京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

越後駒ヶ岳&中の岳(2)
2022.10.20-22

中の岳への最後の急登


日程:
・2022.10.20-22   洛西オヤジ  親父の山歩き報告NO353

アクセス:
・北陸道―関越道―小出IC―奥只見シルバーラインー銀山平―樹海ライン(R352)―枝折峠

コース:
・10/20 枝折峠―小倉山経由―越後駒ヶ岳避難小屋宿泊 ―(夕方まで山頂付近散策)
・10/21 避難小屋―駒ヶ岳山頂に寄ってーグシガバナ分岐―桧廊下―中の岳避難小屋―山頂―同ルート往復―駒の避難小屋宿泊
・10/22 往路を同じく下山


 越後駒ヶ岳&中の岳、初心者オヤジ再び新潟へ、冥途の土産になる山旅でした。。

 今日は洛西オヤジです。今年はもう遠征は無理かなと思っていたのですが夏にブトの大群に襲われたのが原因か熱中症か高熱で撤退した越後駒ヶ岳にリベンジしてきました。

 珍しく3日~4日天候が安定してのA評価で、アルバイトのシフトを変わってもらっての山行となりました。




 21日。

 寒さでやはり熟睡できずに4時ごろに起きだしました、もう一人の男性はまだ寝ています。なるべく音のしないように着替えて支度をします、今日の行動リュックは昨晩の内に準備しています。

 朝食はやはりボンベでお湯を沸かさないといけないので外でと思いましたが、あまりにも寒いのでしばらく我慢をして昨日の食べかけのパンなどかじりながら仕度をします。男性も起きだしたようなのでお湯を沸かして朝食は時間のかからないパスタです(約3分)御飯系だと15分かかります。

ご来光です

 食事を終えて5時半ごろ外に出てもう一度リュックを作り直してゆっくりと出発です。男性も外に出てきました、先に行っていますと挨拶して(おそらくほどなく追いついてこられると思いますが)。

 テン泊の女性も朝食中でした「寒く無かったですか」「はい大丈夫でした、準備してきましたから」まあいくら準備してきてもそんなわけはないと思うのですが「今日はこれからどうされますか」「山頂に行って下山します」との事です、「お気おつけての」挨拶でオヤジは上部へ向かいます。

 稜線に乗ってどうするか迷いましたが一応もう一度山頂まで行ってから中の岳に向かうことにしました。ちょうど山頂少し手前で6時6~7分ぐらいかな?ご来光となりました。山頂で暫し早朝の360度ビューを眺めていざ南に伸びる正面の稜線を進みます。

再び山頂に

雲海奥只見湖

稜線の分岐に戻り中の岳5K、往復10K

今日も下は大混雑かな

朝日を浴びる駒の小屋

いざ中の岳へ

 昨日来たグシガバナの分岐(極楽尾根)を過ぎて天狗平へ、今年の夏オヤジがヘタレた稜線(滝沢尾根)と引き返したポイントが見えます。本当にもう少しでグシガハナの稜線でした。

2000稜線はもう晩秋の気配? 右に八海の八峰

 さて気お取り直していよいよ桧廊下と呼ばれる稜線のピークを二つ、これがなかなか手ごわい岩場があり桧や五葉の古木を乗り越えての歩きで今日の核心部です、駒ヶ岳が2003mで中の岳が2085mほどです中間の鞍部で約1750mぐらいでしょうか。

 もちろんいくつもピークはありアップダウンを繰り返しますが桧廊下の手前辺りで小屋で一緒だった男性が追いついてきました、7時過ぎに小屋を出発してきたそうです。もちろん先に行ってもらいますがこの勢いだとおそらく中の岳まで行けるのではないでしょうか。

