京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

花脊峠、杉峠、キャンプ場周回 
2022.4.2

大見尾根絶景ポイントから琵琶湖を眺める


日程:
・ 2022.04.02(土)晴れ  3℃~9℃  ikomochi

 4月になったのでそろそろタムシバの季節、大見尾根に探しに行きました。

コース:
7:50出町柳発広河原行き→8:53花脊峠着~尾根道(ラインOL)~大見尾根10:00~鉄塔跡(杉ノ峠山)10:30~源頭部へ下り谷へ11:20~林道~百井キャンプ場第5サイト11:50~林道~谷道へ12:10~分水嶺尾根12:40=昼食13:30=鉄塔跡地13:40~杉ノ峠~花脊峠バス停14:50=出町柳行きバス15:08→出町柳








 今冬は気温が低い日が続いたがお水取りの頃から急に暖かい日が続き、3月中旬には20℃を越える日も。家の周りの花々が一気に咲き始めた。辛夷の花などは蕾からあっという間に開花してあっという間に散っていく。こんな調子では山のタムシバも見損なうかもと、タムシバで真っ白になる大見尾根に偵察に行った。

 花脊峠は気温3℃でやはり肌寒い。見上げる木々もまだ冬ごもりの最中で白っぽい枝先だ。バス停後ろの尾根に登り杉ノ峠を目指す。1月末には深い雪に覆われていたラインOL。小鳥が囀り、高い幹の上にぶら下がる宿り木の実をついばんでいる。オレンジ色の実がおいしそう。食べたいけど届かない。

杉ノ峠尾根道 尾根から山の家方面への道

京都市内展望地 美味しそうな宿り木の実があるが

 明るい尾根道をぶらぶら歩き、大見尾根の道に出て、道端に咲くショウジョウバカマを探すがまだ花はない。しかし、この尾根道もぼろぼろに荒れてしまっているなあ。土手にはもっと植物があった。尾根道を先に進んでも花がないので、展望地の標識に沿って崖地の上に立つ。見渡す大見尾根にはタムシバの白い姿はなし。

更地のままの鉄塔跡 谷間へと古い道型が続く

 時期が早かったようだ。今日はタムシバ探しに来たので これからどないしようか?とりあえず鉄塔跡地に行って考えよう。杉ノ峠から鉄塔への車道を進み、途中から東側の尾根に入ってみた。ちゃんと踏み跡があり、藪をかき分けて鉄塔跡の山頂へ到達。

落ち葉の下は固い残雪がある 谷から大見尾根を見上げる

 鉄塔を解体していたおっちゃんたちが跡地に施設ができると話していたが、更地のまんま 一向になにもない。でもその方がいい。ここから四方を眺めると遥か彼方の山並みや琵琶湖が広がり、気持ちいいのです。足元の谷間を見るけど、やっぱり白いタムシバの姿ゼロ。

谷から林道が上へ向かう 源頭部は土砂が堆積

 さてどう進もう。山頂から谷間を覗いていると行けそうなので、東に延びる尾根の途中から源頭部へと下った。緩やかに続く斜面地には古い道型が続く。次第に深く掘れた道はふわふわの落ち葉に埋もれ、掻き分けて下る。足元でベッキと何かを踏み抜き、そこには残雪の塊が続いていた。そうか、ここらの谷間は積雪が多いんやなあ。雪の時期にこの谷間で遊ぼうと考えていたけど、来なくてよかった。雪のない時期の山の姿を知らないまま突っ込んでいたら、えらい目にあったかも。

源頭部は崖崩れの受場所か? 擁壁の東側に山道がある

 斜面の道型はガラガラ道になり、最後は石ころが覆いつくす堆積地に降り立った。谷間の源頭部一面に土砂が広がり、大見尾根へ登る車道の痕跡がある。ここは杉ノ峠の廃土砂処分場へつながっているのだろうか?上の処分場が崩れたので、谷間に擁壁を造ったのだろうか?そういえば、okaokaさんがチロル小屋から雪の斜面を下ったら崖地にぶつかり、苦労してルートを作ったと記録にあったが、きっとこの上に見える崩れたところのことなのだろう。

