奥駈 八経ヶ岳
初心者オヤジ冬の奥駈け八経ヶ岳に挑むも無念のリタイア オヤジなどがヨタヨタいくほど甘くはない、冬の奥駈けです 親父の山歩き報告(NO.78) |
八経、明星が見えます、いけるかな〜まだ1時間以上掛かるで〜 |
2015年 2月24日(火) 洛西オヤジ
アクセス: 自宅〜京奈和自動車道〜大淀〜県道309〜川合〜熊渡まで 冬季の為県道309号は行者還りトンネルまでいけません コース: 熊渡カナビキ谷入り口〜双門コースカナビキ谷コース分岐〜金引橋〜ナメリ谷尾根〜辻からの尾根コース出合〜狼平分岐〜日裏山〜レンゲ道〜細尾山付近から撤退 今日は洛西オヤジです。前から一度冬期の奥駈けに挑戦したいな〜と思っていました、同じならやはり八経かと性懲りもなく背伸びしてあ〜あ懲りんやっちゃな〜。おかげでエライメニあってリタイアーする破目になりました。「ほれいわんこっちゃない」とのお声が聞こえますが、まあドジな報告させていただきます。 冬期は309号の川合から西原へのルートは通行止めと聞いていました、八経へのお馴染みルート、トンネル西口まではいけないのですが「熊渡の林道入り口まではどうかな〜」と天川村の役場に聞いたところ、熊渡からもう少し先までは行けるとゆうことなので、「良しいったるかあ〜」と意気込んだのは良いのですが・・・。 オヤジは一度だけ行った事があるのですが無雪期でも中々のロングコースで、はたしてどうなんやろ、それならそれで早く起きたらええものをモタモタして「眠たい、なんやじゃまくそなってきたな〜」と結局予定より1時間以上遅い7時過ぎ到着。 7時半ごろ熊渡を出発、全くの無雪状態上部の山にもそれほどの積雪は感じられないので持ってきたワカン、ピッケル、ヘルは車に置いて(相変わらずの甘さです)林道をチンタラ進みます。これが結構ながいんです、そうですね〜、ちょうど坊村からの明王林道で牛コバに行く感じでしょうか。
ナメリ谷にも取り付き付近には雪は見当たらず、作業道を過ぎる頃からボチボチと雪が氷上になって地面に張り付いています。普通の地表も多く見えます、まだアイゼンはええか〜、いつもの調子で邪魔くさがりオヤジはアイゼンつけずに登りますが、これが結構苦戦、急登の斜面に氷が付着した状態で滑る滑る。 それでもなおもアイゼンつけずに登るオヤジ、やっと一面の積雪が見られるようになって装着しましたが、しょうもない意地で体力を消耗、なんだか進歩がないオヤジです、(なにをいまさら フンじゃ)
今度は沈み込みがオヤジを悩まします。お馴染みの上部尾根筋までの急登坂はお定まりの事ですが、やはり無雪期とは全然違います。やっとこさ上部栃尾辻からの尾根コースにたどり着きましたが、2時間半以上かかりました。水分一口補給で直ぐに尾根をひたすら進みますが、下とは全く違う積雪で日曜日の登山者の踏み後を必死にたどります。
しかしいくら注意しても必ず沈んでしまいます。沈むと膝上か、或いは股の辺りまで沈みます。ワカンを持ってきたらよかったかな〜と思いますがそれもちょっと違うような気がします。シューかなあ〜、それもちがうな〜、斜面が多く使いにくいな〜(いったどうやねん)、要はヨタヨタいくしかないのんやあ!もうひたすら足元ばかりをみて。 周りの景色を見る余裕はなく、モグラ叩きの逆やあ〜(なんじゃそりゃ)モグラ叩きは何処から上に飛び出すかわからへんけど、この歩きは何処が下に沈みこむかわからへん、まあそんな感じの悪戦苦闘やっと辿りついた狼平への分岐(高崎横手)なんと11時を回っています。「どうしょう!」、「狼平から弥山に行って戻るか、いややはり八経を目指すか」と迷うオヤジ、久しぶりにストックお伺い、「はい明星経由の指示が!」。
焦る気持ちを抑えてエッチラ、ヨタヨタ、ズボ{沈み込んだ音}ややこしいな〜。何とか12時前にレンゲ道付近から明星山の直下辺りにたどり着いたオヤジ、なにを考えたか余りの空腹にラーメンタイム。{あかん何考えてんねん、そんな余裕あらへん行動食パン持ってきてんのやろオニギリあるのやろ、食べ持って歩かんかい} そやけどラーメン食べたいのや!と焦りながらも余裕を無理やりかますオヤジ、まあ本日の山歩きは報告は此処まで{ハーなんやそれは、なんのこっちゃ}。
この後オヤジを襲った悲劇は報告するには余りにも忍びない{わけわから事ゆうてんとさっさといわんかい}。ラーメン炊いてフーフー食べながら上部を見上げ、「八経山頂まで1時間から1時間半、直ぐに戻って高崎横手14時時半〜15時、金引橋まで3時間うわ〜林道はヘッドランプやな〜」と焦る気持ちがウロウロ足を動かします。
そのとき突然、オヤジの視界から周りの景色が消え、同時にものすごい熱さがクビスジから腹部や背中に「うわ〜ギャ〜うわ〜」。なにがなんやら判らず、とにかく熱さと股間の痛さにしばらく放心状態。結局ウロウロしたオヤジの足元が雪屁状にになっていたのでしょうか、2m程雪の中に体ごと落下したのでした。 落下する時にラーメンを持った手は上に、当然中身はオヤジの頭から首筋に、さあそれからこの状態から復帰しなければ。とにかく足元、手がかり、全く力が入らずもがけばもがくほど沈み込む有様、助けを呼ぶにも人の気配全くなし。もがくこと30分以上やっとこさ雪の上に立ち上がりましたが、先ずラーメンがへばりついた濡れた下着を替え、時計をみるとなんと13時を遙かに回っています。 おまけにオヤジの弱点=膝が痛みます。靭帯の無いオヤジは歩く筋肉の動き以外は下半身に余計な力をいれるとどうしても違和感が出て痛みます。今から山頂往復2時間として、此処から高崎横手経由3時間〜3時間半で、金引橋はきついとゆうよりは尾根の急降下がヘッドライトでは危険だと判断、残念ながら撤退です。目の前の八経ヶ岳山頂がやけに遠く見えます。
しかたありません、もともとアクシデントがなくても余りにも余裕のない歩きでした。往路のコースをそのまま戻りましたが、やはりナメリ谷に下りる尾根の急下降では膝に力が入らず時間がかかりました。熊渡に戻ったのは17時を回っていました。 負け惜しみではなく引き返した判断は正解だったみたいです。カーチャンに遅くなった報告、その後は毎度おなじみ洞川温泉の立ち寄り湯、嬉しいことに全くの独りで露天風呂を独占、ユックリと温泉を味わうことが出来ました。 これも無事に下山できたればこそ、 感謝 感謝 【洛西オヤジ記】 |
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