雲取山 (小てつ NO.87)


 
南稜線を散策する


平成27年9月21日(祝) くもり   嫁、小てつ

コース:
花背別所おばあちゃんの駐車場(おけや 300円也)〜元別所分校〜スキー場跡〜寺山峠〜公団巡視路〜ハタカリ峠〜雲取峠〜P900展望地〜雲取山〜雲取峠〜一の谷〜寺山峠〜南稜線〜旧花背峠〜旧道別れ〜駐車地





 せっかく5月に装備を揃えたからか、夏ごろからどこかに連れていけと嫁がうるさく、暑い時期はやめときと言っていたのだが、涼しくなったこのシルバーウイーク、段々とレベルアップ??と言うことで、今度は雲取山に連れていくことにしました。

 いつもよりか少し遅めに家を出ることになるが、コンビニに寄っても混んでいない鞍馬街道だから8時過ぎには別所のおばあちゃんの駐車場(おけや)に到着し、準備をして、駐車料金300円入れた封筒をポストに入れて8時20分に出発する。

 今日のコース取りならここに駐車しなくても、旧道別れあたりの路肩にデポしておけばいいんだろうけど、JOEさんのお話しでは、そもそも雲取山がここのおばあちゃんのところの持ち山だと言うことで、それなら入山料がわりに駐車代をと思っておかせて頂いている。

おばあちゃんの駐車場(おけや)にデポ 林道脇にツリフネソウ

 学校前に登山注意書きの看板があり、その中の一文に嫁が興味をしめす。 「迷ったら元の場所に戻りましょうやて、元の場所すらわからんようになるから遭難するんちゃうん?」 まあその通りですけど、(道が違うのが途中でわかってても、突き進んでいく人がokaokaclubにいるしなぁ)

 スキー場跡の壊れかかっていた売店跡が、解体され更地になっていた。林道脇のすすき野原に、ナンバンギセルでも無いか?とみていると、こんな陽当たりの悪いところに、ツリフネソウがあった。

スキー場跡の売店跡が解体されていた 寺山峠

 林道終点のところに駐車車両が2台あり、1台はジープタイプなので荒れた林道でも来れただろうが、もう1台は普通車なので、よくあがってきたもんだと感心する。猟ではなさそうだし(このあたりは禁漁区のはず)林業者でもなさそう。

 沢道から外れるところで衣服調節し、植林地の中の木の根道を登って行く。今日はゆっくりペースと意識して、息も切らさない程度で登ってきたが、寺山峠には9時ちょうどに到着。飲水だけして、いつものように公団巡視路の方に登って行く。9時でも朝の光が横から当たり、夏とは違うと感じる。

 グリーンスリーブスの音楽が聞こえてきて、一番のバスがやってきたことがわかる。バスの人が何人かは来るんじゃないかと言うと、追いつかれないように頑張って歩かなあかんと言うので、うちらがここまで来ていて追いついてくるような田中陽希みたいなやつは、ここには来んよと笑う。(カッパさんなら、追いついてくるか・・?)

巡視路にザイルロープが 不慣れな嫁でも頼りにしない

 巡視路の稜線を快適に歩いていくが、産大の凌雪荘あたりで、登山道脇の木にザイルがくくりつけてあり、ご丁寧にくくりこぶまでつけてあるので、登山道をそれるのを防ぐためのものでは無く、急坂の補助ロープなんだろうが、坂道に不慣れな嫁でも頼りにしないので、あまり役にたっていないのではと思うし、植林にもくくりつけてあるので、ええんかいなと思ってしまう。ただ、トラロープの類ではなく、本格的なザイルロープなので、お金も労力もかかっているのに不思議な感じ。

 このあたりからハタカリ峠、雲取峠までは低木ながら自然林なので気持ち良く歩いて行く。雲取峠を見下ろす場所で、もうひと月もすれば、ここから見えるシダ野原が黄葉してコントラストがきれいなんやと解説する。

