劔岳 (2) 2019年5月23日~25日

初心者オヤジ今年も劔詣での季節になりました
去年のリベンジに燃えて(それでなんじゃい)
燃え尽きてしまいました。(あほらし!)
本人しかわからない微妙な老いの忍び寄り、は~
(洛西オヤジ No.218_2)

 
昨年のリベンジができて号泣(嘘つけ!)へへ冗談です
剱岳山頂


2019年5月23日~25日   洛西オヤジ

アクセス:
・この方面の定番になりました湖西R161で北陸道敦賀インターー立山インター立山街道ー立山駅前駐車場(車中泊)

コース:
・23日
立山ケーブルー美女平(バスで)ー室堂ー雷鳥沢ー別山乗越ー剣沢小屋(宿泊)


・24日
剣沢小屋ー劔沢雪渓ー長次郎谷出会いー長次郎谷ー長次郎コルー劔山頂ーカニヨコバイー平蔵コルー平蔵谷ー平蔵谷出会いー剣沢雪渓ー剣沢小屋(宿泊)

・25日
剣沢小屋ー別山乗越ー雷鳥沢ー室堂(バスで)美女平ーケーブルー立山駅





 ■5月24日(金曜)

 案の定、寝過ごしました~2時半あかんあかん先ずは表に出て天候確認、一面の星空ヤレヤレ、風もそれほど吹いていません。昨日の服装プラスウインドブレイカーで行けそうです。支度を急ぎます、リュックは昨晩作ってありますので身支度だけ急ぎます。オヤジはドンジョイ装着がありますので普通の人より時間がかかります。

 一応洗顔歯磨き(えーえらいマジメに)何をおっしゃる身だしなみは山に入る者としての常識やろ(フンしらこい)、朝食弁当は手を付けずにリュックに収めてアイゼン装着、ヘッデンOKいざ出陣。(お前入れ込みすぎ、普通に出たらええねん)。暗い雪渓をチンタラ、チンタラ、下ります。

 ところが(なんやねん)これだけ雪が解けているのに平蔵出合の大岩が見えなかったな~。あれ~長次郎出合通り過ぎたんちゃうやろな、今日は前後に誰もいません。ほんのり明るくなって長次郎谷出合に到着。やれやれ、よっしゃ行きますか!。

逢いたさ見たさに怖さを忘れ~
暗い夜道をただ一人
古すぎる誰もしらはらへん!
上部のほんのり明るさ頼りに
長次郎出合に着きました
夜明け近し

 ヨタヨタ、ヨレヨレ、チンタラ、ハ~(わかった、登らなしょうがないねん)、やがて夜が明け前方に熊の岩、去年の状況とは偉い違います、このあたりで急激に天候悪化周りはまっしろ、思い出します。今年はピーカン何とか熊の岩で休憩、ここからが去年のリベンジです。

 ストックをピッケルに変えて、急激に傾斜がきつくなります。ピッケルだけに頼るのはつらいので、思いついたのが比良の堂満ルンゼやこの長次郎谷でピッケル忘れてストックの冬用リングを外して登った時のことです。(まあ老いぼれの悪あがきやな~)右手にピッケル左手ストックのリングなし棒で熊の岩から約2時間悪戦苦闘何とかコルにとうちゃこ~、ドテーハアハアゼイゼイ、オエ!(わかりましたご苦労さんです)。

夜が明けましたあ~ 面白いですね~デブリなんですかね~
熊の岩が近ずいてきました 振り返れば後ろ立山連峰の峰々
何とか熊の岩通過左俣へ
ここからが去年のリベンジ
キツイ!正念場
もう少しだあ~ピッケル差し込み差し込み は~コル到着
いつもながらしんどいことでおます この傾斜は老いぼれにはきつすぎます
(好んで来てんのやろが!)

