初心者オヤジ今年もテント担いで尾根歩き
南アルプス塩見尾根
昨年悪天候で断念のコースです
なが〜いコースですが充分に
南アルプスの雄大さを満喫出来ました
親父の山歩き報告(NO.96-1)


北岳山頂、去年も来たな〜何回目かな〜それほどきてないな〜
ダサイ恰好してなにをごちゃごちゃゆうてんねん
腰の手ぬぐいなんとかならんのか、いつもブラさげてるな〜


2015年7月31(金)〜8月4日(火)     洛西オヤジ

▼7月31日(金)
アクセス
京都大山崎から高速バスで甲府駅南−ビジネスホテル泊−翌朝Am4時30分の山梨交通登山者用バスで広河原


コース:

▼7月31日(金) 一日目
広河原−大欅沢−右俣−北岳肩の小屋(テン泊)


▼8月1日(土) 二日目
北岳肩の小屋−北岳山頂−北岳山荘−中白根山−間の岳−三峰岳−農鳥分岐−熊の平小屋(テン泊)

▼8月2日(日) 三日目
熊の平小屋−樹林帯−塩見尾根−北荒川岳−キャンプ場跡−大崩壊跡−塩見岳東峰−塩見岳西峰−塩見小屋泊まり

▼8月3日(月) 四日目
塩見小屋−本谷山−三伏山−三伏峠小屋(テント設営)−小河内岳往復−三伏峠小屋(テン泊)

▼8月4日(火) 五日目
三伏峠小屋−塩川ル−ト分岐−鳥倉林道バス停






▼7月31日(金) 一日目

 こんにちは洛西オヤジです。暑い日が続きます、みなさんお元気でしょうか、山歩きの報告を見るとガンバッテみなさん歩いておられます。オヤジも負けたらアカンと、今年も又ヨタヨタとテント担いで歩いて来ました、この時期の山小屋の混雑回避はもちろんですが、年金生活者のサイフの軽さが年甲斐もなく、サイフとは逆にクソ重いテント担いでのヨレヨレ歩きとなります。(あ〜あ、もうぼちぼち限界です)

 昨年でしょうか、北岳山荘でテン泊して、その後山小屋の人のアドバイスで天候を考慮、諦めたコースです。本来はあと2泊する予定でしたが、諸般の事情で諦めました。まあオヤジには丁度いいところでしょうか。夜行バスで甲府入りの予定でしたが、翌日の昼行バスになりました、バス停前のビジネスホテルは満員の為、少し離れたホテルで泊まりました。タクシーを4時前に頼んでおいて、朝一のバスに乗ります。4時過ぎに到着、もうすでになが〜い列が出来ています。ただ2台以上はいつも出るので乗れない事はないのです、何故か早くから並ぶのは習慣みたいなものでしょうか。

 今回は夜叉神から入れるみたいです、去年は奈良田周りでした。定刻どうり7時前には広河原に到着。前日ホテルの近くのコンビニで買っておいたおにぎりで朝食、もう一度リュックを作り直していざ出発ですが、重いな〜。毎朝リュックを担ぐ時の気分が、その日のバテかたを決めるみたいな気がします。今日は水が比較的に補充出来そうなので2Lで出発です。4日間縦走、テン泊となると、各人いろいろでしょうが、オヤジのパタ〜ンだと18K前後の重量が水の加減で増えたり減ったりします、まあとにかくヨタヨタと皆さんの後について出発です。

お馴染みの広河原の朝の光景
みんな気合が入っています
北岳を仰ぎ見ます
あんなとこまでいくのんかいな
しんどい事やな〜

 大欅沢、それほどの勾配なく二俣までヨタヨタです。途中で下って来た男性が「そこで熊に遭いました、すぐそこです」と真剣な顔をして言われます。ぞろぞろ歩く登山者も「え〜熊ですかー」と戸惑い気味ですが、オヤジは比較的落ち着いて進みますが、丁度オヤジの歩いている2〜3m横の小さな沢を確かに熊ちゃんがのしのし歩いています。

今日も何人の人が
この橋を渡っていくのでしょうか。
大欅沢を黙々と進みます
毎度おなじみの光景ですね〜

 以前も蝶ヶ岳から降りてくる登山道の側で見ましたが、熊のほうは別に気にしていないのではないでしょうか (蝶ヶ岳の時は、びびりましたが) 沢山の登山者を気にする風もなく、のしのしと潅木の中に消えて行きました。段々と熊も慣れて危害を加えることなく、登山者の側に出てくるのではないでしょうか、まあ登山者も知らん顔していたら、どうとゆう事はないと思いますが、どうなんでしょうかね〜。

