皆子山 (足尾谷支流谷〜東尾根道) (梅雨時期のためサブコースで山頂に立つ) |
皆子山 山頂 |
2015年7月4日(土) 曇り 森の旅人M
コース: 足尾谷橋〜足尾谷〜支流谷〜東尾根〜寺谷分岐〜皆子山〜寺谷分岐〜東尾根〜P941〜P837〜平〜国道〜林道〜足尾谷橋 梅雨空の下,心は軽くないが大原を抜けて一路足尾谷橋に向かう。現地の空模様も曇り空であるが,予報では日中は降らないので山行を決める。 橋から離れた所に2台,車が駐車していた。横目で見て当方は足尾谷橋で駐車場所を確保。この時期一番気になるのが山ヒルである。既に被害経験あるため吸血されないよう,今回は臭いの強いサロンパスを首筋に貼って山に出発だ。足元は長クツである。 足尾谷の林道は以前以上に崩壊が進み,電信柱も谷へ滑り落ちている。危険予防の柵とテープが多数設置してある。発電所の魚道で谷川の水量を確認するが,今までで一番の水量で魚道から溢れ返っている。たっぷりこの辺りは降っていたかもしれない。この先思いやられそうである。林道が大きく林道が崩壊している場所も変わらないが自然に馴染んできている。林道終点で一旦休憩していると足元に動く生き物,ヒルがお出ましだ。
右岸に渡河するが,橋は復旧していない。いつも長クツならすんなり渡れる下流の場所も水量があり深く無理。結局,上流の岩伝いに何とか右岸へ渡る。 支流谷が左から入り込んでいる。この先が「くの字」橋跡で,どう見ても川の深さと勢いから今日は左岸への渡河は無理。あっさりツボクリ谷遡上を諦める。支流谷に戻りサブコースの支流谷遡上コースを進むことにする。長クツからトレッキングシューズへ履き替える。このコースの急斜面は長クツでは足首を痛める。谷の狭い関門を抜けて右岸を登っていく。谷に下りて岩を乗り越えて行くと石積跡の場所に出る。ここから良く見ないと分からない高巻き道を進む,多分獣道と思われる。崖崩れのあった場所も越えて距離を稼ぐ。
2回目の渡河で左岸を登る,作業道があり三本の大木が迎えてくれる,谷三又に到着。鬱蒼とした森と曇り空で夜半のように暗い。 中央の谷に入っていく,細谷だが大岩などで歩けないため崖によじ上り進む。谷分岐が現れるがここは左谷に進む。広くなった空間場所が最後の難関,急斜面登りが始まる。
右手の細尾根に辿り着かねばならないが道は無い。少し折り返した後,適当な場所から滑落しないように細尾根に慎重に入る。危険箇所である。細尾根には急斜面にアセビの群生があり分けて超えていく。息も上がる頃ようやく細尾根を抜ける,次に急斜面が待っている。足元が踏ん張れず,滑りそうになる。樹木に木の根っ子を掴んで登っていく。何度も休憩しながら上るため東尾根に出るまで1時間弱も掛かってしまった。急斜面の谷を這い上がるので仕方ない。
東尾根道を皆子山山頂へ向かう。晴れていたら視界の利くピークから下って鞍部,そして寺谷分岐に着く。そのまま北に行くと山頂となる。広い山頂である。 山頂は無人で周囲の比良山系もガスで見えない。北側に薄く武奈ヶ岳らしい姿があるが現認できない。ヒルにやられていないか確認,シューズと首筋のタオルにも血が付いていないので被害ないようだ。昼食にするがハエが多くうんざり。ハエを追いながらの食事に楽しみもない。更に天候も気になる。ゆっくりできず,食事後すぐに撤退する。
復路は東尾根道を下る。支流谷を上ってきた場所を通りP941に着く前,若い女性2人組と出会う。こんな天気の悪い日に出会う人はいないと思っていたので何でと思うほどだ。山頂までどれくらい掛かりますかと聞かれ20〜30分と返事する。地図の所持を聞くと持っていないと言う,帰りも同じ道を戻るように言い聞かせる。P941の「大阪」の赤い表示板を見てP837へ下る。続いて出会ったのが若い単独男性である。登山道を聞かれる。復路を聞くと同じ道を戻ることを聞いてそのようにと言う。空がどんよりしてきて森の中は夕闇の暗い道になってきた。するとパラパラと降り出したのである。 皆子山へはツボクリ谷から東尾根道が本道となってしまい,はっきりした道に変わってしまった。以前,道迷いをしていたのがうそのようだ。小雨に追われるようにP837を通り,急いで最後の墓地への尾根分岐の急坂を下って行く。小雨も止み,若干明るくなってきた。疲れもあり休息を取ってから平へ下る。
平から朽木側へ国道を少し歩き,通行止めとなっている林道へ入る。安曇川は梅雨時期らしく水量が多い。川を見ながら無事,足尾谷橋に戻りました。 早速,帰宅準備でスパッツを外すと左右から計3匹のヒルがこぼれ落ちた。やっぱりと思いながらシューズを脱ぎ,出血確認するが両足ともなく被害なくよかった。衣服にも付着しておらず,ほっとして帰路につきました。
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