2017年6月27日 初心者オヤジ今年は失意の劔岳になりました (やった!ついに滑落{落ちた}かあ)縁起の悪い事言わんといて 滑落(落ちてたら)この報告できないやろがあ! 親父の山歩き報告(NO.182) |
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今日は悔しいほどええ天気やな~ 劔の存在感に圧倒されます |
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2018.05.31~2018.06.02 洛西オヤジ
アクセス: 5月30日この時期の恒例名神集中工事でR161で敦賀(最近工事でなくても行きますが)から北陸道 立山インター立山駅前(車中泊) コース: 5月31日 立山駅ーケーブルーバスで室堂ー雷鳥沢ー御前小屋ー劔沢小屋 6月1日 劔沢小屋ー劔沢ー長次郎谷出会ー熊野岩(撤退往復) 6月2日 劔沢小屋ー御前小屋ー雷鳥沢ー室堂ー立山駅 ![]() ![]() ![]() こんにちは洛西オヤジです。又この時期になってきました、そう劔で~す。5月のゴールデンウイークが過ぎると劔沢の小屋のオープンが気になります。今年は20日にヘリが飛ぶとゆう情報を聞いていたのですが中々そのあと野暮用や、天候、の関係で、一時(梅雨時)小屋が締まる最後の最後に慌てていくことになりました。天気は登頂予定日がイマイチ、まあ最悪もう一泊(最後の日になりますが)してといつものパタ~ンでチンタラ出発です。 ◆5月30日 PM17時ころ出発、この時期恒例の集中工事、しかし最近は北陸道にはほとんど敦賀から入ります。正確に測ったことはありませんがそれほど米原周りと差はないように思います。 敦賀から入って杉津の夕日のパレットSAで休憩、そのあとは一目散に立山インターから立山街道を立山駅に(立山ばっかりやなあ)途中これもお決まりのコンビニで(立山インターから立山駅までの間に2軒あります)明日の食料調達、予定どうりPM22時ころ到着は~い眠剤飲んでおやすみなさい~(ワンパタ~ンの表現やな~)。
◆5月31日 おはようございます、Am5時ころお目覚め(フンお目覚めちゅうガラかあ!)。今日は平日ですので1番ケーブルは7時です。天気は予報では曇りですが例によって上はわかりません。まずは起き替えしてヨタヨタ準備、ここはいつも書きますが目の前にトイレがあり便利です。 何とか準備OK、ヘルやらピッケルやらなんか重たいです。(それが普通、テント担ぐわけじゃなし)はいはい、わかりました。毎度のように往復キップ買って、¥4000以上係る、年金生活者にはつらい(せこい事ゆうな、ほな歩くか!)いえいえ田中陽希君ではあるまいしすんません。 いつものケーブル、バス、聞き飽きた案内、何とか室堂到着、春先の高温で雪の大谷の積雪の少ない事、気のせいか中国観光客も少なめ、まあ天気も悪いです、案の定雪交じりの小雨、ガスも出ています。最初から雨具を着込んでセンターを出発です。
みくりが温泉過ぎて雷鳥荘から下を見下ろしますが完全にガスッて上部御前小屋はおろか雷鳥沢の侵入口もわかりずらい状況(お前何回来てるねん)いや真剣に迷うほどの状況、とにかく直進で下ります。見覚えの這い松群生ブロックを回り込みますがいつもあるはずのガイド旗が見当たりません。
おかしいな~まあとにかく上に行けばええのやあ~(それが甘いちゅうねん)本来は左の尾根筋に急登していくのが冬のルート、どのみち擂鉢の中を上部に行くみたいなものなんですから、と完全ガスの中で視界が悪く見覚えの地形が見えません。直登しているつもりがどうやら右にそれているのがわかったのは、一瞬のガスの晴れ間に上部の稜線が見えた時です。 とゆうことは夏道コースがこれだけ雪解けが進んでいると現れるはずなんですが、え~いもうこの際這い松のガレ場尾根をアイゼン外して侵入。それよりものすごい寒さでいったんリュック下してインナーもう一枚着込みますが指先が痛いほど冷え込んでいます。ウオータグローブはもちろんはめていますが下の手袋が薄めのフリース(あ~ああんたは抜けてんのや、そおゆうとこが)。 まさか雷鳥沢でこんなに苦戦するとは。がむしゃらに這い松帯のガレ場を登り稜線に出たあ~、登山道やあ!ガスが晴れたあ~(ウソやろ、そんな都合よく)。本当なんです、なんと目の前に劔沢が広がります。{なんや、なんや、ここどこ?}すぐ左に(20mぐらい?)午前小屋の屋根が、ゲ~何処から登ってくるねん。結局夏道コースに入らずに右の這い松の稜線を登ったみたいで(そりゃしんどいわ)御前小屋から別山に向かう取りつきに出たみたいです。 ガスの怖さ20~30m先のあの御前小屋が見えないのですから、やはり初心者はいつまでたっても初心者です(そうそう痴呆も進行してるしなあ)。実はこの経験が明日の判断に影響するとはその時思いもせずに完全に視界良好となった劔沢を下って劔沢小屋に向かいます。
