書いていたので、実物を見ていないけれどいいかな。なにも考えずに12枚こはぜの地下足袋を買ったのだけれど、ふくらはぎを覆う長さは良いもののふくらはぎの半ばあたりがきつい。仕方がないので上下だけ締めて間はぷらぷら。でも足首5枚くらいまではきっちり掛けられていて脱げる心配はなさそうだ。中に5本指ソックスを履いている。

鳳凰湖を望む エアージョグ地下足袋

 さて、先日下った時に見つけた踏み跡からP170を目指す。宇治市の境界杭がある。斜面を少し登るとすぐに山頂に着き、先日道を間違って下った場所も確認した。山頂は一面シダに覆われていて薄い踏み跡があるので行ってみる。くるりとピークを回り込んで崖の上から下を見ると、さっき歩いてきた林道がすぐ下を走っていた。位置が確認できたのでピークを北に回り込んで、向かうべく高雄山を探す。

ここから取り付く P170を彷徨う

 ぐるりと一周して、最初に登ってきた広場に出た。広場から高雄山の方向を眺めると、支尾根沿いにはっきりと山道が延びていた。ピーク広場をシダ原に入らず、そのまま東へ直進すればすんなり山道に出ると分かった。下から見上げた高雄山はきれいな円錐形の斜面だが、その分急な登りで20分ほど汗をかきかきよじ登る。地下足袋の踏ん張り具合はよい。こはぜ5枚のしっかり感もよく足首が安定している。なにより足元が軽いのですっすっと自然に足運びができる。

やっと山道に出た P170から高雄山を見上げる
遊歩道に出る 高雄山に向かう

 斜面の登りの途中で遊歩道に合流し、今日は標識の導くままに階段を登り東へ向かった。道なりに行くと、遊歩道は高雄山の山頂下を巻きながら作られていることがわかった。きっと昔からの山道なのだろう。歩きやすく気持ちのよい道だ。「森の木橋」と書かれた木橋に出て渡ったが、先の方はがけ崩れで橋げたが崩れ落ちている。しかし、崩れた場所にはちゃんと小道ができていて、危険なく歩けた。橋を越えると直ぐに分岐に出た。このまま直進すれば仙郷林道2号に出るのだろうが、右折して槙尾山に向かう。

高雄山頂下の道 もりの木橋
木橋は壊れているが 眺望の道分岐

 よく歩かれた広い山道を下ると、大きな樹がこんもりした広場に出て、丸木造りの展望台があった。ここからの眺めはすばらしく、はるかに愛宕山も見える。

槙尾山展望台 愛宕山 西山を望む

 山頂から道なりに下っていく。野鳥観察小屋に出たので中を覗くと、がっしりした造りの小屋には外の小鳥たちを観察するための穴がいくつも開けられている。楽しそうな小屋。しかし豪雨災害で崩れたのか、土台の土がはぎとられコンクリート杭がむき出しになっていて、補修工事をしないといつ傾くか安全でなさそう。公園の再開は未定とあったが、こりゃなかなかたいへんです。

立派な野鳥観察小屋だが ああ 土台が崩れている


何者かが掘りだした蜂の巣? ピラカンサの実

 馬の背尾根の展望台から下って林道に出、槙尾山林道をそのまま進み、公園入口に出た。土砂崩れのあった場所は補修工事が行われ道は危なくなかったが、橋や小屋などの工作物が補修手つかずだった。再開までは時間がかかりそうだ。ダムに下る階段脇の急斜面にも、大きな土砂崩れの痕跡があり、一面コンクリートで固められてあった。あの豪雨災害の被害は大きかったのだなあと改めて思う。

ここは馬の背展望台 槙尾山林道に出た しいのみがたくさん

 ダム守衛所に行くと、守衛のおじさんが「随分ゆっくりしてきたんですね」と声を掛けてきた。「あのピークからあそこまで行ってきたんですよ」稜線を指さしながら説明すると、「毎日見ているけれど登ったことないなあ」とおじさん。

現在地は・・

 今日は槙尾山を確認できてよかったです。公園の中の林道はいただけないけれど、山道はいろいろなバリエーションが作られているようでほどよく野生的でよかったです。早く再開できるといいですね。

 さてエアージョグ地下足袋、木綿で作られた足袋部分は履きやすく、足底が分厚く歩きやすい。しかし、親指の付け根部にがっちり当て布がしてあって、それがわたしの外反母趾のでっぱりにあたって擦れて痛かった。履いていた五本指ソックスもその部分が擦れて生地が破れてしまった。地下足袋はサイズ分けが大まかでぴったりがなく、どうしても大きめを履いてしまう。靴ずれは一番の大敵。夜中には、やっぱり太腿と腰の痛みに悩まされたのでした。はてさてどうしたものか・・・


                                    【 記: Ikomochi 】