三重ヶ嶽(バロムワンルート反時計回り)
2021.11.07
草稜の向こうに小浜湾を望む  三重ヶ嶽
令和3年11月7日(日) 晴れ時々曇り    小てつ単独

コース:
・石田川ダム稲妻号デポ~湖周道路~落合(長尾登山口)~三重ヶ嶽~高島トレイルルート~ワサ谷別れ~ダムデポ地



 先々週に、木村先生達と訪れた駒ヶ岳から望んだ湖北武奈と三重ヶ嶽の大きな山塊を見て、今度の山行は何が何でも三重ヶ嶽と決めていた小てつ。今年は台風被害も無かっただろうから、あわよくば石田川ダムから湖周道路、河内谷林道ゲートまで進んで、本谷登山道から三重~大御影の大日周りをやってやろうかと意気込んで出かけたものの、のっけからあっけないことになってしまいました。



 朝は少し早い目、6時30分に自宅を出発。コンビニによって出町柳から川端通りを北上するが、今年の桜並木の黄葉はイマイチだ。出町柳のバス停に登山者の姿はさすがに見なかったが、坊村では、すでにたくさんの登山者が御殿山ルートに向かっていく姿を見る。

川端通りの桜もイマイチ

 朝が早かったせいか、国道は混んでいなくて8時に石田川ダムに着いた。湖周道路入口には鎖がかかり、通行禁止の立て看板が・・。

 もう何年も通っている小てつだから、ここまで来ての通行止めなんて驚きもしない。あとは程度の問題であって、厳重に鎖で囲ってあるときは本気モードである。今回は写真付きで解説までしてあって、これは初めてのケース。絶対に入ってはいけない感じ。(車のことです)。

湖周道路通行止め 今回は本気モード

 ここで河内谷林道からの大日尾根周りの計画はアウトとなり、別ルートを選定しなくてはいけなくなる。ならば、写真の箇所がどのあたりであるか確かめながら湖周道路を歩いて、今後のルート取りを考えることにしようと、準備をしていると、バイクの男性が話しかけてきた。

 いかにもカメラマニアをいうバイクと装備で、「今から山に入られるんですか?」と尋ねられるので、ここからいくつかのルートで登れますと答え、写真ならビラテスト今津の入り口から入った方にカメラスポットがたくさんありますと言う。じゃあ今度行ってみますと言うことで別れ、8時ちょうどにダムを出発。

ダメ絶対!

 ワサ谷の登山口までは問題無かったが、ゲートから15分ほど進んだところで道路が半分崩落している。これは車では完全に無理、八王寺谷の登山口までも到達できない。山側の道路ではない部分を注意して踏んで先に進んでいく。車が通れないから大小の落石が道路に放置されているのが目立つ。

道路崩落箇所

 ゲートから45分ほど、もうすぐ落合というところで、サルの一群が道路を横切って川の方に降りていくのが見えた。サル達は、小てつを見つけると、また戻って山側の斜面を駆け上っていき、10mほどの崖上を叫びながら右往左往している。これだけ通っていて、このあたりでサルを見るのは10年ぶりくらいだ。10年ほど前に足繁く通っていた時期に、河内谷林道を歩いている時に群れを見かけた。

 その時にサルの頭蓋骨がひとつ林道に落ちていて、そのことを、とある小学校の先生に話したら、是非に欲しいと言われるので、次週にまた行ってひらってきてあげたことがあった。その先生は頭蓋骨を一度ハイターで漂白して、大事に陳列してくださっていたが、それを見た小学生はどう思っていただろうか?サル達は小てつが無視して歩いて行くので、すぐにおとなしくなり、山奥に帰っていったようだ。

 と、前方に土砂崩れの跡があり、完全に道路をふさいでしまっている。先ほどの崩落とこの土砂崩れが写真の場所と思われた。すると、ビラテスト今津から、ゲートでふさがれていなければ、落合まで車で来れるとなる。河内谷林道には、そっちからなら入れそうだ。

湖周道路は落石で荒れている 湖周道路を埋める落石

 結局、1時間ちょうどでダムから落合の長尾登山口に到着した。スパッツをつけてストックを伸ばし、斜面にとりついていく。

 長尾の登山道は巻き道に入るまでは急坂でしんどいところ。ここで意識的に息を吐き出して、新しい酸素を肺に入れるようにする。グループで来ていたら、そんなことを意識しなくても、しゃべりまくっていたら勝手に息が整うものだ。ただ今朝は涼しくて、あまりしんどさを感じなかった。

 植林地を抜け、雑木になってくるんだが、紅葉の色づきは良くないようだ。風のあたる稜線の木は、すでに葉っぱを落としているものも多い。シャッターポイントがたくさんあれば、ペースは遅れるのだが、あまりないのと、もう少し先に行けばいいかも?と足を進めるものだから、野草がある時よりもペースがあがっているようだ。プラス、最近コアジサイ街道の登山道を整備してくださったようで、はびこっていた枝があちこち刈り払われた跡があった。朽木山上会のご普請だろう。なので、長尾の登山道は心地よく歩けるようになっています。なので、2時間ちょうど、11時に三重ヶ嶽ピークに到着できた。

