初心者オヤジ鈴鹿治田峠から藤原岳

ロングなコースなのに朝寝坊
¥3800のペナルティー(なんのこっちゃ)
親父の山歩き報告(NO.87)


岩の上にカメラ乗せて自動シャッター
時間が遅いとみえて誰もいません


2015年5月17日(日)     洛西オヤジ


◆アクセス
名神高速ー新名神ー四日市インターR306−青川キャンピングパーク林道ゲート

◆コース:
林道ゲートー青川の河原を遡上ー日丘神社ー中尾地蔵ー治田峠 ー迷い尾根ー孫太尾根分岐ー山腹道ー藤原岳山頂ー藤原山荘ー 天狗岩往復ー大貝戸道ー三岐鉄道西藤原駅ータクシーで青川キャンピングパーク林道ゲートに戻る





 こんにちは洛西オヤジです。今週は天気も含め諸般の事情で、めったに動かない日曜日の山歩きとなりました。機会があれば行きたいな〜と考えていた治田峠から藤原岳に、できればその先の白瀬峠まで行きたいな〜と思いつつ、何のことはない5時出発予定が、寝坊して6時半頃出発、おまけに青川の河原で迷子になりオロオロウロウロ、1時間近いロス、あ〜あどうしょうもないな〜。

 毎度おなじみになりました、新名神を四日市インターまで、途中草津の分岐手前で新名神濃霧注意の表示、まさかと思いましたが、信楽から土山にかけて 「うわ〜ホンマや、エライ霧やな〜」 スピードダウン、焦る気持ちに拍車がかかります。何とか8時過ぎに青川キャンピングパークに到着、あたふたと歩きだしたのはもう8時半、予定より2時間近く遅れています。

 青川キャンピングパークも久しぶりです、最深部の林道入り口はゲートが閉まり通行止め、2年前と同じですがおそらく林道が復旧する見込みは無いと思います。2年前は工事が行われていましたが、現在は行われていないのでは 。(日曜日なので判りませんが)

 問題は案内板に林道の通行禁止、立ち入り禁止、「どないして行くのやー!!」 「おおぴらに林道を歩いていきます」 とは書けないので、とゆうよりホンマニ200〜300mでしょうか、進むと完全に林道が消滅、青川の河原に降りざるをえません。

青川キャンプ場の最深部で林道のゲート付近に
車を停めます。結構沢山停まっています
問題の通行禁止の案内板が掛けられています
林道ダメなら川の中をいくしかないやろ〜

 広い青川の河原をチンタラ上流に向かいます。途中何本も谷筋、沢が現れますが、ひたすら本流を上流に向かって進みます。一番最初に此処に来た時は、1時間近く休コバと呼ばれる地点まで林道を歩いたのですが、全く消滅しています。自然の恐ろしさを実感です。

ゲートから2〜300mで
完全に林道はなくなっています
左の方に辛うじて残っている林道が見えて
います、以前は林道を歩いてこの奥
休コバとゆう所から河原に降りました

 やがて広い河原の中に這えている潅木に赤いテープが見えています、日丘神社への取り付きです。このリボンを見つけないと、なかなかわかりにくいところです。しつこい目に写真載せておきます。それにしても、この神社を信仰している人はどうして管理されているのでしょう。

なかなかありがたいリボンです
砂漠の中の目印みたいです
昔はこれぐらいのはっきりした道がついて
いたのでしょう 神社への取り付き道です
林道があの状態では今まで信仰をして
お参りやお世話していた人達は
来られるのでしょうかね〜
日丘稲荷

 さー問題はこの後でした。オヤジは3回ほど来ているのですが、よる年波から記憶の不確かなオヤジ、とゆうかやはり登山道が流失している為に谷筋を間違えて進んでしまいました。ほんのチョットした感覚の違いですが、本来は本流の方に下りないといけないのですが、河原に下りる地点を間違えたのです。

 結構そんな時は気がつく方なんですが、今回はやはり焦りがあったのでしょうか。最初の違和感が、荒れてしまったとゆう先入観があったからでしょうか。コリャアカン、違うなあーと気が着いたのは、20分以上歩きにくい沢を遡上してからでした。

 間違ったら戻る、又神社まで戻り再度挑戦、結局消失した部分を考えずにそのまま河原に降りればよかったのです。再度ヨタヨタ河原を進むこと5〜6分、やっと記憶のある地点に案内板がありやれやれ、対岸側に (水はほとんどない、岩ばかりの河原ですが) 渡りなんとか記憶も戻って陰気な登山道 (最初の踏み跡は消えかかっています) をヨタヨタ登っていきます。

