鷲峰山(湯屋谷コース)

宝篋印塔(鷲峰山最高点)


2015年 1月11日(日) 曇り  森の旅人M

コース:
宇治田原町湯屋谷〜茶宗明神社〜P410〜鷲峰山三角点〜林道〜金胎寺(本堂,多宝塔)〜宝篋印塔(鷲峰山最高点)〜金胎寺山門〜金胎寺(本堂,多宝塔)〜林道〜P410〜林道湯屋谷下山口〜茶宗明神社〜湯屋谷





 2015年となり年が変わっても寒気に毎週のように覆われるこの冬,北山はどこも結構な積雪があるようなので,雪の無い山として久しぶりに山城の主峰,鷲峰山に行ってきました。今回は初めて三角点の確認をすることも目的です。

 宇治市街を抜けて,宇治田原町に入り国道307号線を滋賀県境近い宇治田原町湯屋谷に向かいました。駐車場所をグランド近くの空き地に確保して湯屋谷コースを目指します。

 このコースは標識も多く有り,良く踏まれているので安心して歩けます。標識に従い茶宗明神社まで細谷沿いの緩やかなコンクリート道を歩きます。初夏だとお茶の乾燥工程の香りもするところだが,今は真冬でさすがに香ばしい臭いはない。

宇治田原湯屋谷 鷲峰山金胎寺(湯屋谷コース)標識

 一本道で茶宗明神社に到着。お茶漬けの永谷園創業関係者の出生地であることの石碑が建てられている。境内の手注ぎ場脇から丸太の橋を渡るとコースの始まりとなる。ヒノキ林となり北山と同じ風景がここにもある。

茶宗明神社 湯屋谷コース登山口

 厳しい急坂道ではないが,年末年始でなまった体には辛い山道である。坂道がP410まで続く。少し平坦路があるが,直ぐに山頂までの一気の登りが始まる。雲が厚くなり暗くなってきた。雑木も見られるようになり少し開けた東南の稜線にこれから行く予定の鉄塔と電波塔を見る。

ヒノキ林を上る 稜線の電波塔

 道は細谷道から両側が切り落ちた尾根道を上る。小雪が舞い落ちてきた。遠くを見ると少し見通しが悪い。先を進むにつれて薄っすらと雪が積もっている。滋賀県境の集落である奥山田への分岐を通過してしばらくすると,林道に飛び出る。

尾根道を上る やがて雪道に変わってきた

 その手前にNTT中継所標識があるので左の高いほうへ登っていく。三角点はこの中継所に続く位置にある。最初の4〜50mは道があるものの結局道が消えてしまう,先ほど見えていた電波塔の建物が目の前にあり適当に上っていく。この電波塔はNTTの無線中継所で更に隣接してもう1つの電波塔があった。つづいて無線中継所が京都府と国の2施設ある。鷲峰山三角点は東側の高台にあった。

 小じんまりとした広場に設置されている三角点の以外に,謂れのありそうな天測点と書かれたプレートが貼られた八角石碑も立っている。標高681.17m,樹木に囲まれて展望は全く無い。その後は林道に下って,金胎寺に向かう。

NTT中継所分岐 NTT中継所には電波塔が2基
京都府と国交省の無線中継所 鷲峰山三角点

 金胎寺へ向かう山道は,少しずつ薄っすらの雪道に変わっていく。林道に標識がありヒノキ林を通り金胎寺の本堂と多宝塔のある境内に出る。少し寂れた感じで建物の傷みが目に付く。本堂の屋根下を借りて昼食を摂る。その後は多宝塔の横を通り鷲峰山最高峰に向かう。

金胎寺本堂 多宝塔

 最高点682mには立派な宝篋印塔があり,休憩場所にもってこいの広場となっているが今日は人の姿は無い。北側に展望が開けているものの周囲の杉が伸びているため視界が取れなくなっている。風が冷たく短時間で撤退。そんな中,今日初めて青空が広がり太陽光が一瞬差してきた。 金胎寺の表に向かう。本堂から下っていくと金胎寺門前に出る。しんと静まり返って居る。寺内にはトイレも見えます。予定では行者コースを探索するつもりでいたが,今日は天気とコンディションが悪いのでやめておく。

金胎寺山門 金胎寺境内

 この後は,湯屋谷へ戻りました。天気は一瞬良くなったと思えば急に暗くなり小雪が舞ったりしました。山城の低山と言え,雪を見て冬山を探索することができました。 茶宗明神社に戻ると,地元のご婦人方が落ち葉の清掃をされていました。私も気持ちよく帰宅することができました。


                           【 記: 森の旅人M 】