大峰笙の窟~大普賢~七曜岳 2021.05.28 (洛西オヤジ No 303) |
大普賢 バックは鉄山バリゴヤ稲村でしょうか |
2021年5月28日(金) 洛西オヤジ
アクセス: ・京奈和―御所IC―R169―和佐又トンネルー和佐又ヒュッテ(廃業で更地になっています) コース: ・和佐又ヒュッテ手前駐車場―笙の窟手前和佐又北周り周回分岐からP1505に直登―日本岳―日本岳コル―石の鼻―小普賢分岐―奥掛け出合―大普賢―水太の覗―弥陀岳―国見岳スルー七曜岳―無双洞―底なし井戸―和佐又分岐合流―車デポ地 初心者オヤジ噂のルートはイチビッテオヤジなどが行くところではありませんでした。奈良奥駆け 笙の窟尾根日本岳経由大普賢から七曜岳、前半で体力使い果たして後半はヨレヨレなんと本年最長11時間の歩きとなりました。 今日は洛西オヤジです、前回(前々回か?)柏木ルート伯母谷覗から正面の大普賢を見て長い事行ってないなあ~。久しぶりに行くかあ~と思っていたのですが、ついでなら以前から気になっていた4コブの縦走をしてみたいなあ~。イチビリ老いぼれが難路で有名なルートを今回の第一目標で出かけてきました。 どこから見ても目につくラクダの4コブ、すなわち笙ノ窟尾根のP1505、日本岳、東小普賢、大普賢です、問題は何處から取りつくかですが大台ドライブウエイからだとロングになります。 一番手っ取り早い笙ノ窟の手前からP1505に直登するのが(え~キツイのちゃうのんルートないで~)まあ距離的にそれほどロングにはならないので何とかなるやろ~とのいつものええ加減な思惑で行くことにしました。 それよりショックだったのは、とゆうより知らなかったオヤジが恥ずかしいのですが、和佐又ヒュッテが跡形もなく更地になっていました。和佐又口や途中おかしな案内板が建っているなあ~と思いながらきましたが、ヒュッテ手前300mぐらいのところで登山者用駐車場(無料)が出来ていてその先は車は行けない状態でした。 仕方がないので5~6台先着の車の間に停めて(先着者はすでに出発済)一人でモタモタ支度、7時過ぎにアスフアルトの道をスタートです。
もちろんU字路なんでトラーバース出来るところは(踏み跡が出来ています)。10分ぐらいで和佐又ヒュッテの広場に出ました。 もう完全に更地状態、ありゃあ~そういえばなんかネットで見たような、その時は気にもしなかったのですが。おばちゃんやワン公どうしたかなあ~なんか古い小学校?かなんかの校舎を移築して立てたとかなんとか聞きましたが、さて感慨にふけっていては遅れます。
毎度の稜線にヨタヨタ、笙の窟(しょうのいわや)に向かいます。小1時間でキャンプ場企画の和佐又北周遊道路の案内があります。他にも巨木に出合うコースなんかも案内されていますが、北周遊道路の案内のあたりから左の斜面に取り付きます。
もちろん踏み跡はありませんが途中古いボロボロの赤いテープがあり(おー満更間違いではないのやあ~)必死のパッチで斜面を這いつくばる様によじ登り何とか痩せた稜線に出ました。
目の前にピークが見えます、登るしかないですがヘルを持ってこなかった自分を悔やみます。(いまさら遅い、アンタはいつもや、甘く見過ぎんのやあ!)。自作のピッケルストックは時には役たち、時には邪魔になり(どっちやねん)どうにかこうにか狭いピークに立ちました、あんないの札がぶら下がっています。{日本岳1505}となっていま。
あれ~そうなんここが日本岳?もう終わり~間違ったんかなあ~半信半疑先に進みますが、(ウギャー) (なんやねん!)ヤバイーえらいとこ来てしもたあ~強烈なナイフブリッジ?しかも激下り、オヤジの持っているスリング5m(予備カラビナ使用しても3m)では無理です引っ掛けるポイントなく仕方がないので基本中の基本(なんや)3点保持で下ります。
(最初からそうせえよー)うるさいなあ~ポンポン言わんといて緊張の極みなんやから、(フン大層に)ようやく鞍部に降りてもう一つ目の前にピークが、そやろーこれが日本岳のピークやと思うのやけど、おそらく左下が笙の窟だとおもいますがとにかく再度強烈な登攀です。
ただ古いロープがぶら下がっています、もちろん頼らないといけないので必死で安全課確認、そしてヨタヨタ登ります。何とかピークに立てましたあー(こちらは少し先ほどよりは広い感じです)。
たどり着いた安ど感から写真も撮らずに先の心配、先ほど見たいな状況が又あるのか気が焦り休む余裕なし、はたして強烈な下降ですが先ほどよりはマシでロープもあり何とか降りられそうです。 (気―抜いたらあかんで~)ようやく下になじみの日本岳のコルが見えましたあ~は~ヤレヤレ。なんと笙の窟手前の斜面にとりついて約2時間弱もう10時を大きく回っています、さ~次は階段登りで尾根に向かいます。
まあ此処は何回もご案内させていただいています。近所の非常階段訓練しているみたいなもので(そんな情緒のない事ゆうなあ!)まあ何とか小普賢の分岐からもう一漕ぎで奥駆けの出会いが見えてきました~(小普賢は行かへんのかい)行きませんいつぞやに行ったときにこりゃ2度と来んわ!と思いました。
