音羽山・高塚山・醍醐山
(大津大谷から宇治黄檗へ歩く)


 
音羽山から比叡山と比良山系


2015年 2月7日(土) 晴れのち曇り  森の旅人M

コース:
京阪京津線大谷駅〜音羽山〜牛尾観音〜高塚山〜横嶺峠〜醍醐山〜醍醐寺五大堂 〜奥ノ院(回峯道)〜炭山〜長坂峠〜宇治カントリーゴルフ場





 2015年は2月に入っても寒さが続き,前日も山には降雪があり北山,西山は白く輝いています。今回も雪の無いコースとして,人気の音羽山から高塚山,醍醐山を抜けて宇治黄檗まで歩いてきました。

 京阪京津線大谷駅で下車した人数は4人,そのうち夫婦連れがハイキング姿でそのまま駅を出てから右折して行きました。スパッツ等の準備をしてから出発です。直ぐに左手に蝉丸神社を見て国道1号線に出て国道を越えるための陸橋に向かいますが,上り口付近が土砂崩れで無くなり工事中です。いきなりの予定外,仕方なく横断歩道を渡り南側から尾根取り付き道を探しました。簡単に道は見つかり,本来の山道に入ることができました。

京阪大谷駅 陸橋取付は土砂崩れ

 音羽山へは尾根稜線に乗るまで急斜の階段道が続きます。尾根に着いた最初の標識を見た後,一旦平坦路になるものの再び丸太の急階段が数箇所待っています。途中で先行の京阪大谷で見かけた夫婦を追い抜きました。NTT中継電波塔から南東へ下るものの,その後も緩やかな坂道が続きます。標識を見ながら行くと音羽山に到着します。

 定番の北側に広がるパノラマは,比叡山の奥に白く輝く比良山系が見え,右手には琵琶湖も輝いています。西側は西山から愛宕山,北山と一望でき,今日は天気も良く見応え十分です。若い男性グループ,ファミリーと次々とハイカーが増えて賑やかになります。

急階段が続く 音羽山山頂

 音羽山から牛尾観音へ下って行きます。途中の石山寺分岐を通過,荒れ気味のU字道を避けて脇道が出来上がっている。牛尾観音には2組の熟年夫婦の姿がありました。桜の馬場に下って行くと,牛尾観音直下まで迫った大規模ながけ崩れがあり工事中だった。桜の馬場は,大量の土砂で覆われて複数の重機が見られた。

牛尾観音 土砂に覆われた桜の馬場

 高塚山へは鉄製の橋を渡り,谷を遡ります。途中には倒木や土砂崩れで従来の道が流出した箇所では新しく道が作られていました。道路下のコンクリートトンネルを通過して行者の森分岐に着いたところ,前方の坂から音がすると思ったら,いきなり目の前に小型のシカが飛び出して突進してきた。

 体が一瞬固まってしまった。シカもびっくりしたのか直前数メートルの位置で,直角に方向を変えて山の中へ姿を消した。「良かった。」の一言である。高塚山分岐で高塚山に向かう,三角点のある場所は山道から少し外れた場所にある。山頂から展望は雑木で全くない。昼食をここで摂る。

 

 

桜の馬場から高塚山へ 道路下のコンクリートトンネル
高塚山分岐(右手から来て、左手山頂方面へ) 高塚山山頂

 高塚山分岐に戻り,坂道を上りゴルフ場取り付け道路へ出る。横嶺峠までアスファルト道路を歩く。一部大阪方面が良く見える場所がある。横嶺峠から醍醐寺への階段を上る。山頂と思われる当りで,右手の雑木林に分け入ると醍醐山の標識が架かっていた。これで三山登頂完了である。醍醐寺五大堂から上にある開山堂へ向かう。人気が少なく老夫婦1組のみが昼食中だった。

横嶺峠のお地蔵さま 醍醐山
五大堂 開山堂

 開山堂から笠取・奥ノ院道へ向かう。途中にある奥ノ院入り口の鳥居を潜り,回峯道を進む。森深くいる感じでヒノキ林の中,二つ目の鳥居が見える。ここから奥ノ院には向かわず,右手の坂道を上る。今日一番の急斜面かもしれない。その後,尾根伝いに醍醐寺の林道に向かう。回峯道も一部荒れていた,林道に出る古い丸太橋を恐る恐る渡る。

笠取道から奥の院鳥居へ 拝礼所

 炭山に入ってからアスファルト道路を歩いて長坂峠に向かうが,分岐が判りにくい。民家の脇から入り込むが,ここから急坂道となる墓地脇を通り,宇治市の低区及び高区配水池施設を見てから山道に入る。長坂峠の標示は無くどこか峠か不明だ,山道のピークを過ぎると直ぐに日清カントリークラブの取り付け道路に出る。

 直進して再び山道を下って行くと今度は宇治カントリークラブのゴルフ場を両側に見て下る。最後はゴルフ場を横断して市道に出るが,プレイ優先のために信号機があり青になってからゴルフ場を横断する。信号機がありそのまま直進して下ると府道へ出る,南側へ向かうと京阪黄檗駅を右手に見ることが出来ます。

炭山から宇治黄檗への分岐 宇治カントリークラブ内を横断

 このコースは,音羽山までは標識もありますが,その後は少なく地図は必携です。高塚山分岐には標識は無く,注意しないと通り過ぎてしまいます。


                           【 記: 森の旅人M 】