木曽駒ヶ岳(テン泊)2021年3月4日~5日

(洛西オヤジ No.291)

木曽駒ヶ岳山頂とうちゃこ~


2021年3月4日~5日   洛西オヤジ

アクセス:
・名神―小牧JK-中央道―駒ヶ根IC-菅野平バスセンター駐車場

コース:
3月4日
・菅野平バスセンターバスーしらび平―ロープウエイー千畳平―乗越浄土―宝剣山荘(テン泊)
3月5日
・テント設営地―木曽駒ヶ岳往復―宝剣岳途中撤退―テント撤収―千畳平―しらび平―バスー菅野平バスセンター




 初心者オヤジ流行りのソロキャンプに行ってきました~、木曽駒ヶ岳(テン泊)。オヤジの場合キャンプとゆうより寒さと強風で凍死するかと(又大層に)ソロはソロでもソロソロ引退ですー。





 ■ 3月4日

 今日は洛西オヤジです。この時期早春の花を求めて、又冬の名残を楽しみに(オヤジの場合楽しむとゆう余裕はありませんが)皆さん精力的に歩かれています。残念ながらまだ奥の北や南のアルプスはなかなか入れないのです。新穂高ロープウエイの西穂が定番ですが秋の紅葉で有名な(年中ですが)千畳カールへの木曽駒ヶ岳ロープウエイも年中営業されています。

 ホテル千畳は通年営業(完全予約制)ですが上部の小屋はもちろん閉鎖です。最近ソロキャンプがえらい人気ですが、年末以来の老いぼれテン泊を思い付きヨタヨタ出かけてきました。菅野平駐車場に正午ぐらい着を目標に8時過ぎに出発チンタラ、チンタラ久しぶりの中央道、途中で寄り道しすぎて(SAの買い食いが楽しみで)(又メタボ進行!)もう正午を大きく回って着きました。

久しぶりの中央道です
正面に南アルプスの山々が
菅野平駐車場到着

 バスは毎時15分です。予定より1時間遅れて13時15分でしらび平に向かいます。ちょっとバタついたので迷ったのですがピッケル、ワカンは車においてきました。(後で後悔することになります)。

 乗客はオヤジ一人(え~)そらそうです、この時期ほとんどが登山客で朝一番が定番です。貸し切りバスでしらび台に到着ロープウエイはこの時期毎時5分発です。14時5分で発で7分で千畳平にとうちゃこ~、下では雪はほとんどなかったのですがさすが日本一の(2612m)高度にある駅です、目の前に雪渓が広がります。

バス停です。いつもは混雑するのですが 貸し切りのバスでしらび平へ
しらび平から日本一高度の高い駅に急上昇 千丈畳とうちゃこ~

 駅舎からでて先ずはアイゼン装着、下山してきた女性に雪の状態を聞くとしっかりと締まっているとのことでまずはヤレヤレです。オヤジは何時もの登山口からのつもりで神社にむかうとスコップで雪掻きをしていた男性から「何処にいくのですか!」といわれました。

 「上の稜線ですが」「今からですか、小屋は空いていませんよ」じろじろ、上から下まで装備チェック「はあーテンパクのつもりなんですが。」まあーそりゃそうですこんなヨボイ老いぼれが、大丈夫かあ!と言う感じなんでしょう。「登山道は今の時期は反対のカールの下に降りて上部にむかいます、上はこことは状況が違うので無理をしないで下さい。」

 「はい初心者なんで充分注意します。」「えー初めてなん」「はいまあー」「登山届けは?」「はい下でだしてきました」(ほんまかい)どうやら偉い心配させているみたい。まあーなんかあったら迷惑なんでしょう、今の時期もっとテンパク者ぞろぞろいると思っていたのですがどうやらそうでもないみたいです。

無雪期はあの神社にお参りして登山道へ 先ずはカールの下部に降ります

 とにかく雪渓をヨタヨタとのぼります。リュック前回西穂のときより大分軽くしたつもりてすが、毎度のシンドイーいややあー。

カール下部から上部の稜線を見上る 感じとしては
伊吹6合目からの雪渓と似ています

 ヘロヘロになって乗越浄土につきましたあー目の前に宝剣山荘があります。すぐ頭の上に宝剣岳が見えます。手が届きそうですがこれが中々(なんやねん)。

ようやく浄土乗越にとうちゃこ~ 目の前に宝剣山荘です
予報より早く曇ってきましたあ~ すぐ頭の上に宝剣岳が見えます

 先ずはヤレヤレとにかく通常のテン場に関係なく、何処に設営するか小屋の周りをウロウロ冬季避難小屋ではないので入れません(あたりまえじやー)ただスコップがあったのでお借りしまーす!。

