越後駒ヶ岳登山道から正面 八海山の全貌
今日は洛西オヤジです。越後駒ヶ岳千之沢ルート極楽尾根にて(リタイア)、初心者オヤジ又してもお恥ずかしい報告となりました。
久しぶりの遠征ですが永年の懸案だった越後三山の駒ヶ岳に行ったまではよかったのですが、とんでもない強敵の出現とお定まりの高温にやられてあえなく撤退となりました。
今回は新潟とゆうことで少し早い目の前日(31日)13時頃から出発しました、北陸道経由ですので定番敦賀ICからですが日曜日なので湖西がどうか心配しましたが午後になると北へはもう何の問題もなく走れました。
ただ藤樹の里の道の駅などは車は満車状態でした(もちろんスルー)又コロナが蔓延してきましたなるべくSAなどでもトイレだけ利用して車に戻りひたすらチンタラ車を走らせます。
久しぶりに関越道に入り(ほんま何年ぶりでしょうか?)小出ICで降りて浦佐、荒金、県道265で越後三山公園に向かいます。
予定どうり20時頃に着きました。やはり富山の立山駅前よりまだ3時間ほどかかっています。遠いですね~予想に反して広い駐車場には一台も車は停まっていませんでした。なんか拍子抜けでしたがとりあえず眠剤飲んでおやすみなさい~
◆8月1日。
5時頃のお目覚め(フンしらこい!)もたもた準備、千ノ沢小屋にはきれいなトイレと(沢水ですから飲めません)と案内がありますが手洗い場があり助かりました。6時頃ヨタヨタとスタートです。
ほな今日もボチボチと |
越後三山森林公園駐車場をスタート |
ただ朝の準備中からブト(ブユ)の多さが気になっていましたが歩き出すと(水無川)の渓流沿いで登山道とゆうか林道とゆうのかとにかく両サイドは虫たちのテリトリーみたいな状況でブト(関西語らしい?)の襲撃に辟易しながらの歩きとなりました。
右下に水無川が流れています |
一応定番のヒル対策のスプレイーはかけたのですが(キムケンさんのような防護ネットは持っていませんので)仮に持っていたとしても、なんじゃい!こんなもん!とゆう感じで襲ってくる感じです。
ヤマアジサイがたくさん咲いています |
一番強烈だったのは残雪雪渓を横断している時で雪渓の上に覆いかぶさっている枯草を踏むたびに(ワー!)とブトが舞い、集団で襲ってくるのでもう必死の思いで雪渓を通り抜けました、何か所やられたかわからないですが今まで遭遇した最強のブト軍団でした。
いきなり道の真ん中に出現驚き! | 先の雪壁から15分本物が出てきました |
歩くポイントによってはヤバイ | 十二平登山口に着きました |
何とか1時間以上かかってほうほうの態で十二平の登山口にたどり着きました、とにかくリュックをおろして常備携帯のムヒで刺されたところの処置をします。
難儀なのは登り出してしばらくすると今度はアブが襲ってきます。アブは集団でとゆうことはないですが気になって集中できません。しかも名だたる急登の登山道、ヘロヨタどころか死に物狂いで登ります。
めちゃくちゃキツイ登りです。(ずーと) |
雪見の松に着きました | 八海山遠望です |
何とか雪見の松を越えて、少しはマシになるかと思いきや、急登は全く変わらず続きます。標高1308の滝沢尾根とりつきから先は展望が開けて良いのですが灌木帯から抜け出てまともに太陽が照り付けます。
まだまだ厳しい稜線歩き | 上部にグシガハナが見えてきました |
もう少しなんですが |
何度も給水休憩をしながら正午になってしまいました。一応正午目的のグシガハナにまだ200~300の地点です。見えてはいるのですが体がゆうことを聞かなくなってしまいました。
上部のピークがグシガハナ |
リュックを降ろして汗を拭き体調を整えます。一番怖い熱中症ですがこまめに水分を捕って調整をしてきたはずなんですが。一応今回は上部駒の小屋で水の確保が出来るので3Lで取り付いていますがもう半分以上飲んでいます(ポカリペット)。
気分は御在所の時ほど悪くはないのですが念の為体温を測ってみるとなんと8度2分もあります。なんじゃ~?熱中症?いや寸前か?普通7度は越えることはあっても、とにかくどうする行くか~戻るか。問題は戻るといってもあまりにも激登だったので下りもおそらく時間がかかります。ここでもっと休憩して体調の良化を待つとしても日干しになってしまいます。
十日町方面かな |
さ~洛西オヤジどうする!大変気になるところではありますが、この続きはパン!パン!また明日のお楽しみとゆうことで、(阿保かあ!何イチビッテるねん、お前は神田白山かあ!)結局撤退となりました。(しょうもな!結局ヘタレ撤退かい!老いぼれ!もう山に来るな!)。
