大峰 バリゴヤの頭

2020年5月21日(洛西オヤジ No.257)

えらい痛々しい記念写真です。他に誰かいたらビックリするで~
バリコヤの頭


2020年5月21日(木)   洛西オヤジ

アクセス:
・最近同じルートしか走っていません ・京奈和―御所IC-天川村川合―R309-モジキ谷出会い(バリゴヤの頭取りつき)車中泊

コース:
・モジキ谷取りつき部―南谷―強力の頭―バリゴヤの頭 (完全往復) ・番外で帰路ミタライ渓谷に立ち寄り



 前回奥駆けの行者還りや七曜岳から眺めた稲村岳の先鋒?後峰?に呼ばれているような気がして。面白いピーク名なので皆さん記憶にあると思うのですが。行くとなるとなかなか厳しいですが、洒落でバリルートでバリゴヤの頭にのバリバリ歩きです。最近奥駆けの同じ雰囲気の写真ばかりですので今回はホラーぽくっ何枚か(なんやねん)。

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 今日は洛西オヤジです。相も変わらず奈良通いが続来ますが、今回も前回七曜岳から西の稲村岳の稜線を眺めた時に南の端のピーク(独特のネーミングで認知度の高い)「バリゴヤの頭」が呼んでいるような気がして今回ヨタヨタと出かけてきました。

 皆さんの報告を見てもなかなか厳しい歩きになりそうですがバリとは言え結構歩かれてルーティングは オヤジでも何とかなるかなあ~の思いで相も変わらずワンパタ~ンですが前日の夜チンタラ出発です。

 余談ですが車中泊のほうが熟酔できるのがいいような悪いような(フン老いぼれ寝ぼけてるのやあ)5時前にゴソゴソ起きだし寝たままカーチャンおにぎり食べて、(お前ズボラすぎるでせめてしっかり起きてから食べんとアカンのちゃうか)。ええねん車中泊の贅沢やんか(しょうもない)。

 モタモタ準備(ホンマにいつもながら出発までに時間がかかるなあ~)。6時過ぎにようやく、ほなボチボチいきまひょか~。例によって案内はありません赤いテープがチラホラあります。

ほなボチボチ行きまひょか(登山口) 関電階段がみられます

 モジキとは毛敷と書くらしいですがバリゴヤへのルートは実際は南谷沿いの斜面を歩くとゆうかよじ登るとゆうか最初は陰気な植林地の急登、そのうち1時間半ぐらいかなあ~ぼちぼち自然林の雑木が現れ(いずれにしても展望は全くなし)。そのうち石楠花がポツポツと現れだしました、このルートの目安だそうです(何がどう?)

南谷に向かいます 下は用水路?【発電水路】
ここからが本格的な取りつき 先ずは植林帯の急登が始まります
こんな感じで行けたらなあ~ 甘いなあ~
自然林帯に入ると急登がますます顕著に 石楠花がポツポツ

 足元にゴロゴロ岩が現れだすと核心部に突入、傾斜もキツクなリシンド~い。その時頭を棒で殴られたようなショック思わずウズクまるオヤジ(おーええぞーエエゾーどないしたんやあ!)。

岩がぼつぼつ現れます 普通に立ってのシャッターでこの傾斜度はきついです~
左によじ登ります
直進すると難儀なことに
ジャングルジム、しんどいこっちゃ まだまだ続来まっせ

 冗談ではなく顔じゅうに生温かいものがうわ~何やなんや見る見るタオルが真っ赤に染まります。どうやら下を向いてもがいていたため上部の木に気が付かず、又万の悪い事に枝を払った切り口にまともに頭をぶつけたみたいです(帽子はもちろんかぶっていたのですが)。大きな木ではなく(大きな木なら下を向いていても気が付きますが)おそらく顔面は血だらけではないでしょうか。

 いくらタオルで抑えても停まる気配がありません。オヤジは常時融血剤を服用しているので余計です。(あんたついにここで出血多量で失血死やなあ~ナマンダブツ、ナマンダブツ)3枚目のタオルで何とか収まったような感じです。どんな状態か確認しないといけません。

 まあ単独の歩きのつらいところですが、カメラで写真を撮って確認します。もしパックリ口が空いているようなら引き返さないといけません。恐る恐る、見ます、どうやら出血は止まっているようです。バンドエイド(商品名を書くなあ!)ええやんか、どう書くねん、べたべたあるだけ張り付けて、手ぬぐいで抑えて、よし行くぞ!倒れるところまで行くぞ!(ちょっと大層やなあ~)大分時間ロスしましたが又ヨタヨタと再スタートです。

えらいホラーな感じですが
本人はいたって真剣に、痛かったあ~
枝を払った切り口に
まともに頭をぶつけたみたいです

 気を取り直して再スタートです。踏み跡はまだしっかりあります。皆さんの報告の中にロープワークが必要と書かれている方がおられましたがオヤジが歩いたルートではその必要は感じませんでした。しかしとにかくキツイ登りです。どうにか強力の頭に着きました。

気を取り直して再スタートです 「強力の頭」到着

 そこからいったん鞍部に落ちてシャクナゲを抜け、正面にバリゴヤの頭が見えてくると又登り返しです。もうちょっとのはずやあ~(はずかい)。

アリャ一段とえらい事になるなあ~ ピーク直下の核心部なんですかね~
ブッシュが続く だいじょうぶだあ~
正面がどうやらバリゴヤの頭、奥に大普賢
石楠花の後方は行者還岳 再度登り返します

