大森から城丹国境尾根~桟敷ヶ岳
2021.10.03 | |||||||||||||||||||||||||||
静かな桟敷ピーク | |||||||||||||||||||||||||||
令和3年10月3日(日) 晴れ 小てつ
コース: ・大森東町キャンプ場奥霧滝前広場デポ~大谷林道~飯森山西鞍部~大谷峠~桟敷ヶ岳~長谷林道~デポ地 緊急事態宣言期間がやっと終わったと言うことで、小てつも山へ行けることになった(結構マジメに人の言うこと聞くタイプ?)。度々紀行文が中断する小てつのことだから、読者の方々には「きっと内緒で紀行文の書けない山に行ってるんだろう」などと思われているかも知れないが、実は本当に自粛生活を送っていました。なので当然、また2月の大トトロ状態に戻ってのリハビリ山行です。 リハビリ山行とは言え、やはり野草も見ておきたい思い、愛宕はパスしていつもの桟敷ループ小回りコースとする。何年か前、K先生御夫妻と訪れた際に、今回もデポ地にする霧滝前の広場にアケボノソウの群落を見つけていたので、あわよくば咲き残りのを拝めるかもと、期待大で8時に自宅を出発。 そうそうアケボノソウと言えば、先日okaokaさんが「トップページ」と「今週の花」の記事にアケボノソウを載せておられた。小てつがスマホで覗いてみると、どうも写真は「メハジキ」のままだった。これはおかしいと、すぐに哲郎さんに連絡をするものの、何か話がチグハグになってしまう。嫁のスマホで確認すると確かにアケボノソウになっている。 哲郎さんのお話だと、使っている検索サイトによって、1日に数度開くと更新に不備がでるサイトがあるそうだ。GoogleChromeがそうなるらしく、確かに小てつはそれを使っていた。しかし、他の記事は更新されているのに、アケボノソウの写真のところだけ更新できていないというのも、妙なバグり方だ。でも、いろいろ知っておかないと大変な時代になってきました。(哲郎さん、お騒がせいたしました!)。【画面右上のGoogle Chromeの更新(縦3・マーク)⇒その他のツール⇒閲覧履歴の更新を消去⇒データ削除⇒HP画面に戻り更新「F5」 で最新画面に更新される】 さて、期待大でデポ地に到着するものの、広場の景色が一転している。春に来たときには何でもなかったのに、とても不思議なのだが、一面ススキの原っぱになってしまっている。当然アケボノソウの群落は消失。ガッカリして準備をし、林道を歩きはじめる。
倒木被害の大きかった場所に、オタカラコウが数本、花を立ち上がっていてアサギマダラが吸蜜している。落ち込んだ気分もやや持ち直す。いくら鱗粉が丈夫だといっても、羽根に落書きされるアサギマダラも気の毒な蝶だ。
林道が平地な所では、さすがに大丈夫なのだが、最後の送電線の系統をくぐるあたりから登りになってくると息があがってくる。なんと情けない。林道終点までやっとこさ頑張ってきて、飲水休憩をとる。ただ、足は何ともなく、そこは心強いところ。問題はやっぱりデブついた腹だけやな・・。
大谷の源頭側を登り詰め、飯森山西の鞍部に飛び出す。ここまで来れば、やっと植林地から雑木林となり、気分も変わる。鞍部から飯森山への登りも、林道で一汗かいたのが良かったのか、ここはあまり苦痛にならず。(夕べの酒が抜けただけやろ・・)。 飯森山のピークには、ミヤマママコナがあるのだが、まだ咲いていなかった。大谷峠に降っていく。 大谷峠から登り返せば、城丹国境尾根スキップ街道となるのだが、ここは急いで歩く場所では無く、時折立ち止まっては、木々を見上げながら雑木の尾根を楽しむ。
獣のねぐら跡がやけに目につくが、鹿のフンはあまり目にしないし、踏み跡は団体さんの山行があったのか、やけにはっきりしている。ショッキングピンクのテープも、ずっと木についているし、春とは違っている。城丹国境尾根は、地図を見ながらオロオロするのが楽しいところやのに、いらんお節介やと思う。ただ、本当に林業用とか関電の調査用とかだったらアカンので、撤収は無し。(ショッキングピンクは、一応林業用の色)。 自転車ピークのほんの手前で、尾根のコース上の木の中腹に、ブンブン羽音がする。立ち止まって観察すると、やや大きめのキイロスズメバチと思われる蜂が、飛び立ったり近寄ったりと、そう太くもない木の中腹で何匹かのかたまりをつくっている。もちろん巣がある様子では無い。おそらく分巣した新女王蜂のフェロモンに誘われて何匹かの働き蜂がついてきて、世話をしているのでは無いかと思われた。この時期、蜂には近寄るべからず。山ビルで死んだ人は聞いたことないが、ダニと蜂は毎年死人も出ている。コースを5mほど回り込んでピークに到達。 単独男性がピークの倒木に座って、早くも食事休憩中。聞けば祖父谷の林道まで車で来て、ここまで往復とのこと。なかなかの常連さんらしい。
