ディープ喜撰山 その5
天ケ瀬の山を尾根通しに周遊しました

 
天ケ瀬ダム旧発電所を望む


2015.10.24(土) 晴れ 24℃ Ikomochi

コース:
宇治⇒天ケ瀬ダム12:30〜鳳凰湖見晴台13:10=13:20〜P170〜高雄山山頂?14:10〜P36914:20〜仙郷山林道2号線14:30〜槙尾山分岐〜ヤマブキの道分岐〜もみじの広場14:45〜P330〜サクラの谷を経て〜林道終点15:20〜サクラの道〜槙尾山林道終点15:45〜天ケ瀬ダム16:30⇒宇治








 この間天ケ瀬の山を小分けに歩いたが、地形図の山地やP330やP255が気になる。 お天気も良いので、自転車で天ケ瀬ダムに向かう。白虹橋を少し上がったところで高雄山方面を眺めていると、「あれれ?P369の山頂が前後2つ重なっているやん」。ダムサイトからはP369のピークは1つしか見えないのだが、どうなっているんだろう。

P369にはピークが2つあるやん 今日の目標はあそこ
ダム畔からはピークは一つに見える ダム湖右岸に道があるのだが

 ダム管理事務所のおじさんは先日とは違う人で、いつものように住所と名前を記入してダムサイトに入る。今日も見学者が多い。ぶらぶら歩いていくと、先ほど私を追い抜いて歩いて行った男性が向こうからやってきた。リュックをしょって長靴を履いているので気になっていた人、管理事務所に先に記入した住所をみたら家のご近所さんなのでさっそく声をかける。「こんにちは 今日はどこに行くのですか?」「あー そこらへんをぶらついているのです」「わたしとご近所さんですよ」この方も低山歩きをされているらしく山談義となった。

 「なるべく林道や車道を歩かずに山を繋ぎたいと道を探しているのだけれど、このあたりは無理ですねえ。醍醐の上の車道は、どうしても歩かなくてはなりませんかねえ」そうか この方も山道派 同好の士っぽい。車道を歩かずにすむコースを日々探索されている様子。30分くらい立ち話が弾み、お互いの健闘を祈って別れたのでした。

天ケ瀬ダム昭和39年竣工 ボート小屋を通って進む

 さて、ダムから階段を登って森林公園広場に向かう。鳳凰湖を眺めながら休憩。今日はアサヒマル優地下足袋を履いてきた。丸五のエアージョグで歩いた先週、夜中に太腿や腰の痛みにうなされたので、ふくらはぎまでこはぜを掛けて足を締めたのがあかんかったかと、3枚こはぜのマル優で試してみる。靴下は気になっていた足袋型ソックス「エコノレッグ」を取り寄せて、これもお試し。山用靴下くらいの厚みがあるので、先週のように靴下が破れることはないかも。

 13:10いつもの山道からP170を目指す。先週迷った山頂付近は無事通過してP369目指して斜面をよじ登っていく。赤ペンキマークの幹に沿って踏み跡がとぎれなく続いているので、雑木林も羊歯原もどんどん登り、14:10小さなピークに着いた。石柱が立っている。

今日の履物はこれ P170へ羊歯の中を

 もしやここが高雄山っていうのかも。公園案内図にある高雄山364.7mというのが意味が分からなかったのです。地形図にはP369の西南に延びた尾根の先にこぶがある。ここのことかも。この石柱のすぐ下に正規の登山道があり、もりの木橋を経て槙尾山へとつながっている。登山道はP369山頂を通らず直下を巻いている。なんでかと頭を悩ませていたのが、これで状況が分かった気がする。

山道を登っていく 途中にこんな石柱がある 高雄山?

