今年も雪山初めはナッチョ
2022.01.09
ナッチョピーク(今年はケルンが見えている)
令和4年1月9日(日) 晴れのち曇り   小てつ単独

コース:
・北滝橋~トンボユリ尾根コース~700mピーク~P686鞍部~林道分岐~ナッチョピーク~小出石ルート





 今年はカレンダーの具合が悪く(小てつにとってだけ・・)年始めからバタバタしてしまい、ようやく土曜日に仕事も片付いたので、山歩きに行けることとなりました。

 それでも、例年同様に、一日の恒例八十八箇所巡りと三日の嫁リクエストの大文字山(今年は見晴らし悪く、火どこまでだけ)だけは行けたんですが・・。八十八箇所も大文字山も、暮れの寒波の影響か、昨年よりも人出は少なかったように思います。

ナッチョの前に
例年同様に、一日の恒例八十八箇所巡り

ナッチョの前に
三日の嫁リクエストの大文字山




 とうげみちさんのように、いきなり百里などというのは、小てつには心身装備とも準備不足なので出来ません(とうげみちさんはいきなりちゃうやん、前回も雪山行ったはる)。

 今年も近場で足慣らしとしました。ある程度回数をこなしていくと、車のスタッドレスタイヤがまだ大丈夫なんかとか、山の雪の量なんかがわかってきて遠出もOKになるのですが、いかんせん行ってないと情報不足で尻込みしてしまいます。ただ、市内から眺める山の雪は、日ごとにどんどん無くなっていってるみたいで、焦ってきました。

 朝は遅い目8時に自宅を出ようとすると、今朝は冷え込んだのか、車のガラスもビッシリ凍っている。ぬるま湯で溶かして出発。大原の温度表示はマイナス2℃になっているが、道路は全く凍っていない。小出石に入っても道路は乾いたままだった。

大原マイナス2℃

 いつもデポ地にしている、北滝橋の手前の小広くなった路肩にも、今年は除雪跡のデブリも無く、と言うか除雪跡の雪すら無い。山の中も全く残雪が無い。これは困った、上でも雪遊びできひんちゃうやろかと不安になってくる。

 それでも雪山装備点検なのだから、スノーシューも12本アイゼンも担ぎ、冬山マスト仕様でデポ地を出発する。

 本日のテーマは、もちろん雪山装備点検なのだが、昨年12月9日にokaokaさん達が、このコースを歩かれた時の、まず「取付き箇所から堰堤までのコース取りについて」、次に「ポイント686の鞍部前後にあるアセビの藪の始末」である。

 北滝橋のたもとからいつもの川横の道に入ってすぐ、注意深く上を見てみると、やはり道があるようだ。道路まで戻ってあがってみると、川横の道の上部5mほどの所に確かに踏み跡があり、鹿も歩いているようで足跡が残る。

5m上に踏み跡

 たどってみると、いつも川横の道から小谷をよじ登ってくる倒木の根っこ部分のところにあっさりと着いた。これは楽チン。倒木の根っこのややこしい所は、変わらず頑張らないといけませんが、今までのことを思えば、そうとう安全でした。道子さん、ヒントを言ってくださり、ありがとうございました。

ややこしい所は避けようが無い
(小谷をよじ登ってくる倒木の根っこ部分)

 すんなりだと堰堤までは10分で来れて、せっかくなので顔に見える堰堤を正面から撮影するために河原を回り込んで写す。川を渡ってトンボユリの尾根に乗っていく。

顔堰堤

 10分登ったところのトンボユリユリ道の分岐。okaokaさんのレポに記述が無かったので、見落とされたのかと思っていましたが、ちゃんと15年前のテープも見つけられたようでした。

オカオカさんのテープ

 okaokaさんは「心地よく歩いていく」とレポされていますが、結構な急坂だと思います(途中で振り返ってみればわかります)。シャクナゲが出てくると勾配も緩くなるので、小てつはいつも、シャクナゲはまだかまだかと思って歩いています。

 堰堤から1時間かかって標高700mのピークに到着する。ここまで登ってきてくるぶしが隠れるくらい、やっと雪山らしい積雪量になってくる。700mピークのシャクナゲは陽当りが良いので毎年花芽をつけているのだが、今年の花芽は全くないようだ。残念。

陽当りの良い所でも花芽は無い 標高700mでやっと雪山らしく

 ピークを右に転進しポイント686の鞍部へ向かう。ここの鞍部のアセビがはびこってきていて、前に一度どなたかが通りやすく剪定してくださったのだが、また伸びてきたようだ。

 アセビに雪が乗っているところを歩くと踏み抜きしてしまい、スノーシューをはいていると、抜けない可能性もあり、少しばかりではあるが剪定させていただいた。植林ならいざ知らず、アセビの剪定なら山主さんに訴えられることもなかろう。

P686の鞍部からナッチョが見える

 地形図には、ここに破線の表示もあるが、おそらく廃道化しているだろう。谷道は残っていることがほとんど無い。

 ここからまた植林下を歩くことになるが、琵琶湖やナッチョピークも見えてくるので快適に歩ける。林道分岐まで来ればあとは雑木となり、いよいよの山歩きが楽しめる。

林道分岐 これはキツネかな?

 斜面のトラバース道の先、谷の源頭部の所にだけ、雪が吹き溜まるのか、膝上までの深度になっていて、ここだけの数百メートル毎年スノーシューが履ける。また、今までの木の上に乗った雪が溶けて落ちたザラメ雪では無く、落葉樹の下なので、フカフカの新雪が踏める。

いつもこの谷の源頭部だけに雪がある

 小出石ルートの手前までシューを楽しんで片付ける。ピーク近くになってもアイゼンはいらないようだ。

 小出石ルートからの踏み跡があり、そのうちのひとつは跡が鮮明なので、おそらく今日の先行者と思われた。踏み跡は小出石ルート分岐からピークを往復しているので、もう帰られたのだろう。

 小てつはピークに11時30分到着。ピークから少し北に蓬莱と武奈様の具合を見に行き、ピークに戻って場所を作り、お茶漬けタイムとする。

 ピークから望む琵琶湖はもやっていて、今日が暖かいからなのか?温暖化で空気中の水蒸気が多くなっているからなのか?昔はナッチョからでも京都市内も望めたし、桟敷ヶ岳の都ながめの岩からでも、京都市内ははっきり見えていたのに、最近はっきり見えたこと無いなぁ。20分ほどゆっくりして、ピークを立つ。

数百メートルだけスノーシューを楽しむ

 今年も雪が少ないので、降りは小出石ルートで降りることにする。別段見るものの無いルートだが、倒木被害の少ないルートは北山では貴重。 ピークから1時間で酷道477号線に降り立ち、10分車道を歩いてデポ地に戻る。

  このコース取りで13,000歩ほど、自宅から八十八箇所巡りが16,000歩なので、まったくのお手軽コースですが、雪山装備の点検は出来たようです。さて、今週も日本海側は大雪だそう。少し落ち着けば、三国ヶ岳や石田川ダムにでも行きたいところですが、またもや新型コロナが広がってきていて、非常事態宣言など県外への不要不急の出入り禁止なんかにならないように祈ります。

               【 記: 小てつ 】