裏愛宕二山
(小てつ No.136)


竜からでも愛宕の冠羽は霞む


令和3年2月21日(日) 晴れ(暑い)     小てつ単独

コース:
・越畑(宕陰小中学校横の路肩デポ)~地蔵山登山口~芦見峠~越畑隧道取水口~竜ヶ岳東尾根登山口~竜ヶ岳~ジープ道~地蔵山~スキー場跡~166鉄塔~フェンス扉~デポ地



 1月3日に、やっと山に行けたかと思いきや、また立て続けに仕事が入り、以来山には行けない日が続いてしまった。先日、次女が結婚記念撮影をすると言うので、遠路はるばる行ってきたのだが、そこで旦那様の御家族と共におさまった集合写真を見ると、大トトロが1匹写っていると思ったら、小てつだった。いよいよ無理にでも時間をこじ開けて、山に行かないととんでもないことになってしまう。(もう遅いかも・・・)。

 とは言っても自粛期間中であるので、なるべく近場で人に会わないところと考え、そこは裏愛宕でしょうとなりました。



 朝は近場と言うことで7時に自宅を出発。コンビニで食料を仕入れて清滝に向う。今日も愛宕寺横の駐車場には、早朝からたくさんの車がある。平野屋を過ぎてライト点灯。水尾を越え、樒原を過ぎて、いつもの宕陰小中学校横の路肩が広くなったところに稲妻号をデポして準備をし、8時のサイレンちょうどに出発できた。

 八坂神社前の裏道を通って、立派な石垣の家の脇から地蔵山の登山口である林道のフェンス扉に向うと、何やら仰々しくテープが張られ、通行止めの張り紙がある。「伐採作業のため3月15日まで通行止め」とある。おまけにかんぬきでは無く、南京錠で施錠までしてある。

 こういった場所の南京鍵の合い鍵は、諸官庁からいただいている小てつであるので、鍵は開けられ入れるし、今日は日曜日で仕事もお休みなのか、物音もしないので、確認がてら入ってみた。(越畑は知り合いもいるので、怒られたら名前も出せる)。

朝の愛宕寺駐車場 立派な石垣の家(地蔵山登山口)

 しばらく進むと大型重機は林道におさまり、倒した植林を定寸カットしているようだ。まわりは小枝も散乱し、作業がされていたら本当に危険な場所となっている。林道が補修された場所くらいで作業箇所は終わっていた。林道の補修作業の時には、高巻きの迂回路をつくってくれていたが、今回はそれも無いようだ。地蔵山を目指して、はるばる越畑までやってきた人は、ここまで来ての通行止めに、どうするんだろう?。

 前回嫁と来たときと同様に、芦見峠を越してそのまま林道に降っていく。峠の芦見谷側が整備されたのか、歩きやすくなっていた。林道に降り立ち、橋を渡って林道を遡っていく。

 まわりが植林から雑木に変わってくると林道の終点も近い、と思っていると、なんと林道が大規模に崩壊しているでは無いか。嫁と訪れた2018年1月以降に、大雨により崩壊したんだ。場所はちょうど滝谷の合流点。本流側はあまり異常を感じないので、滝谷側の水量が多かったのか?まぁ直角に合流する箇所だからか?滝谷は歩けなくなっているんじゃないだろうか?といろいろ思ってしまう。

 林道終点でスパッツをつける。いよいよ本格登山復帰???何度か徒渉をする時の、石に乗るときのバランス取りに違和感を感じるのは、明らかに筋力の低下によるものだろう。やばいなぁ~。

 竜の東尾根登山口に到着し、ひとくち飲水。シャクナゲのつぼみを探すのを口実に、今までで一番ゆっくり40分もかけて竜ピークに到着。途中、トレランの3人組とすれ違う。

竜ピーク

 もやっているのは黄砂かPM2.5か、もしかしたら花粉か。晴れているのに愛宕の冠羽までもはっきりと見えない。お昼にはまだ早く、地蔵でしようと、そそくさと降っていく。竜の広場まで降ってくると、こっちにおいでとP900が手招きするが、最近小てつはスタイリッシュ登山なんです~と、尾根道に進む。

 もうすぐジープ道というところで、初老の白髪単独男性に会う。次のピークが竜ヶ岳ですか?と言われるので、竜ピークはまだまだ30分ほどかかりますと答える。こちらのコースは初めてだとおっしゃり、ピークから東尾根を降りられる予定だとおっしゃるので、まだ時間も早いし大丈夫でしょうと言う。(大丈夫かなぁ~???)。