山の家の標識 雲取峠

 雲取峠に到着し、ジェル飲料を配給する。嫁は「やっとなんかもらえた」と言う。今日もP900に寄っていく。5月にとある小学校の遠足に付き添ってきたときには無かった山の家の看板があり、それには「雲取山北峰」とある。山の家もいろいろやっておられます。

いつの間にかネーミングされている

 先日のおばさん山歩き隊のTさんほどの晴天ではないが、そこそこの展望があり、比良から北部の山のパノラマ撮影をする。今日は三国ヶ岳も確認できました。

P900からパノラマ

 少し戻り植林地の中をショートカットして本来の登山道に合流し、雲取ピークを目指す。ピークに到着すると、それまで何度も「何にもないで」と言っていたにも関わらず、「ほんまに何にも無いな」と嫁は驚く。でも鎮魂碑があることには、いささか驚いたようだった「ここで亡くなったん?」と聞くので、「いやおそらくは散骨かなんかやろ」と、マシオさんのところのグループの話をする。

 コバエが多く、まだ11時前ということで、お昼はもう少しあとにして、飲水だけして降りにかかる。帰りは本来の登山道を歩くが、倒木が多い。雲取峠手前で4人連れの初老の男性登山者とすれ違う。雲取峠から、今度は一の谷に降っていく。

雲取山ピーク 山荘では作業が

 一の谷は、二ノ谷や三ノ谷ほど豪雨の影響は無かったようで、危険な場所も無く歩ける。どんどん降っていくと、渓友クラブの山小屋では、数人の手により小屋の整備作業がされていた。林道の駐車車両はこの方々の車ではと思った。

 再び寺山峠に到着する。もう11時30分でコバエもいなくなったので、ここでお昼と、倒木に座っておにぎりを食べる。

 二個目のおにぎりにとりかかろうとするときに、単独男性が息を切らせて到着する。向かい側の倒木に座り、彼も食事にかかるようだ。いかにも山登り始めましたという感じがして、自分がガシガシ歩きだった昔を思い出す。

 二個目のおにぎりも食べ終え、さあ腰をあげましょうかと準備をしていると、彼ももう立つようで「雲取峠に直接行く尾根道はこっちですか?」と聞いてくるので、「ええそうです」と公団巡視路の方を見る。「普通は一の谷の道を行くんですよね」と重ねて聞かれるので、「こっちの尾根も、テープがたくさんあるので迷うことはありませんよ」と言う。(さっき歩いてきましたとは、気を使って言わない)

 意気揚々と出立する彼とは違って、こちらは反対の尾根にチンタラと歩き出す。この変則8の字コースは、小てつの定番コースだが、寺山峠の4つ辻を行きはこっちからで、さっきはこっちでと、もう嫁にはわからないようだ。

アキチョウジ すでに色付き

 寺山峠の南尾根コースも、山の家のコースになっているので、危険な場所はない。何百人にも踏まれた山道は鮮明な踏み跡を残している。公団巡視路よりも太く明るい尾根道なのだが、あとで嫁はここが長くてしんどかったと言う。

 旧花背峠に降り立ち、一人なら向かいの天狗杉に登って花背峠から山の家のOLコースで駐車地に戻るのだが、今日はこれくらいにしてやろうと、旧道別れの車道に降りていく。

ツルシキミ 旧花背峠に降り立つ
伐採作業中 旧道別れに向かう

 駐車地まで、道端の野草を探しながら、のんびりと降っていく。今日もなかなか良く歩けました。(明日からの、首痛〜い、足痛〜いが怖いけど・・)

以前は気になった雲取山でしたが、今日は一日、ヒルの姿は見かけませんでした。

ウバユリの実 コンペイトウ

◆注意 旧花背峠から花背側の旧道別れまでの林道はしっかりしていますが、反対の鞍馬側の峠下への道は、豪雨被害のため、かなり荒れていますので、コース選定の際には、注意してください。新しい林道も切られています、旧道はNTTの電柱、電線をたどるのが正解です。

天狗杉〜旧花背峠間が間伐採のため、重機により林道が切られていたり、伐採された木材などで、ぐしゃぐしゃになっています。足元がそうとう悪いので注意してください。


                           【 記: 小てつ 】