初心者オヤジ晩秋の尾根歩き 播磨高原段ヶ峰

360度パノラマ展望が売りのコースで一日中ガスったら
あ〜なんとかしてくれ〜
親父の山歩き報告(NO.101)

段ヶ峰山頂です、もちろん誰もいません
しかしこの状況の中にっこりほほ笑んでいる
けなげさは褒めてあげてください
誰がホメるか!気持わるいのやー!
そりゃそうです、本人もやけくそなんです


2015年11月19日(木)   洛西オヤジ

アクセス:
名神高速ー中国道ー福崎インター播但連絡道ー生野インター生野カントリークラブー段ヶ峰登山口

コース:
登山口ー尾根出会いー達磨ヶ峰(わかりませんでした)−フトウヶ峰ー段ヶ峰山頂ー往復

オヤジ歩きで6時間ほどでした。ゆっくり展望など楽しめたら7時間ぐらいでしょうか。





 こんにちは洛西オヤジです、前回の上高地、焼岳、西穂散策からひと月近く山歩きができずストレスが溜まっているオヤジ、とにかくAKB48なみの(そんなええもんかい)ハードスケジュール。

 よし、やっと一日あいたぞ〜、前から気になっていた高原の尾根歩き(楽そうやん)播磨地方の天気は何とか午前中には晴れてくるとの事で、いつものパタ〜ンで衣装とリュックを車にぶっこみAM5時に出発。

 朝食のパンとおにぎり食べながら(食いすぎや!)途中のサービスエリアで洗顔、歯磨き、パジャマからお着かえを済ませて(あいかわらずやな〜)、おなじみ福崎インターから播但道にスイッチ生野インターで降りるとすぐに右折して、栃原トンネルを通りぬけ、又すぐに右折して生野カントリクラブに向かいます。生野カントリークラブに着く少し手前に管理棟の看板が目に付いたら右折(小さく段ヶ峰登山道の表示あり)、50mほどで駐車場のスペースがあり、目の前が登山道入口です。

 まあここまでは順調に来られたのですが、問題は天気がイマイチスツキリしません。時間はちょうど7時半ごろ、雨は降ってはいませんが、雲が低く垂れこめて今にも降りそうな雰囲気です。まあ予報では、あと1時間もすれば晴れてくるはずなんですが、とにかく前日の雨で木々や、おそらく歩かなければならない、ススキの草原は雨具を着けないとダメな状況です。久しぶりに雨具を着込んでの出発です、まあ途中で脱ぐことになるはず、(あまいな〜脱ぐどころか、まだまだ着込むことになります)

登山口です 紅葉してきました

 このコースは、最初尾根にとりつくまでがそれなりの登りで、そうですね〜1時間弱ぐらいでしょうか、そのあとは緩やかなアップダウンが延々と続きます。尾根にとりつく少し手前からススキが現れだして、そうですね〜30分以上ススキの原の中を進みます。前後左右ものすごいボリュームで、踏み跡がはっきりしているからよいものの、仮に踏み跡のない所に迷い込んだら、絶対迷って一巻の終わりでしょうねー。綺麗なススキの風情を楽しむとゆう感じではなく、まあ特に今日は特別なんでしょうが、雨具をボトボトに濡らしながらの歩きです。

ススキが生い茂る中をよたよたと進みます 約40〜50分ぐらいでしょうか
尾根にとりつきました
雨は降ってはいませんが
雨中歩きと変わりはないです
各地点への所要時間が
書いてある案内板なんでしょうが
ご覧のとうりよくわかりません

 もう晴れてきてもおかしくないと思うのですが、全くその予兆はなく、逆に北風が強烈に吹き付けます。まあ平坦な尾根ですから仕方ないといえばそれまでですが、とにかく寒いのでもう一枚ウィンドブレイカー着込み、手袋も軍手の下に防寒用を着けます。

 何度か案内板らしきものを目にしますが、何が書いてあるのか見えません。おそらく各地点までの所要時間などが書かれているものと思われますが、この近辺の山としては珍しい放置状態です、生野町予算ないのかな〜、まあとにかくひたすら寒さに耐えながら進みます。

 やがて、緩やかな鞍部らしき地点から少し急な斜面を上ると、視界が開けてササ野原になります。どうやらフトウヶ峰についたようです、ただし風はますます強くなって、目の前に写真で見た大きな岩が現れましたが、もちろん全く展望はおろか、前方のコースもガスの中に消えています。

広大なススキ原を通りぬけて尾根を進みます
勾配は緩やかですが
北風が強く体温を奪われます
何とかフトウヶ峰の巨石に到着です
この尾根コースで唯一の大きな岩です
ほとんど岩稜部はありません
フトウヶ峰はススキから一面の
ササ野原になります

