鳥取大山  2019年2月4日

初心者オヤジ
お天気が悪いときは山歩きは我慢しましょう
(なんや今更なにゆうてんねん)怖かったあ~
(洛西オヤジ No.205)

 
大山 (一応山頂です) 


2019年2月4日   洛西オヤジ

アクセス:
・アクセスですが前日岡山からの出発ですので鳥取道から鳥取ー9号線ー山陰道ー琴浦道の駅(一般道の方)車中泊 ・4日大山寺駐車場

コース:
・夏山登山道から山頂完全往復





 こんにちは洛西オヤジです、3日の日曜日に岡山に行く所用があり、折角行くのなら反対側の鳥取の大山に行くか!となりました、(相変わらず発想が短絡的高速代ケチってるな~)問題は天気です。3日午後から下り坂4日は大山登山評価一日C、アチャーどうするかな~まあどうにかなるかあ~(山歩きする資格なし、なるわけないやろあほか!)。

 岡山の所用が済、まずは中国道佐用に向かいます。(え~なんで米子道で日本海側に出るのが早いで、佐用まで戻ったら遠まわりちゃうのんかい)。まあ色々ありますねん、どうしても鳥取道の用瀬に行きたかったんや、(まあー色々気の多いやつやな~)。

 岡山から一般道チンタラ車を走らせます。やっと用瀬に着きましたが、天気予報あてよんのです、雨が降り出してきました。あ~あまあ用瀬の所用もそこそこに又鳥取道で市内、そして今晩、車中泊予定の琴の浦に向かいます。

白兎海岸から日本海 時間があるので白兎神社にお参り

 琴浦道の駅で豪華に天ぷら定食(¥1000贅沢したらアカン年金生活者のくせに)夜食を食べておやすみなさい。

豪華な夜食?天プラ定食

 ■2月4日

 ものすごい風で起こされます。車が揺れています、あちゃ~予報どうりやなあ~仕方ありません。山衣装に着替えて、前日にコンビニで買ったパンをかじってまあとにかく大山寺に向かいます。いろんな道が複雑に大山の丘陵地帯を走っているのでいつも違ったルートでだどりつきます。(到着するだけで由とせんかい)まあそうなんですがイマイチオヤジもわかっていません。

琴浦の道の駅
一般道のほうで山陰道にも
似たような道の駅があります
冬の日本海独特の雰囲気です
いつもは悠然と聳える
大山の姿は見えません
駐車場到着8を回っています

 下の大駐車場にするか迷いましたが時間も遅いので、モンベル橋の傍の有料の駐車場に停めました(一日¥1000)。弱い雨が降り続いています。トイレの雨のかからないところで身支度をします。この駐車場に来たのはこのトイレがあるので雨に濡れずに準備できます。雨の中で靴を履き替えたりスパッツつけるのいやですものね~。

 さ~予定より大分遅れましたが(8時には出発したかったのですが)もう9時前です、いつもの取りつきに向かいます。正式な夏道登山道は駐車場からもう少し先です。駐車場には雪はありませんが取りつきの斜面に入ると20~30Cmの積雪があります。とりあえずアイゼンつけずにチンタラヨタヨタです。

さ~毎度の登山道ですがチンタラ行きましょう
雨は小降りながら降っています
まずは1合目積雪が多くなります

 ほどなく正式な夏道ルートに合流、さ~行きましょう。まだツボ足ですが積雪は登山道に入ると極端に多くなります。土日で歩いた人のトレースがところどころ極端に深くはまり込んで苦闘の様相を呈しています。おやじは五合目でアイゼン装着、装着中に若い単独の男性が、先行オヤジの後からご夫婦らしき男女が続きます。積雪はそれこそはまり込むと抜け出るのに偉いことになります。6合目の避難小屋で4人が小休憩で若い男性がアイゼン装着しています。

5合目到着ここでアイゼン装着 山の神はお姿を見せています
行者谷分岐
ここはなぜか雪が少なく逆に歩きにくい感じ
ズボっといったら偉いことです
こわごわ通過
は~何とか6合目避難小屋
いつも見える山頂への稜線はガスのなか