 さてモタモタと設営、これが初心者は時間がかかります。当初は今日中に宝剣か木曾駒かにいくかあーと思っていましたが、邪魔くさいーとなって結局設営したテントのなかでウジウジ、期待していたサンセットもいまいちで結局この日は雪渓のぼり出してから誰にもあわず貸しきりの状態でした。

山荘の周りの感じはこんな状況 雲が出てサンセットは望めません

 それはよいのですか夕方から風が出てきました。ある程度は覚悟していましたが食事を終えておやすみモードに着替えたぐらいから段々とキツくなつてきました。まあーそれなりに慣れてはいますがちょっと厳しい状況です。

 冬の星座(春かー)観賞も期待していたのですがそれどころではなくなって、雨雪は降ってはいないのですが時々テントごともっていかれるのちやうかあーと臆病なオヤジは心配になるほどです、(大層なやっちゃなあー)。もっとも飛ばされても稜線とか岩場ではないので命に係わる心配ないのですが。

 気温がグングン低下、寒いの何の!着込むだけ着こんで(おかあーちやん寒いー凍死するー)(ええぞーええぞー凍死したらー)。あんまり寒いのでバーナーで明日の朝の水用の雪を溶かしますが老いぼれのやることはドンくさい、ズボラかましてシュラフに引っ掛け沸いたお湯ひっくりかえした。あー(はあーあほかあー火傷するやんけー)。

雪を溶かして晩ゴハン
優雅にソロキャンプとはいきませんね~

 足元に置いてあった帽子水びたし、拭いた手拭いもボトボトテントの外にほりだします。翌朝みるとカチンコチンに帽子はヘルメット状態手拭いは利尻昆布に。まあー氷点下何度かわかりませんがほとんど寝られませんでした、(物好きなやっちやーなあよりによってそんな時にいかんでもええやんかー) ハイハイまあーねー自分でもそうおもいます。


 ■ 3月5日。

 強風と寒さでほとんど熟睡はできませんでした。4時ごろから起きだして昨夜作っておいた水でコーヒーを(もちろん水は凍っていますが)沸かしてペチャンコになったメロンパンにコーンスープで朝食済ませ勇気を奮い起こして着替えます。(えらいたいそうなこっちゃなあ~)。

 パッパと着替えれば良いものを、老いぼれは通常でも着替えはモタモタ、狭いテントの中では余計に時間がかかります。普通1~2泊のテン泊では着替えずにそのままシュラフに潜り込んでという人もおられますが、オヤジはドンジョイの関係もあり下着からすべて着替えます。(そんな事するしリュック重なるのやー)いえいえ紳士の身だしなみでしょうー (アホカどうでもええのんやあ~)。

 本当はご来光を山頂からとゆう思いもありましたが昨晩の強風とイマイチの天候でその気は無くなり、ゆっくりと支度をして山荘前の稜線からイマイチの御来光を見て木曽駒の本岳に向かいます。

御来光です 朝日を受けて宝剣岳です
東の稜線の先は伊那前岳ですか

 先ずは中岳のピークです、下にお庭と呼ばれる鞍部があり木曽駒「頂上山荘」が見えています。その先が木曽駒ヶ岳山頂(本岳)でアイスバーン状になった稜線をアイゼンきしませて進みます。

先ずは中岳です 中岳から前方鞍部その先が山頂です

 15~20分ぐらいで山頂とうちゃこ~通常の登山道より直線を進むのでらくちんです。(積雪の状態が全く沈まず良いからですが)もちろん誰もいません。自動で記念写真~寒いので展望楽しむのもそこそこで戻ります。正面に宝剣山荘その先に宝剣岳が見えています。

標高、劔と変わらんぐらいなんや 引っ張ってかろうじて富士です~
誰もいません自動で記念写真~ 戻りま~す
正面に宝剣山荘その先に宝剣岳

 昨晩のあの強風は収まったので良かったです。宝剣山荘に戻りテントには戻らずに山頂を目指します。本当はピッケルを持ってきていたら取に戻るのですが車に置いてきているので、実は気になっていたのですがそれが現実になってしまいます。