桧廊下ピークへ なかなか厳しい~

中の岳から荒沢岳への稜線

 やがて中の岳直下の鞍部から急登でヘロヨタになりながら10時半ごろ中の岳避難小屋にとうちゃこ~となりました、約10分ほどで中の岳山頂です。

中の岳避難小屋とうちゃこ~ 山頂へ向かいます。(約10分)

 小屋の手前で昨晩同宿の男性が降りてきました、やはり中の岳まで来られました、後は戻るだけですがおそらく7~8時間16時前には枝折峠まで戻られるのではないでしょうか。

 山頂でオヤジがゆっくりとしているとソロの中年の男性が十字峡の尾根の方から登ってこられました。オヤジも考えたルートでしたが、その方は八海山の方に降りて知人に車で迎えに来てもらいますとの事でした。

 面白かったのは「京都から見えられたのですが」と言われたのでびっくり「え~どうしてわかりました」「いや言葉が京都弁で、」「関西の方ですかとはよく言われますが、京都まであてられたのは初めてです」。

 「いえ、わ~と言われたので」「はあ~?」イマイチオヤジはわからなかったのですが(言語学者ちゃうかあ?)そんなことがありましたがオヤジは11時半ごろから元のルートに戻ります。やはり中の岳まで来るのにほぼ1K1時間の感じできました、戻るのもおそらく同じだけかかると思われます。

山頂とうちゃこ~ 避難小屋と駒ヶ岳が後ろに

中の岳山頂 バックが荒沢岳稜線

八海山への稜線分岐 かすかに富士山が(無理やろなあ~)

 ヨタヨタチンタラ戻ります。正午を過ぎたあたりでラーメンタイムとします。楽しみにしていた焼きそばです。(しょうもない事書くなあ!昼飯食ったあ!でええのやあー)食事を終えて又ヨタヨタ進みます。桧廊下の中ほどでソロの男性が追いついてきました。

越後駒ヶ岳なるほど100名山の風格

さ~戻りましょう

乗り越え、下をくぐり、たいへんですわ 自然の厳しさがまともに感じられます

 聞くと、なんと荒沢岳を越えて来たとの事、早朝(何時か聞き忘れましたがおそらく3時~4時の世界だと)に荒沢岳登山口(銀山平手前になります)から荒沢岳経由できました、との事ですこれも凄い話で通常15時間ぐらいの所要時間のはずですが。

 オヤジが昨晩は駒の小屋泊りですとゆうと、「水はどうですか、水はありますか」と聞かれました、それも何か切羽詰まったとゆうか、やはりオヤジと同じ水を心配しての歩きだったみたいです。「あります、小屋はもう閉まっていますので小屋の前はダメですが下の沢はしっかりとあります。」「そうですか~いや結構暑いので消費してしまいまして」「泊まられるのですよね」「いえ銀山平の登山口にもどります。」。

 「え~今からですか」ま~なんとゆうか俗にゆう越後裏三山(荒沢、中の岳、駒ヶ岳)周回です。話には聞いていましたが、因みに表三山は(八海八峰、入道岳、中の岳、駒ヶ岳)となり登山ルートで八海に戻るのは無理ですが、裏の三山は時間を掛けさえすれば何とか周回出来ますが途方もない体力を要します。

桧廊下(廊下ちゃうな~階段やな) この辺りが一番手ごわい~

 男性は力強い足取りでアッとゆう間にオヤジの視界から消えていきました。なるほどあれぐらい馬力で歩かないと無理ですよね~。ちなみに裏越後三山の全ルートの所要タイム積算したところ石抱橋までで25時間ほどでした車を停めた場所にも寄りますが仮に伝之助小屋の登山口までだとまだ30分ぐらいあるかもしれません、凄いですね~日本海~太平洋縦断レースの世界ですよね~オヤジは1K1時間のペースでヨタヨタ戻ります。

