西穂高独標折り返し

初心者オヤジ師走にチョット遠征雪見 2016年12月11日〜12日
わざわざ折り返しと書くな!
(山頂までヘタレテ行けませんでした)と書け!
おっしゃるとうりです。 親父の山歩き報告(NO.129_2)

下りてきました、又紫外線でジジイボがふえるな〜


2016年12月11日(日)〜12日(月)   洛西オヤジ

アクセス:
名神高速ー東海北陸道ー飛騨清見インター中部縦貫自動車道ー高山インターR158ー平湯温泉ー新穂高登山者用駐車場ー新穂高ロープウエイ

コース:
■12月11日(日)
千石平ロープウエイ駅ー西穂山荘(宿泊)

■12月12日(月)
西穂山荘ー独標ー西穂山荘ー千石平ロープウエイ駅






12月12日(月)

 夜中24時ごろトイレに起きた時には、もう星空になっていました。よしよし、結局4時頃起きて乾燥室の前で着替え、(混んでるときは考えられません)オヤジ必需のドンジョイも装着(人よりこれが時間がかかり難儀です)、簡易リュック点検、入り口の寒暖計ー9度、上はおそらく零下12〜3度風があまりないのが(上はわかりませんが)ありがたいです。時間どうり食事が始まり、食べ終わるとすぐに出発です。もう西の空は赤くなってきています。

小屋の前から、天気はよさそうです 夜明けを迎える乗鞍

 簡易リュックですので、ピッケルを腰に差して(不細工なカッコーやな〜手に持たんかい!)両手はオジやんダブルストックです。(は〜難儀なこっちゃ)。ちょうど丸山に着く少し手前でご来光、もちろん礼拝合掌、(えらい信仰深くなってきたやんけ)(はい、もういつお迎えが来てもおかしくない齢です)。

ご来光歩きながら礼拝 もう一枚許して
笠岳方面 乗鞍早暁

 小屋を出たのはオヤジが二番目、先頭をピッケルだけ持った若い男性、オヤジの後は単独の女性、そのあとは見えませんが、ガイドさんグループも続いているはずです。風はほとんどありませんが、やはり寒いです。丸山を通過して、ヨタヨタ何とか荷物が軽いのでオヤジでも歩けています。やがて独標が近づいてきました。

正面独標がとんがっています
行くぞ!(大層なんや)
丸山標識と、後ろは笠岳稜線

 ストックたたんで又腰に差して(無様な)ピッケル片手にヨタヨタと登りますが、冗談言っている場合ではなく、踏み跡がはっきりせず先行の男性もルートを探しています。ここは各人でのルート検証になります。気が付くと先程までついてきていた女性は引き返しています。う〜ん〜まあオヤジが引っ張ることもないでしょうし、それだけの技量はありません、各人の判断です。

今回のお気に入り 歩きながらの撮影
前方奥が斜めに臨場感満点
(自己満足や!ヘタクソ)

 代わりに男性二人組が登ってきます。こちらは本格的にザイルやカラビナ腰にぶら下げ、独標直下でオヤジとは違うルートで、オヤジを追い抜いて独標到着、先行の男性がとったルートみたいです。オヤジも何とかピッケル打ち込みよっこらしょ、やれやれとりあえず独標到着、先行の男性はためらわずに降りて行かれました、最初からここまでと決めていたみたいです。

 オヤジはお二人さんにシャッター頼んで記念撮影、周りの展望を楽しんで、さ〜どうすんべい、行くべきか、戻るべきか、山頂へのルートは詳細にはわかりません。踏み跡は全くありません、ゆっくりしげしげ見上げます。二人は行く気満々、先行して先に進んでいかれますが、独標直下の棚でとまってしまっています。ザイルを使わないと無理みたいです。

