京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

錫杖ヶ岳(676m) 加太向井コース

木の根っこ道に鎖場
苦労した先に360度の展望あり

錫杖ヶ岳山頂


日程:
・2022年3月12日(土) 曇りのち晴れ  森の旅人M

コース:
・三重県亀山市:加太向井登山口~柚ノ木峠~錫杖ヶ岳山頂


 360度展望大好きの私が今回向かったのは,三重県は亀山市と津市境界にある錫杖ヶ岳(しゃくじょうが岳)。初めての山です。ナビは高速一本で近くの東名阪向井インターまでガイドしてくれたが大回りとなるため(高速代と高い燃料の節約が大事)新名神甲南インターで下りて下道を伊賀へ。東名阪伊賀インターから向井インターへの最短ルートで現地の駐車場に到着。100m近い細長い駐車場は先着が5台あり,そこへ1台,2台とやってきます。

錫杖ヶ岳 加太向井登山口

 8時前出発,林道を少し上がった登山口から山中へ入って行く。杉林の中,左に谷を見て緩やかな道を歩く。道はよく踏まれて問題ない。1番の標識が立っており山頂まで1,800mと知らせてくれる。その後2番,3番と山頂までの距離は200m毎近づいて行く。10番までありそうだ。ありふれた杉林の風景が柚ノ木峠まで続く。

2番号標識が立っている

柚ノ木峠

木の根っこの脇を歩く

 柚ノ木峠にはベンチもある。山頂まで1300mでこれから錫杖ヶ岳の特徴の道が始まる。前方を見るとこれまで歩いてきた道と異なり杉の根っこ道,ここは根っこを歩くのではなく脇にある道を歩く。過ぎた先に急斜道が見える。見上げるばかりの急勾配と木の根っこ道になり息が上がる。登り切ったら6番の標識,山頂まで800m。すぐに再び急斜面の木の根っこ道の後,急階段道と続く。若い男性が下って来た。山頂の様子を聞くと靄(もや)で展望は無いと聞く。

急斜面が現れる

木の根っこ道が続く

 途中には平坦道とベンチもあり,足は休みながら進むことができる。木の根っこ道の急坂道はまだ出て来る。壊れたベンチを見て先には深堀のある急斜道,深掘りの横を登って行く。急坂の後にはベンチは多く設けられている。

平坦路でほっとする

木の根っこの坂道

 岩場が現れる,近づくと鎖が見える。加太向井コース最大の難所,鎖場である。流石に鎖を使わないと上がって行けない。

急坂道が深堀

鎖場はきつかった

 腕力でもって引き上げて足場を確保。終わりかと思ったらまだ鎖がある,一カ所目通過してほっとする,しかし,ここには次の鎖場が待っているのだ。二カ所目を登り切ると息があがっている。

更に鎖場は続く

最後の急斜面

 鋼材の橋を渡り,急勾配の根っこ道を上がるとようやく山頂手前,パイプベンチが置いてある。そして最後の岩場を登って行くと360度展望のある山頂に到着。

山頂手前のパイプベンチ

山頂への岩場

 1時間半で登って来た。岩場の山頂標識を確認,残念ながら霞んで遠くは見えず。東側の本来見える伊勢湾が見えない。近くの錫杖湖は太陽光を跳ね返し見える。山頂では中年5人男性がラーメンパーテイを開いて賑やかだ。

眼下の錫杖湖

錫杖ヶ岳山頂

 めっちゃ早いが9時半の昼食は山頂手前の岩場から少し下った所に屋根付き休憩所がありそこで摂る。4人の先客がいたが直ぐに2人の男性が出発,残ったのは滋賀の夫婦連れで2回目と言う。別のコースを教えてくれたがもっとキツイそうだ。

 カップラーメンをいただく,しかしいつものおにぎりが無いのである。走った下道にはコンビニが無く,結果おにぎりが口に入らないのだ。代わりに行動食にと持ってきたウインナーを食することになった。結果オーライだ,でも物足りない。

北西の展望

山頂下の休憩所

 昼食後,尾根に戻ると駐車場ですぐ後に来た女性2人に出会い「帰りに鎖場を通らず帰れる道は無いんですか」と聞かれる。私も初めてで,来た道を戻るのが一番でしょうと返事。聞く相手が間違いでは?。

 下山開始,鎖場は鎖頼りに下って行けば,上りより楽で足場確保だけ慎重にしておく。Wストックを収納しなかったのが間違いで大いに邪魔になったのが安全面で問題,無事下り終えると危険場所通過で安心感が出る。

 10時過ぎとなり登山者とパラパラと出会う。単独中年男性に女性2人組,小学生の家族4人,夫婦連れも何組か出会う。地元では人気の山らしい。鎖場で出会わなくてよかった。5番の標識となり少し下ると柚ノ木峠に到着,その後もどんどん数字が小さくなり登山口が近いことを示し11時過ぎに駐車場に戻ってきました。

 それにしても676mの錫杖ヶ岳は低山ながら,連続の鎖場は強烈に印象に残る。そして木の根っこ道も同様である。駐車場の台数は15台に増えており,ナンバーを見ると圧倒的に三重,鈴鹿が多く他は滋賀2台,奈良ナンバーも止まっていました。360度展望は人を集めるようです。緊張を強いるが面白い山でした。短時間で山頂に着くのが良い。今日の無事の山行に感謝,感謝。









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