八風峠から三池岳
梅雨入りの6月も近くなり晴れ予報で向かったのは,初めての鈴鹿山脈三池岳。北に竜ヶ岳,南に釈迦ヶ岳と二山の間に位置する山で少しマイナーな山ですが山頂からの楽しみの展望あるので出かけました。
6時過ぎに自宅を出発,新名神を走行して現地に7時半過ぎに到着。駐車場は余りなく今日はカーブの所に確保,既に3台駐車している,ここに止めるとあと1台分で満車になる。
準備を完了して8時前に山行スタート。念のためトイレは無いため国道306号沿いのコンビニで済ますことが必要。分岐があり大看板の登山マップ図が設置してある,今回は八風峠から三池岳へ登頂,南東尾根を下りこの大看板前に戻って来る周回コース。左の栗木谷林道へ進むと奥に駐車場があり2台駐車していた,10台ほどの広さがある。車止めの岩の間を抜けてしばらく林道歩きで緩やかに高度を上げて行く。
カーブの駐車場 | 周回スタートの大看板のマップ図前 |
丸太橋を渡ると広い林道になり石が多く歩きにくい。嘉助の碑から大きく右カーブ続いて左カーブして上がる。天気は曇り空で予報の晴れと違い少しがっかり。(いつも晴れの天気予報を確認してくるがなんで空振りが多い,なんでやねん)
栗木谷林道へ | 嘉助の碑の右カーブ |
堰堤前で左岸から右岸へ渡渉,ここから山道がはじまった。先ほどの堰堤上部横に出て次の堰堤を右に見てから谷中央へ渡渉。左水晶谷・右八風谷の出合から水晶谷へ入った所で一休み入れる。渡渉を繰り返し左岸から離れて山道を上がって行く。中峠分岐に到着すると休息中の単独男性と出会う。初めての山で中峠から釈迦ヶ岳へ向うと言って行かれた。
堰堤前を左岸から右岸へ | 左水晶谷・右八風谷出合 |
中峠分岐 | 新緑の中を大きく折り返し登る |
八風峠目指し分岐の右へ登って行く。途中の坂中の地蔵様を見て進むとブナ林,コナラの森へ新緑が鮮やかだ。道を大きく折り返し高度を上げて行くとイワカガミの群生があり小さな花が数輪咲いていた。緩やかな道になり森の中に赤み色のミツバツツジが断然目立つ,花期は過ぎつつあり散りツツジが木の下に広がる。雑木を抜けると青空の下にザレ場が現れ一気に景色が開けた。ザレ道を登ると赤い鳥居のある八風峠に到着。10時丁度,誰も居ない静かな峠。
イワカガミ | ミツバツツジ |
八風峠直下のザレ場 | 八風峠 |
八風峠からの展望が良かった,南は釈迦ヶ岳が一望でき雄大な風景だ,南へ向かう稜線の道がはっきり見える。北はこれから登る三池岳が近くに見える。ただ四日市市街の沖の伊勢湾ははっきり見えず靄っている。充分に景色を楽しんでから三池岳へ向かう。一旦下って鞍部から登り返してザレ場を登ると10時30分三池岳山頂に到着。女性2人が休憩中だった。
釈迦ヶ岳一望 | 釈迦ヶ岳への稜線 |
三池岳山頂 | 三池岳から釈迦ヶ岳 |
山頂は狭いが南がザレ場となっているので広く感じる。釈迦ヶ岳は遠くなるが一望できる,北には竜ヶ岳が見える。天候は曇り空で西からどんよりした雲が上空を覆う。(晴れ予報がここにきて雨になるのか!)そこへ竜ヶ岳方面から男性がやって来た。強い西風が冷たく寒さを感じるので東側の樹林に入り昼食とした。昼食後戻ると無人の山頂となっていた。
スタート地点へ戻るため南東尾根を東へ,すぐに三池岳三角点がある。緩やかに下って行くと大きく崩壊した場所の上部縁を通る。ここからは北の竜ヶ岳がよく見える。更に下ると道の右手に御菊池というより水溜まりのような池が道沿いにある。
三池岳三角点 | 崖上の縁を行く |
竜ヶ岳を見る | 御菊池は水溜まりに見える |
このあと福王山分岐の標識を見てから南東尾根の下りが本格的に始まる。標高850mから600mまでロープ道がいたるところに出て来る。岩と木の枝を掴みながら下る。つまずけば一気に転落で無事で済まない道だ。上り道で汗は余りかかなかったのに下山では汗はかく。木の根っこの下りでは岩を掴み下る。下から見れば急斜面の下り道である。ロープが延々と張られている狭い岩場では鎖もついている。沢の水音が大きく聞こえてくると標高は600mも切る。傾斜も緩くなりようやくホッとできる。
急斜面のロープ道 | 木の根っこの下りは滑りやすい |
狭い岩場を下って振り返る | 崩壊迂回路の標識 |
ヒノキ林の崩壊場所の標識を見てから林道へ下り立つ。右側に堰堤を見て登山開始の地点の登山マップの大看板へ戻り12時半に周回を無事終える。
林道へ下り立つ | 車止めの先が登山マップ前 |
今回の周回では八風峠からの釈迦ヶ岳の展望は良かった。周回時間は4時間半と短く,もう少し欲を出して南の中峠まで行けば良かった。次回は別ルートで改めて登ってもいいかなと思うのでした。