京都北山 コウンド西尾根
2020.09.22(土)  


下ノ町の登籠木


2020.09.22(土)晴れ Ikomochi
行き:出町柳バス停 7:50 - 能見口バス停
帰り:下ノ町バス停 14:05 - 出町柳バス停



コース:
出町柳発広河原行き7:50→能見口9:35着~長戸橋10:05~能見集落~光砥口橋10:30=10:50~コウンド谷~11:00支尾根に取付く~西尾根上部に着く12:30~P737手前 13:30~早稲谷林道13:45~下ノ町バス停14:05=出町柳行きバス14:28発








       2020年9月 なかなか一筋縄で行かないコウンド山にまた行く。

    ----------------------------------------------------------------

 出町柳のバス停に行くと、なあんとokaokaさんご夫婦が座っている。ひさしぶりい と再会を喜び合う。しゃべっているとなんととうげみちさんもやってきた。okaokaクラブがこれだけバス停で揃うのも珍しい。大見尾根に行くととうげみちさんを車窓から見送り、長戸橋から桑谷山に取付くというokaokaさんたちと能見口までご一緒する。久々で小声でひそひそ近況報告するうちに能見口に着いた。

 能見口バス停から車道沿いに咲いている花々を観察、野草に詳しい哲郎さんに名前を教えてもらいながらのんびりと歩く。あざみやあけぼのそうなど咲いているがピントが甘いので、okaokaさんの紀行を見ていただくとして、長戸橋でokaokaさんと別れ、能見集落をのんびり進む。能見川沿いにはススキの穂がそよぎ、いつの間にか秋が近づいている。

あざみ まゆみの実
okaokaさんは桑谷山へ 秋の訪れ
ネジバナ イヌタデ

 8月に来た時伐採中だった村はずれの植林地は、六地蔵さんのお堂周辺まできれいに切り倒されていた。豪雨災害で倒木被害が続いており事前に予防するためだろうか。せっかく大きく育った杉も跡かたない。

お地蔵さんの山も伐採された この木はなんの木?

 光砥口橋から川を眺めていると、岩の間をぴょんぴょんと飛び回っている黒い鳥がいた。しきりに餌を探している。カワガラスだ。木陰で暗く写真を撮れなかったのが残念だが、ぴゅーっと飛び去るまで眺めていた。橋のたもとの草地でおにぎりを食べ腹ごしらえ、服装を整える。

 10:50にコウンド林道に出発。倒木帯を過ぎ大きな栃が川沿いに立つ場所で、沢沿いに対岸を見る。扇形に広がった支尾根の先端斜面は緩やかそうで、踏み跡もある。沢を渡って斜面の下で歩けそうな場所を探す。杉の大木が数本生えているのだが、根元の皮は大きくはがれ熊剥ぎの痕跡、まだ新しい。山の住民に合図を送るため熊鈴をザックにつるす。

倒木帯を越え 沢を越え
熊の皮はぎがある 植林地を登る

 斜面に取付くが上に行くほどに傾斜が急になり、作業道らしきものも途中で途絶えたので獣道を頼りに上によじ登った。歩きやすい場所を探しながら支尾根の先端に着くと、そこはブナの林が続いていて、柔らかな葉陰から木漏れ日が差し、吹き上げる風が心地よい。

斜面は勾配がある 巨木が出現

 支尾根は尾根に突き上げているので、休み休みさらに上によじ登り、12:30に尾根に着いた。大きな倒木に腰かけて休憩。木々の間から東側のコウンド東尾根が見える。

細い尾根を登っていく コウンド東尾根が見える

 尾根の上部は広くて藪はなく、踏み跡もしっかりついている。少し休憩して磁石で方向を定め北方向へコウンド山を目指して足を踏み出した。ブナ林を気持ちよく歩いていくと、すぐになだらかに下る長い斜面に出た。へえ 尾根が続くんじゃなかったかいな?と少し違和感があったもののそのまま斜面を下りまた平らな尾根を進む。と、木々の間から目の前に見えるのは尖がった桑谷山の山頂ではないか!えっつ、うっそー。桑谷山が見えるってことは南下しているってこと?慌てて磁石をみると、なんのことはない、南へ向かっております。

爽やかなブナ林が続く 支尾根の上部に到着
西尾根はブナの森が広がる 尾根の倒木帯
杉の大木が多い 正面に桑谷山が見える

 今下ってきた長めの斜面を見上げながら、また登り返すのかよ と少し嫌になった。谷から取付いた斜面も結構な登りだったので、なんかもういいや となった。で、そのまま南を目指す。杉の巨木が立ち並ぶ。藪がないので歩きやすいし、心地よい尾根だ。

巨木群 双子杉からブナが
西側に尾根が迫る 尾根を下っていく

 また緩い斜面を登って次のピークに出た。さてここはP737のはずだが、どう行けばよいのだろう。木々の隙間から見える遠くの尾根は八丁山方面だ。小さなこぶをとっととと下ると、細い尾根になり倒木がさえぎっている。踏み跡はある。しばらく道を探してみたが、よくわからないのでそのまま細い尾根道を下った。

正面に八丁山が見える 巨大杉
踏み跡があるので下る 植林地を下り

 すぐに杉の藪になり、でも踏み跡はあるのでどんどん下っていった。目の前に隣の尾根が見えるが形からいうと早稲谷西尾根のようだ。ということは早稲谷に下ったかな。手入れされた植林地の真ん中に出て、眼下に川と対岸に林道。完全に早稲谷に着地。川を渡って林道を下り、14:00下ノ町のバス停に出た。

着いたところは早稲谷 早稲谷林道を下って
野草(オトコエシ) バスが来た

 バス停で時間があるので、河原の草地でコーヒーを入れてくつろいだ。17時のバスの予定が前倒しになった。たまにはこんなにゆっくりした山歩きもよかろう。14:27発のバスがやってきたので乗り込む。次の大悲山口からokaokaさんが乗るはずだが、予定外の私をみて驚く姿を思い浮かべてにまにま。案の定びっくり仰天のokaokaさんたち。道子さんとまたまたひそひそおしゃべりしながら、途中小野谷口で乗り込んできたとうげみちさんも乗せて、バスは出町柳へと向かったのです。

 百万遍の東山湯に浸かり隣の王将で餃子&ビール。地図を広げて一人反省会。今日はコウンド谷から尾根を乗り越えて西の早稲谷に下っただけのショートコースだった。磁石まで出して北へ進行方向を確かめたのに南に下るとは。足を踏み出す時に身体の向きを変えてしまったのか?それにしても、なかなか心地よい尾根だったので、次回また探索しようと、すっかりコウンド尾根にはまってしまったのです。


                 【 記:ikomochi 】