天童山 [城丹国境尾根] 2021.02.28 |
鳴野堂の二石仏 |
令和3年2月28日(日) 午前中は晴れ 小てつ単独
コース: ・元京北第二小学校教職員用駐車場デポ~中江橋~東林寺~賀茂神社入り口~竜ヶ坂~鳴野堂~パラグライダー基地跡~天童山~天童山北尾根~林道終点~亀の子橋~中江橋~デポ地
注意:
◆天童山北尾根には、まったく道はありません。ただの斜面です。初心者はもちろん、装備や靴が脆弱な方は、ぜったいに立ち入らないようにお願いします。 ナッチョ、愛宕と続いたので、そうなると順番では「桟敷ヶ岳」になるのが小てつの昔のローテーションだったので、道子さんにも日曜日は桟敷ヶ岳ですと連絡していたのだが、先週の地蔵山のひと出を考えて、もしや桟敷も裏人気になって混雑していたらと思いとどまった。 もっとマイナー路線で行かなくては・・と思案したところ、裏城丹国境尾根はどうや?となった。(裏なんて言ったら、周山の人に怒られるで!)。 何でも、昔小てつが降りたことのある天童山ピークから直接中江の林道に降りてくるルートでは無く、本当の北向きの尾根を急降下で降りられるルートがあると、周山の人から聞いたことを思い出したのだ。その方は登りにそのルートを使われるそうで、なんでも45分で天童ピークに登れると言うのだ。そんな激坂を登るのは嫌なので、当然降ることを想定してのコース設定。どうなりますやら。 最近、ここらあたりの管理をまかされておられるNさんとお近づきになり、電話番号も仕入れたので、もう怖い物無し。去年の3月に廃校になった元京北第二小学校の教職員用の駐車場に稲妻号をデポさせてもらう。8時15分出発。 田んぼの間を縫うように、中江の橋を目指し渡っていく。朝は冷え込んでいて、田んぼに氷がはっている。家々の煙突から煙りが出ているものの、静かな中江の村を通り、東林寺前に着く。
以前はこの脇から山道に進入していたのだが、見ると坊獣ネットが張られていて、以前とは様子が違うようだ。(以前て、だいぶ前やろ!)朝早く、お寺の脇でゴソゴソしているのも怪しいので、もうひとつの山道への入り口である、賀茂神社まで進でみることにする。
神社入り口のゲート手前に、京都一周トレイルの杭標識がたっていて、最近はここが本来の登山口になっているようだ。ゲートを開けたら閉めるようにとの但し書きがあるが、ゲートは開きっぱなしなので、そのまま林道に入っていく。 すぐに趣のある神社があらわれるが、今年は鳥居がくぐれないので、お参りすることも無く先に進む。 神社前から5分で、見覚えのある林道分岐が現れる。前よりもいくらか明るくなっている分岐の左手に、ありました、ありました!「木彫りの蛇の置いてある祠」もう10年以上前に初めて見たとき感激しました。あれから大雨、大風あっただろうに、前と変わらず鎮座していました。いつかまた見てみたいと思っていましたが、念願かないました。 この祠の方にいくらか進んだところに、天童ピークへの直登ルートの登山口があり、ずっと前にokaokaさんに読者から問い合わせがあったときに解説したような?地形図に破線がありますが、そんな鮮明なものでは無かったように思います。今日は右手の竜ヶ坂ルートへ向います。
砂防堰堤のところで林道は終わり、山道となる。植林の中ではあるが、昔からの峠越えの道は何とも言えず郷愁を感じる。途中から赤い石が目立つようになり、大森東町あたりと同じ鉱物帯になるのだろうか?40分ほどで、二石仏のある鳴野堂に着く。ここらあたりだけ倒木被害が大きい。
茶呑峠まで行って、激坂登りで天童山に向うことも出来るが、パラグライダー基地から天童山までの尾根も好きなので、パラ基地に向う林道を登っていく。鳴野堂から15分ほどでパラ基地跡。
トイレやプレハブ小屋は撤去されているし、そんなに荒れてはいないようだ。何やらテラスが築造中で、地元の木こり集団の仕事らしい。尾根に乗っていく。 飯森の先よりも、ここらは倒木被害も少なく、快適に尾根歩きを楽しむ。雑木から植林になると天道ピークは近い。
天道直下の植林は手入れが良いのか、整然としていて、目がおかしくなりそうなほど。最後の詰めを、ジグをきって登り詰める。 まだ10時半前と早いのだが、ピークでお茶漬けタイムとする。15分ほどゆっくりしてたつ。
ピークを北にとり、桂川の対岸に見える、青い屋根を目指して尾根を降ることにする。地形図で見ると、まっすぐ北に向ったあと、標高580mくらいで西の尾根に乗り換えるようだ。尾根には頼りなく昔の布きれ端のテープも残るが、まったくアテにできないのは承知。 もちろん踏み跡など無い、ただの斜面を降っていく。登山道や林道では、まったく鹿の痕跡は無かったが、ここには新しい糞がいたるところに落ちている。 標高600mで水平の作業道があり、そこにだけ桜の木が一本あった。目印だろうか?尾根はまだまっすぐ降りているので、そのままたどっていく。標高580mで尾根が分かれるはずなのに、全然分かれず、525mまで降りてくると崖になってしまった。 左手にテープがあり、たどってみるが、こちらの尾根は雑木。右の沢の対岸は植林で、尾根もいくぶん緩やかに、先まで伸びているように見える。時間がまだまだ早いので、さっきの600mの作業道まで登りかえしてみることにする。作業道の右左とも進んでみるが、どちらも大雨で斜面がえぐり取られていた。 あらためて地形図を見ると、先の林道が標高400mまであがってきているとなっているので、さっきの崖のところから右の沢に降りてしまっても問題ないだろうと考えた。(沢沿いの方が等高線の幅が広いし・・)。 崖の所まで戻り、鹿道をたどって沢に降りる。振り返れば結構な崖で、たどってきた尾根はここで終わり。 倒木はあるものの、危険な滝も無く右岸、左岸と歩きやすいところをたどって降っていく。途中で黄色いテープが執拗に張られた場所があったが、そこが何かのポイントなんだろうか?。 沢を15分ほど降ると、林道の最終点に着いた。使われていない林道みたいだったが、たどっていくと合流し、だんだんとしっかりとした林道となっていき、立派な工場のある道に出てきた。
桂川まで出てくると、中江橋の2本上流の亀の子橋だった。渡って川沿いを歩いて行くが、横切る道に坊獣ネットのフェンスがあり、頑丈にかんぬきがしてあるので、わざわざ外してまでが面倒で、ふと見ると何本かの桜の花がほころんでいる川沿いを結局中江橋まで歩いて、デポ地まで戻りました。
2週連続で山に行くことができました。3月に入り緊急事態宣言もいったん解除となり、もう他府県の登山口に京都ナンバーでデポしていても、白い目で見られることは無いでしょうか?。
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