天狗平へ

天狗平付近

 今度は駒ヶ岳への登り返しですヘロヨタ、よれよれで、何とか小屋との分岐に戻ってきましたが、ここはけじめで、もう一度駒ヶ岳山頂まで行きます。

さ~登り返しです

 16時半ぐらいにとうちゃこ~、ちょうど10時間ほどかかってで往復してきました~(ご苦労さんそれだけ時間かけて歩くとはなんとゆうか、かえって褒めたるわあ~)(おおきに、おおきに、)その時山頂にソロの女性がとうちゃこ~。

 相当疲労困憊の様子「は~いお疲れさんでした~どちらからですか」「あそこ荒沢岳」ありゃあ~この人もかいなあ~流行ってるな~、そのうえ「小屋からですか~」「はい、昨夜泊まっていました~」「水ありますか~」又かいな、先ほどより悲壮な感じです。

 「ありますよ~下の沢に十分、5Lでも10Lでも補給してください」「あ~良かったあ~」先ほどの男性より感動が伝わってきます。聞くと5時前に荒沢登山口を500のペット4本でスタート、ところが途中で転倒した時に1本破損したため、又巻倉山付近の水場で補給できなかったので1時間に一口ずつ飲みながら来たそうです。

 この女性の凄いところは腰にポリの袋をぶら下げて、中におそらく途中で見かけた雪をかき集めてきたのでしょう、これぞサバイバル、カッコイイ!食事ものどが渇くのでパンや行動食は取らずに来たそうで安堵の表情がいかにもうれしそうで、オヤジもなんだか自分のようにうれしくなりました。

スーパーウーマンと記念撮影
(なんかお前緊張してるぞー)

 「あの~ひょっとしてこのまま降りられるのですか」「はい明日仕事なんで」は~やはり、しかし今回はすごい人が多すぎます。長野から来られているとの事ですが「小屋に毛布もありますし泊まられたら」「いえいえ、そおゆう訳には、明日は会社の鍵開け当番なんで特にだめなんです」との事でなんのお仕事かまでは訊きませんでした。

 なおも驚いたのは前日仕事が遅くなって3時間ほどしか睡眠をとっていないとの事です。もうまさに日本海太平洋横断レースそのものです。一緒に小屋まで降りてオヤジも再度水を補填するために女性と一緒に水場へ、いかにもおいしそうに水を飲むのを見て安心しました。

 お礼に(別にオヤジの水場ではないのに)三色ダンゴを一本いただきました。もう一本いかがですかと言われましたがさすがにそこまでは、(なんでや、もらわんかい)いやいやここまでほとんど食事をせずに頑張って来た女性に悪いです。

 もう薄暗くなってきた登山道を下山していきました。おそらく銀山平駐車場まで5時間以上いやスーパーウーマンは4時間かな?いずれにしてもヘッデン点けての下山です。無事をいのるばかりです。

小屋に戻ってきました~今日も日が暮れます

 さてオヤジはもう一晩小屋泊り、今晩はソロの男性二人がもう小屋の中に到着してシュラフを準備していました。それとテン場に一張りこちらは中年のご夫婦みたいです。今晩は申し訳ないですが毛布を2枚使用させていただきました。もちろん協力金納めさせていただき昨晩よりは(風も全くなかったので)熟睡出来ました。


 22日。

 5時頃同宿の男性一人が起きて表に出たので目が覚めました。オヤジも外に出て今日の天気の状況を確認、残念ながら昨日のようなご来光はおそらくダメだと思われます。

今日の御来光はダメみたいです

 今日は下山だけなのでゆっくりと朝食を摂り、お世話になった小屋のオヤジスペースの清掃をして7時前ごろから下山にかかります。テントのご夫婦はどうやら山頂までご来光を見に行ってきたみたいですがやはりイマイチだったみたいです。

 「寒く無かったですか」「はい大丈夫でした、結構冷えましたがなんとか」昨晩は風も無く、それでもやはり同宿男性によると氷点下3度とゆうことでした。

 お先にとテン泊ご夫婦や同宿男性二人より先に出ましたがすぐに男性二人には追いつかれ、小倉山の手前でテン泊ご夫婦に追い越されてしまいました。それよりも今日は土曜日下から登山者がドンドン上がってきます。すごかったのは総勢18名の団体さん、皆さん滝雲鑑賞の後上がって来た~とゆう感じでしょうか、皆さん一様に「車を停めるのが大変でした」とのことです。

さ~下山、紅葉の海に向かいます

この辺りが(1300付近)もう最高!