 いつもは見える6合目からの雄大な稜線は見えません。ガスがますます濃くなってきます。まずはオヤジが先発します(フン、年寄りの冷や水)いつも書きますがこの6合目から8合目付近のあたり木道が現れるあたりまでが正念場の急登です。まあ何とかヨタヨタ進みます。前回の堂満のルンゼのラッセルよりはましです。

 トレースもかろうじて見えますが、もう少しで8合目とゆうところで単独の男性が下りてこられました。「もう行ってこられたんですか」と聞きます。山頂まで行かれたかどうかわからなかったのですが「風がものすごく強いので気を付けて、視界が極端に悪い」とのことです。どうやら途中で撤退してこられたのではないかと想像するのですが、根拠は後程。

 とにかく何とか、8合目付近あたりから風が強烈になってきました。風があるのに視界が悪いとゆう何とも最悪の状況、雨は雪になり風で飛ばされるのですが何分にも視界が全く聞きません。もちろんいつもは山頂まで整然と続く木道も全く見えず「うわ~やばいやんか、」。

さ~ここからが正念場の登攀です えらいことになってきたなあ~
撤退か前進か
8合目付近、雪、みぞれ やんだ
(甘いなあ~これからや)
木道が始まります(見えたのはここだけ)

 一番オヤジが恐れたのは木道の傍のダイセンキャラボクにはまり込んだら、ヤバイとゆうより抜け出せなかったら、果たして後から続いてくるはずの若い男性、ご夫婦が気ずいてくれるか。それより自分がいまどの地点か全くわかりません。

 とにかくすがる思いは青い細いガイド棒(棒ともいえんなあ~)、(なんやねん)いや細い細い園芸の鉢物の(わかった、もうええ余計わからん)とにかくその細いガイド棒だけが目印、もちろんトレースなどは全く見えずここはどこ!恐怖心がオヤジを襲います。よく言われる小屋がもう少しのところでの遭難とゆうのが脳裏に浮かびます。(冗談いえんなあ~深刻やなあ)。

 とにかく手探り(違うな、目探りやな)青い棒青い棒、沈み込んだらアカン、絶対にアカン後から続くはずの3人も全く追いついて来ません、オヤジのトレースをたどっているのか独自で進んでいるのか、白内障の末期症状みたいなオヤジの目にうっすら避難小屋の前にあるトーテムポール(オヤジが勝手によんでいる)柱が見えました~あ~着いた~助かったあ~直ぐ後ろに避難小屋です~。

見覚えの標識、方向は間違いない 小屋やあ!小屋やあ!
うれしさのあまり叫ぶオヤジ
(お前ちょっと演出しすぎ、大層すぎる)

 とにかく小屋に入ろうと穴のような入口に転がるように降ります。ここで、一難去ってまた一難!(なんやねん、怒るで!)戸が開かへん!避難小屋が閉鎖されるはずないのに、なんでや、あかへん、ドンドン叩いても横開きの戸が開きません。どうやら吹き込んだ雪がレールや隙間で凍ててしまっているようです。

 ストックぐらいではダメでちょうどスコップが(入口確保のために)あります。扉の取っ手の部分に差し込んで思い切りこじると、開いたあ!は~もしスコップ小屋の中にあったらどないすんねん(そらレール部分になんか燃やしてあけんかい)無茶苦茶ゆうなあ!小屋燃やしてどないすんねん。

 やっと小屋に入ってやれやれリュックおろして10分ぐらいして若い男性が到着、ほどなくご夫婦も到着やはり木道付近の雪原で迷ったみたいでオヤジのトレースを見つけ、たどり着いたみたいです。よかったよかった、もう13時前です。4時間以上かかって到着です。途中で降りてきた男性がオヤジが途中撤退されたのかなと思うのは雪原のトレースはともかく小屋付近のトレースがなく戸が開いていなかったからです。まあ本当は撤退が正解でしょうね~。

 何とか4人そろって全員バーナーでお湯を沸かして食事です。因みに若い男性は広島から、ご夫婦(やはりご夫婦でした)北九州から来られているみたいで、皆さんやはり時間がないので今日の悪天候は予想しながらの登頂だとゆうことです。地元の人は登らないですよね、この天候では。

