白山 南縦走路(1) 2020年5月28日(洛西オヤジ No.258_1) |
別山 山頂 |
2020年5月28~30日(木) 洛西オヤジ
アクセス: ・本来は東海北陸道白鳥ICからでしょうが例によって敦賀から 湖西―敦賀IC-福井北JC-中部縦貫道―大野IC-R158-九頭竜ダムー県道127-白山石徹白登山口(前日車中泊) コース: ・石徹白登山口―大杉―おたけり坂―神鳩ノ宮避難小屋―銚子ヶ峰―一ノ峰―二ノ峰―三ノ峰避難小屋―三ノ峰―別山―御舎利山―油坂の頭―油坂直下の沢(赤谷上部)から撤退―ほぼ完全往復―石徹白登山口 初心者(超、ドジ、マヌケ、バカ、老いぼれ)(そんなけ書いたら気が済んだやろ)オヤジ。2020年5月28日~29日 白山南縦走路(美濃禅定路)南竜ヶ馬場直下から撤退で往復。この報告を 書いているのが信じられない状況になりました。ルート判断、現場の状況の情報不足、自己の体力、集中力、すべての面で甘い甘い大甘の初心者です。 文中何か喜劇のコントをやっているのか、冗談やろ!とゆう状況が出てまいりますが本人はいたって真面目とゆうか必死で{八甲田山北大路欣也}みたいな心境で(何やて!なんの話や!){天は我を見捨てたり!ガク!}(古いなあ~なに一人芝居やってんねん)。 ****************************************** 今日は洛西オヤジです。まず今回の山行きですが、一応全国的に非常事態宣言が解除されまだ県境またぎの移動は自粛の要請がされています。自宅から登山口まで{途中下車無し}がポリシーですが今回は南条のSAでトイレ休憩をしました、すみません。 又登山口から先は白山とゆう山の地理的な問題で、岐阜、福井、石川、と県境超えの歩きとなります、すみません。(そこまでゆうなら行くなあ!)さて毎年5月はここ10年来劔が定番ですが今年はもちろん無理で劔沢小屋の新平さんとも話しましたが一応7月から開けようか検討中との事です。(アルペンルート休業は再延長で6月19日からだそうです)。 そんなわけで今回は以前から歩きたかった白山南縦走路(本当は北の中宮まで行きたいですが)往復に挑戦です。おそらく雪渓はあるだろうと思いながら、(まあ何とかなるやろう~)初心者がやる甘い思惑の挑戦です。(白山甘く見過ぎています)例によって前振りが長くなりました。 ****************************************** いつものパタ~ンでおなじみ敦賀IC目指して前日27日夕方からチンタラ、チンタラ出かけます、もうさすがにナビに頼らなくともR158九頭竜湖までは行けます。そこから県道127で石徹白【いとしろ】登山口までは一本道です。22時ころ到着、おやすみなさい~最近車中泊のほうがよく寝られるのです、カーチャン曰く「家でも車で寝たらあ~」。 ■ 5月28日 おはようございます。又5時前にゴソゴソ起きだします、まだ誰も来ないなあ~と思っていたら岐阜ナンバーの乗用車が一台到着、単の男性です。オヤジが定番朝食バナナを食べながらモタモタ準備をしているうちにサッサと出発していきました。オヤジも6時ちょうどに出発です。 今回スタートリュック18~20K水は2.5L水場は何か所かありますが確実なのは南竜でしょうか、それよりも雪渓があるので気持ち的には余裕があります(奥駆けではビビりましたが、)。綺麗な石段を上がってすぐに石徹白大杉が目の前に現れます、確かに巨木ですがもう青息吐息とゆう状況、色々な植物、木も草も寄生していて大丈夫かなあ~とゆう感じです。 歩きやすい登山道ゆったりチンタラ行きまひょか。やがておたけ坂の案内から登りがキツくなり出します(そりゃそうや、ラクチン、ラクチンでいけるかい)。同時に小さな花々が現れます、ゆっくり写真など撮りながらとゆう余裕がないですね、この先の事を考えると(そやしあんたはあかんのやなあ~)スンマセン花の写真は今回も師匠にご迷惑かけます。
白山の禅定道3つあり(越前、加賀、そして今回の美濃禅定道です)千年の歴史を有するとゆうことでいろいろ旧跡が出てきます。次はなんですか雨宿り石?【岩屋です】。前方に銚子ヶ峰が見えてきました。
登山口から3時間ぐらいで行けるらしいですが長いルートの第一目標として家族ずれなんかに人気があるみたいです、比良の武奈ヶ岳みたいなものなんでしょうか。とりあえずその手前の神鳩の宮避難小屋に着きました。ちょっと中を拝見、うわ~オヤジの部屋よりきれいです水場も近くにあるみたいですが、前日ここまで来ておくと大分楽かな?。
先に進みましょうだんだんと植生も変わってきます。展望もよくなり花もいろいろ、なるほど良い雰囲気で人気のあるのがわかります。