 今度は頭の上に上ります、積雪は例年より少なく岩稜が迫ってきます、積雪多いほうがいいのか微妙です。雪庇なんぞがあれば怖いですし、まあよじ登らないと仕方ありません。案外しっかりしたトレースがあり慎重にたどります、緩んでいると怖い箇所もありますが何とか頭に乗れました。

 ヤレヤレですが気を引き締めて稜線を山頂に向かいます、天候が安定しているのがうれしいです、最後の緩やかな傾斜を登り山頂に着きましたあ!久しぶり、(2年ぶりです)ちょっと山頂の神社が見えたときは気分が高揚しました。いつもよりやはり少し遅れています9時半過ぎています。

 ひさしぶりの展望楽しんで、新平さんに登頂連絡、「下山も気を付けてください」「はいいつもの平蔵で戻ります」次はカーチャン連絡、実は昨晩小屋から連絡しなかったのでカーチャンから小屋に連絡問い合わせがあったのです。新平さんが「無事に着いておられます、もう寝ておられるみたいで明日山頂から連絡があると思います」とのことでしたので何はともあれ登頂報告とライン画像を送ります。

今度は頭の上に登ります 毎回書きますが
この岩稜の頭部は人間の来るとこちゃいます
気を引き締めて山頂に向かいます 山頂にとうちゃこ~2年ぶりです~

 この好天気の山頂をオヤジ独り占め、すみませんね~(誰も気にしておられません)結局今日は出発から帰還まで誰にも遭いませんでした。さ~いつもより少し遅いです、ヨコバイに下りましょう、積雪は全くなし、アイゼン外さないとあぶないです、ゆっくり、降ります。

 平蔵のコルに降りたのは10時半を回っていますがまあよしとしましょう、ゆっくり朝食弁当、お稲荷さんをいただきます。登頂した安ど感とご機嫌な天気においしくいただきましたあ~。

山頂展望写真これだけ(なんでや?)
いろいろ連絡するのでいそがしい
(大層にゆうなあ!)
下ります
早月尾根分岐
夏場の下りはこの辺りまで停滞するみたいです
考えられへんなあ~
雪は全くなく夏場の登山道です
ヨコバイで~す。(怖い~)(シラ~) 平蔵のコルに降りてきましたあ~

 さ~ゆっくり食事もしたしボチボチ平蔵を下りましょう、いつものことなが下り始めは急傾斜なので緊張します。新平さんのお父さんに言われた「ええかっこしてヒールダウンなどとこだわらずに後ろ向いてけりこみけりこみ時間かけておりなさい」そうですね~ええかっこするゆうのが一番カッコ悪いですね~まあ老いぼれは老いぼれらしくヨタヨタと出合に降りてきました。

さ~平蔵谷を降ります タテバイの鎖を横目にヨタヨタと
平蔵谷出会いに降りてきました
あれ大岩がほとんど見えないなあ~
平蔵谷を見上げます

 大岩は見えていますがデブリに埋まってしまっています、夜間はなるほど見えませんね~、よほど注意しないと。さー最後の雪渓登りで小屋に戻ります、これがきついのです~毎回のことですがね~。劒沢大雪渓一番下の真砂沢あたりからだとどれぐらいかかるのでしょうね~オヤジなどには到底無理でしょうね~、何分にも平蔵谷からでも2時間以上かかってへろへろ、ヨレヨレで小屋にたどり着く状態ですものね~。

 何とかたどり着いた小屋、は~しんどかったあ~。たまたまいた新平さんM君と今日の宿泊者の方にシャッター依頼して帰還記念写真~、は~いお疲れさんでしたあ~。

さて今度は劒沢を小屋に戻ります
これがキツイ!
このあたりではもう足が上がりません
やっと小屋だあ!着いたあ~
登頂とは別の嬉しさがあります
たまたまいた新平さん、M君、と記念写真

 小屋に戻って着替えをしたり昨晩と変わった部屋でリュックを解いたりしていると、どんどん到着する人が増えてきました。なるほど昨日の新平さんが言われたとおりです、結局登山者(ガイド同伴)スキー客など20人を超えました。昨夜の静けさから一転食事も二度に分けてのあんないです。

 オヤジはそれでも二人だけの部屋の割り当てで、結局ガイド同伴以外単独の登山者はオヤジと鹿児島から来られた単独の男性だけなので一部屋に二人泊まりとなったのです。鹿児島からとはなかなか強烈ですが、毎年この時期に来られるみたいで、オヤジは覚えていなかったのですが一昨年も一緒でしたねと言われました。

 飛行機で中部空港まで来てとのことです、いや~オヤジと違って大変な物入りです。最近の屋久島のことなど話しました。明日はオヤジと同じルートで山頂にいかれるとのことです。7時過ぎには布団にはいって寝られました。皆さんパタ~ンはおなじです。オヤジは8時過ぎまで起きていましたが、全員早々と就寝されます、オヤジも布団に潜り込んでおやすみなさい!。



【 記:洛西オヤジ 】