 オヤジが一番いやなのは、独標下の鞍部から登り返す壁の一部に雪庇?がみられます。もちろんルートには関係ないところですが、お二人さんが行くなら、オヤジもいくか!と思ったのですが(おまえすこいで、それは)ストック占いするまでもなく、はい今回はここまで。そう決めて戻りかけた時、先のお二人さんも引き返してくるのが見えました。後で「いや鞍部まで降りられただけでもすごい事です」、などと慰めます。やはり独標から先は、ザイル使用の高度なテクニックが必要なんではないでしょうか、ちょうどロープウエイ登り口で会ったいかつい集団のような人たちでないと、やはり冬の単独は厳しいです。

 お二人さんは今日中に下りないといけないので、時間がかかるのはダメなんですとの事でした。オヤジに至ってはザイルはおろかピッケルだけではね〜。それでも行く人は行くと思うのですが、ハートの問題です。どうしても行くのや!となれば行けるのでしょう。後はゆっくり展望を楽しみながらチンタラ戻ります。もちろん独標直下は緊張しましたが、それを過ぎると天気最高、風もなくいや〜来てよかった〜(現金なやっちゃなあ)。

独標、シャッターたのんで、今日はここまで〜 山頂は真ん中の奥
天狗、奥穂、前穂
冬季縦走する人がいるとは信じられません
先の写真から2時間半ぐらい
白山が左奥に見えています

 小屋には10時頃に降りてきました、デポっておいたリュックを作り直して下ります。下りはアイゼンそのままなんで歩きやすいです。やはり登りも今となっては装着すべきでし。途中何人も登ってくる人に会い、昨日のオヤジと同じく上の状況を聞かれます。結局、そおゆうことなんですね〜(どおゆうことや)。気になるのは同じなんです、誰しも不安や先の心構え、できるだけ情報を得たい心理が働きます。

 何方にも聞かれれば「丸山までは問題ありません、独標までは行けますが、直下は注意が必要です。山頂へは、それなりの装備と覚悟がないといけないと思います。」。今日は午後から曇ってきます、皆さんが、今朝のような素晴らしい展望が見られるといいですねー。ロープウエイ駅には11時過ぎに到着、今日は昨日と売って変わって、展望台から素晴らしい景観が見られます、今日も中国語が飛び交い写真撮影が盛んにおこなわれています。

千石平展望台から
笠岳が左で右に稜線が続きます
こちらは西穂が右正面
奥に双六と鷲場かな?

 ロープウエイとゆうのはありがたいですね〜。乗り換え含めて15分ぐらいで、登り4時間下り3時間のルートを運んでくれます。まあ山歩きは歩いてなんぼのもんや、と言われればそれまでですが。

昨日は全く見えなかったロープウエイでの景観です
正面笠岳。

 さ〜あとは温泉ですが、ロープウエイ乗り場の傍に立ち寄り湯がありますが、せっかくですから新穂高温泉、栃尾温泉辺りの初めてのお湯に浸かりたいので、チンタラ戻りながら探します。最初予定していたところは冬季休業、栃尾では閉鎖、高級そうな旅館はちょっと入りずらい感じで、立ち寄りOKの案内もありません。結局平湯まで戻ってきたので、いつもの平湯の森で、湯の花がいっぱい浮かぶお湯に浸かってきました。

 今回、携帯はほとんどの状況でつながり、カーチャンにヘタクソ写真をLIVEで送り批評を賜りました(相変わらずボロクソでした)。そうそう西穂の山荘では、ドコモの増幅装置が設置されていました。へ〜いろいろ世の中変わるんやー。今回山頂には行けませんでしたが、二日目予定どうりのピーカンで素晴らしい冬の景観を満喫できました(まあ前回がひどすぎました)。これで心置きなく冬眠できます。   感謝 感謝。

                             【 記:洛西オヤジ 】


追記:

■年寄りのお節介情報:
・西穂の山荘では冬季水の確保ができないためにトイレ、洗面場は一切水が出ません。食事時はもちろんお茶は出ますが、水筒などには入れないでくださいとの事。もちろん自販機でのミネラルウオーター販売はあります。お湯も有料でもらえますが、女性などはウエットティシュなどを多めに持っていかれてはいかがでしょう。(男はどうなんや)まあ適当にトイレの後の手洗いは雪でするなりなんなりと。