母御石を過ぎて銚子ヶ峰とうちゃこ~はもう9時を大きく回っています。オヤジ歩きではこんなものでしょう(のんきなことゆうてるとイタイ目見るで~)。しょうがないやんか無理なんやもん、リュックおろして銅板の同定案内盤で、なるほど、なるほど、展望楽しんでから、ほな一の峯に向かいまひょか(この辺りは余裕かましていたんですがね~)。
今日はまだ誰にもこの時点では出会いません、登山口で先行した男性は何處まで行ったか前方の稜線には姿は見えません。やがて一の峰の案内、もっとはっきりとしたピークがあるのかなあ~と思っていましたが、もちろん登っているのは間違いないのです。
約30分ぐらいでもっと道端とゆうか、アラこれが二の峯かいなとゆう感じで通過、とここまではまあそれなりに来られましたが、そんな時単の男性と二人組の男性が前後してオヤジに追いつき先行していきました。
三の峯に向かうあたりからだんだん残雪が登山道を被い、特に三の峯避難小屋の直前はアイゼンを付けないとヤバイ状況になってきました。先行の三人はどうやらノーアイゼンで苦戦しているみたいです。オヤジは慎重を喫してアイゼン装着、いったん雪渓を横切って外そうか迷いながらしばらく進むと又大きな雪渓が現れ(小屋直下でした)おーよかった、しかし先が思いやられるなあ~。 二の峯から1時間以上かかって三の峯避難小屋に到着、もう正午を回ってしまいました。明日はここまで戻ってくるかもしれないので中を確認して小屋の外でラーメンタイムとします。先行の三人のうち二人が食事中、単の男性は食事中に三の峯から3~4人のグループと降りてきました。 そのうちに下から5人ぐらいの団体さんが到着、そうなんですね~オヤジも今回考えたコース、上小池からのコースで登ってきた登山者の人たちで急に大賑わいとなりました。
ここにきて非常事態も解除され一気に登山者の数も増えたな~とゆう感じですが、皆さんどうやらここまでで戻られるみたいです。別山までとゆう人たちはいないみたいです。オヤジが「南竜まで行きます」とゆうと「え~そら大変や~」と(こんな老いぼれが大丈夫かいな、)とゆう皆さんの反応です。 食事を終えて先ずは三の峯に向かいます、5分ぐらいで三の峯に着きます、ここはピークに着いたあ~とゆう感じです。しかしあまりゆっくりとしてはいられませんもう13時を回っています(食事タイムとりすぎた~)。
前方の別山に急ぎます、ちょっとオヤジの気持ちの中で焦りが生じています。残雪の多さです、登山道が残雪で見えないところがいたるところに出てきます。花はもう完全になくなりました。一応アイゼンは外してリュックにぶら下げての歩きです。 三の峯から1時間ぐらいでしょうか別山まで行ってきたとゆう男性二人組と逢いました。やはり上小池からだそうですが先ほどのご高齢の団体さんとは違い現役バリバリの二人組さんです、先の情報を聞きます。「ノーアイゼンでも何とか別山までは行けると思います」との事ですが、南竜までとなるとわからないとの事です。 それと時計を見ながら「今から南竜となるとギリギリですね~」との事でそれも無雪期での話で、まあとにかくお互い「お気をつけて」の挨拶で分かれ先を急ぎます。結局今日は出会ったのはこの二人が最後になりました。
時々ガスッては来ますがおおむね天気は安定しています、残雪のきれいなところをかじりながら水分補給(これが又うまい)。何とか別山のお宮にとうちゃこ~15時を回ってしまいました。三の峯からオヤジでもコースタイム通り2時間ほどで来られたのは残雪のおかげでトラバースの(歩きやすい)部分が多かったからだと思います、出来たらこの先もこんな調子で(甘いなあ~)。さ~南竜に向かいます、時間は予定より1時間以上押しています。
ここまでは何とかヨタヨタながら来られましたがこの後大変な大チョンボ(又かあ~は~聞くのもあほらしいわ)。10分ほどで御舎利山ですが、ここが西へチブリ尾根(別山市ノ瀬道)と北へ大屏風越え南竜への分岐ですが。
重要な分岐とゆう意識がなかった(なんでや)とにかく北への登山道が残雪で全く見えなかった、(もちろんトレースもない)。本来の登山道が植生復元中立ちり禁止になっていてその看板を見たとたん、北も西もわからんようになった(そらもう本格的な痴呆やで検査が必要や)そのまままっすぐはっきりとしたチブリ尾根への登山道を下ったのです(あ~あ、あ~あ)。 (あ~あ時間押してるのに何すんねん致命的やなあ~疲労で思考能力無くなってんのちゃうか)。残雪が出てきて歩きにくい登山道を下り出したところで(あれ~あれ~あかんがな)(もう遅いわ今頃)又御舎利山の分岐まで登り返すのがつらかったあ~30分いや小1時間のロスこれが致命的なミスとなりました。