何とか劔沢小屋に到着、気のせいか例年よりガイド旗が多くたっていたように思いまうが、新平さんに聞いてみると「オヤジさんが来るので迷うといけないので多めに立ててあります」とチクリ痛いお言葉、正にそのとうりです。 それはともかくM君とも一年ぶりの再会、アルバイトの女性は去年と違いますがこの時期の3人態勢は変わらず。いつもより到着が遅いので(一番のケーブルとゆうのは伝えてあります)3回ほど携帯に連絡が入ってました申し訳ないです。劔沢小屋では初心者オヤジは定着しています。 今日はオヤジの後千葉からのご夫婦だけが到着です。このご夫婦は年間10回近く劔沢小屋に来られるとゆうことでまあご家族みたいな感じでした。山歩きが生きがいみたいなご夫婦で、ビックリしたのは京都にも年間3回ぐらい観光でお見えになるみたいですが、普通の観光ではなく大文字山や嵐山の近郊の山を歩かれていると聞き、いや~まいりましたあ~、となればOKAOKAの宣伝もさせて頂きました。 残念ながらお名前を聞くのを忘れました(毎度のこっちゃ、忘れるのと落とすのと)。記念写真を撮らせていただきました。ご夫婦は明日はゆっくり近場の山を回りますとの事です。オヤジは明日の天気を確認して早めに寝ることにします。明日は午前3時ころからは曇りで正午頃から晴れの予想、オヤジはいつものパタ~ンで2時起床3時までには出発の予定ですから何とか行けるかなあ~。今のところ氷雨に雪が混じり降っています。回復を願いながらおやすみなさい。
◆6月1日 24時過ぎに一度目が覚め外を確認、まだ少し降っています、2時半ごろ起きて確認、先ほどより降りが強いです、アチャ~。一応支度にかかりますがテンションが低くなるのは仕方ありません。外を確認しながらゆっくりゆっくり支度をします。 結局意を決して出発したのは4時前予定より1時間遅れています。仕方ありませんもちろん完全装備、雨具の下も昨日懲りたので厚めめのジャケット?ヤッケ?(おまえそんなんもってたか)手袋は小屋の軍手を借りて一枚追加、出発の時にヘルに新平さんのメッセージが張り付けてあります。 「昨日の雪でおそらくカニヨコバイは氷結していると思われます。できたら山頂にはいかずに熊の岩あたりから引き返す方が良いと思います」との事です。なるほど気温が低すぎます、予報どうりに正午ごろに晴れて気温が上がればよいでしょうが、まあこればっかりはわかりません。とにかくかおりさん風に表現するなら{いざ出撃!}です。まだ雪交じりの氷雨の中オヤジにしては急いで長次郎出合に向かいます。
平蔵谷の出合からそれほど時間もたっていないのですが、周りが明るくなってきました。雪も止み長次郎の出合に着くと周りはすっかり明るくなりました。そりゃそうですいつもより1時間遅い長次郎谷取りつきです。よし何とかこの調子だと行けそうだあ~(大丈夫かあ、又降るのと違う~)そんなマイナーな事は考えずにヨタヨタ、ヘロヘロになりながらまずは熊の岩を目指します。
気温が低く足元の沈み込みもなく歩きやすいです。やがて前方に熊の岩が見えてきました。最近のトレーニング不足を感じながらヨタヨタで何とか熊の岩に到着しましたが、ここで又天候が急変してきました。雪交じりの氷雨、周りがガスに包まれ上部稜線も全く見えません。そう昨日の雷鳥沢の再現です。雷鳥沢なら上部にがむしゃら行けば(事実昨日はそうでしたが)何とかなると予想できましたが、ここはそう簡単なものではありません。 第一傾斜度が違いますし気温も時間的に一番低い時間帯です。さ~あオヤジどうする、強行登攀するか、劔初めての撤退か、天気予報と自分の体力を信じるか、ジャ~ン(何いちびってるねん)。1時間後オヤジは長次郎の出合から劔沢を小屋に向かって戻っていました、そう劔初めての撤退です。
こんな時は必ず天候は回復して悔しいけれどピーカンになるのです。しかしオヤジにはもう戻る事しか考えられませんでした。其登攀の辛かったこと、モチベーションが下がるとここまで影響するのですねえ~、いままでで一番つらい劔沢雪渓登攀となりました。
