比良三山(堂満、武奈、釈迦)時計周り
親父の山歩き報告(NO.82)

初心者オヤジ気合をこめて比良三山周り
(大層なやっちゃなあー)
寒かった〜山歩きを楽しむとゆうより行です。


やっとシャカ岳に到着
それにしても相変わらずぶら下げたタオルが
おっさんくさいな〜


2015年4月7日(火)   洛西オヤジ単独

コース:
イン谷ー桜の馬場ー堂満登山口ーノタノホリー堂満山頂ー金糞峠ー奥の深谷テン場ー尾根コースーコヤマノ岳ー武奈山頂ーイブルギー八雲ヶ原ーカラ岳ー釈迦岳ー大津ワンゲル道ーイン谷
いつもは8〜9時間でしょうか今回は毎度のドジをやらかし10時間。





 こんにちは洛西オヤジです、此処しばらくハイキングばかりでまともな山歩きをしておりません。これではますます、老いぼれ歩きが進み皆さんのご迷惑になるのは必死です。

 此処は一番、気合をこめて比良三山でトレーニング、幸い天気予報はいつもの福井嶺南が比較的に降水確率が低いので、比較的に軽装備で出かけますが、(あまいな〜)それがそもそも間違いでした。

 イン谷到着、7時、出発7時15分、前回の三山周りは、時計逆周り、ワンゲル道からでしたので今日は堂満周りで行く事に。どちらがしんどいかいまだに不明、出発の時点では雨降らず、風もなくよしよし、とチンタラチンタラ進みます。

お馴染みイン谷バス停桜
まだ辛うじてお綺麗です
心配した雨はなし、よし、よし、
(それがあまいのやな〜)
まあこのコースに来たら
撮るしかないですね〜
ノタノホリ

 お馴染みノタノホリから谷筋、尾根から山頂直下の急登に取り付きますが、ボチボチ残雪が現われて風も強くなりチョット雰囲気が変ってきます。

 何よりオヤジがしまったな〜と感じたのはいつも必ず(夏場でも)持って行くウエットグローブとフリースの薄い手袋、とにかく手が冷たい、オヤジは特に手先が冷たくなるのです。

雨が降ってきたのか
木々からの滴かちょっと寒いー
尾根に出ました、風が強くなって来ました
まだ春の気配はないです。

 今回は軍手だけで、すでに濡れてしまっています。手が冷たくなると体全体が冷えてきます。堂満山頂は強風が吹きその割にはガスッているとゆう、何かわからない状態ですが、これはこの後も続きます。

 しかしいつもながら山頂の直下の急登り、或いは下る時は急下降(当たり前や)、シンドイです。先ずは最初の堂満、記念撮影、全くガスの中です、先を急ぎます。

残雪が結構あります。
この調子だと上部は
もう少し残っているのかな〜
アイゼン持って来てないなあ〜
誰に笑顔を振りまいてんのやー癖です
まだ雨具は着けずにいますが
風は強く寒い寒い、
ガスで全く展望なしと言うより
20〜30mぐらいが視界範囲です。

 晴れていてもドタドタのぬかるみ赤土登山道、まあ何とか尻もちつかずに金糞峠に。奥の深谷テン場から尾根道を登ります、此処も取り付きからしばらくは急な登りです。

 ガスが立ち込める尾根道をアップダウン、コヤマノ岳に近ずくにつれて風が強くなり、雨、ミゾレ、アラレ、体感温度はもう氷点下、甘ちゃんオヤジはいつものフリースを持ってきておりません。手先はもう痛いほど冷えて来ました。

金糞下のテン場からコヤマ岳への
尾根コース途中の鞍部です。

 たどり着いたコヤマノ岳は残雪に覆われています、「いや〜まだこんなに残雪があるのや」と意外な雰囲気に戸惑いながら、此処で雨仕様に服装を完全に変えます。ところがです、このあと初心者オヤジは初心者ならではのドジをやらかします。

 雨具を着込んでリュックを整え出発、何も考えずに残雪をヨタヨタ進む事10〜15分、「あれ〜なんや、これ何処や、いつもと雰囲気がちゃうで、アカン、アカン、ケッタイナとこに来てるで」、雨具装着前には、ちらちらと見えていたいつもの登山道が全く見えず、周りはガスって視界は極端に悪く、「エーなんやどないなったんや」。

 この後がもっと初心者オヤジの真骨頂、(どないしたんや)いつもの登山道求めて残雪の中を右往左往、焦る初心者オヤジ、何十回となく来ているコヤマノ岳まさか此処まで迷子になるとは。

 迷ったら「先ずは戻る」の原則忘れ、今自分がどちらを向いているのやら、戻るに戻れずもちろん遠くの山並み(武奈山頂なども)見えず、風は益々強く一瞬ヤバイ、こりゃアカン、真剣にリュック下ろして久しぶりに磁石取り出し方角だけでも確認、先ずは自分の最初の踏み跡を探します。これが信じられない事ですが時間が掛かりました。何とか元のコヤマノ岳標識に戻ったのは、もう12時前、予定では武奈山頂に着いている時間です。