 約1時間近いロスですが、この時点で今日は治田峠で昼飯食って戻らないといけないかな〜と思いました。実はこのコース、ここまでほとんど登る事が無かったコースで (そりゃそうでしょう、河原の中をひたすら進んできたのですから) やっとはじまった登りは、あ〜シンドイなーです。ヨタヨタとおなじみの中尾地蔵に着きました。ここもやはりお堂は建て替えられていません、朽ちかけた屋根が横に置かれたままです。

標識があるのに道が無い 仲尾地蔵
前回来た時と同じくお堂の屋根が
横においてあります、おそらくこのまま放置されて
落ち葉や土に埋もれてしまうのでしょうね〜

 登り始めて1時間ぐらいでしょうか、実際はもっと長く感じましたが、何とか治田峠に到着、もう正午前です。此処から先は未体験のコースです。最近は相当荒れているとのことです、ヤバそうな予感がしますが、まあチンタラ進みます。昼飯はしばらくガマンです。

治田峠です 峠からしばらくは気分の良い尾根を進みます
踏み跡もしっかりついています
治田峠から左方向に進むコース
以前行った銚子岳、静ヶ岳
一番奥の平らな山頂が竜ヶ岳ですね〜
懐かしいです
突然目の前に現れたとゆう感じです
まだ咲いているのですね〜
何年前でしょう
初めて藤原岳に来た時から
この案内板はありました
青川の河原が見えています

 予想外に踏み跡がしっかり残り、迷い尾根などとゆう怖そうな地点も難なくクリアー、そんなに言われるほど荒れてもいないし、よしよし思ったより早く、孫太尾根分岐に到着、治田峠から1時間弱。

 お馴染みの地図では治田峠から藤原岳まで2時間15分ほどのコースタイム、そんなにかからへんはずやけど (それがアンタは甘いのです) 孫太尾根に入らずに必ず山腹道を行く事と注意事項、はいはいと左に進むオヤジ、しばらくはよかったのですが、又登山道が崩壊しています。

 此処からがホンマの正念場です。斜面にしがみ付いてよじ登り崩壊地点を越えます。なるほど荒れています。 (荒れすぎや) 何とか上部に赤いリボンが見えよじ登ってみると、薄い踏み跡らしきものが。しばらく進むとおなじみの、いなべ市の案内板がありやれやれ、しかし急登は続きます。

進んではいけない孫太尾根と
山腹道の分岐。写真左に向かいます
此処まではよかったのですが
此処からが試練の山腹道
こんなんどないすんねん
完全に山腹の道とかいわれるものは消滅
恐ろしい、こわ〜いです
右の斜面に取り付いて上部を迂回します
急登に見えませんが、なかなか厳しい登りで
足元が鈴鹿特有のねば〜とした土で
力が入りません、冗談ではなく
6本歯ぐらいのアイゼンがほしい感じです
イチリンソウ イヌナズナ

 ヨレヨレになって藤原岳山頂の南東斜面の尾根に到着したのは、治田峠からキッチリ2時間強掛かっています。 (山と高原社さんアンタは正しい) 目の前の山頂は日曜日とゆうことで、沢山の登山者が見えます。オヤジは手前の岩場で昼食、カーチャンオニギリ有り難う {毎度のフレーズやなあ}。ラーメンはやめてとゆうより、ラーメン用の水半分飲んでしもた。(あ〜あ、後先考えんヤッチャ)

何とか取り付いた尾根です
特有の石灰で出来た岩がゴロゴロです
目の前が山頂です
やれやれオニギリ食べます
カーチャン有り難う、いただきます

 食事を済ませ山頂に立ったのはもう14時前です。展望は霞んではいますが良好、さあこの後どうすんべー。もちろん白瀬峠へは100%無理、今すぐ戻れば3時間半〜4時間半、うん〜18時頃には戻れそう、まだ明るいことは明るいでしょう。「でもなー、あの崩壊した道や青川の河原をチンタラはいややなあ〜」とりあえず小屋まで行ってみます。