擁壁の下に沢が続く 植林地の中を下り

 擁壁の東側に谷間へ続く山道があり、植林地の沢沿いの道はすぐに広い林道へと変わった。標識が立ち「花脊山の家」方面や「百井キャンプ場」方面への林道が四方へ走る。

百井キャンプ場へ向かう 第5サイトへ向かう

 キャンプ場の中を第5サイトへ進む。今は誰もいないが、昔ここでキャンプを幾度かした。林の中の沢沿いに林道が続いているのでどんどん西へ進む。林道は途中で枝分かれを繰り返すが、とりあえず沢沿いの道を前進。かつては緑に覆われ清んだ沢には山葵が生い茂っていた。今は荒れて面影がない。しばらく進むと林道から北へ、山に入る沢筋の道があった。踏み跡もある。踏み跡をたどっていくと植林地抜けて両脇が急斜面で深い谷底の道へと出た。

第5サイト 沢沿いに林道を進む

 水はないが沢の痕跡。倒木が多い。このあたりによく生えているアスナロ(と思う)の大木が2本、3本と立っている。水の流れていない沢跡を歩いていると、40年前造形教室のこどもたちとキャンプに来て沢を遡上した記憶がよみがえってきた。こんな岩がごろごろした階段状の源頭部で石の下に隠れていた小さな生き物を見つけた。形状から山椒魚と分かったが、今にして思えばあれは日本山椒魚だった。

林道を離れ細い沢伝いに山へ 沢筋をたどる

掘れた道(沢)を進む 今は荒れているが
かつて山椒魚を
見つけた記憶がある

 そのほか小さなカエルや生き物を探しながらきゃっきゃと喜んだ。今でもみんなして驚く声が脳裏をよぎる。私にとって稀有な体験だった。そして、その後、今のように山で遊び水で遊び探検ごっこを楽しんでいる私の、原点のひとつでもあると思う。

最後はよじ登る 源頭部から琵琶湖を眺める

 その時歩いた道、第5サイトを出発し、植生豊かな沢を遡上し、尾根に登り、最後は石垣をよじ登ってアスファルト道に出て杉ノ峠に出た ということしか分かっていないルートを探し続けてきた。大見尾根から谷間を覗きこみ、よじ登った道を探した。ある日、花脊鉄塔の山頂から分水嶺尾根に下ってみて そうや!この石垣をよじ登ってこの車道に出たんだということを発見した。

頭上には分水嶺尾根が続く 尾根道に出る

 その後、この分水嶺尾根の谷間をひとつひとつ下ってみたけれど、記憶に合致しなかった。今回第5サイトから辿ってみたら40年前の記憶がよみがえり、ここを歩いたんだ!と確信した。山は荒れ、様変わりしていたが、急な谷間を喘ぎ喘ぎ登ったこと、雨の中 最後の斜面を這い登ってことなど蘇ってきた。今回も分水嶺の尾根にたどり着くのに急な斜面を喘ぎ喘ぎよじ登り、途中から遠く琵琶湖を眺めて感動した。長年の宿題が解けて、来た甲斐があった。ほっとした。まだ時間は13時前だけれどもう先へは進まず、ここでのんびりしよう。尾根の倒木に腰かけて、お弁当を広げた。 ぽかぽか陽気の中、尾根には馬酔木が開花しかけていた。谷間にあるタムシバは蕾が固い。でもこの暖かさが続けば、1週間もすれば咲くだろう。

鉄塔跡の擁壁沿いに上へ 分水嶺尾根の先に比叡連山

 鉄塔跡の山頂から残雪で白い打見山を眺め 遠くの山の同定を楽しんだ。杉ノ峠の道端には菫はまだだが ハタザオの白い花が咲き始めていた。ドドドと爆音が響きバイク軍団がやってきた。温かくなり、大見尾根をモトクロス場にして荒らすバイク族も始動のようだ。こんなところを歩いている?と怪訝そうな顔の彼ら。ガソリンの臭いを振りまかないでよねーーと言いたいけど、黙ってやり過ごした。3時のバスまで時間はまだまだあるので、北側の斜面に登って景色を眺めながらコーヒータイム。ぽかぽか良い気持ち。今日もよい山歩きでした。

鉄塔跡から大見尾根、残雪の比良 杉ノ峠のお地蔵さん

道端ではハタザオの白い花が開花

 帰宅して、友人たちがタムシバとコブシの違いについて盛り上がり、調べていたら、漢方薬でいう辛夷(シンイ)は、タムシバ、コブシ、モクレンなどの花や蕾を乾燥させた鼻の通りをよくする生薬だとあった。さっそく家の近くの名残のコブシの花を取ってきて、熱湯をかけて飲んでみた。甘くて飲みやすく、花粉症で鼻ずるずるだったのが収まった。okaokaの道子さんは、毎年タムシバの花を乾燥させお茶に飲んでいる。香ばしくておいしいよとのことだった。皆さんもお試しあれ。

辛夷花茶










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