比良武奈ヶ岳テン泊 初心者オヤジ改めて山の厳しさを噛み締めました いったいなにが起きたのかいまでも半身半疑 夜明けまでひたすら寒さに耐えていました 親父の山歩き報告(NO.85) |
テント中から撮りましたが出るのがイヤになるぐらい風が冷たく ものすごく寒くなって来ました。 ASA感度上げて、撮りましたが。完全に手ブレ起こしています |
2015年5月2日(土)〜3日(日) 洛西オヤジ
コース: 比良武奈ヶ岳、坊村から御殿山コース、山頂テン泊 2日15時時過ぎから坊村出発18時ごろ山頂、3日朝6時前に山頂出発8時坊村に下山 こんにちは洛西オヤジです。去年武奈山頂からのご来光を見ようと、深夜2時前ごろから坊村を出発して5時頃のご来光を見ようとしたのですが、生憎の天気でイマイチのご来光見学となりました。今年はまあ奥の山行きのテン泊、訓練兼ねてテント担いで午後から坊村に向かいました。 天気は3日は午前中は、まだ晴れで降水確率も関係の地区10%以下、まあ何とか見られそうやなー (これがあまいんや) とヨタヨタと取り付いたのが15時を回っていました。比良は八雲ヶ原で何回か (2回かな〜3回かな〜) テン泊の経験がありますが、山頂でとゆうのは初めてです。もちろん水は全くないので結構 (2Lペット) 担いで久しぶりのテント担ぎで御殿山へのコースはしんどいです。
土曜日とゆうこともあって、沢山の人が上から降りてきます。さすがにこの時期は大人気の比良山です。たいがいは 「今からですか」 と声をかけてくれます。それにしても女性が多いです、まあいいような、悪いような、悪いわけはないですが。 「わー重そう」 「重いです。年寄りには過酷です」 。 ヒドイ質問だと 「なんで重いもの担いで、のぼらはるのですー」 オヤジにも判りません。 まあ、ヨタヨタ倒れそうになりながら夏冬コース分岐、いつもは休まず行きますが、今日は休憩して、ポカリ補給、あ〜あしんど、こんなんでは今年の奥の山行きは思いやられます。夏山コース、キタヤマブシ鞍部から直進して尾根へ、なにしろ重い (わかったしつこい!) 御殿山でも休憩、この時間になるとさすがに誰もいません。日も傾き雰囲気がええやんか〜です、オヤジもこの時間から武奈に向かうのは初めてです。
天気は最高、西南陵を歩くオヤジに風も心地よい感じで吹いています。ちょっと黄昏れる風景に写真をいつもは撮らない所でパチパチ。山頂到着は予想どうり18時ごろ、さーテント設営ですが、風がどんなもんでしょう、結構吹いています、もともと考えていたのは山頂から少し南側の登山道横 (20mぐらいかな〜) 早朝登った時、何度かテント設営の人がいたのを覚えています。 ここだと、朝起きてそのままテントの中からご来光みられるな〜と、なんともズボラナ発想で決定。先ずこれが今回の悲劇のプロローグ {大層にゆうな〜} リュック下ろして先ずテント設営。{ポキッ} これが悲劇の序章 {なんやなんのコッチャ} テントの支柱のカーボンンの筒が折れた音。(エー、エライコッチャがな) イヤ前にも経験があるのですが、その時は応急でテーピングテープ巻いて対処、帰ってからもう一度ビニールテープで巻いて、現在まで何とかなっていたのです。 今回はテーピングないので困ったな〜、そうやバンドエイドあったな〜 (おいおい、だいじょうぶかい、そんな漫画みたいな) まあテーピングよりは厳しいけで何とか通ったので、立ち上げる事が出来ました。その分テグの押さえには石はゴロゴロあるので大きなやつで、 「これでもか!」 とゆうほど圧せました。夕闇も迫りまあヘタクソ写真も少し撮って食事、カーチャン作ってくれたオニギリとインスタントミソ汁、ラーメンはお腹にもたれるのでやめて、食後のポンカン、(あいかわらずよくくうな〜) さー食後の歯磨きも貴重な水使ってしました。パジャマに着替えて(ほんまか)(いや汗臭いので下着を替えてフリース着るだけ)此処まではいつものテン泊バージョン、此処から悲劇は始まります。{あ〜あ相変わらずのパタ〜ンヤ}感度の悪いラジオ聞きながら、しょうもないな〜。そやけでエライ風がでてきたなあ〜、外を見るとまだ星も月も見えています。ついでにめったに撮らない夜景など撮って、「あ〜さむ〜、さすが1200m寒いな〜」
テントに戻りますが、その後も風は益々強くなって来ます、南東から吹いてきます。まあ回っている感じもするのですが、だいたいテントの中で聞く風音はきつく聞こえます。やはり気になるのはあの折れた支柱です、上手くつながっていないので変形にテントの上部がなっています。 寝付かれずに風の状態を聞いていると益々強くなっている感じです。この時点で反対の細川越えに向かう尾根のほうに移動するかな〜とも思いましたが、まあ、テントの移動は大変ですしこの風の中は一度解体しないと無理なのでとにかく服をもう一度通常の登山パタ〜ンに着替え様子を見に山頂付近を見に回ります。どこも風の強さは変らなさそうですが山頂の西のガレた岩場がましです。ただし、テントは張れません。