赤坂山 (小てつ NO.81)


 
赤坂ピーク


平成27年6月14日(日) 曇り      JOEさん、小てつ

コース:
黒河峠〜明王の禿〜赤坂山 ピストン





 平成24年7月1日に訪れ、雨中貸切りの赤坂山で旬のキンコウカやササユリを見つけることができて以来、だいたい7月初めの週に訪れている赤坂山。哲郎さんの今週のフォトでもありますように、今年の花は早いと言うことで、例年よりも2週早い今週に、赤坂山の様子を見てきました。

 161バイパスを利用すると言うことで、いつものように山科で待ち合わせ、前日まで天気予報が悪かったせいか、ガラ空きの161バイパスを北上し、なんと1時間かからずにマキノに到着する。白谷分岐で在原方面に折れ、黒河林道分岐から林道に入っていく。いつもは砂利置き場にデポするのだが、もはや進入禁止の看板も無くなっていて、ゲートのクサリやバリケードも無いことから、峠まで稲妻号で登って行くことにする。

 しかしながら登りはじめてすぐに、大丈夫かいなと思ってしまう。24年の豪雨で一度林道は大きくえぐられたのだが、その年の秋には修復されて通れるようになっていたのが、去年の豪雨でなったのか、前ほどはひどくはないものの、また砕石が流されえぐられた状態になっていた。

 慎重にコースを選び、どうにかスタックしないように登って行くと大型4躯の車が降りてきた。大きな車が通れるならと何とか峠まで登ったが、途中何箇所かはひどいところもあるので、2躯の乗用車での進入はやめておいた方がいいと思います。

 トイレの先に稲妻号をデポし、準備をして珍しい鳴き声の鳥に送られて(帰ってから調べると、アカショウビンであることがわかりました)8時40分に出発できた。出発してすぐに2台のワンボックスがあがってくるので恐れ入った。いい根性なのか、ただのバカなのか?。

 どうせ同じところに出るからと、いつものように登山道では無く林道を登っていく。それは林道を作るために削られた斜面に、何か野草はないだろうかということなんだけど、今はコアジサイばかり。

キンコウカは咲きはじめ まだ旬のベニドウダン

 林道から登山道に入っても、いつもより2週早いということで、いつもと違うのは無いかいなと脇見に忙しい二人は、後続の単独男性に追いつかれてしまう。雪の時期なら考えられないけれど、今日は花見なので、どうぞどうぞと先を譲る。「カッコばっかりいっちょ前やのに、歩くの遅い大したことない奴らや」と思われてますよと笑う。

 キンコウカは咲き始め、モウセンゴケはまだまだ。ベニドウダンがまだ盛っていたが、サラサドウダンは不調だった。いつもの三国山の分岐のも、まったく花をつけてはいなかった。明王の禿のところのギボウシはもう咲いていたが、ここのは園芸種のような色だなぁ。

 そんな中、今年の主役はヤマボウシで、全山ヤマボウシの白だらけ。でもって、去年ブナを丸裸にしたマイマイガの毛虫は、いるにはいるが去年ほどでは無く、ユッキー様が言われるように梅雨の雨が洗い流してくれたのか?。

明王の禿のギボウシ 今年の主役

 そんなこんなで、雪道よりも遅いペースで、11時に赤坂ピークに到着する。琵琶湖側から風が吹き上がってくるので、反対側の海に向かってラーメンタイムとする。今日はぼやけて、夕暮れ山の反射板もわからない。

 さてラーメンを作ろうとザックを開けるが、いつものスタッフバックにバーナーが入っていない。これは大変。中身をひっくり返して全部出してみるがどこにも無い。先週のラーメン場所に落としてきたか?それもないだろう。と、まさかと思って非常用のスタッフバックの中を見てみると、そこにバーナーが紛れていた。なんとザックの中でスタッフバックからスタッフバックに移動していたという手品みたいなことになっていた。

 若干ラーメン製作に遅れをとったが、いつものノンアルコールビールも差し入れていただき、ゆっくりする。

今年は不調 サラサドウダン ツクバネウツギ

 次々と登山者が登ってきて、となりじゃ女性3人を連れた男性がサービスに忙しそうだ。その男性のあまりのサービスぶりに無言になってしまう二人。今度はトレランの男性3人に女性一人のグループがやってきて、グループ内での婚姻関係もないようなので、世間の男女関係は何かと複雑なようだ。

 粟柄越あたりに団体さんがこっちに向かっているのが見えて、そそくさと片付けにかかり、ピークをあとにする。

 さて行きには見つけられなかったササユリを、それこそ血眼?になって探す。やっぱりピストンのおかげでどうにか一輪見つけ、満足の二人。

やっと一輪

 林道に降り立つと御家族と思われる三人連れに追いつかれ、降りの林道の登山道分岐で「私達はこちらの林道で降りますが、登山道はこっちです」と案内する。

 峠付近にデポした稲妻号で帰り支度をして、帰りにかかる。家族連れは結構早くてだいぶん先へ進んでいたが、いちおう乗りますか?と声をかけるも、まだ早いし大丈夫という返事。まぁ砂利置き場のところまではガタガタ道だし、乗ったら乗ったで、怖かったかも??。

 帰りも161バイパス名物の白髭神社、真野の渋滞にもあわず、1時間30分ほどで帰ってくる。歩いた距離も短く歩短登山の一日でしたが、目当ての花の状況も確認でき、今日も満足の一日でした。


                           【 記: 小てつ 】