エビネですかね〜 中部の秋吉台と呼ぶには
チョット寂しい、カルスト台地

 しばらく来ないうちにエライ綺麗なトイレが出来ています、そういえば先日 「森の旅人さん」 が来られたのですねー、以前ご一緒したのを思い出しました。此処まで来たのですからもう14時を回っていますが、天狗岩の方まで足を伸ばして可憐な花に癒されて見ましょう。(実際は、それほど咲いてはいませんでしたけどね〜)おなじみ天狗岩往復1時間弱、もう今となっては表登山道で大貝戸に下りるしか仕方ないでしょう。

 それにしてもボチボチ下山する人達の中に多くの小学生低学年の子供さんが目立ちます。男の子、女の子、親御さんに連れられて、まあ無理やり?本人の意思?わかりませんが。ブームですねー、めったに来ない日曜日の歩きはいろいろ新鮮です。

いや〜なかなか綺麗な
トイレが出来ています
ニリンソウ 踏みそうな感じですが
登山道のいたるところに咲いています
天狗岩も久しぶりです バイケイソウの群生ですが、まだみたいです

 いつもの表、裏登山口の分岐8合目から、オヤジは少しでも早く下りられそうな表登山道に向かいます。まあいつもの事ですが、余り面白みのあるコースではないです。下りてからの青川に戻る段取りを考えながら急ぎます。

 オヤジにしては珍しく、いくつかのグループを追い抜いて何とか1時間半ぐらいで下山、直ぐに西藤原駅に向かいますが、途中師匠もご存知の民家の庭に咲き乱れる花に、丁度手入れをしていたオバチャンとしばし話し込みます。全てホームセンターとかで苗を買ってくるのではなく、自家採種や株分による培養だそうです。ご本人はストレス解消ですと言われてましたが、なかなか大変なことです。

 

お馴染み8合目、
右の表道(大貝戸)にむかいます
やはり相当強烈な雨量だったのでしょう
幸い登山道は被害を受けていないみたい
皆さんの杖が置かれています
他の登山者が選んで登るのでしょう
やっと下りて来ました
おなじみ表登山道の神社です
しばしオバチャンと花談義
苗は買わずに種や株分で増やすそうです

 三岐鉄道西藤原駅に着きましたが、残念ながら期待したタクシーは見当たりません。それこそ山と高原社の地図に載っている交通関係のタクシーの案内で、駅員さんに聞くと近鉄タクシー北勢営業所が一番近いとの事ですので、電話で廻してもらうよう頼みました。30分ぐらいかかるとゆうことでしたが、駅前の交通公園(?)みたいな所でお孫さんと遊んでおられる年配のお婆チャンと (お婆ーチャンは皆年配や) (そんなこと一概に言われへんと思うで) 話をしていると15分ほどで到着してくれました。

西藤原駅構内の展示公園
手前の小さな線路は最近までミニの機関車や、
新幹線のミニが子供さんを乗せて走っていたそうで
子供さんに人気があったそうですが、最近取りやめたそうです

 20分ぐらいかな〜青川の林道ゲート前に戻って来ました。タクシー代金¥3830円は寝坊したペナルティでしょうか。もっとも、がんばって白瀬峠から山口登山口におりてもタクシーで戻るつもりでしたから、同じようなものですが。それはともかく17時半ぐらいに戻って来られましたが、あのまま山頂から戻ればどうでしょうか、まだ帰れてはいないのではと思いますが、判りません。

 さあーいつもの温泉と行きたいのですが、日曜日の新名神は四日市〜土山辺りが混みます。一般道R306号で御池岳の登山口コグルミ谷や、鞍掛トンネルの状況も久しぶりに見たいのでそちらに回りました。

 コグルミ谷からは登山口付近の谷が相当荒れているので、上の尾根まで行けるかどうか、もちろん通行禁止になっています。鞍掛峠からは通行止めの表示は無いです。もう一つR306滋賀県側から林道で登るルートも、ものすごい土留めが登山道入り口にそびえて、まあ無理にこじ行けばどうなんでしょう、こちらも侵入禁止になっています。

 久しぶりの鈴鹿藤原岳の歩きですが、ここ数年の豪雨の影響は相当なものがあります。もっと頻繁にいろいろなコースを歩けば、もっと深刻な被害状況が見えてくるのではないでしょうか。コース選びは慎重な配慮が必要になってくるのでしょうね〜。

 今回は、まあ初めてのコースとゆうこともあり、気合も入っていたのでしょうか、寝坊して出足からズッコケていた割には(9時間ぐらいでしょうか)何とか無事に回ってこられた幸運に 感謝 感謝。

                             【洛西オヤジ記】