廃村八丁 2021.04.03 |
廃村八丁 土蔵跡 |
令和3年4月3日(土) 曇りのち晴れ(黄砂強し) 小てつ単独
コース: ・佐々里峠デポ~ダンノ峠分岐~P866~品谷山~トラゴシ峠~八丁~四郎五郎峠~ダンノ峠~ダンノ峠分岐~佐々里峠 (詳しいルート取りは、okaokaさんの山紀行2020/4/4を) 先週は大見尾根にタムシバの調査に行って、旬は今週ですとか言っていたくせに、自分はまだタムシバは早いだろう八丁に向かってしまうワガママな小てつ。(だから毎年陸地谷の絶景を見落とすのや!)まあだいたい毎年4月第一週には八丁に来ているので、定点観察といったところです。 7時に自宅を出たのだが、おかみさんへのお土産を買っていくのに、とうよけ屋山本まで来てカメラを忘れたのに気づき、取りに戻ってタイムロス、広河原に8時45分の到着となる。 おかみさんがちょうどお庭に出ておられたので、手を振って出て行くと、まぁ久しぶりとなる。お豆腐を渡し、帰りに寄りますと言うと、お店を開けてないからコーヒーを今飲んでらっしゃいとなって、ご自宅の方で休憩させていただく。お話をしていると、新聞沙汰にはなっていないものの遭難、道迷いが相次いで、地元にはたいへん迷惑がかかっているそうだ。だから一人で山に来られるのが心配だとおっしゃる。 まぁあなたはあれだけ通っていたんだから大丈夫と思うけどとも言ってくださった。私の場合、台風の後からは倒木がひどいので、行けるとわかっているところにしか行きませんと言う。 そんなことで佐々里峠に到着して準備をし出発するのが9時25分になってしまった。峠には大阪、神戸ナンバーの先客が3台。南の斜面に取り付いていく。
天気予報とは違い、こまかい霧雨が降っているが、イワウチワが開いていて出迎えてくれる。ダンノ峠分岐のマメザクラももう満開で、今年はやはり早いようだ。分岐を南西にとり品谷山へ向かう。
P866の先の風化木、枯れても倒れず残っているが、年々迫力が無くなってきているように思う。 品谷山まで1時間で到着。前と変わらない時間で来れているのは、体力が回復してきたのか、ただコースがそういうコースだからかはわからない。南のガレた斜面を降りていく。広河原方面はいくらか春めいているが、佐々里側はまだまだ冬枯れの様相。でも、ぽつりぽつりとタムシバの花は咲き出しているようだ。
品谷峠手前の倒木箇所のイワウチワが、幾分増えてきているように思う。倒木によって、風雪がマシになるからだろうか?そう言えば、三国滋賀ピークの野草も、倒木の陰のところは増えてきたもの。 今日も品谷峠からスモモ谷には降りずに、そのまま尾根をたどっていく。ここのイワウチワはまったく無くなってしまった。場所により増えたり無くなったり。 P776の尾根から見える八丁側の斜面にはけっこうタムシバが咲いていて、なかなかのものだった。やはり去年よりも早い。2018年の同時期には、雪が降っていたくらいだったから、今年はずいぶん暖かいのだろう。
11時50分にトラゴシ峠に到着。お昼を八丁まで我慢することもないので、ここで済ますことにする。おにぎり茶漬けを食していると、小塩からのだろう、お昼のサイレンが聞こえてきた。うえの方だから聞こえるのだろうけど、やはり小塩の方が近いなぁ。そやのになんで八丁が上弓削の区に入ってるんやと思ってしまうが、木のために無理から周山側の人が住み着いたんだ。 鴨の瀬から長岡山人さんが調査してくださった道をたどり、八丁大道を通って、白石(鴨瀬芦谷山)をかすめてトチヤナギ谷へ、トラゴシ峠を越えて八丁へと、先生が通っておられたと伝え聞く。鴨の瀬の登山口に自転車置き場があったと言うのも、きっと今の京北第三小学校から鴨の瀬まで、行けるところまでは自転車で通ったおられたからだろう。 15分休憩してたつ。もう斜面としか思えなくなっている巻き道を進む。近いうちに「とうげみちさん」に、ここも案内しておかないと・・。 植林地の中のミヤマカタバミは、曇り空に開いてくれない。12時30分に巡視小屋跡に到着。土蔵跡に向かう。
また御神輿が倒れてしまった神社跡には寄らず、お地蔵さんにだけ挨拶をして土蔵跡に到着。おかみさんのところの庭のニリンソウが、つぼみを出していたが、ここではまだ葉っぱも出ていない。エンゴサクもまだまだで、ネコノメソウがあるだけだった。 四角錐横のベンチ場で、御夫婦が休憩をされていた。足元を見れば、なんと小てつと同じアルパインシューズをお履きになっており、山やる気度100%とお見受けしたので、普通なら挨拶だけして通り過ぎるものを、しばしお話をする。お話をすれば、やはり!の方で、石組みに座り込んでの話になってしまう。途中で渓流釣りの二人連れも来られ、懐かしい昔の八丁の景色などの話にもなり、結局30分以上も長居してしまった。小塩から来られたという御夫婦に、okaoka clubの宣伝もして別れる。
川沿いのイワウチワの花が、少ないと見えるのは、やはり一斉に咲いていないからだろう。まだまだつぼみのものも多い。刑部の滝分岐のところのバイカオウレンも、去年ほどかたまって咲いていない。 四郎五郎峠の登りがやけにしんどいと思ったら、空が晴れてきていて一気に暑くなったきたこともあるだろう。同志社小屋のある湿地帯のあたりを歩いている時ほどから、喉の調子がおかしくなってくる。ダンノ峠から北の斜面を登っている時に、ハタと気がついた。「黄砂や」。何か喉の奥が粘つくような感じがすると思った。午前中は曇っていて、上空で雲が蓋の役割をしてくれていたんだ。お昼から晴れたもので、降ってきたんだ。コロナ対策でなく、マスクをする。。
ダンノ峠分岐の尾根を登っていると、脇の方でガサガサ音がするので、熊かと思いホーイホーイと声をあげると、人間だった。それも単独の御婦人だった。イワウチワがきれいなので写真を撮っていますとのことで、どこから来られたか聞くと、佐々里峠に車を置いてますとのことだったので、心配は無いかと先に行く。登山道沿いにでも十分きれいなのあるけどなぁ。写真を撮るのに我を忘れて、妙なところに迷い込まんといて~と思ってしまう。ここら普通に熊もおりますので・・。 3時40分に峠に帰ってきた。朝が遅かったのと、珍しく話し込んでしまったのもあって、遅くなってしまった。
無事帰ってきたことの連絡をするのに、おかみさんのところに寄ると、長男さん家族が来られていて、今夜はおかみさんのところも賑やかだ。 時間が時間だし、周山街道は混んでいるだろうと、逆に鞍馬寺は閉まっているので空いているだろう花背峠周りで帰ろうと、大布施で橋を渡ってバス道で帰る。途中でフラフラ歩いている乗り遅れの登山者を見かけることもなく鞍馬に降りてくる。 10年ほど前なら4月25日くらいが、イワウチワの旬だった佐々里峠から品谷山付近ですが、2,3週は早くなってきています。それに今年はタムシバも咲き出しており同時に楽しめました。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||