針ノ木岳から種池山荘縦走(1)
2019年8月26日~27日

(洛西オヤジ No.228_1)

 
針ノ木岳山頂です


2019年8月26日~27日   洛西オヤジ

アクセス:
・今回はまともなルートで行っていないので一応第表的な目安のルートです。
・名神―中央道―長野道―安曇野インター信濃大町扇沢線―扇沢登山者用駐車場。

コース:
・26日
扇沢―大沢小屋―針ノ木雪渓(残雪少なくほとんど高巻き)―針ノ木峠(針ノ木小屋)-針ノ木岳―スバリ岳―赤沢岳(山頂ビバーク)

・27日
赤沢岳―鳴沢岳―新越山荘―岩小屋沢岳―種池山荘―柏原新道―扇沢爺ヶ岳登山口





 今日は洛西オヤジです。 最近どうも自分の思考と体とゆうか体調がバラバラで全く納得いかない歩きが続いています。バテバテヘロヘロは当たり前でよいのですが、熱中症のような気分が乗らない歩きはイマイチ歩いてもストレスがたまるだけで達成感がありません。今回は体調と心のケアーを(おいおいえらい大層やなあ~)予ねて扇沢どんぶり(そーゆうらしい、なるほどと実感しました)の底から稜線にとりついてきました。やけくそビバークは素晴らしいサプライズを体験できました。定番ヘタレヘロヘロ歩きですがお付き合いください。





 ■ 8月25日(日)

 例に寄りまして前日、今回は久しぶりの信濃大町から扇沢入りですので少し早い目に14時前に出発します。今回初めて名神一宮から先が停滞しているので東海北陸道から美濃関ジャンクションに回り東海環状経由中央道とゆう変則コースで長野を目指しました。いつもの小牧まで行くほうがよかったかどうかウ~ン微妙です。

 このコースのお馴染み恵那山SA休憩、長野道の梓川SA夜食は定番になりました。明日の食糧調達のコンビニは信濃大町で各社よりどりみどりですので心配ありません。予定より早く20時過ぎに扇沢登山者用駐車場(無料)に着きました。前回の新穂高のような(山の日でしたね~)ことはなく一番上のターミナルに近い駐車場です、ほぼ満車ですが十分停められます。はい先ずは眠剤飲んで(お休みなさ~い)。


 ■ 8月26日(月)

 おはようございます、今回のコースとりですが直接に針ノ木峠に向かうか、種池山荘にとりついて稜線を針ノ木に向かうか迷うところです。どちらも稜線への急登は有名で針ノ木峠約5時間、種池山荘約4時間、ウ~ンまあ種池山荘への登りは以前経験しているので今回は直接有名な針ノ木雪渓を登り針ノ木峠に向かうことにしました。(この時期アイゼンは心配しなくてよいらしいです。)

 一応の予定コース  【針ノ木小屋でテン泊(ツエルトですが)一旦リュックデポって蓮華岳往復(約2時間半?)翌日針ノ木岳から稜線を種池山荘に向かい又テン泊か小屋泊まり翌日午前中爺ヶ岳(中嶺)ぐらいまで踏んで引き返し下山】 とゆう計画ですが天候の事もありはたしてどうなることやら、先ずは扇沢ターミナルにむかいます。

 早朝からターミナルは一般観光客、登山者でにぎわっています。皆さん室堂に向かわれるのでしょうね~。オヤジはこちらから山歩きで室堂には入った経験がありません。観光でアルペンルートを会社の慰安旅行で(又かい、昔はよかったんやなあ~)行ったことがあるだけです。

扇沢登山者用駐車場です
(無料がうれしいやんか)
扇沢バスターミナル
黒部ダム、立山室堂への基地です
朝早くから(7時前から)
にぎわっています
いいですね~
(あんたが感心するとしらけるなあ~)
取りつきです、センターの左端からです 上部のこれが本来の登山口になります

 さ~7時ちょうどのスタ~トです。一般車通行止めのアスフアルトの道を何度も横切り本来の登山口につきます。チンタラヨタヨタ、いつもより慎重にスタートです。今日は歩きのバランスを(なんやこむつかしいゆうとるなあ~)早い話ゆっくりヨタヨタ歩き出すだけなんです。(しょうもな)。

 一汗かいて1時間半ぐらいでしょうか大沢小屋につきます、アイゼン貸し出しで有名な小屋です。今日は全くそんな気配はありません。雪渓歩きの時は¥500で上の針ノ木小屋に返すそうです。いよいよここから急登が始まります。どんぶりの壁登りです。(表現がなんか品ないなあ~)雪渓が出てきますが小さいとゆうかほとんど登山道には影響がありません。もちろん登山道では花の応援もあります。チンタラヨタヨタ老いぼれ歩きで進みます。

天気は今のところピーカンです どんぶりの底とはよく言ったものです
大沢小屋
ここまでコースタイムどうりで1時間半
よしこのペースで(初心者はつらいです。)
前方に雪渓が見えてきました
花にも目をやる余裕をもって 初夏にはこの辺りは
雪渓に覆われているのでしょうね~
この程度に小さくなっています 立ち入り禁止の案内板
上部の雪渓
なるほどこれでは登れません

