池塘から巻機山を振り返る
初心者オヤジ再び新潟へ!花に癒され雪魂に行く手を阻まれロープと鎖にしがみ付き頑張って老いぼれが歩いてきました。(巻機山そんなにきついの?)いえ又ちょっとイチビッタルートにすみません。
今日は洛西オヤジです。前回新潟の越後駒ヶ岳で無様な事になりました、今回リベンジとゆうことで、同じく行くなら山域変えて花の百名山で有名な巻機山に行くことにしました。
冒頭に書きましたが北陸道はもう飽きてきたので今回は中央道でと、名神に入ったのですが彦根あたりで先の一の宮あたりの停滞が電光掲示板に表示されました。相当かかりそうなのでやむなく米原から北陸道にスイッチして敦賀へ、あ~あこんなことなら最初からと今更遅いですー。
途中SAで夕日を見ながら食事をしてチンタラ新潟へ、しかし遠いですね~立山の倍とはいいませんが約8時間以上かかって何とか目的の巻機山キャンプ場の桜坂駐車場に着いたときはもう22時を回っていました。3台ほど停まっていましたが広い駐車場なんで問題なく停められました。眠剤飲んでお休みなさ~い。
夕日を見ながらディナーを |
■ 29日
5時頃目が覚めてモタモタと着替えてモーニングコーヒーなど入れて(しゃらくさい!)6時半ごろからヨタヨタスタートです。登山口でさ~どうするか通常は井戸尾根コースです。
オヤジは当初から割引谷から割引沢に入り割引岳経由で行くつもりですが、えらい怖い案内板があり暫し立ち止まり(う~ん初心者はアカンとなっているなあ~)しかしせっかくやからと予定通り割引谷の方に向かいます。【コースガイドには、割引谷コースはヘルメット必須と書いてありました】
ほなボチボチと(ピンボケやんけ!今回もあかんわー) |
井戸尾根コースと割引谷分岐 | えらい怖い事書いてある~ |
割引谷へ写真 | なんや咲いている~ |
30分もしないうちに今度は巻道(右の山沿い)と沢の中を歩くコースの分岐でここも迷いどころです、オヤジは沢沿いを選んで進みますがこれがちょっと厄介な途中でコースが不鮮明になり、暫しウロウロ30分以上のロスとなりました。
巻道分岐どちらもヌクビ分岐に行けるみたい | この赤ペンキに頼って進みます |
ルートわかりずらくウロウロオロオロ | ヤマブキショウマ? |
何とかコースに戻り先ずは吹上の滝、続いてアイガメの滝となります、水源豊富でいろいろな花が目に着きますがなかなかゆっくりと撮っている間がありません、何とか10時半ぐらいでしょうかようやくヌクビ出合いにとうちゃこ~となりました。
吹上の滝 |
後ろを振り返ると | 滝横に咲くニッコウキスゲ |
アイガメノ滝 |
え~ハマりそうや~(シラコイ!ことゆうな) |
何とかクリーして先へー |
ヌクビ沢分岐とうちゃこ~ ここまでがウオーミングアップ |
さ~ここも判断の分かれるところで割引沢から行くかヌクビ沢に入るかですが結局予定通り割引沢に取り付きました。
しばらく進むと前方に雪渓ドームが現れました、それは良いのですが問題はその手前にドームが崩れて雪魂になり河原を被いつくしています。今まで沢筋を大きな岩を飛び移りながら進んで来たのに、どうすんねん!です。
割引沢に向かいます | うわ~どないするのやあ~ |
左右の斜面は急でトラバースするには適していません、仕方なく雪魂の上や間を縫うように進みます。この時点でズボンはもう濡れてホームレス状態、なるほど入り口に雪渓の状態がよくないとはこのことだったみたいです。
仕方ないのでヨタヨタ、老いぼれ歩きで何とかドームにたどり着きました。中はひんやりとするとゆうか雨の中を歩くみたいな状態でドームをなんとか抜けて時間を見るとなんと正午です。
中に入ってひんやり雨降り状態 | 抜けるとそこは別世界 (大層や!ゆうのに) |
ウギャ~えらい事かかっている~正午割引岳とは思いませんがせめて下の天狗池なるポイントにはついておきたかったのですが(甘いなあ~ルート見失い、ウロウロしているようでは)。
とにかく水はいやとゆうほどあるので開き直ってゆっくりラーメンタイムとします。コーヒも入れて朝食残りのパンも食べて13時ころから再スタートです、ところがすぐにもう一つドームが現れ前の雪魂の状態はもっとひどくなっています。
たどり着くのに苦戦しながらも通過 | 右に天狗岩を見ながら |
応援してくれていますキンコウカ |
何度か雪魂カラ滑り落ち、踏み抜きながら何とか次のドームを通り抜けました、やがて右手の斜面に赤いペンキマークがあり上部の小尾根筋に導かれてようやく沢から解放されますが、実はこのコースの一番難関はこの先でした激急登でロープ、クサリにしがみ付きながら登ります。
こりゃ尋常ではないです | ここまで写真撮る余裕全く無し! |
何とか天狗池とうちゃこ~ | イワイチョウ(珍しく花名かくなあ!) |
ツリガネニンジン |
