鈴鹿山系 入道ケ岳

正面に鎌ケ岳,右に御在所岳,その奥に釈迦ケ岳


2015年11月28日(土) 晴れ  森の旅人M

コース:
椿大神社駐車場〜愛宕社(北尾根コース登山口)〜鉄塔〜P498〜北尾根避難小屋〜北の頭〜入道ケ岳山頂〜奥の院〜入道ケ岳山頂〜二本松尾根コース(下山)〜二本松避難小屋〜二本松尾根,井戸谷コース駐車場〜愛宕社〜椿大神社駐車場





 冬型の天気により鈴鹿山系も晴れの予報と分かり,以前から登山予定していた入道ケ岳へ向かいました。入道ケ岳は鈴鹿山系の代表的な鎌ケ岳,御在所岳の南側にある標高906mの山です。1000mに満たない山ですが,歩いた北尾根コースは結構ハードな山道でした。

 登山口となる椿大神社(つばきおおかみのやしろ)には登山者も駐車できる第2駐車場があり使用させてもらう。既に20台近い車が駐車していました。天気は快晴で途中の麓からは入道ケ岳がはっきりと分かります。

麓からの入道ケ岳 椿大神社

 出発するとおじいさんと孫らしい二人と一緒になりました。登山口を確かめようとすると二人も初めてのことで,三人で登山口まで同行しました。 北尾根コースの登山口は椿大神社に沿ってアスファルト道路を上って行った愛宕社です。石を組んだ階段が続きます,椿のトンネルになっており少し薄暗くなっている。途中から急激な傾斜階段となるため左手の迂回道を上っていきます。最上部の鳥居に着くと汗が出てくる,服の調整も終えてこの先から山道に備える。

 スギ林の急坂を小刻みに折り返して上って行きます。平坦路になったと思ったら尾根の急坂が続く。尾根に上がった場所にポイント2の標識。北に向かって平たんな尾根道を行く,途中鉄塔の下を通りポイント3へ。ここから西に方向を変えて一旦下り,P498へ。この先の鞍部から北の頭まで登りが続く。急斜面のハードな道にはロープもある,木の根っ子もつかむ道を上る。やがて避難小屋が見える。中は六畳ほどで結構広く長椅子も左右に配置してあった。

北尾根コース登山口 鉄塔下を通過
ポイント3 急斜面を行く

 避難小屋を過ぎるとスギ林から雑木に変わり,葉の落ちた森は明るくなっている。 広い尾根になりここにも名残の紅葉が多く見ることができる。真っ青な空に赤いモミジが映える。途中早くも下山の夫婦と出会う。気持の良い尾根道は西へ方向を変えてやがてアセビのトンネルに入る。一旦抜けた場所にポイント8の標識。目の前に鎌ケ岳が現れる。再びアセビのトンネルに入る。ポイント9では山頂の鳥居をはっきり目にすることができる。アセビの緩やかな坂道を飛び出ると北の頭へ。ここからは北に鎌ケ岳,御在所岳さらに右奥に今年9月に登った釈迦ケ岳が見える。見応えのある山岳風景が目の前にある。寒風の強風の中しばらく立ち続ける。

北尾根避難小屋 モミジの紅葉
広い尾根 アセビのトンネル下
ポイント8 北の頭

 南側の山頂に向かうため下ると,アセビの森を避けるように縁を回る道が付いている。途中,左手に見えるのが井戸谷で登山者が数人上ってくるところだった。ここにもアセビのトンネルがあり潜り抜けると山頂出た。

鎌が岳と御在所岳 入道ケ岳山頂を見る

 山頂には大きな鳥居が立っており,椿大神社の一部であることを示す。立派な山頂標識もある。なんと言っても360度の展望は気持ち良い。冷たい強風のため登山者は写真を撮ったら東の斜面に移り弁当を広げている。南に来た分,鎌ケ岳,御在所岳は小さく見える。伊勢湾からは太陽の反射光がまぶしい。

アセビの林を避けて山頂縁を行く 鳥居のある入道ケ岳山頂
入道ケ岳山頂 奥の宮を見る

 入道ケ岳の標高が高いのは三角点のある山頂(906m)ではなく。西のある奥の宮で10mほど高くなっている。時間が早いので奥の宮へ向かう。笹原が広がる下り道を鞍部で折り返して奥の宮へ上る。奥の宮に着くと男性が一人昼食中であった。山の雑木に囲われた奥の宮は鳥居と小さな社があった。風がなく日当たりがいいので暖かく狭いがここで昼食を摂った。男性は地元の方で,肩を壊したためリハビリ兼ねて上って来たとのこと。昼食後,男性は北の頭方面へ,私は再び山頂へ戻りました。

 山頂へ戻ると,鎌ケ岳と御在所岳の後方に雲が多くなり天気は下り坂のようだ。先ほどと違い多くの登山者で賑わっている。人気の山のようで北の頭にも人影が多く見える。東斜面でも多くの人が昼食のようだ。

奥の宮 二本松尾根コースポイント5 滝ケ谷分岐

 帰路は二本松尾根コースを下る。こちらもアセビが多いが北尾根コースほどでもない。下り始めて北を展望できる場所から見るが手前の尾根に隠れて鎌も御在所も姿はない。 こちらのコースにもポイント標識が設置してある。また二本松尾根コースにも避難小屋があるが北尾根よりこじんまりしている。この小屋を下るとポイント5で二本松尾根コースと滝ケ谷コースの分岐。そしてスギ林に入っていく。道は小石の転がる場所を通り,高度を下げて谷に下って行く。渡渉してポイント2,堰堤を右手に見る。やがて広い堰堤の河原に出て対岸へ渡るとそこは駐車場になっていた。ここは二本松尾根コースと井戸谷コースの登山口であった。

堰堤河原を対岸へ 二本松尾根,井戸谷コース駐車場

 ここからはアスファルト道になり北尾根コース登山口の愛宕社前を通り椿大神社駐車場に戻りました。今日は神社の縁日で第1駐車場が会場になり,多数の人出で賑わっていました。駐車場も満車で一杯になっていました。

 疲れと汗を流すため,湯の山温泉に向かいました。今日はアクア・イグニス片岡温泉(600円)に入り,広い湯舟と露天風呂でゆったりした後,無事帰宅しました。


                           【 記: 森の旅人M】