 宝剣の山頂はこちら側からは本当にすぐそこなんですがこの時期はなかなか簡単には行きません。案の定最後のチムニー状の岩場で(後山頂まで50~60mぐらいかなあ~)完全にお手上げになってしまいました。気温が低く氷着いた岩をつかんで登るにもやはりピッケルが必要です。今更悔やんでも仕方ありません。

 撤退です、どうもここしばらくテン泊とゆうと撤退が定番になってきています。(まあしょうがないね~老いぼれには無理なんやあ~)。しかし情けないな~サギダル尾根からのアタックとゆうわけではないのに、まあ自分の不甲斐なさ、持つべきものをもって来なかった不注意は反省(今更フンなにゆうてんねん)。

宝剣山荘に戻り
目の前の宝剣山頂を目指します
直下の岩場から撤退してきました

 テントに戻って撤収~(ごみなど残したらアカン!よ)。まだ時間が早いのですが(撤収完了10時前)伊那前岳の稜線に行ってみるか迷いましたが宝剣に行けなかった気分の落ち込みからもうこのまま下山することにしました。.

 強烈な雪渓を下りますー毎度のことながら怖いなあ~、恐る恐るへっぴり腰でゆっくりと下っていきます、ここでも沈み込みはほとんどなくアイゼンが良く利きます。

撤退してテントに戻ってきました 雪渓を下りますー

 途中で朝一番のロープウエイで到着の登山者が雪渓を登ってくるのと行き違います。約8~9人いずれも息を切らして登ってきます。「頑張ってください」「えー早いですね~もう行ってきたんですか、ホテルからですか」「いえテン泊です」「テン泊!へー寒かったでしょう」「はい凍死するか思いましたーまあ冗談ですが、風がきつくてヤバかったです」

朝一番のケーブルで来た登山者

 お互い気を付けての挨拶で、登り、下りに分かれて、オヤジは何とか10時55分の便に間に合いました。えらい心配してくれていた従業員(ホテル?)の方に無事でしたーと伝えかったのですがアイゼン外すのもあたふたと乗り込んで下ることになりました。

駅舎に戻ってきましたあ~ 冬季千丈敷雪渓見納め

 乗客はホテルに泊まっていた九州から来た女性と二人でした。女性は上にはいかずにホテルで泊まって写真を撮って降りるとの事です。まあおそらく例年では考えられない状況なんでしょうね~。帰りのバスもその女性と二人だけ、女性は駒ケ根の駅前まで乗るとゆうことでオヤジは菅野平のバスセンターで降りました。

千畳敷駅入り口です オヤジの外にはもう一人女性客だけ
歩いて登ったらしんどいやろなあ~ 駐車場に戻ってきました~

 ヤレヤレ正午前に車に帰還です、正午前です~今日は温泉行くぞ~(まあ久しぶりやし許したろかー)。結局24時間ぐらいでしょうか。今回のソロキャンプ(?)は今回は最近のポリシーに反して温泉に寄ることにしました。地元早太郎温泉こまくさの湯です、駐車場に近く前回も寄りました。昨晩あまりにも寒く温泉に浸かることしか頭に浮かびませんでした。まだまだ自粛が求められるのにごめんなさいです。

 最も時間帯とこのご時世でガラガラでしたが入り口で検温、消毒がありまあ気分よく久しぶりの温泉を楽しませてもらいました。後はゆっくりと高速で戻るだけですがさすがに寝不足の為、睡魔がオヤジに襲い掛かります、途中恵那のSAで1時間ほどダウン、「カーチャンただいまあ~」19時頃になりました。

 今回自分的にはゆっくりと人生見つめなおす(気持ち悪い事ゆうなあ!)ソロテン泊を楽しむつもりでしたが、中々そんなに甘いもんやおまへんでした。そりゃそうや標高2500m以上のテン泊を甘く見たらあきまへんとゆうことです。まあ強風にテントごと飛ばされず又凍死もせず早々ピッケル忘れて自重したおかげで(ホンマはコンチクショウ)滑落もせず無事に帰還できました。      感謝 感謝。



【 記:洛西オヤジ 】