10時前に帰還、晴れた劔の山頂を見上げながらポキリと心が折れた音がしました。(えらい文学的表現をするやんけ)まあヤケクソでしょうか(そうそうそのほうがあんたらしい)。 ところで雪渓を戻る途中初めての体験をしました、平蔵の出合から少し登ってきたところで、ズド~ンとゆうかドドン~とゆうかお腹の底に響くような音がして右の斜面に細かい雪の塊が落ちてきました。どうやら上部で崩れたみたいですが細かい雪魂が落ちてきたのは音の影響でしょうか、顔の肌に振動が伝わるようなそれぐらいの凄まじい音でした。 なるほどこれが雪崩の音なんですね~、なんかそれからはビビッテなるべく左の斜面側を歩いて戻ってきました。戻って新平さんに「熊の岩から撤退してきました」と報告、「明日もう一度挑戦するか迷っています」とゆうと「まあ今回はあきらめた方が良いのでは」とのこと。どうやらオヤジががっくりとゆうかよほど疲れた表情をしていたのでしょう、今回はどうも天候とゆうより山の神様がオヤジを見放している、いやいや逆に無茶するなと諫めているようです。 今年はあきらめましょう、何もわからず予約もせず劔沢の小屋に初めて来たとき、たまたま無事に登頂できて戻ってきた夜、お母さんが(新平さんの)「初めての登頂おめでとうございます、登頂できるかできないか、こればっかりはベテランの人でもわからないです、良かったねー」とえらいごちそうしてもらったのが思い出されます。まだ小屋が今より上部にあったころの話です。 午後から正面の剱山荘の上部に行ってみるかあ~とも思いましたが、この際ゆっくり小屋の周りでヘタクソ写真など撮り、新平さんとよもやま話をしながら時間を過ごします。昨晩と変わって今日は10人以上の宿泊者だそうですが、オヤジと同じ部屋になる予定の人が立山からやはり天候が悪く稜線を回ってこれないので戻ります、との事で今晩も一人一室の贅沢をさせてもらいました。
◆6月2日 今日もピーカン、昨日の朝はなんやったんや。宿泊者はほとんど出発、ただスキーで滑降目的のガイドさんと女性は、雪がもう少し緩んでからとゆうことでオヤジと一緒に朝食を、本当にいろいろですね~、登山は締まっているほうが歩きやすいのですが。 ゆっくり6時ころから朝食、食後もゆっくり身支度、又来年いや出来たら9月ぐらいにはもう一度と挨拶をして出発します。天気は今日は心配なし、あれほど苦労した雷鳥沢も綺麗に眼下に広がっています。
しかし例年に比べてオヤジの気持ちはイマイチ晴れません(女々しいな~仕方ないやろが、)。室堂センターに向かってチンタラ、チンタラ、あれ~今日は中国村の住人少ないなあ~。みくりが池を見下ろす展望台で何やら人垣ができています。は~お馴染み有名タレントとなった雷鳥さんご夫婦がポーズを撮っています、まあ人慣れしたとゆうか、このピーカンに堂々と、そうか天敵はこれだけ人がいると襲わないもんなあ~。 チンタラちんたら観光気分で戻ってきたらバス乗り遅れて12時便になりました。それより又しょうもない事ですが往復のキップを買ったのに復路分が見つからない~(あ~あ又やあ~忘れる、落とす、痴呆の進行)仕方ないので又購入(絶対後で出てくるのやで)。はいそのとうり帰りの恒例吉峯温泉で着替えているときに思いもかけないポケットから発見、(はいはい予想どうりの展開でおめでとうございます)。 怒るで、ホンマ今回はおとなしいオヤジでもなんか気が立ってんのやあ!おかげで高速いつもよりぶっ飛ばしメチャ早く敦賀に着きました。(危ないなあ~人間が出来てないなあ~山歩きする資格ないなあ~初心者やなあ~)。カーチャンただいまあ~は予定どうりの20時前になりました。結局敦賀まで早すぎて湖西が毎度の混雑に、世の常そんなにうまくいくことばかりではありません。 (山歩きもでっせ)今年は冒頭にも傷心の劔と書きましたが、冷静に考えますとあの天候、あの状況、自分の加齢による体力の衰えを考えると無事のこの報告を書けていることにやはり 感謝 感謝でしょうか。(当たり前やあ!)。 【 記:洛西オヤジ 】 梅雨の季節になりました、 驕る平家は久しからず洛西善峰寺のアジサイも宇治の三室戸アジサイも ついでに我が廃屋のアジサイも花の色は変わらぬと、思い込むのは勝手だが 人の心とアジサイは浮世の夢のごとく変わるんですよ~ --- 洛西オヤジつつ”り方教室 --- ![]() ![]() ![]() |
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