廃村八丁(ホトケ谷∥オリ谷) (晩秋の紅葉を目にすることができました) |
枯大木と紅葉 |
2018年11月10日(土) 曇り後晴れ 森の旅人M
コース: ・菅原バス停~ホトケ谷~尾根取付~ダンノ峠~四郎五郎峠~三角小屋広場~ババ谷~ソトバ峠~広域林道~衣懸坂~オリ谷~オリ谷林道~菅原バス停 紅葉時期は市街地にもやってきました,晩秋の紅葉巡りに廃村八丁へ出かけてきました。八丁には佐々里峠から来ていましたが,菅原からは久しぶりです。ソトバ峠からオリ谷を下って菅原集落への道は,2004年以来なので不安もありました。 朝から天気予報では晴れのはずが現地は曇っています。菅原バス停近くに駐車して出発。ホトケ谷・オリ谷分岐を右手のホトケ谷に入山していきます。尾根道と谷道の辺りは土砂で荒れている。以前あったコースを示す標識も見当たらない。尾根道に取付く。しばらく登って行くとようやく陽が差し込んできて明るい森になってきた。寒さ対策に着込んできたので途中で服装調整する,でも風は冷たい。急坂道が緩んでくると左に谷が見えてきた。もう一息登ると尾根を外れて谷へ入って行く。こんな道だったかと思いながら歩を進める。峠下の坂を折り返しようやくダンノ峠の標識が目に入って来た。
誰も居ないダンノ峠と思っていたら若い二人の男性が向かい側からやって来る。聞くと佐々里峠からで八丁へ行くと言う。先行して谷を下って行く。枯大木までの谷歩きは,以前は踏み跡を行けば自然と到着したが,今回は谷間の小川が大きく削られて道も無くなり渡渉場所もあり大きく荒れている。平坦な場所だけに勝手に歩くのか踏み跡が無い状態だ。初めて来た人は小川を見ながら歩くのが一番安全な方法かもしれない。 ようやく枯大木の前に立つ。少しずつ朽ちて低くなっている。いつまでも残ってほしいが,何年後かに倒れるかもしれない。枯大木と左右の赤と黄色の紅葉は絵になっている。 四郎五郎峠を目指すが,荒れた箇所の道は消えて分かりにくい。渡渉して取付きに着く。細谷を上がると谷分岐となり右側谷の脇上へ。道を行くとあっさりと四郎五郎峠に出た。10分も掛かっていない。
この後は折り返しながら四郎五郎谷へ下る,その後刑部谷合流点まで渡渉しながら下って行く。刑部谷合流点以降八丁までは倒木が続き,以前は八丁近くまで右岸だけ進めばよかったはずだが,倒木で左岸歩きが多くなった。八丁手前の杉林を過ぎて三角屋根小屋広場に出た。
ここにはテーブルと丸太椅子があり昼食を摂る,終える頃に例の二人がやって来た。これからのコースを聞くとスモモ谷を上がり品谷山から佐々里へ戻るコースという。 離れた場所で食事をするらしいので,食事が終わったのでテーブルを空けるからここで食事するように言うと二人は戻ってきてテーブルで食事を始めた。別れの挨拶をしてソトバ峠へ向かう。 巡視小屋跡にはさびたドラム缶とねずみ色のドラム缶が残っている,ここは通過するだけになった。ババ谷に入る。丁度陽の当たりも良くモミジの赤と黄色と空の青色が目に鮮やかだ。しかし,ババ谷は倒木と土砂で荒れている。大きくえぐられ完全に道は流出し安全なところを歩く。この谷は4年前に歩いているがこんなにひどい道ではなかった。広域林道ソトバ峠へ到着した。
休憩していると大きなリュックを背負った壮年男性が衣懸坂方面からやって来た。それも半袖Tシャツで元気な男性だ。片波山からやってきて今日は八丁でテントを張って過ごすという。衣懸坂からオリ谷へ下る道を聞くと,しばらく歩いていないが少し分かりにくいかもしれないと言う。衣懸坂取付きを聞くと以前にベンチを作ったのがあるのでそこが取付きだと教えてもらう。
前回はソトバ峠から北東へ尾根筋をP847へ上がり,そこから南東へ衣懸坂向かって下ったが,秋のつるべ落としの言葉もあり今回は広域林道を衣懸坂まで歩く。時間短縮と広域林道見学兼ねた。ところが,広域林道に大木の倒木が現れ,人が一人ようやく通れる有様でとても車は走行できない。倒木が他にも複数あり,まともな林道の機能を果たしていない。この広域林道は山に負担をかけているようだ。
ソトバ峠から20分,衣懸坂取付きは先ほど出会った男性の言っていたとおり手作りのベンチがあり分かりやすかった。オリ谷側へ山に入るがその先が左右どちらに下って行っていいものか分からない。道が見当たらない。十数年前下った道は当然覚えていないがひとまず左へ入って行く。道らしい踏み跡があり進んで行く。ところが道は消えてしまう,どうしょうかと見渡すと右下の谷にピンクのテープが目に入る。テープ目指して下って行くと山道が現れた。
オリ谷へ山道を下って行く,杉の落葉で踏み跡は薄くなっているが十分分かる。途中から折り返し道となり谷手前で倒木があり足元悪く気を付けて細谷に下る。すぐオリ谷へ出るが谷入り口に倒木がありオリ谷から登る場合少し分かりにくいかもしれない。
その後はオリ谷を林道終点へ何度も渡渉しながら下って行く。谷の流れは水量少なく渡渉は難しくないが谷には大木の倒木があり潜ったり越えたりと時間がかかった。 林道終点に上がり後は菅原集落へ出るだけと思っていたら,林道がごっそりと崩落しているではないか。何とか人の通れる幅は残って無事通り抜けられたが,驚いてしまった。広域林道を歩いたので菅原集落には思いの外早く戻ることができました。
今回出会った人は3人でしたが,花背峠へ上って車を走らせていると花背別れで一瞬あれ?もしや赤と緑のジャケットはokaokaの二人ではと10mほどバックして声を掛けるとやはりお二人だった。偶然にもこんなところで会うとは,お互い話をしながら駅まで送らせてもらいました。 八丁周辺はこの夏の台風による影響はないと思いますが,どの谷も自然災害によって倒木,土砂崩れで荒れています。時間に余裕を持って入山するのが賢明と思われます。
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