 それより熊はともかく、オヤジはリユックの重さと暑さでやっとこさ、たどりついた二俣で木陰にもぐり込んでしばし休憩{ダウンしたんやろ}(おっしゃるとうり)。まあヨタヨタ参りましょう、今回は右俣コースです。

二俣の分岐から今回は右又に向かいます。 タカネナデシコ

 右俣は左と違ってハシゴやクサリもなく、お花畑などもあって比較的に穏かに登れるコースです。途中尾根に出る前に、白根御池小屋からのコースと合流するあたりが、草すべりと呼ばれる所で花も沢山見られます。少し早い昼食をします。まだ前日のオニギリとパンですが、食べ終えると少しリュックが軽くなった気がします。(気分だけなんですが)

イワツメクサ イワギキョウ?
ヨツバシオガマ? 明日向かう間の岳への尾根です
少しだけ北岳山荘が見えます
そうか去年はあそこにテン泊したんや

 気合をいれて、肩の小屋まで一踏ん張りです。到着した小屋は予想どおり混雑しています、これからますます増えるでしょう。小屋の人も夜店の売り込み見たいに、ビールやおつまみを売っています、オヤジは早々にテン泊の受付を済ませて、小屋の下のテン泊指定地に下りてテントを設営です。大体の予定どおり13時過ぎの到着です。

 時間が早いので、少し休憩して北岳山頂に向かいます、もちろんリュックは無しです、こんなに身軽だと楽です。明日の朝もう一度来るのですが、今日のピーカンを逃す手はありません、事実北岳山頂では今までで最高の展望でした。

 山頂も沢山の登山者が思い思いに展望を楽しんでいます、時間があるのと展望が素晴らしいので、お地蔵さんにもお参りして、オヤジもユックリ過します。そのうちにガスが下の方から沸いてきて、太陽の位置から見て出るやろな〜と思っていたら出ましたー。おなじみブロッケン、綺麗な二重円が出来ています。

お地蔵さんも撮らせていただきます ブロッケンがいいタイミングで出てくれました

 気がつかない人が、オヤジがしきりに手を上げているのを見て「なんですかー」聞いてきます。「出てますよ、ほら」 とゆうと 「わーわーなんやなんや、あーこれがあのー」 「そうですブロッケン現象です」 「初めて見たわー」 とえらい感激されています。まあワイワイ賑やかな事です、親父はボチボチ下りますが、途中少し踏み跡を外れたザレ場に白い大きな花があり、一瞬北岳草がまだ咲いているのかな〜と思いましたが、残念チョウノスケ草でした。まあ同じようなものですが、こだわる人は全然違うとゆうでしょうね〜。

一瞬北岳草かと思いましたが
葉が違います、チョウノスケソウ
山頂から降りてくるとますます混んで来ました
北岳肩の小屋左下がテン場です

 戻った小屋は前の広場に人が溢れて益々混雑してきています、今夜の小屋泊まりは大変でしょう。2個1かなあ、まあいずれにしても大変です、オヤジはテントに戻って夕食の支度です。お馴染みアルフアー献立、初日は田舎山菜です。

夏山のテン場らしい雰囲気がいいですね〜
(自己満足や!)
左満月、右に富士
ちょっとわかりずらいかな〜
しかし、オヤジもその他の観客も(?)大満足

 食事を終えて上の広場に行くと、夕日を見ようと同じく小屋の食事を終えて人が集まってきています。そこで思いがけない光景を見ることになりました。満月が東の空に出現、西の空には夕日が、これほど山ではっきりと、月は東に日は西に、の光景を見るのはオヤジは初めてです。ちょっと感動しました、後で聞いた話ですが、今年の7月は月内に二度満月があり(2月以外の月で1日と30日。2日と31日の周期、なるほど今日は31日です。)これをブルームーンとゆうそうで、見た人には幸運が訪れるとの事です。いや〜なんとも嬉しい限りです。今日の〆は少し写真が多くなりますが、好天に恵まれた夕景と見ていただく皆さんにブルームーンの幸運が訪れますように。

月は東に日は西に、こちらは夕日です
此処まで満月と夕日がどちらも鑑賞できるのは
珍しいです、オヤジは初めてです
因みに今年の7月は満月が2回みられるそうです
そうか今日は7月最終日や
甲斐駒でしょうか
皆さん自然のスケールのデカさに圧倒されています
もちろんオヤジもです


この夕日で本日はお開きです。お休みなさい
(えらいはやいな〜もう寝るんかい)


                             【洛西オヤジ記】