鈴鹿三山 雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳

初心者オヤジもう一丁鎌もいわしたるか!
(なんやねんガラ悪い、まあいつものこっちゃけど)
親父の山歩き報告(NO.212)


 
記念写真 よく頑張ったね
鎌ヶ岳山頂から


2019年4月9日(火)

アクセス:
・名神高速ー新名神ー甲賀土山ー鈴鹿スカイラインー武平トンネル駐車場
・帰路は湯の山温泉に下りて最近開通した新名神菰野インターから帰宅(以前の四日市経由より大分早くなりました)


コース:
・武平トンネル駐車場ー雨乞岳登山口ークラ谷コクイ谷分岐ー七人山分岐尾根ー東雨乞岳ー雨乞岳山頂ー杉峠ー御池鉱山跡ーコクイ谷出合ー上水晶谷登山口ー国見峠ー御在所岳山頂ー武平峠ー鎌ヶ岳往復ー武平トンネル駐車場



 こんにちは洛西オヤジです。4月7日のヨネチャン西山花めぐりツアー皆さん楽しまれたようで、かおりさんやキムケンさんの報告を見てうらやましく思いました。オヤジは当日は福井県にお花見ツアーの運転手で、まあ仕方ございません。グスン!、チ~ン(なんや)。

 涙と鼻水が出て(汚いなあ!)前回は山歩きのようなハイキングのようななんとも中途半端な報告となりました。とにかく日々のトレーニングもやれていないのでストレスがたまり過食症になりメタボ全開、は~どうすんねんとゆう状態です。

 キムケンさんはじめ最近皆さんの鈴鹿報告を見てよし久しぶりに雨乞、御在所、詣でに行くかあ!と出かけましたが毎度のことながら1時間予定より出発が遅れて(あ~あもう老いぼれは朝早く起きるのは無理なんや)おまけに地図忘れてとりに戻ってモタモタ、(地図持っていても見ることあるの?)武平の駐車場に着いたのはもう8時前、平日ですが4台ほどの車が停まっています。まあ救いは家から山支度で出てきましたので比較的に早くスタートが出来ました。といっても予定より1時間以上遅い8時を過ぎての出発です。

鈴鹿スカイライン 武平峠トンネルに到着
さ~ぼちぼちと武平登山口 斜面をチンタラ何度も沢を渡って

 おなじみ南側の斜面をチンタラチンタラ進みます、ところ処の斜面の崩壊をクリアーしながらコクイ谷の分岐に到着、ここからは沢を渡り気分のいい谷筋の進みます。登山道が急な斜面になってくると上部に七人山などが見えてきます。やがて七人山と東雨乞岳への分岐尾根にとうちゃこ~、もちろんすぐに左東雨乞に向かいます。足元に笹が現れ急登が始まると東雨乞いのピークはもう少しです。

レスキュウーポイントの案内看板
鈴鹿名物登山道の位置ナンバーとは違います
(それがなんやねん)
まあ一応知ったかぶりです
クラ谷とコクイ谷の分岐
左のクラ谷の沢に向かいます
谷の沢から上部を見上げます
クラ谷は深い谷筋です
(見えるピークは雨乞いではありません)
春のクラ谷の気分の良いところです
なんやらハカマ(お前ほんま花知らんなあ~)
ショウジョウハカマ
七人山東雨乞い分岐に
やっと着きましたあ~
笹が足元に現れます、急登になります 東雨乞岳とうちゃこ~は~しんど~

 訓練歩きを意識してここまでノンストップ、は~しんどい~バテたあ~(あほかこれからやろ、今日は御在所に回るのやろ)。風はそれなりに吹いていますが、ここしばらくの悪天候にくらべたらありがたい穏やかさで、展望もかすんではいますが良しとしましょう。