いったん降ってラーメンピークへ登り返す。ラーメンピークもまた、この夏に伐採地のクサギが伸びたのか、まったく展望が無くなってしまった。まぁ落葉したら展望も開けるか・・。 ラーメンピークで11時だったので、このまま進むと桟敷ピークで丁度お昼になってしまうが、ピークが混雑していたら、前回同様に大鉄塔までいってお昼にすればいいやと先へ進む。 桟敷も大見尾根と同じく栗の木の多いところで、今年は特に豊作のようだ。週中の台風のせいでか、たくさん実が落ちているが、まだリスの回収がまわりきっていないのだろう、中身の入ったのもある。熊だなを気にして見るが、大見尾根と違って、まったく見かけられなかった。どうやらここらには熊は出てきていないようだ。
それでも獣のねぐら跡は、あちこちに確認できた。尾根伝いから一時谷道へと降る箇所にある炭焼き跡の窪地が、獣のヌタ場になっているので見てみると、残された蹄跡の形から鹿ではなく猪のそれであると見られたので、ねぐらの主は猪だったのかと思う。 以前、ここらを雨中に歩いていると、雨ということで警戒心が薄れるのか親子連れの猪の群れをみることがあった。持ち合わせていたホイッスルを吹いたら逆効果で、母親が向ってきそうな勢いになったので、慌ててその場を離れた。皆さん、猪にホイッスルは効きません。逆に気をひいてしまいます。
お昼少し前に桟敷ピークに到着。予想に反して登山者は単独女性一人だけ。靴を見ると、やや本気モードだったので声をかけると、やはりいつもは北アルプスなどを歩かれているそうで、コロナで行けないので近場に来たとおっしゃる。北アルプスと違って、北山の道は迷うとおっしゃる割に、古い北山の地図をみているとのことなので、地図は最新のにしてくださいと言う。 定番のお茶漬けを食す間だけお話するかと、近くの倒木に腰掛けて準備をする。 モクモク号で来られ、祖父谷から狼峠を抜けて魚谷山も行きたい様子だったが、しばらく行っていないので狼峠がどうなっているかわかりませんが、自分の記憶では、間伐採木がゴロゴロ残されていて、とても歩けたもんじゃありませんでしたと言う。それに帰りのバス時間を考えると、岩屋橋に戻るのなら無理があると言う。魚谷山から鞍馬や貴船に抜けるのであればエイデンも開通したことだし、電車時間は遅くまでやっていると言うが、道に明るくないと無理があるなぁ・・。 どこから来たと聞かれるので、大森キャンプ場近くから城丹国境尾根を廻ってきたと言うと「城丹国境尾根」の響きに興味を持たれたようだったので、「引き返して案内しましょか?魚谷山や祖父谷林道は植林ばっかりで、国境尾根は雑木の良いところですよ。大森から車で最寄り駅まで送りますが・・。」と、お誘いしたが、初志貫徹で祖父谷峠を目指すと言うことだった。 桟敷のピーク北側の登山道の入り口を案内して、古い地図にあるナベクロ峠から祖父谷峠への道は倒木で歩けないので、129鉄塔まで行って東に向くように案内して別れる。インターネットはあまり見ないと言うことなので、okaoka culbの宣伝も無し。。
彼女は7部丈のトレパンにスパッツ無しで、まぁこれから徐々に「北山の洗礼」を受けて、足元血まみれになっていかれることだろう。 こちらもピークを立つ。大鉄塔で、単独男性。都ながめの岩近くで熟年カップルとすれ違っただけで、今日の桟敷は本当に静かだった。 岩茸反射板を過ぎ、いつもの長谷林道に降りて行く。春と違って、いくぶん暗い感じの林道。何か野草は無いかとアッチブラブラ、コッチブラブラ。そんな中、残念な気になっていたアケボノソウを、2株見つける。やった~、引き返して国境尾根を案内せんで良かった~!。
ブラブラしてきても午後2時前にデポ地に到着。帰り支度を済ませて帰路につく。スプリンターステークス間に合うやン。 |
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