初心者オヤジ春まだ浅き(第2章)霊仙岳

期待の福寿草はまだ恥ずかしがって
オヤジには顔を見せてくれませんでした
親父の山歩き報告(NO.80)

 
わー鞍馬天狗やー嵐寛やぞー
{古いな〜そんなん知ってる人のほうが珍しいで}
まあ自動シャッターにしては上出来のほうやー


2015年 3月13日(金)   洛西オヤジ

アクセス:
名神高速ー彦根インターR306−R17−河内風穴前ー今畑登山口

コース:
今畑登山口ー廃村今畑ー笹峠ー近江展望台ー霊仙最高点ー霊仙岳山頂
同コースで帰還





 こんにちは、洛西オヤジです、先週は伊吹の山頂から向かいの霊仙を眺め、隣の庭はよく見えるの例えの如く、綺麗なオネーサンが呼んでいるような気がして{おまえな、山歩きをキャバクラ通いと同じようにゆうな!}フラフラーと今週は霊仙岳へ行くことに。

 しかしズボラな性格は相変わらず、何とか山行きの衣装は{芸能人とちゃうで}準備していましたが、着替えるの邪魔くさいー洗顔だけ済ませて、パジャマのまま{エーそらあかんやろ}まあパジャマ代わりのトレイナーですが、サンダル突っかけて道具を車の後ろにほりこんで、コンビニへ。

 モーニングのコーヒーとドーナツ、お茶、水、ヨタヨタ名神高速彦根インター、まあなんとかうろ覚えの道をたどって、河内風穴から今畑の登山口に7時過ぎに到着。

 まだ今日はだれも来ていません。ユックリ着替えリュックを作りますが、あれーなんかおかしいな〜、アチャーオニギリ買うの忘れた〜。今さら又インター付近まで戻るの邪魔くさいな〜、ええい〜まあええかー、カロリーメイトとシーフードヌードルが一つ残っていたな〜、{弁当忘れてどないすんねん}はい出発7時半ぐらいでしょうか、ヨタヨタと出発です。

毎度おなじみ今畑登山口です 春まだ浅き廃村の今畑に残るお寺です
同じく今畑
しっかりした土蔵は昔を忍ばせます
なんとなく早春らしい雰囲気は感じられますが

 直ぐに今畑の廃村跡に、今でもまだ生活が営まれているような錯覚を起こしそうな感じでオヤジは好きなんです。山里の集落、でも実際は大変なんでしょうね〜、まあそれはともかくボチボチ行きましょう。麓の方の雪は伊吹より多い感じですが、陰気な登山道が続きます。

やっと陰気な登山道が終わり展望が開けました
西南尾根の稜線が見えています
北側の斜面は雪が深いです
まあまだアイゼン装着まではいきません
なんとかしのげそうです

 やがて小1時間展望が開けてきます、笹峠に到着です。この付近にも最盛期は福寿草がチラホラ見かけることがあるのですがね〜、付近をウロウロしますが見当たりません。まあ上部の岩場に期待をして急登に掛かります。まあこのコースの一番きついところでしょう。オヤジはなるべく福寿草目当で左の岩場の方を登ります。

笹峠直前の尾根筋です
例年この辺りから少しずつ福寿草が
見られだすのですが
お〜い福ちゃん〜{だれやねんー}
笹峠、此処から急登がはじまります
急な斜面は思ったより雪が少ないです
南斜面だからでしょうか
雪が転がり落ちた跡を一直線に登ります
それにしても伊吹とエライちがうな〜
遠くに比良の山が見えています
それにしても毎度の事ながらクソエライ登りです
これで雪が深ければオヤジなんかには
歯がたちません

 ヨレヨレで着きました。さすがにピークの近江展望台の稜線は相当な積雪が見られます。オヤジはアイゼンを装着せず、直接ワカンを履きました。オヤジは以前にも書きましたが、シューよりもワカン派なんです。いつもは岩がゴロゴロして歩きににくいところで、岩と岩の間に沈み込まないか心配しましたが、結構締まった雪質でかえって、いつもの岩場より歩きやすい感じです。

例年福寿草が沢山見られる地点なんですが
さすがに今はむりみたいです〜
何とか展望台に到着
さすがに稜線は雪が多いです

 前日の登山者の踏み跡も消えて、オヤジのワカンの跡だけが点々と残ります、こんな感じが師匠が喜ばれる感じなんでしょうね〜、分かる気がします。時々左の斜面の岩場を覗きますが、雪は稜線ほどないのですが福寿草は顔を見せてくれません。

武奈の西南陵に似ていますが
こちらは西南尾根、尾根と稜はどうちがうねん
{難しいこと考えんほうがええで〜}
はいそうします
振り向けばオヤジのワカン跡
師匠がだれも踏んだ事ない雪の上を
シューで歩きたがられるのが
判る気がします

 やがて西南尾根を過ぎる辺りから、雪が極端に少なくなってきます。なんか伊吹とは違った現象です。風の所為なんでしょうか。ワカンを外してヨタヨタと進みます、前方に見える山頂にも前後の風景の中にも誰もいません。オヤジ好みの状況です。ヘタクソ写真を今日は珍しくユックリ撮ってみますが、ヘタクソとしか言いようがないほどの能力なんでどうしょうもないです。師匠の編集に頼るしかありません。