 さ~あまりゆっくりしてはいられません(展望はこちらのほうが良いのですが)本峰雨乞岳に向かいます。稜線を北へ雨乞い名物笹かきわけ10分~15分で山頂に着きました。登山口からは前後に登山者の姿は見えなかったのですが、山頂では御在所から来ましたとゆう男性や同じく遅れて杉峠からの登山者と会いました。しかしこの後御在所岳まで誰にも遭わない平日の鈴鹿山麓となりました。

 写真だけ撮ってすぐに杉峠に下ります。おなじみの巨岩のそばから激下り、杉峠ではすぐに御池鉱山跡に向かいます。出来たら正午には上水晶谷に着きたいのですが、まあオヤジのヨレヨレ歩きではちょっと無理でしょう。仕方ありません、ヨタヨタ、チンタラチンタラ、コクイ谷の分岐に着いたのは正午を回ってしまいました。とにかく予定どうり上水晶谷の登山道出合まで進んで昼食としましょう。

さ~本峰に向かいましょう 名残りの残雪
雨乞岳久しぶりです 最近のオヤジの歩きとしては
今日は良い天気です
鎌ヶ岳、御在所方面
画面下に大峠の案内標識があります
おそらく笹で迷うでしょうね~
昨晩冷えたかな、凍てついています
バックの山は御在所です
あそこまで行くのは大変やな~
いつも撮りますね~
時間があればここで昼食するのもよいのですが
今日は急ぎます
おなじみ杉峠、一本杉は枯れました
ここでも急いで御池鉱山跡に下ります 御池鉱山跡
へ~学校もあったんや~ 平坦な斜面を急ぎます
ようやく愛知川本流の上部河原に出ました~ 大崩落地を横目に急ぎます
コクイ谷分岐です
正午を回りましたが上水晶谷に向かいます
左岸をそのまま進みます
ようやく根の平峠と国見峠
(上水晶谷登山道)の分岐です
ここで昼食としました
もう正午を大きく回ってしまいました
上水晶谷の入り口付近
やっとお昼ご飯を食べさせてもらいます
ありがとうございます。ドテ―疲れた~

 雨乞山頂からノンストップで来ました。さすがにバテバテ、珍しく食欲もあまりありません。(へ~珍しい) チョット時間かけてラーメンタイム、まあ急ぐのにはオヤジのあわよくばとゆう思いがありまして(なんやねんまたしょうもない事考えとるな)。いや出来たら初めて三山を(雨乞い。御在所、鎌)回りたいな~、それぐらいせんとどないしょうもないほどたるんでしまったヘタレオヤジです(まあまああまり思いつめんと)。

 そうやなあ~ちょっと無理やろな今からやと武平16時回るやろなあ~。しかし疲れたおやじの食事タイムは時間がかかり後半のスタートは13時過ぎてしまいました。(まあ朝の出発が寝ぼけていたので遅かったわなあ~)。さ~どうするか鎌はあきらめて前から一度行きたかった根の平峠に向かい国見岳、国見峠、御在所とゆうコース取も頭に浮かびましたが。

渡渉したところが
根の平峠と国見峠の分岐です
2~3輪咲いていました
まだ早いのでしょうか
もっとたくさんいつもは見かけるのですが
だんだん沢が細く水量も減ってきました 流れが消え岩場を登ると
上部に青空が広がります

 とにかくどうなるか、上水晶谷を国見峠に向かいます。点々と続く赤いテープ二度ほど大きく谷筋を変えるのでオヤジのような初心者には頼りになります。やがて沢が細くなり岩場を抜けると前面に青空が広がりました。名物の巨岩が現れます、国見峠です。

この大岩が見えるとヤレヤレです 国見峠到着
なんとかコースタイムどうりで着けました
(珍しいな~)

 オヤジにしては珍しくコースタイムどうり歩いてこられました。ただ出遅れはいかんともしがたくもう14時を回っています。1時間では山頂経由して武平峠まで戻れません、とにかく最善を尽くしましょう休まず山頂に向かいます。(おー頑張るやんけ)。ただ天気は安定してピーカンとはいきませんが晴れたままでありがたいです。