小普賢は遠くから見ているだけで十分です。出会いから10分ぐらいで、大普賢とうちゃこ~、前回はいつやったかなあ~?山上岳往復した時やったかな~?。 先着の単の男性がおられました、同じ駐車場から8時ころスタートして和佐又から笙の窟、小普賢も寄ってきました、とのことです。オヤジが笙の尾根で与太れているうちに先行されたみたいです。時刻は正午前ぐらいでしょうか初めてなので下山をどうしょうか迷っているとの事です。 チョット時間が押していますが今まで来られた様子を聞いているとまあ大丈夫だろうと、七曜岳から無双洞経由の下山を薦めてみます。GPSも持っておられるようなんで大丈夫でしょう、「3時間ぐらいですか」「いや3時間ではちょっと無理かとは思いますが、なかなか見どころもあって皆さんの定番になっていますよ」「そうですか、行ってみます」「私もあとからついて行かせてもらいます」えらそうに言いましたがメタクチャ遅れてしまいました。
オヤジはゆっくりとラーメンタイム、ピーカンではありませんが展望をゆっくりと楽しんでいると行者還りから来たとゆう単の若い男性同じく男性3人組が到着となりました入れ違いでオヤジは13時前にヨタヨタスタートです。
午前中に今日のテンション上げ過ぎて七曜岳までも結構きつい奥駆けですが忘れていました。ヨタヨタ歩くオヤジを稚児泊りあたりで単の男性が追い越してきました。今朝早く吉野を出てきたそうで「へーホンマですか~すごいですね~」今日は行者還りで泊まりそのあと持経宿まで伸びて本宮まで二泊三日の予定だそうです。 「後から仲間が二人きますが眠たいので早く行者還りについて眠りたいです~」とゆうことでした。なるほど七曜岳の手前で先のパートナーの若い男性二人がオヤジに追いついてきました。しかし逆峰吉野から本宮まで二泊三日とはいくら若いからとはいえ凄すぎますね。おそらく前日の夜遅く吉野を出ているのではないでしょうか、最終電車でついてそのままかも、若いとゆうことはホンマすごいなあ~。 オヤジ「水だけは十分に注意するように」雨の後なんで大丈夫だとは思うが、八経から先の、鳥の水、千丈の水、深山小屋の水は出ていると過信しないほうが良い。南に入ったら確実なのは持経の林道沿い、行仙の大分降りないといけないが沢、と玉置神社、そのあとは熊野川に出るまでないと思わないといけないなどと、えらそうに講釈を垂れて見送ります。
偉そうに講釈垂れているくせにみっともないほどヘロヘロで七曜岳に着いたのはなんと14時を回っています。うわ~ヘタレ過ぎやな~通常の周回の時は七曜岳で昼食していたはずなんですが、まあしょうがないですね~。
段々この後の状況が思い出されて、うわ~まだ相当厳しいで~(ようあんた人に勧めるなあ~)。チンタラ行くしか仕方がないでしょ~。
七曜から激下り、無双洞分岐から沢へ激下り雨の後なんで水量心配しましたが、(時間ないので無双洞は覗かず)まあ何とか渡渉、あと二つ沢を(涸れていますが)渡渉して、そのたびにロープにつかまり急登をしてようやく底なし井戸まで戻ってきましたー。
あと一漕ぎで巻道タイムですが、何回も書きますがこれがまたなが~い、ホンマうんざりとする長さで底なし井戸から約1時間強ですか、ようやく和佐又山分岐に戻ってきましたあ~。 最悪ヘッデン点灯かと思いながら(そら大層やろ~)いやいや今の時期だからいいですが、3~4月ならわかりません、もう18時前です。 チンタラチンタラ戻りますが途中で新しく設置されたドコモの電波基地?みたいなところがあるので、念のため携帯発信、カーチャン連絡したらドンピシャつながりました。「まだ歩いてんねん」「えーえらい時間かかってるなあ~」「スンマヘン何分老いぼれて歩かれへん~」「そんな事わかってるがな!どうでもええし怪我せんようにサッサッと帰っといで!」は~いわかりました。
ようやく車に戻ってきました18時を回っています。おそらくオヤジの車だけかと思いましたがお隣さんの車に若い男性が何やら火を起こして準備中、朝から停まっていたのでおそらく戻ってきてもう一日車中泊するみたいです。今はやりのソロキャンプ予ねての山行きなんでしょうか。 挨拶をしましたがイマイチ、反応が悪いので(まあいろいろおられますから)何もしゃべらずオヤジは帰宅のために着替えて朝食で残った食べ差しのアンパンをかじりながら(貧乏くさい事毎回書くなあ~)車をスタート自宅へ一路どこにも寄らずに帰宅します。 ここまで遅くなると奈良市内の混雑もなく2時間半ぐらいで「カーチャンただいまあ~」となりました。今回は長い間行きたいなあ~と遠くから大普賢の4コブを見るたびに思っていたのですが何とか踏んでこられました(踏むとゆうより這いつくばってですが) 感謝 感謝。 ■ 追記 今更ながらですが和佐又ヒュッテは2019年11月末で閉鎖となりました。上北山中学から移築された校舎でオープンされて37年間奥駆けの基地として多くの登山者に親しまれて来たのですが、施設の老朽化が進み決断されたみたいです。オヤジは先代の時分は知りませんが、後を引き継いだ娘さんかな?気さくなオバちゃんとワン公がいたのが思い出されます。
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