御舎利山の分岐から雪渓を大屏風へ下ります、別山の北側とゆうことでもう全く残雪、雪渓の状況は変わってきます。ただトラバース出来てよいところもあるのですが登山道そのものは歩くのがやっととゆう状況のところもあり、焦りながらの歩きです。なんとか大屏風を越えて又油坂の頭への強烈な雪渓登りようやく油坂の頭のピークに着いたのはもう 18時を回ってしまいました。
白山室堂がようやく姿を見せます、南竜の台地も遠くですが見えだしました。ここまでアイゼンは装着せずに来ています、ここでもオヤジはミスを犯します、ここはやはりアイゼン装着するべきでした。気が焦るのでそのまま油坂の雪渓を急下降だんだん踏み込みが利かなくなってへっぴり腰で下ります。2回ほどしりもちをついて沢まで時間かかり過ぎました。 何とか南竜の山荘やテン場の建物が見えますので方角だけ頼りのルーテングです。この後いったん沢に油坂を下ってその後テン場の南の湿原台地に登り返すのがのが本来のルート見たいですが全く登山道がわかりません。オヤジのイメージはテン場の北か東の上部から降りてくるイメージがあったのですがここまで落ちるとは想像していませんでした(実はそのルートもあると後日聞きました)。 とにかく急がないと日没が近ずいてきています。湿原の台地に乗るよりは直接テン場付近に近いほうがと思い、少し雪渓を右に取ったのがこの後の悲劇?喜劇?の始まりになりました。谷に降りました、今日の写真はこれまでです。写真では明るく映っていますがもう日没です。とゆうよりかこれから起きたことに対して写真を撮る余裕なく一日の終わりを迎えました。
雪渓をひたすら登っていくとブッシュが目の前にふさがりどうするか、回り込むか、まあー大したことないやろ突っ切る事にして藪漕ぎ(おーお疲れているのに)これが手強くもがいているうちに、あ~あかん!(んにや~どうなん)ストック片方落としてる、(え~そりゃ又ドジなことを)。 少し周りを手探りしますがわかりません、焦れば焦るほど見つかりませんもう暗闇が迫り一旦戻ってブッシュから出ます、もしストック見つからなければ最悪のツエルトビバークに影響します。(南竜の避難小屋がどうかわかりません)。 完全日没、リュックを降ろしてヘッデン取り出して再度ブッシュに入りストックを探します。どうも最近ストックのトラブルがオヤジを襲います。探すこと10~15分もうあたりは全くの暗闇、アッタあ!何とか見つかりました。リュックに戻りますが、さ~どうするもう19時を大きく回り20時近いです。 テン場まであと200~300mでしょうかわかりません。ここは思案のしどころ(もうちょっとやで~)いやこの暗闇の中方向を間違うとヤバイことになります。下の沢で水の音がしていました、戻ってビバークすることにしました。(お~しかし今までのビバークとはわけがちゃうで~余裕のない状況でのビバークやで)。 先ずは水場の確認、何とか残雪と蘆のような植物に隠されていますが水場の確認はできました、後はツエルトの設定をする場所ですが、すべて雪上とゆうかもうほとんど凍てているので氷上になります。しかも平坦部はありません、今までで最悪の状況です。 先ずはツエルトセッティング、ところがテグを撃つ石がなく靴で踏み込みますが地面のようなわけにはいかずしっかりと留まりません。何とかストック立てますがやはりグラグラ、何度か倒れましたがかろうじてセッティグ出来ました。が風が吹いたらおそらくダメでしょうね~、とにかくリュックを投げ込みシートを引きちょっとでも倒れないようにします。 さて次は水を汲みに先ほど見つけておいた小さな流れに向かいます。携帯ポリに5L何とか汲んで、足元を見るとテグ抑えに手ごろな石があります、よしよしこれを持ち帰ってと、ポリを足元に置いたら、アラ~雪渓を下に、あら~暗闇の中に消えていきました(あ~あホンマ漫画やなあ~)。 とにかく石2個を持ち帰って(実はこれがものすごく役に立ちました)雪渓を下って消えたポリを探しに向かいます、ホンマにどこまで?あきらめなあかんかなあ~。その時ヘッデンがデブリのようなところに引っかかっているポリを照らし出しました。おーヤレヤレ又思い足を引きずって戻ります。 持ち帰った石でセッティングのポイント2ヶ所を抑えてようやくツエルトに潜り込んで先ずは食事、時刻は、え~え~もう21時を大きく回っています。味も何もわからずアルフアードライカレーお腹に納めて次は着かえです。先ずは乾いた着替えを下に着込んでとにかく着られるものはすべて着込みます。下に空のリュックを敷いて傾斜と下からの冷え込みに備えます。(とにかくシートではもろに冷え込む氷上です)シュラフ、シュラフカバーに潜り込んで時刻はもう23時前長い長い一日でした、寒さで寝るとゆう状況ではないですがおやすみなさい。 【つづく】
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