比良堂満ルンゼ 2019.01.27 堂満ルンゼは大人気、登攀訓練は遊園地遊びになりました (結構なことやないかい)そりゃそうなんですが (なんやねん)いやまあなんとゆうか 親父の山歩き報告(NO.204) |
堂満岳 山頂 なんとか着いた山頂はだれもいません~ もう14時30分堰堤から4時間半の悪戦苦闘 (あんたはただ並んでいただけ) |
2019年1月27日 洛西オヤジ
アクセス: ・湖西道路ーイン谷 コース: ・イン谷ー正面谷ー第一ルンゼー堂満岳ー東レ新道ー金糞峠ー青ガレー正面谷ーイン谷 こんにちは洛西オヤジです。偉い大荒れの土日の天気、日曜日は午後から晴れるとゆうことで前日の土曜日にどれだけ雪が降ったかわかりませんが、この時期恒例の堂満ルンゼのラッセル訓練、いつもは日曜日に皆さんが頑張ってトレースを付けていただいた後の月曜日に行くのがオヤジのパタ~ン(フン小ズルイやっちゃ)。 しかし今週は月曜日から一週間身動き取れません。仕方ないので今日は多いやろなあ~と思いつつめったに行かない日曜日の歩きです。案の上ま~比良銀座、ルンゼディズニー様相で大変でした。(どこまでたいそうなんや)。 いつより少し遅めに(なんでや)高級四駆に乗った人がイン谷まで先に走りやすいように轍を付けてくれるのを頼みの綱に(ホンマ小ズルイの~)年金生活者の知恵ですよ。はいはいおかげさまでイン谷に到着することができました。 上部の駐車場まではオヤジの車では途中で止まる恐れがあるので、いつもの定番駐車場、ただここもすでに3台ほど停まっています、やはり今日は相当入山られるみたいです。今日はオヤジもいっちょ前にワカンなどぶら下げて、どこかで拾ったようなバイク用ヘルかぶり、ピッケルも使い方わからんくせに持っていきます。
ぼちぼちチンタラちんたら正面谷へ、皆さんの高級車ではここまで来られます。トイレ前駐車場、テントも見られすごいことになっています、20人ぐらいの団体さんが(パーティとかっこよくいえんか)なんやらワイワイやっておられます。ほんまこの時期比良しか来るとこないのんかいな(お前も来てるがな)。すんません、おっしゃるとうりです。
なんとかアイゼンつけずにヨタヨタ大山口からいよいよルンゼとりつき堰堤に、トレースがついています。堰堤に上がると若い男性二人組が前方を進んでいます。オヤジはとりあえず周りの雪を踏み込み踏み込みスペースを確保してアイゼン装着、ストックをしまいピッケルに代えて準備をしていると、男女のペアーが(ご夫婦かなあ~)堰堤に上がってこられました。 思わず「あの~ここからはルンゼですよ青ガレは下のところをまっすぐですよ」「はい、了解しています」とゆうことで先に行かれました。(いらん事言わんでええのんや、わかったはるんや)すんません、まあ女性でもバンバンいかれるのです。 ところが先行の男性二人組は本来のルンゼルート外れて左のほうえ、男女ペアーもついて行かれます。そのまま行けば高等テクニックを要する中尾根ルートになります(ちょっとたいそうやで)。まあ大学の山岳部などが採るルートです。先の若者二人はともかく大丈夫かなあ~オヤジは全くトレースのない本来の谷筋に向かいますが、これはこれで膝上、腰あたりまでの積雪、こりゃ今までで一番多い積雪、仕方がないので、ラッセル、ラッセル、(それをやりにきたんちゃうのんかい)それはそうなんですが、老いぼれには厳しい状況です。
小1時間漕いだでしょうか最初の難関大岩のところ、岩をオーバーハングするか回り込むか悩むオヤジ、その時下からオヤジのトレースをたどって団体さん到着。先頭のベテランさんとお見受けしましたが、「沈んでも右から回り込みましょう」と先導してもらいます。総勢9名のパーティです。 オヤジは最後尾に着けました、馬力がある先導者に助けられ全員大岩をクリアー、さて問題はここから、どうやら訓練が目的みたいで若い人のラッセルの指導をしながらの登攀となりました。当然なかなか進みません、二人ぐらい指導されているベテランさんがいるみたいですが、そりゃいくら若いといってもかわいそうです。
