大台ケ原


 
ササ原と枯れ木の正木ヶ原


2017年8月19日(土) 晴れ時々曇り  森の旅人M

コース:
大台ケ原駐車場~日出ヶ岳~正木ヶ原~尾鷲辻~牛石ヶ原~大蛇嵓(だいじゃくら) ~シオカラ谷~駐車場





 7月に体調不良となり久し振りの山行です。体力不足も考えて以前から行きたいと思っていた大台ケ原に初めて行ってきました。片道3時間の道のりで午前3時半起床,4時半に自宅を出発。予定どおり7時半頃に着いたものの,隣の県にしては遠い。

 広い駐車場は40~50台以上停まっており,さすがに有名な山なので近畿圏をはじめ名古屋,遠く島根,東京練馬ナンバーも見られた。食事中の人も多く前日泊の車も多いようだ。

 大台ケ原はハイキングコースとして有名なため,標識も多くあり安心して歩ける。日出ヶ岳へはビジターセンター横に登山口があり,道幅1m程のはっきりした道がモミの木とササ原の中に続いている。

 駐車場から40分で日出ヶ岳山頂に立てるため,お手軽な山ということでカメラ持参にTシャツ,Gパン姿のラフな格好の夫婦に出会う。水飲み場からようやく坂道となる,石段と小石をコンクリートで固めた緩やかな道となっている。日出ヶ岳と正木ヶ原分岐に着くと左手に日出ヶ岳への木道が見える。急な木道を上がると目に展望台が入って来る。

日出ヶ岳登山口 モミの木とササ原道
日出ヶ岳へ 日出ヶ岳展望台

 展望台には2組の夫婦が先着済み,雲が多く太平洋をはじめ遠く見えるはずの山は見えない。北側は晴れ間があるが,南側は湧き出す雲が天空を覆い隠すように大きくなっていくのが分かる。一雨あるかもしれない。展望台下にある三角点をカメラに収めて正木ヶ原へ向かう。

展望台から西を見る 日出ヶ岳三角点

 正木峠手前の坂には木道があり,登って行った先は南側一帯が今までと違い広々としたササ原に白い枯れ木が立っている。大台ケ原を代表する風景が目の前に現れる。そのササ原に立派な木道が正木ヶ原へ下って続いている。以前に行ったことのある嫁さんに写真を見せると枯れ木が少なくなっているし,木道はなかったと言っていた。

正木ヶ原の木道 正木ヶ原の下部から振り返る
ここが標識の立つ正木ヶ原 尾鷲辻の休憩所

 正木ヶ原から林の中を歩く,小石のある歩きにくい道だ。尾鷲辻に着く,休憩所がある。この辻から駐車場へ戻れる道があるが,先の牛石ヶ原に向かう。樹林に囲まれた牛石ヶ原に入ると巨大な神武天皇像が突如現れる,大自然の中になぜ人工物がここに立っているのかよくわからない。

ササ道と木道 違和感のある神武天皇像

 森の中を歩いて行くとすぐに大蛇嵓分岐に出る。大蛇嵓に向かうと余り出会わなかったハイカーと次々と出会う。尾根筋を下って行くと大岩があり脇を抜けて丸太階段,登ると大蛇嵓に出た。目の前が大きく広がりその先は深い谷が待っている。誰もおらず貸切である。大蛇嵓の最先端に出たが平坦な場所が無く三角岩の上でバランスを保ち写真を撮る。金属ポールがあるが触ると揺れおっかなびっくり。

 視界は残念ながら良くないため,大峰山系もはっきり分からなかった。その後,次々と人がやって来たので大蛇嵓を後にして,近くの岩の上で早い昼食を摂った。

牛石ヶ原 大蛇嵓手前の丸太階段
大蛇嵓 大蛇嵓から
大峰山系を望むがはっきりしない シカを見る

 シオカラ谷へ向かう。先のグループが立ち止まっているので,見るとその先30~40mにシカ2頭が野草を食べているところだった。北山でもよくシカは見るがカメラに撮ろうとする間に姿を消す,大台ケ原のシカは人馴れしているのか逃げない。その後すぐにもう一回シカを見たがゆったりして逃げずに食事をしていた。

 荒れ気味の道を下って行くとシオカラ谷に出た。吊り橋の下の河原には休憩中の人が多数いる。タオルを川に浸し顔を拭う。休憩後,本道に戻り吊り橋を渡り駐車場へ向かう。しかし,橋からの急斜の石段はきつく息が上がる。やっと平坦な道に着いたが,すぐに30代らしい男性2人に抜かれる。後ろ姿を追うが,しばらくすると見えなくなる。緩い坂道が終わりモミの木とササ原の道を抜けると駐車場に出た。

シオカラ谷 シオカラ谷から急階段が続く
平坦路になるともうすぐ駐車場 駐車場に戻る

 朝と違いほぼ満車状態に駐車場はなっていました。時間は正午前でこれから日出ヶ岳へ向かう人も多く見かけました。天気は後半には陽も出て良くなってきた。雨具も使うことなく済んだ。気温20度前後で暑さも感じず快適なハイクができました。

 大台ケ原の周回コースは道もはっきりして整備も良く安心して歩くことができました。

 帰りの途中,川上村の道の駅に寄る。隣接して湯盛温泉ホテル杉の湯があり日帰り温泉OKなので入浴(料金700円)させてもらう。広くはないが内湯と外湯もあり ゆっくりさせてもらった。道の駅でお土産を買い,自宅へ無事帰りました。


                           【 記: 森の旅人M 】