 ジープ道に出会うまで、出会ったのは4人だけ、これならよしよし、さすが裏愛宕ひと気が少ないと喜んで地蔵に向う。ジープ道で犬連れ親子、単独女性とすれ違う。

 ところが地蔵までの尾根道で、すれ違うわすれ違うわ、7,8人のグループ数組や夫婦連れなど、30人くらいとすれ違う。最近お昼でも貸し切り地蔵ピークだったのに、今日はどうなっているんだ?。

すでにほころぶアセビ 亀岡展望地にベンチ

 極めつけは、反射板まで来たときに、地蔵方向から団体さんらしき声が聞こえてきたので、反射板の下に回避していたのに、8人ほどの団体さんがこっち側に入ってくるではないか。リーダーらしき人が北に向って皆に解説している。これからここを降ってあそこに見えている竜ヶ岳に向う。(いやいやあれは地蔵山・・)これは大変と割って入る。竜に行くにはこっちです~!見れば女の人の足元はスニーカーもどきの方もおられるし、今朝の林道の様子もあって、滝谷はやめて、尾根道で竜ヶ岳へ向うように進言する。「滝谷のルートを知っていて慣れている私ですら尾根道で行く方が10分ほど早いです」と言って。(今日は愛宕なめている人と会うなぁ~)

 今度は、お昼のサイレンちょうどに地蔵ピーク到着した。すれ違った人は多かったが、今がはざまか貸し切りだった。今日もコンビニおにぎりをお茶漬けにして、おさかなソーセージと食す。10分ほど休憩していると、男性3人グループが到着。バトンタッチで小てつはピークをたつ。

地蔵ピーク

 西向き地蔵にあいさつをして、地蔵山を降っていく。地蔵の北尾根は雑木の場所もあって気持ちの良いところ。そんな中、まだ小学生くらいの男の子を連れた親子3人が登ってくる。聞けば越畑から登ってきたと言うので、鍵かかってたでしょう?と聞くと、だからテープをたよりに鉄塔のところまで、道無き斜面を怖い思いをして登ってきましたと奥さんが語る。(そんなテープあったかいな?)。

 スキー場跡まで降りてきて、ふと関電のプラ標識が目に入る。このまま芦見峠まで降っても、通行止めとしてあるところを通って行かなければならない。それなら迂回していくのもアリか~。と思ってしまった。

 最初から迂回するんやったら、もっと上で思いつけ!もう一本上の鉄塔なら、ちゃんと古道もあって、宕陰小中学校の隣の民家の堰堤のところに降りられたんや!と後悔。

西向き地蔵様(茶呑峠のお顔と似てる) スキー場跡から166鉄塔に向う

 このあたりを徘徊していた時期もあった小てつだが、166鉄塔には行っていない。時間も早いし、ここはひとつ冒険してみるか。(おまえスタイリッシュ登山言うてたんちゃうんか!)。

 鉄塔まではヒラヒラのピンクテープがあり、しばらく進むと関電特有のプラ階段がしつらえてある。降っていくと166鉄塔となる。鉄塔の南北にテープがあり、どちらにも進めるようだ。南に向うと例の古道もある鉄塔との連絡通路になっているのか?冒険なので北の尾根に降りてみることにする。

関電のプラ階段が残る 166鉄塔から北側

 尾根の最初は境界杭もあって、安心して降りていけるのだが、途中からはただの斜面になっていく。宕陰小中学校と石垣の家の間を降りているので、どうしようもない崖にはならないが、民家の裏庭にひょっこり出てしまうのだけは避けたいところ。

 もう下の道を走るバイクや車の音も近くに聞こえると思っていると、なんと下で伐採作業が行われているのが見える。でも見える重機の向きが、朝のと反対向きに停まっているなぁと降りて行くと、降りた林道は、フェンス扉の手前の林道を南に進んだところだった。こっちでも伐採作業が行われ、またこっちも通行止めの張り紙がしてあったのだった。

腰畑にも春ひとつ
(一輪だけ咲いていたオオイヌノフグリ)

 無事にデポ地まで帰ってこれたので良しですが、久々の山はなにかしっくりこないものになってしまいました。明日からの筋肉痛が怖いなぁ。


                           【 記: 小てつ 】