大文字山 北の谷探索 |
雪の北山を望む |
2019.2.2 (土) 晴 11℃ ikomochi
コース: ・銀閣寺~表登山道口13:00~堰堤~中尾城址の堀切13:20~中尾の滝~古道~分岐13:35~小ピーク~源頭部13:38~出合坂尾根分岐13:48~古道~幻の滝14:30=14:50~竜王尾根~堀切15:15~表登山道口15:30~銀閣寺 疑問符だった熊山への道を再確認に行きました。 ---------------------------------------------------------------- 2月1日花脊山の家HPの現在状況を見ると、雪が降り続いています・・とある。わーい、北山の雪見に行けるぞ!と張り切ったものの、抱えている仕事やスケジュールを考えると雪遊びに行っている場合じゃないなあと諦めて深夜まで仕事。 土曜日朝は青空の上天気。okaokaの面々はそれぞれ雪を求めて、分け入ってはるやろうなあ・・・諦めた私は短時間の大文字に行こっか。出町柳で昼食を済ませ、銀閣寺に着いたのはおそがけの1時。 今日は、先日小熊山に行ったときに彷徨った谷の位置と、コースの再確認をどうしてもしたかったので、同じ道をたどる。 「山で迷った時には必需品よ」と友人が言うGPS。私はGPSって機械の設定とかめんどくさいしナビと一緒やんと思い、地図と太陽と土地勘で歩くアナログ派。 歩くとき地形図をもってはいるけど、細かく確認するわけじゃない。帰宅して地形図を眺め、撮った写真と記憶を頼りに自分の歩いたであろうコース図を作る。この作業はとっても楽しく、地形図を眺めながらああでもないこうでもないと考えている時間はまた山を歩いている気分になるし、その付近の様子が頭に残る。(よって、わたしの地図は間違いもあり、その都度更新しています) 先日歩いた時、中尾の滝からの古道と小熊山への谷道がある尾根との中間にある丸い支尾根を越えて谷間を下り、最後は中尾の滝の上部の支尾根に登ってまた谷に下って登り返した・・・とその時点では確信していたのに、いざ帰宅して地図を書こうとして分からなくなった。 最後に谷から登り返したところが、出発点の分岐から下手だったのが理解できなくなった。というか、最初の分岐から山道をたどって源頭部に着いたときの記憶が曖昧、写真を見ても思い出せない。支尾根を乗り越えたはずのようなのにそこの記憶が曖昧。で、悩んだ末にコース図を作ったが、ほんまやったのか?やっぱり怪しい。で、わたしはどこを歩いたのでしょうか?を確認に出かけた。
中尾の滝の手前で高齢者グループとすれ違う。これまではあちこち歩いてきましたよという年季の入った一団。大文字はいろいろな階層が楽しめて良い山域やなあ。 中尾の滝上流から古道を登って尾根に、大きくカーブして水平道になると直ぐに東の谷から登ってきた分岐があり、そのもうひとつ先にはっきりした分岐がある。支尾根を乗越して谷へ進む山道へ。ここで、記憶が戻った。源頭部の上部を巻くようにカーブする道。谷は木立の下に見える。
そして、次の支尾根を乗り越える。そうだった!だから私は次の谷間を下ったと考えていたんだ、歩いていた時の判断は間違っていなかったんだ、といろいろ思い出してきた。どこで脳内地図が狂ったのか?きっと指差し確認して脳に記憶させることができていなかったからじゃないか。というわけで、支尾根越えました??源頭部越えました??と言い聞かせながら歩くことに。ほんまは地形図に書き込みながら行けばいいのでしょうが。
隣の谷間の源頭部、先日の記憶と風景が一致しない。先日は谷間の方に興味があり下ったのだが、実はここは地形図の通り源頭部の上部で、尾根の付け根に向かって平らに広がる場所だった。もっとあたりをよく眺めなきゃなあ。さてと、ここからどう行けば・・・と、そのまま東側の支尾根に登る薄い踏み跡をたどったが、これは失敗。獣道で木の幹をつかんでよじ登る。
でもすぐに尾根の先端に着いたので、倒木を越えて尾根の根元へ向かう。すぐに、尾根道ははっきりしてきて、道が四方に分かれた分岐に出た。出合坂の尾根を貫く道、小熊山へ沢を越えていく道、北へ進む道と右側の谷に下る道の変形5差路だった。
小熊山方向へ確認のため下ってみて、指差し??。北への道を見つけたのは嬉しかったがまたの機会に来るとして、右側の谷間に下る道をたどった。 しっかりした道型で、古道っぽい。すぐに平らな源頭部に出てそのまま北へ向かうと、先ほど無理やりよじ登った尾根との分岐。ここで周囲をよーく見ると、テープやら踏み跡やら明確な道しるべがあった。うーん、わたしは未熟者です。