申し訳ございません、一言の反論もございません、ただこの撤退は間違いでした。もう少し死にもの狂いで進むべきでした。たとえ小屋までたどり着けなくてももう少し安定したところでたとえビバークしてもよかったのではと、今となっては思っております。
小屋まで2時間弱の地点で、水がまだ1.5Lほど残っていました。日が落ちてから歩き出しても暗くなるまでには小屋に着けたのではないかと思うのですが(甘いのう~)初心者の戯言でしょうか。
下山(リタイア |
ここまで写真撮れませんでした (十二平登山口付近) |
説明写真の岩穴です |
それはともかく登山口に下山するまでは、もう何がなんやら意識は遠くなるし、途中の記憶も飛んでしまうし(そりゃいつも下界にいる時もやろ!)登山口に降りて倒れ込んで、気が付いたら30分以上寝ていた?意識が無くなった?どうかわかりませんでした。
不思議なのは草の上で寝ていたのにブトが襲ってこなかったのです、いややられていたのかもしれませんが(痛さで目が覚めるはずです。)念の為もう一度体温図ると36.7度になっていました、ナンヤ~気が付くともう17時を回っています。
チンタラ戻ります | 又アブと闘いながら急ぎ足で通り抜けます |
直接氷壁で頭を冷やして |
リュックを担いで歩き出してすぐに又あの雪渓です。今度はもう覚悟してなるべく肌の露出を少なくして急いで通り過ぎますが、やはりまた何か所もやられましたし、駐車場に戻るまでにも襲撃に合いました。
駐車場まで後20~30分ぐらいのところで新潟NOの車が停まっていました。運転している人は見かけなかったのですが、その後駐車場に向かって歩いている時にその車が追いついてきました「どこまで戻られるのですか」「はいもうすぐそこの駐車場に車を停めています」「そうですか、あの雪渓を越えてこられたのですか?」「はいそうですが」。
「大丈夫だったですか」あまりオヤジは気にしなかったのですが山と高原社の地図では雪渓注意の案内があります。まあ確かに歩くポイントによってはドサ!と下の沢に滑落する可能性はありますが、それよりも何よりもブトの襲撃の方が厳しくてまあ「大丈夫だと思いますがブトの襲撃が厳しくて難儀しました」と答えました。
今日初めて遭った登山者?釣り?わからないですが人でした。どうなんでしょうか百名山越後駒ヶ岳への登山ルートとしてはこの千之沢ルートはマイナーなんですかねー。反対側の枝折峠の方からが主流なんでしょうか?わからないですが、一人で歩いて、一人でヘタレて戻って来たあ~とゆう感じでした。
八海山八峰がよくわかります |
チョットわかりません【カリガネソウ】 |
何とか車に戻りリュックを降ろして、いつもならある程度の着替えを済ませて温泉とゆうのがパタ~ンですが、とにかくゆっくりとしているとブトが又襲ってきますのでトイレで顔だけ洗い登山靴を脱いで車を走らせます。
その間10分ぐらいでしょうか明けていたバックドアーから車の中に何匹もブトが入り、車を停めてタオルで追い出すのに大変でしたフロントが汚れるほどブトの死骸が張り付いて、まあそのすごさに呆れました。
ようやく戻ってきました |
ナビで検索すると15分ぐらいのところに浦佐温泉とゆうのが出たので、躊躇わず向かいます。小さな旅館でしたが立ち寄り湯が出来るとゆうことでやっと着替えることが出来ました。全身にブトにかまれた跡が見られますが(後でもっとわかる部位が増えました)先ずはヤレヤレ。もう一度ムヒを塗って旅館を後にして帰路につきます。
もちろんカーチャン連絡して「あんたもう無理なんや!イチビッテ山に行くのは考え直さんとあかんのちゃうか」、はいおっしゃる通りです、一言もございません。結局北陸道のSAで車中泊をして2日ゆっくりと金沢あたりから一般道を走り16時ころに「カーチャンただいまあ~」帰宅しました。
さて今回時間をかけて新潟まで走り情けない事になりました。文中書きましたが今回の撤退はもう少し頑張れば何とかなったのではないでしょうか、むしろあの地点から、撤退とゆうほうがやばかった気がします。
高熱はその後出ていませんが今思うに熱中症ではなくブトにかまれたことが原因だったのでは?(かまれてそんな数時間で熱が出るかわかりませんが)とゆう気がしてきました。今回は思わぬ強敵に遭遇したとゆうか、それなりの備えを怠った自分を責めるしかないです。とりあえずは無事に帰還出来て 感謝 感謝。
【 記:洛西オヤジ 】 |
◆追記。
丸一日以上過ぎて益々体中いたるところ、かまれた部位がかゆく痛くなってきました。おそらく着ている服の上からもかまれたみたいで、しばらくは苦しめられそうです。熱はブトによるものか体調かわかりませんが、その後は落ち着いていますのでコロナではないみたいでヤレヤレ安心しました。