 途中時間ロスもありましたが、10時半ぐらいにようやくバリゴヤの頭とうちゃこ~。4時間半ぐらいかかりましたか。皆さんが書かれているように狭い展望のないピークです。バリゴヤとゆうのがどおゆう意味なのか、ネーミングだけであまりピークそのものには魅力はないです。

 さてここでこの先どうするか、スタート時点で9時台にバリゴヤまで到着出来たら稲村ヶ岳まで往復(オヤジならほぼ6時間ぐらいかかるかも)稲村まではバリではなく破線でルートがしっかりあります。あるいは先の避難小屋付近から白倉谷林道に降りて引き返すか、などと思っていたのですが(林道歩きがどれぐらいかかるか、ミタライ渓谷の入り口に出てからもR309の長い歩きがある)。

 それともう一つは、ここしばらくおなじみになった大川口の下山のルートもあるみたいです。下山取りつきは何となく確認したのですが、ほとんど歩かれていないのでモジキ谷からの取り付きみたいにはいかないでしょう。今回は頭の痛みもまだあるのでそのまま元のルートで引き返すことにしました。

 まあ今後二度と来ないのと思うので心残りですが、無理は禁物まだ意識がしっかりしているうちに戻りましょう。(大層なこっちゃな~)いつも書きますが強烈な登りは厳しい下りが待っています(気いーつけやそれ以上血が出ることがあったら貧血起こすで)。

とうちゃこ~バリゴヤの頭 正面に稲村ヶ岳が
さ~又ヨタヨタ戻りましょか こんなに展望が広がるポイントは少ない

 時間をかけて慎重に、ヨタヨタ、まあ下りでもロープの必要は感じませんでしたが落石は何度か起こしてしまいました。強力の頭で少し早いですが昼食とします。ラーメンとペチャンコになったパンと(専門やなあー最近気に入ってんのか)そおゆうわけではないのですが。

 それより気になる頭の傷ですが、何とか出血は完全に収まったようです、頭の痛みも傷口の痛みで内部の方からの痛みは感じられないのでとりあえずはヤレヤレです。ヨタヨタ、と下山中に頭を打ち付けた地点の細い立ち木に思い切りけりを入れて(大人げないなあ~)ヨタヨタと戻ります。

 しかしまだもう一つ不幸がオヤジを襲います。(なんや、なんや)ここしばらく愛用のストック代わりのピッケルが岩に挟まっていた時にバランスを崩してしりもちをついてしまい下から3/1ぐらいのところで折れてしまいました。普通のピッケルではなく細身で長さがステッキぐらいある(めったにないです)ピッケルでした。

 今回も斜面や岩場で活躍をしてくれて重宝しておりました。止め金具が差し込みなので今そんな仕事ができる職人さんを探すのがむつかしいと思われます。(あ~あ、あ~あ最初は石拾いで使ったいたやつやなあ~石の先輩からもらったんやなあ~)。昔の農機具やなんかの鍛冶屋さんといわれる職人さんが別注で作成したものだと思われるのですが。(ブチブチといつまでゆうてんねんあきらめんかい!)。

ものすごく大切にしてたのになあ~ 植林帯を抜けて
南谷に降りてきました 取りつきにあるお社です
戻ってきました~
もちろんオヤジの車だけ

 ヨタヨタと傷心を抱えてR309に戻ったのは比較的早く14時過ぎでした。といってもあのまま稲村往復していたらもうヘッデン点灯は確実で、ここは何處は目に見えています、{登山自粛要請の最中にバリバリ(?)歩きで高齢者戻らず家族からの連絡!}すぐに引き返して正解でしょう、これ以上惨めになってまでも生きていたくありません(うわ~えらい思い切った発言をぬかしたあ~)。

 もちろん誰にも出遭いません、たまにはかおりさんのようにトレランの若い女の子に(こんなとこでトレランするかあ!)。そんなわけでちょっと思惑より早い帰路に就いたので白倉林道の様子を見にミタライ渓谷から車で林道を進んでみます。

 最終的にはクロモジ尾取りつき岩本谷付近まで見に行きます。やはりR309白倉出会いまで長いですね~まあこの取りつきから稲村ヶ岳往復はありかもしれませんが。

 さてR309に戻ってミタライ渓谷へ。駐車場のクサリが外されて停められるようになっています。大阪No車が一台停まっています。途中下車しない方針ですがまあ時間が早いのでミタライ渓谷を少し歩いてみましょうか。モミジの紅葉が素晴らしいのですが新緑も(この時期に寄るのは初めてです)どうなんでしょうかまあ三密でキャ~とゆう事には(アホカあ!誰もいないやろが)。

 いやそうでもないですよ2組のカップルさんと出会いましたよ、それと帰りにオヤジの横にもう一台車が停まりました。又賑わいが戻るといいですね~(なんや他人事みたいに)。

ミタライ渓谷

 まああとはいつものパタ~ンでチンタラ、チンタラ、「カーチャンただいまあ~」は19時を回りましたが頭の方はその後何ともなく(表面は痛いですが)。ヤレヤレ、二度のアクシデントにめげずに無事もどってこられました。   感謝  感謝。

何とか修復できないものですかね~
ご存じの方があれば教えてください


【 記:洛西オヤジ 】