名残の紫を見る 長尾の登山道に整備の跡を見る

タムシバの花芽は多いようだ 大御影の稜線も落葉している

長尾のシャクナゲに花芽は少ない ニシキゴロモを見る

 お昼にしようと、いつもの小浜湾の見えるひとつ北側の草稜地に向かう。枯れたのと、まだ緑のシダが文様をつくり、雲取峠のあたりも、こんなになっていたなと思い出す。

 今日はモヤっていて、あまり眺望は良くないが、海を眺めながらいつものお茶漬けと魚肉ソーセージを食す。15分ほど休憩してたつ。

角川の集落と手前に蛇谷、奥に武奈様 三重ヶ嶽ピーク

 さて、最近はP950から八王子谷の尾根で帰っていることが多いのだが、先述のように湖周道路が崩れていることもあり、まだ時間も早いことからワサ谷道まで足を伸ばしてみることにする。P950の分岐まで来ると、ちゃんと標識はあるものの、やはりP950の方の踏み跡の方が濃いようで、うっかりここで道迷いをしてしまうこともあるんだと思う。

湖北武奈とP950(八王寺谷尾根)の分岐

P950側 高島トレイル本ルート側

 久しぶりのこのルートは新鮮で、バロムワンルートを周回するなら、こっち周り(反時計)の方が良いなと思ってしまう。木村先生をご案内した時は反対に回ったので、三重はまだかまだかと、水谷別れからここらあたりで、しんどい思いをさせてしまったことを思い出す。

 三国峠の長池は干上がってしまい、駒ヶ池も水が少なかったが、ここの池には普通通りに水があった。ここにもイモリがいて、どうやって登ってきたんだと不思議がる人もいるが、答えは簡単で、水鳥の足に卵がくっついてきて、たまたまここで落としていったのがあったと言うのが正解。空飛ぶイモリちゃん。

 調子よく水谷別れも過ぎ、本当にもったいない最低鞍部にさしかかった時に、対岸側の斜面方向から不気味な音がする。植林が風でこすれるような音がずっとしている。もちろん風も無いので、木がこすれている訳で無く、何かの獣だと思うのだが、食あたりをおこしたイノシシでも苦しんでいるのかと思うような音、というか声。

 そこで、ザックに常備の「おもちゃのピストル」を取り出し、2,3発撃ってみる。すると音は静かになったので、相手は完全に獣。間に谷間をはさんでいるので、向こうがいったん降りてまで、こちらに向かってくることは考えられないが、こちらはそちらに進んで行かなくてはならないので、残りの弾を撃ち尽くして新しいのを充填し、先に進んで行く。

水谷別れ 新たな鉄塔工事?

 先のP674のヘリポートのようになった広場に何かいるようで、頭が動いてこちらをのぞいているのが見える。どうやらまたサルだ。今日は本当にどうなっているんだ。

 木に登っていないか、注意深く見ながら登っていくと、サル達は騒ぎながら水谷側に降りていく。うち一匹のサルが根曲がりの木に座って、こちらの様子をうかがっているので、こいつがボスザルと、そいつに向かって1発撃ってやると、これはダメだと思ったのか一目散に斜面を駆け下りて行った。他のサル達も続いたのだろう、あたりは静まりかえった。

 家に帰ってから調べてみると、今頃はちょうどサルの発情期で、おそらく奴らはP674の広場で、情事にふけっていたと思われる。そんなにサルの濃い地域でもないと思うので、おそらく朝出会った群れだろう。なぜこんなに広い山域で、一日に2度も遭遇するんだ。

 情事を邪魔しておいて言うのもなんだが、小てつは「おもちゃのピストル」でも持っていたので双方無事で済んだ。これが何も無いとどうしようも無いと思う。熊鈴でも打ち鳴らす?高島トレイルも困ったことになってきたもんだ。

 そこからは、斜面を少し登っては振り向き、聞き耳をたて、木の上を見て、追ってきていないか注意しながらワサ谷の分岐まで到着。長居は無用と、そそくさとワサ谷道へ降りていく。サルから逃げている訳ではなくても、植林混在のワサ谷道では、あまり見るものも無く、ただ黙々と降りていくことになり、ダム湖周道路に2時に降りたった。なんと、バロムワンルートを6時間で廻って来れたことになる。(うち下道1時間)。

P674(お猿がルンルン) ワサ谷別れ

 10分歩いてダム駐車場に戻る。後片付けをしていると、今度は自転車の中年男性が話しかけてきた。何でも、ついさっきも登山者が降りてきていて、山で会わなかったかと言うので、山で会ったのはサルだけですと答えると、彼はここの常連で、ダム下のところでサルの群れをしょっちゅう見るということだった。最近出てくるようになったんかなぁ?。

 帰りの国道も、まだ時間が早かったせいか混んでおらず、4時すぎには自宅に戻れました。