10~15分ぐらいで交代していますが、そのうちに下から何と12~3人ぐらいのパーティが追い付いてきました。まあこうなると芋の子を洗うような状態(そりゃなんぼなんでも言い過ぎやで)おまけにこちらもやはり訓練登攀みたいで先の9名パーティのモタモタさに何名かの元気のある男性が先に引っ張りますと前に行きます。 いや~結構結構、こうなりゃオヤジは最後のほうからヨタヨタついていくだけ、ただそれこそ遊園地のジェットコースターを待つみたいなもので、冷えて寒い!先頭はいくら元気な人でも15分ぐらいが限度みたいです。そのあとは15人以上がぞろぞろ、そりゃトレースとゆうより雪かきした後の遊歩道みたいな(そりゃ言い過ぎ、メチャクチャゆうたらあかん、結構沈んで、後ろでも歩きにくい)。
ルンゼが終わり開けた谷筋雪渓に出る手前で15名ぐらいのパーティのリーダーと思しき女性(えらいもんや女性が15名ほどのリーダー見たいや)、「もう昼前やからその辺で止まって」「適当なところでアイゼンつけて下ります、止めて、先頭停めて、寒いだけやし、下で滑落訓練んもしないと」。 へ~アイゼン着けんと登るのがこんな時の常識なんやな~、知らんかったな~(そやけどパーテイの中にはアイゼンつけてる人いやはるけどな~)(しょうもないことゆうたらアカン、リーダーに怒られるで、そやけど寒いだけやとゆうのはチョットいいすぎやろ、あんたが先頭に行ったらあったかくなるで~)まあこの団体さんは正午をめどに下山と決めていたみたいです。 ルンゼに来るのは堂満山頂に向かうのが目的ではなく雪渓訓練、ラッセル訓練みたいです。お疲れさんでした。さて9名のパーティは山頂目指して頑張ってくれています。上部が明るくなった最後の雪渓、まあ山頂も見えてきました、オヤジはパーティを離れて左の尾根に向かいます。なんだかこのまま山頂に連れて行ってもらうと、何のために来たのかいまいち面白くないので(えええ格好して、あんただけならここまで来られてないやろ)。 おっしゃるとうりで先行のラッセル者から外れて尾根に取りついたのは良いのですが、谷筋とは違った積雪の状況に悪戦苦闘(それ見たことか、あほやあ~)ほとんど腰まで埋まりながらのラッセルとなりました(キャ~おとなしくついていけばよかったあ~)(今更遅い!)。 山頂直下まで1時間以上もがきましたが、それにしてもこの尾根筋に最初の若者二人組や男女ペアーのトレースはありません、もっと左から回り込んだか引き返したか、それに山頂が近ずきましたが9名の姿はおろか声さえも聞こえません。それだけオヤジが尾根筋でもがいていたのでしょうか、なるほどもう時刻は14時を回っています。
え~偉いことかかった~、9名のトレースと山頂直下で合流、山頂到着!14時30分、ドテ~、は~しんど、そやけどだれもいません。山頂は確かにふみ跡が一杯ですが、もう下山したみたいです。オヤジと同じく食事は摂っていないはずですが、(あんたがそれだけ尾根でヘタレてもがいていたんや)おそらくリーダーさんが急いで降りるように、ひょっとすると行動食で降りたかなあ~まあその辺の判断はリーダーとしては大変です。 オヤジなどはその点気楽なとゆうかノー天気で、おにぎりかじりながら(ラーメンはどないしたんや)、今日は最初からおにぎりだけのつもりで来ました。天気予報あてよったな~ええ天気になってきた~。