ちょっと芸術的に{どこがやー}
ええやんかチョット余裕あるとこ
みせてんのや
なんや雪が思ったより
上部は少ないな〜
ワカンはずさなあかんな〜
きれいやな〜木々も春を待ってるのやな〜
{えらい、しおらしいことゆうてるなー}
ほんま雪なくなってきたでー
どないなってんのやー
伊吹とえらいちがうな〜風が強いからかな〜
まあ小エビの尻尾ぐらいでしょうかね〜 これぐらいでやっと車えびの尻尾でしょうか
伊勢えびまではいきません
{なにゴチャゴチャゆうてんねん}
最高点直下辺り

 まあ何とか最高点に着きました。益々雪は少なくなってきます、前方の霊仙山頂に向かう稜線もそれほどの積雪があるようには見えません。まあ良いような物足りないような。

お馴染み最高点
後ろの伊吹のほうが雪が多いやん
来んとわからんチンドン屋
来てもわからん昼あんどん
屋台のオッチャン提灯屋
{なんのこっちゃ、わけわからんことゆうな〜}
霊仙岳おなじみのショット
後ろの山は湖北方面
あちらはまだ相当な積雪量みたいで
ちょっとオヤジには厳しすぎるでしょうね〜
小てつ先輩なんかはいかれています

 最高点から難なく霊仙山頂に到着、雪はほとんどありません、しかし風は強いです。山頂で記念撮影、誰もいませんので自動ですが、山頂はおろか見渡す限りの視界に人影はありません。まだ時期が早いのかな〜いくら平日といえども、もう少しオバチャン、オッチャングループがたいがいはいるのにな〜。ところで下山コースですが、オヤジはいつもの落合に下りるコースを考えていたのですが、下の方にお虎ヶ池の鳥居がえらいこと雪の中に埋まって見えています。

遠く下のほうにお虎ヶ池の鳥居が雪の中に
埋まっているのがみえます
相当な積雪量が予想されます
この状況で落合に向かうのは諦めました
鹿も必死なんですね〜
少しでも上のほうの皮をかじっています
やわらかいのでしょう、まあ鹿も植物も大自然の中で生きていくのは大変です

 そこから先の尾根は分かりませんが、今畑の登山口の案内に霊仙山頂行き今畑コース可能、落合コース不能と書いてありました、まあ今日は13日の金曜日ちょっと自重しましょう。戻る事に決めました。

 唯最高点には戻らずに、西南尾根の取っ掛かりに山頂から直線で向かいます。まあそれほどの積雪もないみたいですし、実際ワカンもアイゼンも装着無しで戻れました。途中鹿の群れに遭遇、20頭前後はいたでしょうか、鹿ってあんなに集団化するのでしょうか、オヤジは初めてみたのですが。まあ聞きしに勝る鹿の生態ですね〜、鹿も必死なんでしょうね〜、潅木の木の皮がいたるところで食べられています。

判りにくいのですが
鹿の群れで18頭までは確認できましたが
まあものすごいですね〜
福寿草なんかを食べてほしくないのですが
福寿草は食べないと聞いた事があるような
ないような{又かいどっちやねん}

 チョット時間が押しましたが、何とか笹峠までの急なくだりを下りて13時頃からお楽しみのラーメンタイム、ですがそうや今日はオニギリないのや、ほんまのラーメンタイムや〜、ちょっといつもよりお湯を多めにして{せこいなー}唯一入っていたカップヌードルを食べます。カロリーメイトもボリボリ、やっぱりオニギリ食べんとものたりないな〜まあダイエットやそうやお前な〜ものすごいことメタボになったんやろちょうどええー丁度ええのんや、自分で自分を納得させて、{そやけどものたらんな〜}{あきらめんかい元は自分の不注意やろ}

 まだ時間が早いので付近をウロウロ福寿草を探索{諦めがわるいな〜}結局見つからず下山、途中で年配の男性二人女性一人のグループと会いました。今日初めて出あった登山者です、もう2時を回っています「もう山頂まで行ってこられたんですか」と女性の方から声をかけられました。「そうですけれど今からいかれるのですか」「いや笹峠まで行くだけです」「そうですか福寿草ですか」とオヤジは気になるので聞きますと、「いやただ遊びに来ただけです、福寿草はまだ無理でしょう」とのことです。まあなんとなくオヤジも納得して下山します。

 3時前に登山口に戻ってきたオヤジ、朝にはなかった丁度登山口付近に停めてある車で、ご夫婦のような雰囲気の方が帰り支度をされていました。先方から声をかけていただき「上は雪はどうでしたか」「山頂にはほとんどなかったです、何処に行っておられたんですか」と聞くと「我々は下のほうで福寿草を探してました、」「えーそうなんですか、私も探しながら登って来たのですがみられませんでした、まだ早いみたいです」「いや雪の下でもう咲いてはいると思うのですが、なかなか見つけるのは難しいです、今日は10輪ぐらいしかみられませんでした」「えー咲いているのをみられたんですかどこです」聞くとやはり笹峠の南の斜面辺りだと結う事ですが、オヤジはショックでした。

伊吹で締めくくりです

 やっぱり日ごろの行いのせいですかね〜、やっぱりね〜、雰囲気的には咲いていても佳い雰囲気だったですが、あ〜あ、春まだ浅き山歩き、やがて来る春に希望を膨らませ{どないしたんや、安もんの青春ドラマのフレーズかい}へん!ほっといて、今日のお風呂は気分を変えてクレフィール湖東の至福の湯や、まあ空腹で倒れる事無く一日歩けた事に、 感謝、感謝、

                             【洛西オヤジ記】