 とりあえずは山頂について記念写真、望湖台にも一応行かないと御在所の山頂とゆう感じがしません(しょうもない事にこだわるなあ~)。不思議な感じですが全く御在所ではだれにも会いませんでした。登山者、観光客、公園の関係者、え~今日はケーブル動いてないのかな~。

毎度の山頂公園付近の
裏参道とりつき部に到着
山頂です自動シャッターで~す
ホンマ誰もいないなあ~
望湖台 いつも思うのやけど琵琶湖見えへんなあ~

 かろうじて武平峠下山口からしばらく下ったガレ場で、ご高齢の男性登山者お二人とお逢いしました。珍しく挨拶を交わしてオヤジが先に下りさせてもらいます。目の前に悠然と鎌ヶ岳がそびえます、まだ行くか、さっさと温泉か、葛藤しながら(諦めが悪い奴やな~)やはり予想どうり武平峠には16時に着きました。

武平峠下山口、30分で降りられるかな~
もう15時回って半やもんな~
花の写真撮ってる場合とちゃうねん

 さ~どうするバテたオヤジでは往復3時間はかからないまでも2時間では無理でしょうね~。日没ギリギリ仮にヘッデンを使用となるとあのザレ場はヤバイな~(年寄りの冷や水やと思うけどな~)。そやけどここは開き直って山頂で沈む夕日を見るのも一興やなあ~、よっしゃ~行くで~三山踏破やあ!(あ~あ知らんで)。しかしこの後事態は意外な方向に展開していきます。乞うご期待。(しょうもな、何大層にゆうてんねん)。

名物武平峠への激下り前方鎌の強烈なガレ場
どちらも老いぼれオヤジには厳しいです
16時ちょうど武平峠到着~
よっしゃ~もう一丁いてまうぞ~

 一瞬リュックをデポるか迷いましたがいやいや今日は何処までも訓練登山やそのまま行かんかい、はい頑張ります、このまま倒れたら本望です。(あほか、だれもかわいそうにとか、頑張ったね!とか思わへんで、あ~あついにヘタレよったか!やで~)。疲れた足を引きずりながら急な斜面を登ります、ここのルートの救いは何か所も急登の後少し平坦部がありなんとか息を継げるのが救いです。

さ~もう一丁鎌への登りです 山頂への厳しい登り

 何か所目のザレ場でしょうか、目の前に若い男女がザレ場の斜面に四つん這いになって、登るのか、下るのか、「どうしたんや!大丈夫か!」「はい道が途中でわからなくなって引き返してきたんですが」「そこのザレ場よりもこちらのほうがザレがなく歩きやすいで」「ついて行ってもいいですか~」「それはかまへんけど」どうやらまだ登頂する意欲はあるみたいです。ただじっくりオヤジが見ると、およそ登山とはかけ離れた装備とゆうか、いで立ちで何よりやばいのは普通のスニーカーを履いています。

 この時間でちょっと常識では考えられない状況ですが、どうやら下の武平のトンネル手前の駐車場に車を停めて来たらしいのですが、ネットで鎌ヶ岳とゆうのを見て1時間ぐらいで登れると思ったみたいです。ま~なんとも言いようがないのですが、普通なら「ここから引き返したほうが良い、いや引き返しなさい」とゆうべきところでしょう。でもなぜかオヤジは良しこのカップル登頂させてやろう、連れていってやろうとゆう気持ちが涌いてきました。

 まだこの先何か所もザレ場があります、最後の急登ザレ場は絶対無理でしょう。しかし後ろから回り込めばなんとか登頂できるような気がします。そんな気持ちになったのは疲れた自分に気合を入れるためか、何より自分が全く山歩きをしらない頃、又しばらく登山らしき事を経験して初めてわけもわからず5月に剣沢の佐伯さんの小屋に着いて、明日は劔に登頂の予定ですと言って、友則さんを驚かせた時のことが思い出されて、まあーオヤジのノスタルジーでしょうか。

