鈴鹿山系 綿向山
(思い通りにならない山行で,充実感は無し)


 
雨乞岳はすっきり見えない


2016年8月6日(土) 曇り 森の旅人M

コース:
綿向山駐車場〜ヒズミ谷出合小屋〜表参道コース〜一合目〜五合目小屋〜八合目(北尾根分岐)〜綿向山山頂〜帰路は表参道コースを駐車場へピストン下り





 御池岳へ登るつもりで彦根ICを下りて鞍掛トンネルに向かっていると,多賀神社手前で交通情報標識があり,通行規制により手前の集落までしか行けないことを知る。がっかりしながら以前もあって,今回もすぐに綿向山に行先を変更する。R307を南下してブルーメの丘の横を過ぎて,綿向山駐車場(正式には御園橋駐車場)に到着。

 比較的早い時間帯だが6台駐車していた。準備をしているうちに1台が入って来た。天気はイマイチで曇り空,山上はガスで見えない状態だ。

 準備を済ませて出発。谷沿いに上流へ進むと,親水公園になっていて大きな石もあり水遊びができるようだ。大きな堰堤が現れ脇の階段を上がって行くと林道に出る。そのまま進んでいくと綿向山と彫られた大きな岩とヒミズ谷出合小屋に着く。ここで登山届を提出して入山だ。前回は北尾根コースを歩いたので今日は表参道コースを歩く。

砂防堰堤 ヒミズ谷出合小屋
表参道コース 出発地は標高460m

 鉄製橋を渡り尾根に取付く,湿気が多く少し歩いただけで汗が出てくる。表参道コースはとても歩きやすい。よく踏まれている上,折り返しの道が長く傾斜もその分緩やかで楽だ。スギ植林地を一合目,二合目と上り三合目で広い林道に飛び出る。途中で早くも下山者の男性と会う。ガスでよく見えなかったと言葉を残して行く。

 ここで見上げた空は曇り空,どうも晴れ間は期待できそうに無い。三合目から上がった休憩小屋の「あざみ小舎」を見て,五合目小屋で休憩。相変わらずガスは晴れず。

一合目過ぎたなだらかな道 あざみ小舎

 緩やかな坂道が続き七合目に着く。ここは山伏の修行場であり行者コバの標識と祠と銅像が立っている。八合目は北尾根分岐。スギ林は無くなり代わりにブナ林が目に付く。

五合目小屋 八合目(北尾根分岐)

 雲が分厚くなってきたため森を抜けたのに辺りは暗い。ヤマジノホトトギスを登山道の真ん中で見る。踏まれないか心配なくらいだ。この辺りからすごい数のハエとうるさいアブに囲まれる。とくにアブはしつこく周りを飛び交う。

 九合目をすぎてようやく綿向山山頂手前の石段に取付く。数えると約140段弱あった。疲れた足に堪えるこの石段が一番の急坂道かもしれない。楽しみにしていた山上からの展望は,分厚い雲の下で残念の一言。目の前に見えるはずの雨乞山をはじめ鈴鹿の山々はガスで覆われて山頂部が見えない。

ヤマジノホトトギス 綿向山山頂

 山頂には先客の女性二人がいた。見栄えのしない山頂の写真を撮ってから昼食を摂る。しかし,ハエとアブは変わらず,うっとおしい限りだ。帽子を振り回しているとハエがいなくなり落ち着いて食事ができた。しかし,アブは近くを周回している。

 どんより雲が晴れそうにないため,食後に早々と下山開始。今にも雨が落ちてきそうで暗くなってきた。帰路も表参道を下る。すると九合目過ぎてから単独男性,6人グループと登山者に次々と出会う。五合目では夫婦連れに3人男性組とも会う。三合目辺りまで下ってくると,うす曇りから陽が差し込んで天気は回復してきた。二合目過ぎても登山者が上がってくる。

 駐車場に戻ってきたのが12時前でした。車も14,5台に増えていました。今日は予定どおりの山行ではなく,更に天候に恵まれなかったため,すっきり感無しで帰宅しました。

                             【記:森の旅人M】