 そのまま踏み跡を辿ってP369へ。山頂には「鳥獣保護区」の看板が立つ。少し平らな山頂。東へ乗り越してどんどん下っていくと、羊歯原の向こうに林道が見えた。山道はないけれどそのまま直進して、林道に飛び降りた。仙郷山2号線の途中で、資材置き場があるあたりだった。なるほどなるほど。

ここは369ピーク 鳥獣保護区です
ピークを下ると 仙郷山林道2号線に出た

 林道を南下すると、森林公園の案内板がある分岐がすぐだった。そのまま林道を先へ進み、「ヤマブキの道」分岐を過ぎ、左側にP330の尾根であろうこぶを見上げながら「もみじの広場」へ。

 林道から東側の崖に、尾根に入る道があったので登ってみた。すぐにはっきりした山道があって少し北へ登ると、小さなピークがあった。道はそのまま北進しているので、多分尾根通しの道があると思う。

赤ペンキマークにしたがって山道に入る 槙尾山分岐をさらに南下する
現在地は
ヤマブキの道分岐 もみじの広場

 今日は引き返し、山道を南へ。右側下に先ほどの林道が見え隠れするのを眺めながら、尾根通しに進む。途中途切れて林道に出て、また山道を探して進むと、荒れた谷間に出た。木の階段などあり、桜の若木がずらっと列を作っているので、ここも公園の一部なのだろう。枝が散乱する道をそのまま下っていくと、林道に出た。「サクラの道」の標識があった。

ピーク330へ 桜の若木が並ぶ谷間

 林道を先に進んでみると、すぐに行き止まりの広場があり、林道終点であった。西側にこんもりした小さなピークがあり、P255であろう。ピークを下から確認し、林道を引き返した。先ほどの「サクラの道」分岐からサクラの道に入り、荒れた薄暗い谷間を進む。ここまでは公園再建の手がまだ届いていないようだ。花の季節はきれいなのかなあ。

 山の中の小道を進み、トイレのある広場に出た。槙尾山林道の終点だ。森林公園のこの奥まで来たのは初めて。結構山あり谷あり、バリエーションに富んでいて面白い。 槙尾山林道をぶらぶら西へ進むと、大きな広場や建物群がある。野外活動で賑わったのだろう。早く再開されるとよいのに。

仙郷山林道2号線終点 林道終点広場
サクラの道へ 槙尾山林道終点

 山を歩いていたとき、カツーンカツーンと木を叩くような音が響いていた。何か作業をしているのだろうと思っていたのだが、林道の途中の木の階段や橋が新しく造り直されていたので、ここの作業だったのだな。少しづつ公園再開に向けて補修作業が進んでいる。

 公園広場から階段を下りダムサイトに出たら、管理人のおじさんが待ちかねていた。もう4時半だから、そろそろダム門を閉める準備にかかっているのだろう。先週会ったおじさんも来ていて「見慣れた自転車が停まっていたからまた来たんだなと思ってましたよ」と声を掛けてくれた。「もうすぐダム周辺の黄葉がきれいになりますよね」と話しながら辞した。

 今日は尾根伝いにくるりと歩いてみて、このあたりの様子が分かってきた。結構広い山地で、里から一歩離れており仙郷山の謂れが理解できそう。また、公園案内図にある「高雄山」の位置が分からず悩んでいたのが、今回発見できてちょっとすっきり。

おっつ 木の橋が修繕されている 天ケ瀬ダムへ近道

 ところで、問題の地下足袋ですが、マル優でもやっぱり夜中に太腿と腰の痛みに悩まされた。トレーニングの先生に相談したら、「内太腿の痛みは親指で地面を蹴って歩いているからだろう。歩き方としてはちゃんと指を使って歩いていて正しくできている。

 腰の痛みは、地下足袋で登り下りするにはぐっと踏みしめる腹筋の力がいるが、わたしは4時間くらいまでしか耐えられない力だろう。」ってことだった。やっぱり・・・ついに腹筋に来たか・・常々腹筋がネックだとは分かっていたのですがね。ということで、「お腹のベルトを締める」と歩きながら声掛けしておへそを締めている次第です。エコノレッグの履き心地は良かったですよ。


                             【 記: Ikomochi 】