この写真の少し手前で
若い二人と出会いました
このいで立ちで登頂した二人
講釈垂れる前に脱帽、よくがんばりました

 それはともかく若いカップルを先導して山頂に向かいます、案の定山頂直下の急登ザレ場はほとんど登る人はいないのかな~厳し状況、本当はオヤジは訓練で登るつもりでしたが今回は後ろに回り込んでの登頂となりました。いやいやむしろそのほうがオヤジにとっても良かったかもしれません。後で山頂から見ると相当ザレが進んでもちろん鎖とロープで侵入禁止となっていました。

 しかし若いとゆうことはすごいですね~スニーカーでオヤジの後から遅れることなく登頂に成功、いやいや何はともあれ若さと「登りたいとゆう」気持ちに拍手を送りたいです。オヤジもいつもの鎌登頂とは違った思いに駆られました。

今日は本当に
天気が安定してありがたかったです
鎌ヶ岳山頂から
琵琶湖が光って見えます
反対東の方向は伊勢湾 下山ですお社の後ろから降ります

 さ~下山です、ヘッデンなど持っていない二人は日没までに下りないと大変なことになります。鎌ヶ岳のザレ場急斜面を下山中日没、ヘッデンなし、足元はスニーカ、これは笑い話ではすみません。そうなればオヤジが一番責められるでしょう、時刻は17時を回っていますお彼岸前なら本当にやばかったですね~。

 さて下山ですが登るよりもスニーカーではきついみたいで、とにかく周囲の木の枝、岩にしがみついて下りることになりました。オヤジの軍手と、冬用の手袋を渡し、オヤジが偉そうに「そこに右足かけて、横の枝つかんで、後ろ向いて」などと指示しながら挙句のはてに、ザレ場はお尻で滑りながらの下山となりましたがやはり若さがものをゆうバランス感覚、体力、なんとか暗くなる前に武平峠に降りてこられました。

下山は厳しい状況で必死に岩にしがみついて ボチボチ日没近し
厳しいザレ場は終わりました、急がないと 再び武平峠に戻ってきました
若い二人とはここでお別れです

 若者たちは三重県側の駐車場、オヤジは滋賀県側の駐車場なのでここで別れることになりました名古屋から来ているとゆうことでした。もちろんオカオカの宣伝だけはしておきましたが、これに懲りずに山歩きの楽しさに目覚めて二人で楽しんでもらえるようになればいいのになあ~と願わずにはいられません。

トンネルの上部に降りてきました ヤレヤレ戻ってきました
さすがにオヤジの車しかありません

 ようやく長い一日の歩きが終わりました、12時間以上の歩きは久しぶりです、このあたりに来れば温泉はやはり湯の山温泉、最近は片岡温泉アクアイグニスとかゆう偉いハイカラなスーパー銭湯?ホテル?わかりませんが立ち寄っています。驚いたのは施設のすぐそばの上を以前は影も形もなかった高速道路が走っています。フロントの人に聞くと3月に開通した新名神とか、最寄りのインターは菰野インターでなるほど土山SAのすぐそばにドッキングしています。以前の四日市ジャンクション経由より大分早く帰ってこられました。

夜空に浮かぶ鎌ヶ岳をバックに
湯の山温泉に鈴鹿スカイラインを下ります

 さて今回は一度挑戦したかった三山登頂、最後の鎌ヶ岳では思わぬ展開が待っていましたが、かえってあの二人の存在がバテバテのオヤジを奮い立たせてくれたかもしれません。何となく初心者オヤジの原点を見るようで懐かしくほろ苦い思い出に浸りながら帰路の高速を走っていました。  感謝 感謝。

【 記:洛西オヤジ 】