コヤマノ岳ですがますます風が強くなってアラレ
ミゾレ、交じりの雨も体感温度は氷点下

 今度は慎重に方角を見定めて下ります、直ぐに登山道は表れイブルキの谷筋からの出合いに到着、やれやれ一体どないなったんや、結局雨具を着込んだ時点で、気持ちがリセットちょっと気が緩んだのでしょうか。

 南の方向にまっすぐ進んだみたいで、その後がね〜初心者なんです、いくらボケーと進んでいても、おかしいと感じたら直ぐに引き返したら、踏み跡も判るしなんにも問題なく、15〜20分ぐらいのロスで済むのにね〜。

 なんやかんやで武奈山頂到着は13時前になりました、風はものすごいやろな〜と思っていましたが、そうでもなく先ずは武奈定番のカーチャンに連絡「今日はちょっとおそいね〜天気どうなん」「ちょっと苦戦してます、天気は寒いー震えてます」「気をつけやー」「はい注意しながら、もう一つ今回は行きます」(えらい低姿勢やなあ)。

 とにかくお腹が減りました、急いでもと来た谷筋コース出合いに戻り、風を避けて窪みにもぐり込んでラーメン炊きます。温かいラーメン今日は特別ご馳走になりました、手も温めて比較的長めに休憩です。

 ところで今日はまだ誰にも会っていません、武奈山頂でもたいがいは誰かいるのですがね〜。それほど台風が来ているわけではないのですが、平日のこの天候は足が遠のくみたいです。食事を終えて出発、予定より1時間以上遅れています。

 この後スキー場跡から八雲に下りるつもりでしたが、又しても案内板から入って直ぐの溝っこ道がわからず、そのまま進んでイブルキノコバの尾根コースで下りてしまいました。スキー場跡に下りるのは冬季に何回か経験があるのですが、まあ邪魔くさいので、そのままイブルキのコバからちょっと遠回りで八雲ヶ原に、どうも今回は残雪にいじめられています。

武奈山頂ですが思ったより風
雨は収まってくれていますが
寒いのはもう厳冬期。
視界はご覧のとうり20〜30mでしょうか、
いつものカーチャン連絡をして
そそくさと下ります。
八雲ヶ原ですが
ガスッた写真ばかりでスンマセン

 さあもう一丁釈迦を目指します。さすがに足がだるくなってきています。「まだワンゲルの下りがあるのやぞー」と自分で自分を叱咤激励、エッチラです。又風が強くなって来ました。今日はガスッている写真ばかりですが、風がこんなに強いのにガスっているのは、気温と湿度が関係しているのかな〜。

 何とか最後の釈迦岳到着は、予定より丁度1時間ほど遅い15時半ごろになりました。後は最大難関ワンゲル下りです。

カラ岳も強風です
さすがに前回来たときの積雪は消えています
ワンゲル道途中のタムシバ
ちょっと明るくなってきました

 焦ってはいけないので無理して(?)ケーブル跡へのコースの分岐標識でカロリーメイトをかじり水分補給、深呼吸(相変わらず大層なやっちゃ)先ずは難関イチョウガレの壁面までが一関門、その後も気が抜けません。

 山歩きおばさん隊のTさんなんかはもっと気楽に降りておられますが、オヤジは緊張の連続です。小松への尾根分岐から激下りでなんの目的か判らない石垣跡にでてやれやれです。

冬季にオヤジがこのワンゲル道を通る時に
一番気にしている地点です。
この上に雪が覆っている状態はヤバイでしょう
おまけにこの下は絶対止まらない急な花崗岩の斜面になっています
今年の2月に来た時は少しだけ根っこの隙間が見えていたので
セーフでしたがもう何年もこの状態です
しっかりした案内が必要なのではないでしょうかね〜
え、なんですか、冬期大津ワンゲルに行く事事態がまちがいやー
ごもっとも。

 風もやっと収まって来ました。ヨタヨタ、イン谷に向かいます。余談ですが三山周り、堂満、武奈、釈迦、今回の時計回りか逆のワンゲルから入る逆時計回りかどちらが楽なんでしょうか。もっとも三山周りはトレーニング感覚なんで、楽なコースとりは関係ないといえば言えますが。あまりお勧めの歩きとはいえません。

ガスッた写真ばかりです
チョットは花の写真も
しかし相変わらずヘタクソやな〜
ピントの合し方しらんのかい
やれやれ、やっと風も収まり
え〜もう17時前やんか

 まあ何とかイン谷に戻れました、なんと丁度17時10分、三山歩きとしては10時間の歩きで今迄で一番かかりました。コヤマノ岳の初心者オヤジの信じられない愚行が主な原因です。

 反省、反省と言えばリュックの中身も反省とゆうか、いつも持っていく、フリース、ウエットグローブ、などを持っていかないオヤジの甘さ、本当は簡易アイゼンぐらいは必要だったかも。

 三山歩いて、一日全く誰にも会わない比良山系では信じられない一日でした。さあ定番ゆーとぴあでお風呂に入ってソフトクリーム食べて帰りましょう。カーチャン遅くなってスンマセン。  悪天候の中、三山、無事に回れた幸運に、  感謝  感謝。

                     【洛西オヤジ記】