振り返れば駒ヶ岳 行って来たぞ~

 そのうちに一番最初に遭遇した男性がもう山頂まで行ってきました~と降りてきたのにはビックリ、それともう一人トレランの男性も道行山の手前ですでに山頂まで行って降りてきましたー。いやはや昨日の荒沢経由の人達もそうですが凄いですね~。

 半面オヤジはヨタヨタ、道行山にもう一度よって(この辺りが(1300m)一番きれいな紅葉の状況でした)ええなあ~一昨日からズーと紅葉の海の中を歩いていますが飽きませんね~。同じ紅葉でもいろいろな雰囲気があり(何辛気臭い事書いてんねん)ハイハイ、チンタラヨタヨタ11時ころもう静かになった雲海スポットを過ぎて枝折峠に無事に降りてきました。

雲海スポットへもうだれもいません

お疲れさんでしたあ~

 車もそれほど思ったよりは停まっていませんでしたが、それでも20台以上は停まっているのではないでしょうか、マイクロもあります(あの18名かな?)。

 さてオヤジは先ずは温泉、温泉。もう一度銀山平に降りて湖山荘(白銀の湯)とゆう温泉施設に寄りました。もちろんかけ流しで、相当高温でしたがいや~最高、最高、面白いのは二階にあり、積雪があまりにも多いので(5月を過ぎても)そのように設計されているみたいです。

銀山平全景

 温泉から出て「何か食事はできますか」と聞いたところ「これと言って何もないのですがおにぎりぐらいは」「お願いします」これが又うまかったあ~もちろんお腹も減っていたし、山でインスタントレトばかり食べていたので当たり前といえばそうなんでしょうが、とにかくうまかった~。

 1個¥150円小鉢もお漬物もついて最高、そうかあ~魚沼のコシヒカリ本場やあ~(ま~日頃そんな高級なお米食べていないわな~スーパーの特売でブランド選んでいるなどとゆう余裕ないやろな~)その通りです。

銀山温泉白銀の湯 最高でしたあ~

 豪雪の銀山平、建物はすべて白川郷の新し番の郷つくり屋根、昨年は6mの積雪で屋根がすべて埋まったそうです。5月のゴールデンウイークでもまだまだ積雪は多く、いや~やはりここは新潟ナンヤあ~(何しょうもない事、当たり前やあ~)。

 さ~温泉も入ったし、お腹も膨れたしチンタラ、チンタラ又8時間いやもっとかかるかあなあ~、関越小出IC~北陸敦賀ICそのあとは湖西で。結局21時半?ごろカーチャンただいまあ~となりました。さてさて今回はなんとゆうか(何にもゆうなあ!)。

 天気、紅葉、思いがけない滝雲、沢山の人との出逢い、それとアルバイトのシフト変わってもらった同僚、すべてに感謝 感謝。

【 記:洛西オヤジ 】

 ■ 追記。

 情報、:駒の湯ルートは吊り橋が渡れなくなっているので通行止めになっています。荒沢岳は山頂手前の前嵓にかかる鎖、梯子がこの10月21日で撤去されます。(例年の事で冬期の遭難があまり多いので入山できないようにするためとゆうことです)オヤジが山で遭った荒沢岳経由の人たちが今年の最後のチャンスと言っていたのが、なるほどです。

荒沢岳登山口確認(なんでやあ~) なるほど昨日が
最後のチャンスやったのですね~










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