京都北山 雲取山 2019.12.21 |
大見尾根一望 |
2019.12.21(土) 晴れ Ikomochi
出町柳発バス7:50広河原行き~花脊高原前9:05着→寺山峠9:50=10:05巡視路へ→凌雪荘10:35→一本杉山頂→ハタカリ峠展望地11:20→雲取峠11:40→一の谷へ→寺山峠12:30=12:40→林道へ→寺山13:10→旧花脊峠14:00→天狗杉山頂→花脊峠14:40=15:08発バス出町柳行き 雪が降る前に、道が荒れていると聞いていた雲取山方面に偵察に行き、4つの峠をめぐってみました。 ---------------------------------------------------------------- 雪が降ったら雲取山のスノシューハイキングが楽しみなので、その前に台風などで道が荒れていると聞いていた雲取山方面の探索に行くことにした。バスはガラガラで、百井別れでグループが下りると、後は若い男性と2人になった。その若者も花脊高原前で下車。どこに行くのかと声をかけると、雲取山から芹生、貴船に抜けるという。初めて来たそうだ。 旧花脊小学校の前に小型トラックが止まっていて作業している。運転手のおじさんが、雲取に行くのか?と声をかけてきた。聞くと、上のスキー場跡地で造成工事をしているという。「なにを造るんですか?」「跡地はススキ原でいいという人もいるけれど貸農園にして人を呼び込みたいんや。賑やかになるやろ?上の林道もわしが造ったんやで。便利になったやろ!」と得意そうにいう。「えーー、また 余計なことしてくれたのはおじさんかいな!」と声には出さなかったけど、土建屋さんの感覚で、どんどん山を削ってもらっては困るんやけどなあ。 寺山峠まで、谷道を汗かきながら登った。峠は南北に走る林道で様変わり、変哲もない場所になってしまった。バスの若者が追い付いてきて一の谷へと下って行った。私は久しぶりに巡視路を歩いてみる。よく使われているようで、あしびの藪にもはっきりした道ができていて、急な斜面にはロープが張ってあり随分歩きやすくなっている。
久しぶりの凌雪荘でのんびり座って休憩。ここも雪の前に塗装しなおしたと見えて塗りたてのぴかぴか、みんなで大切にしているんやなあ。山道から一本杉山の山頂に登ってみた。上は倒木と藪ですんなり歩けず、倒木を避けて歩いていたら尾根道を外して先の谷間に下ってしまった。 登り返して、尾根道に乗り、冬枯れで木々の枝先がふわふわした山々を眺めながら歩いた。かつてハタカリ峠と呼んでいた尾根の分岐点には「ハタカリ峠展望地」と新しい標識が立っていた。ハタカリ峠はもう少し尾根を北へ向かったイナヤ谷の登り口ではないかというのが、最近の説のようである。わたしも同感である。
久しぶりなので北へ歩き、葉が落ちて見通しが良くなった尾根歩きを楽しんだ。途中で引き返し雲取峠に向かう。リョウブの森を通り抜け、周囲の北雲取山や雲取山、一本杉山、遠く城丹国境尾根などを眺めながら、雲取峠に下っていった。そういえば、ここで大雪の日にきれいな霧氷みたよなあ と懐かしく思い出した。okaokaさんたちと雪に難渋したなあ。
だれもいない静かな雲取峠。真ん中に立つリョウブの老木は頑張っているけど、随分痩せてしまった。りょうぶの小屋にも寄ってみた。ここもちゃんと使われているようだ。ここから竹地谷を歩いてみたいと思いつつ、一向に果たせていない。
見晴らしがない雲取山頂はつまらないので、そのまま一の谷へ下り、少し荒れ気味の一の谷の沢を歩いた。一本杉山の根元を回り込み雲取山荘に出た。山荘の北側、沢の対岸に細い道ができていて新しい標識がかかっている。「令和新道」というそうだけど、数mの新道です。山を削り階段状に道を刻み、わずかな距離でも道普請はご苦労様でした。
寺山峠から、地元のおじさん自慢の林道を歩いてみることにした。広葉樹の落ち葉が赤土の林道を覆い、少し風情があるかな。山道を歩く感触は足裏に伝わってはこないけど。大見尾根や比良や北のほうの遠くの山並みを眺めながらぶらぶらと歩いた。しきりに小鳥が騒ぐので見上げると、大きな宿り木の塊がそこここにあった。実が熟しているのだろう。わたしも甘い実のお相伴にあずかりたいものだときょろきょろ探したが、残念ながら手の届かない高い枝先にしかなかった。
幸いに林道が切断しなかった寺山の山頂、広くて広葉樹の大木がたくさんあり、落ち葉が積もっていた。もう少し早かったら、色とりどりの葉を楽しめただろう。また来よう。林道から尾根の古い道へ入り、深く掘れた山道の感触を足裏で楽しみながら旧花脊峠に下った。
旧花脊峠から鞍馬山方面の林道は倒木の伐採作業真っ最中らしく、チェンソーの甲高い音が山中に響き渡っていた。鞍馬一帯の台風被害の後始末は何年かかるのだろうか。
天狗杉の三角点から、大木が軒並みひっくり返っている尾根道を花脊峠に下った。ここは紅葉が美しい場所だったが今は無残だ。先回は倒木の間を縫って歩くうち、登山道を外れて少し北側の傾斜地を下ってしまったが、今回は登山道をたどって花脊峠の車道に出た。地面がずるずる滑って歩きにくい山道になっていたので、あの傾斜地のほうがよほど歩きやすいかも。
誰もいない花脊峠でコーヒータイムして、バスを待った。落ち葉を踏みながら初冬の山道をのんびり歩いたよい一日だった。 【 記:ikomochi 】 |
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