2017年 劔岳(2) 親父の山歩き報告(NO.145) 長次郎谷から登頂、平蔵谷を降りるこの時期恒例の報告ですが、 だんだん厳しく、老いは確実に迫ってきています。 (迫ってるのと違う老いてんのや) |
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男前やな~気持ち悪い 載せるなあそうそうサングラス、小てつさんにもらったやつ |
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2017年5月22日(月)~5月24日(水) 洛西オヤジ
アクセス:
コース: ▼5月22日 立山駅前-ケーブル-美女平-バスで室堂-雷鳥沢-別山乗越-劒沢小屋-宿泊
▼5月23日
▼5月24日 初日の逆順で下山 ![]() ![]() ![]() ▼5月23日 予定どうり2時起床、ちゃん~と歯磨き洗顔、昨晩作ってもらった稲荷弁当はまだ食べずに、菓子パンモグモグ、天気よし、3時前少し寒いが出発だ~。真っ暗な雪渓ひたすら長次郎出会いに下ります。今年は平蔵出会いに岩は姿を見せていません。
その時左上部にチラチラ明りが、源次郎尾根にアタックする3個ほどの明り、いや~すごいですね~、オヤジは長次郎に向かいますが、情報どうりものすごいデブリの山があまりに雰囲気が違うので、思わず長次郎の出会いを間違えたかな~と、少し戻って夜空に浮かぶ黒々とした峰を確認、再度下ります、結構ロス(初心者やのう~)、さ~今回も真っ暗な谷へ進みます。(ロッキーのテーマは流れへんのかい){なんのこっちゃ}
明るくなってきました、振り返ると後ろ立山の峰々、息をつぎつぎヨタヨタ、先ずは熊の岩を目指します、雪質が締まっているときは、細かいデブリは結構登りやすいのですが、ちょうど日が差し、熊の岩を通過して勾配がきつくなる辺りから沈み込みが、いや~まいりました~、時間がかかり体力の消耗も去年の比ではありません(まあ一年でそれだけ衰えたんやあ!)
バテバテ息も絶え絶え(去年もそんな風に書いてるで~)コル寸前の割れ目で体ごと滑り顔、カメラ、雪まみれ、何とか長次郎のコルに到着。は~ドテ~毎度の倒れ込み到着。去年より30分以上もかかっています。(情けないやっちゃ!)小屋で作ってもらったお弁当、いただきま~す。あれ~カメラのフアインダー先ほどの雪で湿気って見えない!(安もんのカメラはしょうがない、あきらめんかい)仕方がないビュー撮影、余計にピントが合わないやんか(何してもおんなじや!)
食事を済ませて稜線を見上げます。トレースが見えます、昨日のOさんが行かれた跡かな~いやな予感がします、果たして膝の上までの沈み込みでこりゃアカン、右に回り込み着雪のない岩場を登り、途中から雪渓に出ますが、何とかオヤジの体力、技能、ギリギリ限界、もちろんピッケルに頼りながらの登攀です。このポイントも昨年より相当時間がかかり、何とか尾根に取付きコルから山頂まで、1時間はかかりすぎでしょうが現実です。
今年も天気はピーカン360度の大パノラマ、携帯電波状況最高の状態、まず小屋の新平さんに連絡、「時間かかりましたが登頂、予定どうり平蔵で戻ります」「気をつけて下りてきてください」後はカーチャンやライン仲間に連絡、なんと30分以上の滞在、ピーカン、ほぼ無風のおかげです。
さ~いつまでも展望を楽しんでいるわけにはいきません、まだこれからも厳しい試練が待っています。尾根をヨコバイに向かっておりますが、トレースがありそれを目安に下っていたのですが、いきなりズボーときました。バランスを崩して倒れ込みましたが、目の前にははるか下の岩場が見えるだけ、倒れ込む位置がもう少しずれ込んでいたら、帰りの往復キップが無駄になるところでした(まだゆうか!)
しばらく動かず、先ず動くほうの足場を固めて体ごと反転。いや~やばかったあ~、又カメラ雪だらけ、ますますフアインダー見えないー、なんとか体制を持ち直しヨコバイに向かいますが、研修生の人たち6名ぐらいがタテバイで上がってきます。そういえば去年もこの地点で遭遇しました。 オヤジはいつものヨコバイで下りますが、例の見えない足場(混雑の元凶みたいなところ)にものすごいペンキで赤塗りがしてあります。なんかわかる気がします、少しでも夏場の停滞の緩和になればよいのですが。
平蔵のコルで正午を少し回りました、例年より1時間以上かかっています、最も山頂でゆっくりしたせいもあります、まああまり必至になるより余裕をもって行きましょう。ラーメンはやめてカロリーメイトなどかじってボチボチ下り出します。上の方から声がするので振り返るともう先ほどの研修生が下りてきました、えらいはやいな~(あんたが余裕かまし過ぎ)チンタラ降りていたら一列に並んで、あっとゆうまにオヤジを追い抜いていきました。
さすが研修、さすが若者、先に下りた出会いで整列して、また掛け声かけていやはや元気です。おまけに横一列に並んでヨーイドンで一斉に劒沢を駆け上ります、もちろんすぐに歩き出しますが、うらやましいエネルギーですね~、オヤジも例によってヨレヨレながら何とか小屋に帰還、やれやれ今年も何とか恰好がつけられました。(恰好だけかい!)
小屋では新平さんが、アルバイトの女の子の面接をされていました、ガイドさんがその子を案内してきたみたいです。「お帰りなさい」「はい何とか行ってきました、やはり時間がたつと沈み込みが厳しくきつかったです。」今夜は宿泊客はオヤジだけみたいです。 熊本出身のM君相変わらずよく働いています、先代の友則さんの時から頑張っています、山の情報にも詳しくいろいろ教えてもらいました。昨年の地震の時、慌てて実家に戻ったら二回目の地震に遭遇したそうです、幸い大したことにはならなかったそうですが、まあいろいろ話しながら、山小屋の時間は過ぎていきます。食事もゆっくり、明日の朝も7時ころにしましょう。この時期ならではの会話です。 【洛西オヤジ記】 ![]() ![]() ![]() |
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