宿題が解けたので、やれやれと帰路に着く。同じ道を引き返し古道分岐を下って、中尾の滝の沢沿いを幻の滝に向かう。狭いV字谷を遡り谷間を抜けると、いきなり眼前に大きな砂山(としか思えない砂地)がぼこんぼこんといくつも現れる。 この幻の滝周辺の谷間の小山は一体地形的にはどう説明するのだろうか。辺りは白川砂のようで、崩れた崖もある。昔は支尾根の一部だったのが、水で浸食されて小山が残った?にしては形が整いすぎ。中尾城などの構造物の一部?幻の滝の周辺には人が手を加えたような岩も散乱しているし、崖は石切り場跡のように見えなくもないと、「デカダンとラーニング?」さんは、妄想されている。
わたしも同感。あたりには太閤岩と同じカンラン石の破片があるし、転がっている岩にはよく城壁の石に刻んであるマークのような丸型が刻まれているように見えるし。岩の切れ目も人工的に見えなくもない。炭焼き窯の跡は近年まで人がいた証拠だろう。
しばらくうろうろしながら、想像して楽しんだ。源頭部の沢が始まる所は、砂山の一角から水が流れ出ている。白砂で浄化されているだろうと、コップですくってボトルに汲んだ。夜、沸かして緑茶を飲んだが、まろやかでおいしかった。
幻の滝上手から西へ、支尾根に取りつく山道を登る。尾根に乗ると4差路になっている。先日はこの尾根を登ってしまい最後は急こう配になって、しまった!と後悔した。今日はよく掘り込まれた道に従って、谷方向へ下る。すぐに源頭部を巻く道。この谷を下ったことがあるが、中尾の滝に出た。 道なりに尾根に登ると、三角点手前の横道と出会う。三角点には向かわず、そのまま尾根を巻くように歩く。葉の落ちた木々の間から、比叡山や遠く北山が見えた。斜面が白く輝いて見えるのは天ヶ岳かな。大見尾根も雪が積んで面白かろうなあ。
巻き道は明るい尾根道へと変わり、途中の分岐をやり過ごして尾根の先端まで行った。木の階段があったので下ると、水平道に出た。すぐに分岐。うーん?ここはどこだ?一瞬考えたけど、そうだ、ここは堀切じゃないか! というわけで、先日見ていた木の階段を図らずも下ってきたことが分かりました。竜王尾根というのでしょうか?中尾城址尾根の南側を歩いてきたようです。
今日は指差し確認しながら歩いたので、地図も悩まず書けるでしょう。しかし、大文字山の北の谷は古道も踏み跡もほんとに複雑、覗いた尾根は大概歩き易そうにすこーんと踏み跡がある。あれは道型じゃないの?を幾つか見つけたので、遊ぶには事欠きません。
ところで、今日はとってもびっくりな体験をしました。昼ご飯を出町柳のおにぎりやさんで買って、三川合流の土手で食べた。鮭弁当で、塩加減の良い焼き鮭をぱくりと一口、次は何食べようかな?と鮭を弁当箱に置いたとたん、バサバサッと音がして目の前の鮭が消えた!一瞬何事が起きたのか面食らったけど、近くに鮭を銜えたカラスがいて今まさに獲物を突こうとしていた。 えっつ!なに!カラスめ。気づけば、私の周りを取り囲むカラス軍団。頭上を飛び回ったり、50㎝くらいの至近距離でわたしをじっと見つめるやつら20羽ほど。じりじり接近してくるので、足先で蹴りながら、こら ダメ!と叱責しながら、お弁当箱を守った。雀は可愛く近づくのでご飯粒をやると、すぐにカラスが横取り。
そんなこんなで熱い視線を浴びながら、やれやれ無事食べ終わったわいと、最後のおにぎりを手にもって一口ぱくっと食べてもぐもぐやってたら、突然指先からおにぎりが消えた。こんどは音もなく滑空してきたトンビが、かっさらっていったのでした。 ギャングの話は聞いていたけど、ほんまにひどい奴らというか、気を張ってるときは狙われなかったけどちょっと気を抜いたらすぐにやってくる。頭上を旋回しながら、じーっとタイミングを狙ってたのですね。さながらヒチコックの「鳥」のワンシーンのよう。 近くに座っていたおばさんが、「さっきもアベックがカラスに襲われて食べるのを止めはったのよ。ケガはなかった?」と声を掛けてくれた。膝の上や、指先からかすめ取ったのに、かすり傷のひとつ被害はありません。猛禽類の能力に改めて感心した次第ですが、三川合流で食べるときは、ぼーっとしてたらあきません。 【 記:ikomochi 】 |
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