 さて食事も終わり下山です。期待しましたがまだ状況は変わらず、まずオヤジと若い男性が出発、一応山頂の標識のところまで行ってから降ります。本来は目の前に雄大な日本海の展望が開けているのですが、今回は下の避難小屋すら見えない状況です。

 若者と二人で下山します、二人だと心強いです。キャラボクに突っ込んでもお互い何とか引き上げられます。視界は全く利きませんが何とか上ってきたトレースがかろうじて残っています。それとやはりあの細い棒です、慎重に8合目の斜面に向かいます。少しでもトレース(しかも自分のつけた)があるのは安心してたどれます。

下山ですが状況変わらず何も見えません

 何とか8合目に戻ってきましたここからはもうルートの心配はありません、ただ登りより慎重に足を下ろさないと沈み込みが厳しいです。案の定6合目の避難小屋に戻る直前オヤジが腰あたりまではまりこんで若者に助けられて脱出、その後もお互い何回となく膝ぐらいまで沈み込みながら降りてきました。

 行者谷分岐で男性にどうするか聞きましたが降りたことがないとゆうことで、トレースもなく相当沈み込むみたいなのでそのまま夏道を降りました。

6合目まで戻ってきました~
若い男性に取ってもらいました
オヤジが腰まで沈み込んだ穴
こりゃ一人では大変です
助けてもらってやっと脱出(コンチクショウ!)

 一合目付近まで降りてきたときにおやじの携帯が鳴りました、難儀な野暮用の連絡で若者に先に行ってもらいます。結構時間がかかり結局同じ駐車場に停めていたのですが広島から来た若者とはそこでお別れとなってしまいました。冬の大山は初めて来たとゆうことで(あの雪原の状況ビビッたみたいですが怖いもの知らずの時期ですね~)まだ山歩きしてそれほどの経験はないみたいですが(初心者のアンタが何ゆうてんねん)。買いたてのピッケル持ってなかなかの好青年でした。又どこかでお会いする事があるかも。

 オヤジはいつもの阿弥陀堂にお参りに向かいます。(えらい殊勝な心掛けやんけ)夏道分岐に戻る途中でちょうど北九州のご夫婦も下りてこられました。やはり同じ駐車場なので前後して駐車場に向かいますが、駐車場に降りる斜面の取りつきが朝とは違ったところから降りたため、先行していたご主人が腰まで沈みオヤジも続いて沈み込んで、脱出するのに悪戦苦闘。

雨風収まりやれやれ
ちょっと周りに目をやる余裕が
おなじみ大山阿弥陀堂にお参り

 車が下に見えてる斜面で最終的にご主人が持っておられたスコップ(へ~さすがベテランえらいもん持ったはるなあ~)まで動員してもちろんオヤジも助けてもらい脱出、お互い大笑いの幕切れとなりました。下山はさすがの雨も止み何とか16時過ぎには駐車場に到着、避難小屋で1時間ほどの休憩はともかく7時間以上の冬山登山となりました。

駐車場に戻ってきました~ モンベル橋(勝手に名前つけんといて)
北九州のご主人と奥さんにはフラれました
(ふん、当たり前や、アンタでは)

 さ~又長い道のりですがチンタラチンタラ戻りましょう。ナビでは鳥取道経由で5時間ほどでしょうか。まずは温泉ですがいつもと変えて今日はハワイやあ!(何いちびってんねん)実際はハワイ温泉街まで行かず手前の(ハワイゆ~た)とゆう銭湯?地元住民でもないのに¥360は破格の安さ(アンタハは安けりゃええノンや)。いやそれがものすごい広い浴槽で、ゆっくり浸かって満足満足、さ~か~ちゃんボチボチ帰ります~、遅くなるので先にお休みください。

帰路目の前にやっと日本海が見えました 振り返れば、う~んやはり大山は雲の中
夏に又来るかあ~

 今回の大山登山は諸般の事情で悪天候覚悟でチャレンジしましたが大山の魅力、展望は全く利かず(当たり前やそれを承知でいったんやろが)山頂付近では恐怖感を覚える状況に、まあ当たり前ですが山歩きは天候の良いときに(フン白々しい)。何はともあれ無事に帰還できた事に改めて 感謝 感謝。



                             【記:洛西オヤジ】