秋の花を探しに伊吹山へ行った・・・・/ 2017.09.30 |
3合目から山頂を振り返る |
2017.9.30(土)曇りのち快晴 14℃~25℃ Ikomochi
コース: JR京都7:45発→関ケ原駅9:06着=伊吹山登山バス9:25発→山頂広場10:15着=休憩昼食=遊歩道へ10:30~山頂11:10=正面登山道下山11:30~2合目13:30~登山口バス停14:15=JR近江長岡行バス14:30発→JR近江長岡駅14:46着=JR15:06発→京都駅16:12着 今年はなかなか予定通りに山歩きできていない。行くぞと準備していたら悪天だったり、急用ができたり。好天の日には予定が入っていたり、体調が悪かったりと涙を呑む日々。ふと思い立って伊吹山に行こうとバスの時間を調べると、10月1日で登山バスが今期は終了とある。これは行かねばならないだろう。 ぐずっていた天気も週末はよさそうだし、準備万全、いそいそとザックに荷物を詰めた。関ケ原駅のバス停には15人ほどが並んだろうか。山頂は雲が覆い肌寒い。あんまりいい天気ではないのかなあ。それでも登山バスの車窓からは霞んだ琵琶湖が見え、遠く恵那山や御岳の姿を眺めて心躍る。北尾根分岐のあたりから車道脇には望遠レンズを構えた人の群れが並んでいる。今日みたいな日は大鷹が飛ぶのだろうか。 いかにも寒そうで、人は防寒着、レンズも防寒カバーかけてある。ご苦労様です。バスで一緒になった男性も、「今日はオオタカが飛びそうなんですよ・・」といそいそ。山頂は14℃で風が強くブルッ震える。広場の食堂に飛び込んでイブキそばで身体を温め出発。歩くうちに汗ばむだろうとヤッケは着ず、厚目のシャツで歩きだす。
白い砕石を敷いた遊歩道の両脇には、黄色いアキノキリンソウと、白い菊の群れが咲き乱れ、赤く色づいたアカザの群落の中に濃い紫のイブキトリカブトの花もちらほら。百花繚乱の夏もいいけれど、秋の伊吹山もしっとり風情があるなあと、足元の花を覗きながら歩く。そんな私を尻目に、ハイカーが追い抜いていく。 ぺちゃくちゃ取り留めもない話に夢中で、せっかくの花たちを見ているのだろうかと気になるカップルたちも多い。ま、花畑は背景の一部なんでしょうけど。でも、こんなに鮮やかな黄色のアキノキリンソウ、こんなにやさしい紫のリンドウたち、見てやってよ!!と言いたくなる。で、時々おせっかいにも、「ほらここにリンドウが・・」とか声をかけてしまった(笑)。 年配のおば様も「先に歩いていた主人が道で転んでいてねえ・・仕方ないわねえ」と、周りのリンドウに目をやって愛でてくれた。当のご主人は黙々と歩いていかれた。
写真を撮りながらのんびり山頂に着いたが、強風に煽られるので隠れる場所を探した。窪地で休憩、おにぎりを食べて腹ごしらえしたが、ゆっくり座っている気にもなれないので、三角点まで行った。雲が流れ青空が広がってきた。遠く名古屋方面が見えた。 下山はバスにしようか、歩くことだろうか と迷っていたが、少し右足が痛むのが気にかかるが体調はよさそうだし、何よりも青空が広がって空気がひんやり気持ちよいので、ゆっくり4時のバスに乗ればいいや・・と、下山道へ向かう。 途中でお宮があるので、中に入って、パンパンと柏手打って安全をお願いすると、「ここはお寺なんですよ!」と声を掛けられ「えっつ」と振り向くと、頭を丸めたお坊さんが立っていた。「あれえ すみません。つい間違えました」確かに、仏さまが祭られていた。慌ててもう一度拝みなおして、周囲の人も笑っていた。大峰山系列の行場なんですね、伊吹山は。失礼をしました。
11時半、3合目の登山道までくっきり見える超秋晴れの上天気の中、下山に取りかかる。しかし、ひっきりなしに登ってくるなあ。老若男女 最後の急坂をふうふう言って登ってくる。私は、転がり落ちそうな石道を慎重に下る。しょっちゅう離合で足を止めながら、周囲の花を眺めながらゆっくり下っている割には8合目まで30分しかかかっていない。