さーオヤジものんびりしてはいられません、もう15時前東尾根で降りるか東レ新道に向かうか、一番手っ取り早いのは登ってきたルンゼを下りるかです。、あれだけトレースが付くと比較的楽に降りられそうですが、まあここはオーソドックスに(おー英語やなあ~)東レ新道から金糞経由青ガレで降りることにしましょう。 チンタラチンタラ、夏冬分岐さーどないしょうな~どちらもトレースがあります。おそらく東尾根からの山頂経由の人たちもいたはずです、まあ縦走路に降りましょうと左に向かったオヤジですが、縦走路出合いのテープや案内表示のところであれだけついていたトレースが忽然と消えています。あれ~なんで何処へ消えたん!狐につままれたような(古い表現やなあ~)縦走路へのテープやリボンはありますが 肝心の縦走路は全く雪の下です。
ま~仕方ない漕ぎもっていきますか~。待てよ~こりゃ下りではないので相当の時間がかかるな~、それにちょっとルートが不安やな~そうか!わかった先の9名かどうかわかりませんが、ここまでトレースを付けた人たちは引き返したんやあ~、縦走路のラッセルを敬遠して分岐まで引き返したんや~。 時刻はもう15時を回っています、オヤジも急いで引き返します。分岐から金糞に近いほうの堂満とりつき分岐に着いたのはもう16時を少し回っていましたが正解だったようです。南への縦走路に全くトレースはありません。単独で漕いでいたら相当時間を要したろうと思われます。 おまけに間違って(オヤジならやりそうなこと)奥の深谷と、縦走路の間の斜面をウロウロしてたらとんでもないことになっていたかもしれません、まあそのあたりが冬山の怖いところです。金糞峠到着16時12分、一応ヘッデンを準備して青ガレをヨタヨタ正面谷に下ります。
本当は今日あたりは第3ルンゼで青ガレに降りてくればもう少し時間が短縮できたかもしれませんが(そんな甘いもんやないで~)オヤジは第一と第二は登攀しましたが(下りは経験していません)まだ第3は未踏なので今日は自重しました。(それが当たり前、特に第三が一番雪崩が多いみたい)まあまたそのうちに挑戦しましょう。(やめたほうがええのちゃうか)。 今日は少し暗くなってきた正面谷をヨタヨタ戻ってきました。そうそう青ガレのトレースはそれこそどれだけの人が今日踏み込んだか、おそらく夏場の青ガレよりも歩きやすくバテたオヤジにはありがたかったです。
歩き終えてじっくり今日を振り返ると、驚いたことに堂満の山頂に着いてから車に戻るまで誰一人として会いませんでした。チョット不思議な気がします。あれだけ朝はいた登山者まるで舞台から出演者が消え去るようにいなくなったのは不思議な感じがします。 いくら堂満に登頂するのに時間がかかったとしても、17時過ぎには車に戻ってきているのですから。車で着替えや帰り支度をしているときに一台だけ車が前を通過、おそらくオヤジの目につかないワンゲル道とりつきあたりに停めていた車でしょうか、なんだかホットしました。なんかオカルトみたいに人々、車、登山者が消えてしまった感覚がありました。
今日は混んでいてもいいから比良トピアに寄ってから帰ることにしましょう。今回のルンゼは積雪は今までで一番多かったのではないでしょうか。一番最初の1時間ほどは一人で漕いでそのあとはま~並んで並んで、これはもう登山ではなく行列でした。 その後イチビッテ尾根でまた1時間ほど悪戦苦闘しましたが、おそらく最初から登頂するまでオヤジ一人では山頂まで行けたかどうか、途中から先行した9名や13名ほどのパーティがいればこそ行けたのかなあ~と思う半面、一人で漕いで夕暮れ近くまでかかって夕焼けの武奈を見たかったなあ~と思うオヤジです。(フン老いぼれが何をカッコつけてんのや、一人やったらくたばってるわい)まあそうでしょうね。 高齢者優遇の比良トピアにゆっくり入って、全く混まない湖西、そして市内を抜けて帰ってきました。かわるがわる先行してラッセルしてくれた皆さんに 感謝 感謝。 【 記:洛西オヤジ 】 |
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