 最後の水場とゆう表示です。おそらく稜線では小屋でしか水の補給は無理なんでしょう、一応今まで飲んだ分の補給をして進みます。稜線が見えてきますが直下にジグに切った登山道が見えます、これが楽なようで距離が伸びて(贅沢ゆうなあ!直登ならキツイ登りになるのや!)。

 まあヘロヘロになりながら針ノ木峠とうちゃこ~は~しんど。時刻はちょうど12時、取り合へず小屋前のベンチでラーメン炊いて昼食。さ~コースタイムどうり着いてどうする。予定どうりテン泊申し込み午後蓮華岳往復するか~先ずは天気を確認、(今回はほとんどの状況でスマホは使用可能でした。)先ず今晩は大丈夫、(ツエルト泊決定、)問題は明日の午後から崩れそうです、結構降水確率、量ともいやな状況です。

 よしビバーク可能なら先に進んで明日の午前中に種池山荘に着くようにできるだけ先に進むことにしました。蓮華にも未練は残りますが明日予報とうりなら、午後雨の中未知の稜線は老いぼれにはきついです。

ちょっとガスってきました。 比良などで見るよりは小ぶりかな~
ホタルフクロみたいですが これはなんです?
何とかダイモンジソウゆうのでしょうね~ ウサギですか
稜線では小屋以外には水の補給は皆無でした イワギキョウ
イチゲ系かなイマイチ? 上部に見えるジグ、長かったあ~
やっと着きましたあ~ 針ノ木小屋

 そうと決めればなるべく先まで進んでおきたいのですぐに針ノ木岳山頂に向かいます。一応こちら側(後ろ立山)では鹿島槍に次ぐ(2800m以上の)高度ですのでしんどい事でおます。峠から1時間がコースタイムですがオヤジではなかなかそうはいきません1時間半近くかかって針ノ木岳山頂とうちゃこ~。

上部稜線に向かいま 上部の稜線から針ノ木小屋を見ます
ホンマにどんぶりの淵に立っています
だんだん燃えてきます
よっしゃ行ったるで!
正面針ノ木岳右奥にスバリ岳」
ピークが見えてきました
バテバテですが気分は乗っています

 やれやれ今回の目標は達成とかなんとか悠長なことを言っている場合ではありません、先に伸びる稜線を見て久しぶりにオヤジの干からびたおからのようになっていた脳みそに、ドッパ!とアドレナリンが(どおゆう表現や!ようわからん)。

 よっしゃー!行ったるで!これや、これやんか最近オヤジの歩きでなかったこの高揚感、(まあ好きにゆうとり)実際はその先もヨタヨタヘロヘロで進んでいるのですが、左下に黒部ダム湖その上部には立山の稜線、中でもやはり劔の存在感は圧巻です。ともすれば見とれて足が止まります。(ただバテてるだけや!)何とかスバリ岳に着きました。

次のスバリ岳に向かいます 稜線に咲く花トウヤクですか
左眼下には黒部ダム湖がみえます ガスッてきました、奇岩ですね~
このアングルしか見られない姿でした
スバリ山頂、逆光やなあ~
バテ顔みえんでそれがええのや

 何人かの種池からの登山者と遭遇します。大概は針ノ木で今夜は泊まり明日扇沢下山が多いみたいですが、一人だけダム湖渡船場に降りて平の小屋に渡るとゆう単の男性がおられました。うわ~オヤジも憧れるコースです。平の渡船場懐かしいな~又行きたいなあ~。渡船場から針ノ木峠まで登り9時間~10時間下り7時間~8時間の強烈なルートです。(もうあんたでは絶対に無理)。

 そんな思いを抱き黒部湖の対岸の平の小屋をみながら先に進みます。次は赤沢岳ですスバリからコースタイムで1時間半、今夜はもちろんビバークですのでボチボチそのあたりを考えながら進みます。理想は先の新越山荘ですがバテバテオヤジでは無理です。(強者はいかれると思います)時々ガスッてきますがもう予報を信じてビバークしかないです。

さ~次の赤沢岳への稜線です
燃えてきますね~
風の強い時などには歩きたくないですね~
刻々と表情をかえる黒部ダム湖 この上部が山頂のはずですが

 何とか17時前に赤沢岳に着きました。よっしゃ今日はここでゆるしたろ、(誰にゆうてんのや)。結局スバリから出会う登山者はありませんでした。種池周りでも新越山荘で泊まるのが普通みたいです

 さてビバークのポイントを探します山頂から少し下がったあたりを見ますがイマイチです。雨はともかく風が一番嫌なんですが、どんぶりの淵なんで黒部ダム湖からの吹上、反対の扇沢からの吹上どのみち覚悟はしないといけません。

 え~い邪魔くさい山頂でツエルト立ててやけくそビバーク、最悪の状態になったら這い松の中でツエルトにくるまってライチョウちゃんと添い寝としましょう。(のんきなことゆうとんなあ~)寒さは想像できます。着込むだけ着込んで濡れて困るものはリュックに入れて雨具を最後に着込んでまあ快適とは言えませんね~

赤沢岳とうちゃこ~
汚い顔して、とにかく着込むだけ着込んで
ま~凍死することはないでしょう
わびしいデイナーですなあ~
まあ餓死することはないでしょう
(まあ、まあ、ばっかりで
そのうち痛い目にあうわ)


【 記:洛西オヤジ 】