へえ こんなに早く下れるんなら、2時のバスに乗れるかも。それからも後ろから追いついてくる人を先に行かせ、登ってくる人を待ちと、のんびりペースで下ったが、5合目に1時過ぎに着き、ここで欲が出ましたね。これは2時のバスに乗ろう、頑張ってみよう。 追い抜いていく人にはトレールランのグループもあり、私も小走りで下ってみる。結構爽快。と、調子に乗って走っていたら、「これは膝使って下ってんなあ・・」やばいやばい。8合目から見えていた前を行く女性、足を引きずりながら下っているけど、あれは相当痛んでいそう。
3合目一面のススキ原、後ろから男性たちがどんどん追い抜いていく。あの人たちも2時のバスに乗るつもりで速足なんやな。ここはゆっくり歩けばいいのだろうけど、時間に追われ人に追い上げられ、ついつい足早になる。 ところで、3合目から2合目ってこんなに急やったけ?林道に迂回すればよかったなあ。足が疲れてきたよ。足を引きずりながらの女性を追い越し私も下るが、花の観察をしているといつの間にか女性は先に行っている。きっとわき目もふらず、ただただ足を動かしているんだなあ。分かるわあ。。 途中で初めて見る花(メハジキ)を見たけど、ゆっくり観察もせず。やっと2合目の分岐、1:30、やれやれ。ほっとするのもつかの間、1合目までもずっと急な悪路で、楽しくない。とぼとぼと足を運ぶ。やーっと、神社への最後のいやな下りに到着。
しかし、あとどれくらいかかるんだっけ。ここからの時間が読めないので、バスに間に合うのかどうかも怪しい。諦めの境地で、でもあわよくばとずるずる滑りそうな道を下っていると、膝の下がいきなり「ぎくっつ」と音を立てて(様に思えた)激痛が走り、右足が動かせなくなった。 いててて・・座るにも泥道で腰を降ろす場所がなく、道端でしばらくじっとしていたら、足が動くようになった。とりあえず、お宮まで行こうと、足を引きずりながら下った。長いと思えた道もあっけなく終点に着き、冷たい水の流れるお宮目指して歩いた。バスを待つ人が10数人座っていて、よかった 間に合った。 お宮で顔を洗い、足は冷やす時間がなかったのであきらめて、お店でいぶき牛乳を買って飲んだ。店番のおばあさんが、私の地下足袋を見て「これは歩き良いやろ。店のお客さんでもここに地下足袋を預けて登る人が幾人もいるよ」と話しかけてきた。 一時はどうなることかと心配した足も、JRを待つ間ホームでストレッチしたり、家に帰る前には銭湯の水風呂で冷やし、家でもアイスノンでぎんぎん冷やしたので、膝も腫れず筋肉痛だけでおさまった。
やれやれ、が、この後安静にしていたらよかったのだが、翌日曜からどうしても家の大掃除をする予定をしていたので、痛む足を気にしながらも3日間働き続けた。これでまた膝下をぎっくりやり、とうとう右足を踏み出すと激痛が走る。立つのもつらい、足を曲げるのも痛い、座っても寝ても膝下が疼く。階段の上下はもちろん、15分くらい続けて歩くことも苦労。結局は、膝の亜脱臼か、捻挫&大腿筋の損傷で、足に体重を掛けず安静にしたら日にち薬で回復する・・・ということだった。 2週間たって痛みは治まったが、年内の山歩きは禁止と言われてとほほです。救われるのは、日ごろのストレッチの効果と、アイシングなどの手当てがよくて回復が早かった という点です。1週間膝が腫れている間、アイスノンで冷やし続けましたが、効きました。今も少し使うと腫れがでるので、アイシングするとおさまります。アイシング&ストレッチは強―い味方です。 「痛めた後のケアは良かったが、その前に、登山中に人を追いこそうとか 真似して走ってみようとか バスに間に合わそうとか そんな無茶をしない、見栄を張らない、誘惑に負けず自分の体調にあった登山をする という強い心を鍛えるのがまず先決です!」 とトレーニングの先生に諫められ、反省の日々を過ごしておりますです。(あーー秋の山が待っているのに 涙)。 最高の登山日和の伊吹山のお花は、どれもいいお顔でした。7合目の避難小屋を下ったところに以前から気になっていた葉っぱがあり、今回は花が咲いていたので名前が分かった。ビロウドモウズイカという外来種だそうです。見つけてくださいね。 【 記:ikomochi 】
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