京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

桟敷ヶ岳(大谷峠から時計廻り)
2022.02.27

蓬莱山が見える程度 桟敷ヶ岳尾根より


日程:
・令和4年2月27日(日) くもりのち晴れ   小てつ単独

コース:
・大森東町分校跡デポ~大谷林道~大谷峠~城丹国境尾根~桟敷ヶ岳~長谷林道~デポ地


 今年1月30日に行ったばかりの桟敷ヶ岳ですが、来週からの天気予報では10℃を上回る気温と本格的な雨が降るということで、近郊の山の雪も溶けてしまうだろうと思い、雪のある内にと今度は城丹国境尾根も含めてを歩いてきました。



 7時過ぎに自宅を出発。天気予報が悪かったからか周山街道は空いていて順調に大森に到着し、いつもの分校跡に駐車させてもらう。(分校跡は向かいの市民農園の駐車場になっているそうだ)準備をして8時ちょうどの出発となる。

今日も岩茸山は見えない

 屋根雪も少なくなり、何しろ田んぼや畑にも雪が無くなっている。鹿が3,4頭、田んぼの中を逃げていった。山の中では3,4頭の群れなど見ることが少なくなってきたが、里近くにはいるんだ。

 20分歩いてキャンプ場の手前の材木小屋前。今日は大谷峠に行くので左へ。大谷林道側は除雪してあるので、雪は残っていないが、何もされていない薬師峠側の林道には、前回と変わらないくらいまだ雪が残っているようだ。

分校跡にデポ 今日は分岐を左へ

 大谷峠側も、ずいぶん奥まで除雪してあるのだが、先週に降った分の雪が残っていて、その雪に1台分の車の轍だけ残る。

 三系統目の送電線をくぐり、哲朗さん達が対面反射板に直登されているP625の南東尾根の取付きあたりで除雪は終わり、そこからは林道でも50cmの残雪となるのでシューを履くことにする。

 林道終点から大谷峠までの植林は、まだ根開きもしておらず、真冬の様相。大谷峠に9時50分着、東の斜面にリフターをあげて取付いていく。

除雪のされていない林道には
たっぷり雪が残る
大谷峠付近では根開きしていない

大谷峠

 峠から稜線に乗ればそこは広い尾根となり、ウサギの足跡くらいしか無い一度も溶けていないような雪を踏んでいけ、シュー履きでもくるぶしまで埋まる。

 自転車ピークのネットが半分雪に埋まっているので、2017年の2月くらいの積雪量だけど、今年は雪庇ができていない。でも、次のラーメンピークへの降りで、哲朗さんもお気に入りの「シュー履きでのかかと落とし」で快適に降りていく。

自転車ピーク

 風が吹けば寒く、陽が照れば暑くなるので、上着を着たり脱いだりと忙しいが、今日はメリノウールの上に、冬場マスト仕様のブレスサーモのシャツでなく、夏場仕様のジップシャツにしておいて正解。もう厳冬期では無いし、手袋も5種もいらんなぁ。結局、今年は吹雪にも当たらなかったので、ずっと綿無しのレイングローブでいけた。うれしいような寂しいような。

まだ残っている 新雪をシューで踏む

 城丹国境尾根の核心部である炭焼き跡のある谷をしばらく進むところが、今年一番雪が多かった。スノーバスケットを外したストックを刺すと、全部埋まったので1mちょっとか。

炭焼き跡のあたり

 この先の関電の133鉄塔標識の先、トラバース道の終わりくらいに植林の倒木帯があって、夏場なら乗り越していくんだけれど、倒木の間を踏み抜くと嫌なので、左手の斜面を迂回する。

 132鉄塔まで、毎年雪でも関電の巡視員と思われる踏み跡が残っていたりするんだが、今年は無かった。送電されていないからだろうか?。

 129鉄塔で11時40分。先にお昼にしてもいいのだが、桟敷ピークへの最後の登りを、お腹がふくれた状態で登るのもしんどいなぁと思い、ちょっと遅くなっても登り切ってしまおうと、先に進む。

ウサギの跡をキツネが追いかけている

 桟敷ピークに12時30分着。ケルンが隠れているので、ピークも1月と変わらない積雪が残る。たくさん残っている踏み跡は昨日のものが多く、はっきり靴型が残る今日のは2人分か?その先客はもう立たれたようだ。

 今日は風が強いピークなので、少し北側に降り、こんもり茂ったアセビを風避けにして場所を作り、お昼とする。今日はキャプテンには寄らないつもりなので、おにぎり2コのお茶漬けと、チャーハンおにぎり。15分ほど休憩して立つ。

桟敷ピーク

 大鉄塔への登り返し、登山道は藪が嫌なので、東側の斜面を回り込んでいく。やっと青空になってくれるが、展望は蓬莱山までくらいで、武奈様はうっすらとしか見えない。

対面反射板と飯森山を見下ろす(大鉄塔から)

 桟敷の南側には雪は少なく北側の3分の1くらいか、残っている靴跡にはアイゼンの跡すら無い。でも昨日は結構な団体さんが来ていたようで、はっきりと太い轍が残っている。小てつは先の長谷林道の降りがあるもんで、シューを外すことも無く、轍関係なしで、雪踏みを楽しむ。岩茸反射板の脇の林道では、踏み跡のところでは地面が見えているくらい。小てつはシューの歯がやられるのが嫌なので、雪の上を選んで進んでいく。

午後には晴れてくる 都眺めの岩が露出している

 長谷林道別れまで来ると、団体さんは岩茸越えで行き帰りしたようで、なかなか渋いねぇ。

 長谷林道の積雪は、1月とほぼ変わらない深さ残っているが、陽のあたる南斜面には地面の見えているところもある。法面のツララも白濁してきて、厳冬期のものとは違う。コケもミドリが鮮やかになってきて春近し。前回と同じ標高600mほどまで来てシューを外すが、そこからは一気に雪が無くなる。

ツララが白濁してきている 林道にはアンモナイトが転がっている

コケが元気になってきた

 今日は下で作業音もせず、安心して降っていく。キャンプ場も賑わう声も無く、閑古鳥が鳴いていた。

対面反射板と飯森山を見上げる(長谷林道から)

 大森の車道をデポ地まで帰る途中、前回長谷林道でお会いした重機に乗っておられた方の家に目星をつけていたのだが、どうやらそのお宅の前で、男性二人が話しておられる。うちお一人は、間違いなく前回お会いした方。今日は前回の作業服と違って立派なスーツ姿である。傍らに近づいて、大きく会釈をして挨拶すると、「この前会った人やな、また来たん」と覚えていてくださり。「ご苦労はんやな~」と呆れられた。やった~、これで大森は獲ったも同じ、怖いものなし!。

今回も帰りにははっきり見えている

 午後3時過ぎにデポ地に到着、帰り支度をして帰る。今年は例年よりスギ花粉はマシだと言うが、周山街道沿いの植林はマッチャッチャやけどなぁ。








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