 どうしょうな〜ここで引き返すか、段ヶ峰まではあと1時間ぐらいかかるはず、相当体温が低くなっているな〜、まあ踏み跡がしっかりしているので迷うことはないと思うが、うん〜いつもならストック判断でしょう、今日は携帯がつながっていたらGO−圏外なら引き返す。一応登山口で携帯電源OFFにしています。電源を入れてみると、なんと完全に近い状態でつながっています。

ササ野原の中を段ヶ峰に向かいます
天気さえ良ければ気分の良い歩きが
できるのにな〜
それにしても寒いですー
一応山頂の案内がありますが
ダダ広い平原です

 ほんまかいな、まあたまたま条件が良い地点にいたのでしょうが、進むしかありません。寒いこともあり無識のうちにペースが上がったのでしょうか、40分ぐらいで段ヶ峰山頂に到着、天気が良ければ360度の素晴らしい展望が楽しめるらしいのですが。気象庁の予想は外れ、展望はおろか今歩いてきた道さえガスの中、当たったのは北風が強くなりますとゆう、なんともお寒い予想だけ、早々にリュックも降ろさず自動シャッターに愛想笑いを浮かべて、そそくさと戻ります。直進して千町峠から林道を2時間ほど歩いて、生野カントリーに戻るコースもあるみたいですが、林道2時間はね〜まあもと来た道を戻りましょう。

段ヶ峰に向かう途中ですが
ますます風が強くなってきました
こんな状況でも雨は降っていないのが救いです
日本画の世界ですねー
そんなことゆうてんと
しょうがないです

 フトウヶ峰の大きな岩の所に戻ってきたのはちょうど正午少し前、岩の陰に隠れると風が何とかしのげます。おにぎりを食べて昼食終わり、今日はとてもラーメン炊く気分にはなりません。温かいもの食べればよいのでしょうが、それよりも早く戻って温泉、温泉、もうそれしか頭にはありません。もう一度服装をきちんと整え防風頭巾(古いいいかたやなー)をかぶり軍手をやめ雨用グローブをはめて出発。さすがにこれだけ着込むと、何とか寒さも感じなくなり、平坦なこともあり、ペースを上げると今度は熱くなってきました。まあむつかしいですねー。

 山の着込みは、毎度、毎度違いますね〜ひたすら戻るオヤジ。最も見るのはススキとガスに浮かぶ木々、まあこれはこれ侘びた風情があってなかなかええもんやー、やけくそ納得、やがて尾根のとりつきに戻って、ここからは斜面を下るので風も当たらなくなります。ウインドウブレイカーを脱ぎ、手袋も軍手に戻してただし雨具は着込んだままです。

又ススキの中に戻ってきました
しかしこの状況で雨が降っていないのが
不思議です
これだけ見えるとなんかうれしくなります
生野カントリー駐車場はもう少しです

 結局今日は雨具は着込んだままでした。よたよたもどっていると、中学生ぐらいかな〜、高校生かな〜、男性二人と保護者のような、先生のような、ちょっとわからない三人組が登ってくるのと出会いました。「今からいかれるのですかー」「はいまあ達磨ヶ峰ぐらいまで、いこうかと思いっています」とのことです。保護者風の人はちゃんと登山靴を履いていますが、若い二人は本格的な靴ではなくリュックも背負っていません、気にはなりますが、まあ「気をつけていってください」と声をかけて下ります。駐車場に戻ったのはちょうど14時ごろでした。

 まあ6時間ほどの歩きでしたが、好天気ならもっとゆっくりと楽しんで歩けるコースだと思います。靴や雨具を脱いで帰り支度をしていると、結構音がするほど雨が降ってきました。すぐに先ほど出会った3人のことが気になりました。だいじょうぶかな〜雨具持っているようにはみえなかったけどな〜、まあ結構しっかりした引率者だったので引き返してくるやろ。オヤジの横に停まっているいる姫路ナンバーの車やな〜、車まで戻れば寒さはしのげるし。

駐車場に戻ってきました
オヤジの車のほかにもう一台先ほど
出会った三人の人たちの車でしょう
この時点で雨が結構降ってきました
先ほどの三人が気になります

 それにしても今日はほんま気象庁さんどないしたんや予想は完全外れ、頼むわ〜まあ仕方ないか季節の変わり目、山の天気は予想が外れて当たり前、戻るまで雨が降らずにいたのは良しとしましょう。

 さあ温泉温泉、珍しく下山してから1時間近く走って秘湯黒川温泉美人の湯、秘湯とゆうわりには町の銭湯の姉さんみたいなものでしたが。冷えた体を充分に温めて、帰りはいつものごとく一般道をチンタラチンタラ、2時間以上かけて戻ってきました。何とか時間を空けられた一日、厳しい天候でしたが、晩秋の風情漂う尾根を無事に歩いてこられて、ちょっと気分も天候とは逆に晴れました。       感謝 感謝。

                             【洛西オヤジ記】