木戸峠〜クロトノハゲの道の状況

木戸峠の4体のお地蔵さん


平成27年9月19日(土) 晴              長岡山人


コース:
イン谷口バス停下車8:30−神爾滝9:15−北比良峠10:40−南比良峠11:55−葛川越13:25−木戸峠14:20−クロトノハゲ15:10−JR志賀17:00





 木戸峠からクロトノハゲ間の山腹の登山道の状況報告です。 大きな崩壊箇所は3カ所ある。 経験者が自己責任で歩くことはぎりぎり可能であった。しかし初心者やバランスに自信のない人は避けた方がよいと考えられる。 道に関する情報の掲示はなかった。

始点の木戸峠 終点のクロトノハゲ

 木戸峠から見えるとこに最初の崩壊箇所がある。 谷の浸食が進んで道が切断されている。 崩壊箇所の手前から、迂回できるように上に踏み跡ができており、ロープが張られている。 これを使えばここはまず問題なく通過できる。

崩壊箇所の全景 ロープ沿いに迂回する

 峠から15分ほどのところに橋が横転している場所があった。 橋のたもとが浸食されて横転したと思われる。 ロープが張られている。 そっと谷底に降りて、ロープと橋を持ちながら、注意深く進めば何とか渡れる。谷底には歩いた跡が残っている。

2カ所目の崩壊箇所 そっと谷底に降りて渡る

 そのすぐ先にもう一カ所、橋が横転している場所があった。 こちらは底が深く、水が流れている。このままだと洗掘が進むと思われる。 橋に手をかけてバランスを取りながら底に降り、足がかりを探して渡り、よじ登る。 山側に設置されていたロープの支柱が倒れ、ロープは橋の方に寄っている。したがって谷側の橋しか体を支えるものがなく、バランスが悪い。 ここが最も危険な場所である。

3カ所目の崩壊箇所 水の流れる谷底を渡る

 その先に2カ所、橋が連続している場所がある。 最初はまず問題ないが、次は写真ではわかりにくいが傾斜がある。 橋が濡れていれば滑りやすいので、あえて橋を渡らず、山側を歩いた方がよい。

最初は問題ない 次は山側を歩

 その先には道が削られて細くなっているところがある。 踏み外せば谷底へ滑り台となる。十分気をつけながら進む。  調査をしながらとはいえ、この間のコースタイム(20分)の倍近くをかけ、クロトノハゲにたどり着いた。

滑り台のような崩壊した谷が連続する クロトノハゲ

 比良を北から縦走して来たとき、この道を通ってクロトノハゲからキタダカ道を降りるのは便利なコースであり、この部分の崩壊は痛い。 木戸峠から打見山を迂回して行くこともできるが、スキー場の中の登りは傾斜がきつい。山上まで行くと、レストランのビールを飲んでロープウェイで下山する誘惑に負けてしまう。 何とか登山道の復旧ができないのであろうか。 今まで、橋を架けてメンテナンスしていただいた方(組織)に感謝しながら、重ねて無理をお願いしたいのですが。

クロトノハゲのお地蔵さん 比良縦走は絶景の連続である

 安易な峠越えの古道歩きばかりしていると体力が落ちるばかりだと心機一転、森の旅人さんと桃山山歩き隊のレポートに刺激されて、神爾谷から比良に取り付き、縦走した。 その行程で、参考になりそうな部分だけ抜粋して紹介した。

                         【長岡山人 記】