まあ仕方ないので戻ってもう一度ロープの具合を点検、テントトップはやはり変形してきています。 中に入ってこのまま時間が経つのを待つにしても、服装は非常事態に備えて通常の歩きの服装で靴も履いたままです。もちろん横になっても寝付かれません、そのうち11時〜12時ごろでしょうかテントが寝ているオヤジの顔を打つようになって来ました。変形が進んできているのでしょう、支柱が完全に折れてテントを突き破ったら倒れます。 まあ飛ばされることはないでしょうがチョット想像するだけで怖い事になりそうです。と思いつつ深夜1時ごろとうとうテントが体に倒れて来ました、ダメです。このままジット耐えるか出て風を避けて避難するか。何とかジッパーを探して開いて脱出、案の定折れたほうからテントが傾いています。ただ、テントはテグで地面に固定されている状態です。回りはなんと一面のガスの中、星はもちろん月も見えません。 おまけに顔につめたいものがピシピシ当たります。それほど多くは当たらないので本格的になにかか振ってきているとは思えないのですが、ヤバイー真剣にやばい、風が半端ではありません。台風の説明などでの風速、33〜40m風に向かって歩けないとゆう感じでしょうか立っているのがやっと。とにかく又風のなるべく当たらない斜面を探してウロウロ(やはり山頂の西側、)、まずリュックに適当にテントの中にちらばっているものを詰め込んで、入らないものは手に持って移動。 その後、戻って先ずテグを風下部分から抜き、テントの支柱を抜きます、折れているのでこれが一苦労、マズはテントをなるべく小さくしないと、テントごと体も飛ばされます。実際つかんだテントが風に煽られ体ごと地面に倒れこんでおさえました。何とかテント及び関係の道具を移動できたのはもう2時を相当回っています。1時間の以上苦戦していた事になります。まあ心配した雨は降ってきません(何とかこのまま降らんといてくれー)、とにかく移動した斜面に座れるところを作り、テントカバーをツエルト代わりにして包まり休憩です。 膝を抱えた状態でビバーク高度1200mの深夜3時〜4時はこたえました。風が体感温度を下げます。今回はフリースを持ってきていたのが大正解とゆうより助かりました。それと比良山頂、もしもの時は携帯がつながるとゆうのは心強い味方です。とにかく明るくなるまでながかった〜。4時半やっと回りが見え出します。キリでしょうかガスでしょうかもうカバーやテントはベトベトです。昨晩の天気予報で滋賀県遅霜注意報が出ていましたが、普通はなんとも思わず聞き流す情報ですが、こんな状況になると身にしみます。
丁度4時半をまわって5時前でしょうか、頭の上の山頂に人の声が。「だれもいないで〜あたりまえやー晴れてくれ〜、日の出何時や、5時8分ごろや、もうこの天気ではあかんな〜」。オヤジが斜面を這い上がるとビックリして、「わーこんにちは」「おはようさん」やっと緊張がほぐれました。やれやれなんとかボンヤリでも回りがみえだしました。 まだ風は昨夜ほどではないですが吹いています。周りはもうガスが立ちこめ、もちろんご来光どころではありません。若い男性3人組み京都工繊維大学のワンゲルの人達でした。下の八雲でテンパク、3時過ぎに八雲を出発してきたそうです。もちろんご来光は諦めて3人は食事の支度を始めました。オヤジもどうしょうかな〜と迷いましたが、まあ早く下りても一緒や、昨晩の苦労と恐怖を噛み締めてやれやれ朝食久しぶりにアルフアー米献立、エビピラフを食べてユックリモーニングコーヒいれて改めてリュックを作りなおして撤収です。
6時前に濃いガスか霧か判りませんが立ち込める中、西南陵に向かいます。まだ緊張感がほぐれていないのかそれほどの疲労感はないのですが、今回の反省が頭のなかで回っています。夏山、冬山コース分岐の辺りから早い登山者とすれ違い始めました。「はやいですね〜」「テンパクですか」何人にも声をかけてもらいましたが「はい、そうなんです、お気をつけて」と。昨夜のことは話をしても信じてもらえないと思いますし、又自分のアホさかげんに自分自身腹がたつとゆうか、ポジってしまいます。 8時丁度に明王院に下山、案の定、青空がみえ青葉、若葉が綺麗です。毎度のカーチャンに下山報告、「家で風呂入るし頼みます。」「え、はやい事おりたんやね〜」山頂での詳細は報告せず。帰りの車中で疲れがドッと出ました。半分寝ながら帰って来ました。あぶないな〜それが一番あぶないやんか!。
スンマセン今回の反省: ・その二 【テント装備】 ・その三 【テント設営場所】 ・その四 【計画そのものは】 今回本当は報告をしないでおこうかな〜とも思いましたが、まあこれもオヤジらしくてええかあ〜と、OKAOKA師匠に怒られ、みなさんに失笑をかうのを承知の報告です。(シュン〜) それにしてもあの深夜のテントが倒れた状態で雨が降っていたらと思うと、まあまだ山の神さんがもうちょっと山歩きさせたろうと思ってくれやはたんやな〜。 感謝 感謝。 【洛西オヤジ記】 |
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