ルートはおそらくボランティアさんが草を刈ってくれているのでなんとかわかりますがそれにしても通常の登山道のように踏み跡が見えずに草の滑り台の上をロープにしがみ付き、時には草の根っこにしがみ付いての登攀となりました、とにかく踏ん張りが利かないのですから仕方ありません。
ヘロヘロになって何とか天狗池の鞍部?平坦部に出るのに沢から離れてなんと1時間半以上かかりました、マップタイム1時間ぐらいでしょうか、なほもロープこそなくなりましたが急登が続き今度は笹の刈りあとがまるですのこを縦向きにした上を登る状態になり1時間以上もがいてようやく割引岳の山頂にとうちゃこ~となりました。
ようやく割引岳とうちゃこ~ |
山頂からの展望 | こうしてみると穏やかな草原ですが |
時刻はもう16時、いや~参りました~正午割引岳などゆうのは夢の又夢老いぼれの迷い事、妄想で、現実は厳しいです、因みに割引沢、ヌクビ沢共々下山は禁止になっています。なるほどあの立て板みたいな急斜面はいくらお尻で滑り降りるにしても危険です、実感しました。
振り返れば割引岳、左の稜線登って来たのですね~ |
さて天気は今のところピーカンとは行きませんがそれなりに360度見えますがイマイチ山々の同定よくわかりません(情けないの~)いやちょっとなじみがないとゆうか、下に避難小屋が見えるのだけがヤレヤレですが、先ずは巻機山頂に向かいます。
割引山から巻機山の草原(キンコウカ) |
イワショウブ | シラネニンジン |
30分もかからずに何とか巻機岳山頂にとうちゃこ~となりました、途中ヌクビからのルートの確認もしたかったのですがイマイチわかりませんでした。
巻機山に着きましたあ~【最高点ではありません】 |
時刻は16時半予定では先の牛ヶ岳に向かうつもりでしたが往復1時間として小屋に入るのが遅くなりそうなので、それとガスッテ来たので(ま~小屋の状況が判らんからな)あまり密状態だと外でツエルト泊を覚悟してきましたので、早々に小屋に向かいました。
整備された木道を降りていきます |
池塘見ながら木道を進み約30分ちょうど17時小屋に到着、恐る恐るドアーを開けると中に男性が一人食事をされていました、「今日はー遅くなりましたー」「お疲れさんです~今日は二階にお二人だけです」との事で広い小屋なのでヤレヤレです。
靴を脱いで話をしていると、どうも通常の登山者ではなく管理をされているような感じなので聞くと、もう30年以上植生の観察と登山道の整備に通っておられる方で「六日町の役場からもいろいろ依頼をされて便宜を図ってもらっています」とのことでした。
なるほど役場に避難小屋の水の状況やテン泊可能か問い合わせたときに「時々管理の人がおります」との事でした。なんと東京から通っておられるとの事ですが3時間で登山口まで来られます、と聞いてなるほど此処は関東圏なんやあ~と改めて思い知らされました。
日が傾いてきました | 避難小屋とうちゃこ~ |
その時二階から結構高齢の女性が降りてこられました、後でわかったのですがご主人と来られているみたいで結局今晩は二階はオヤジ含めて三人だけでした、しかもちょうど仕切りがある空間に入れたのでまあヤレヤレです。水の確保をしないといけないので管理人(ではないといわれていましたが)の男性に聞くと10分ほど行くとあるのですが「良ければ今朝私が汲んで来た水があるのでそれをどうぞお使いください」と大きなペットボトルに入った水をいただくことになりました。
さてこの小屋で声を大にしてお話したいことがありまして(なんやなんや)トイレです。ま~避難小屋のトイレとゆうとどこもあまり褒められた状態ではありませんが、ここのトイレは(管理の男性曰く、日本一)綺麗その物、有料の山小屋でもこんなにきれいなトイレは見たことがありません。
臭いも全くしませんし、定番のハエなどもいません、驚いたのは中に自転車のようなものがあります、ちょうどジムのペダル式みたいなもので(使用後は前に3回後ろに10回ペダルを踏んでください)とあります。それと同時に(使用後のティシュや生理用品はお持ち帰りください)となっています。システムの効率が悪くなるので、とゆうことです。バイオのおがくずをぺダル踏むことに寄って混ぜるとシステムの効率が上がるのですね~いや~驚きました。
なるほどバイオ式トイレとゆうのもやはりそれぐらいしないといけないのですね~、勉強になりました。地元の山岳会の人達が誰か毎日でも顔を出して管理、点検をされているとゆうことです。東京から毎月通われている方といい、いかにこの巻機山が愛されているかわかりました。とにかく気分よくゆっくりと避難小屋での一夜を過ごすことが出来ました。
■30日。
5時半ごろまでゆっくりと寝られました。寝るときはシュラフ無しで寝たのですが夜中に広げて潜り込むことになりました。ちょうどご夫婦も起きてリュックを作り出しておられます。どちらから来られたのか聞き忘れましたが今日これから山頂に向かわれるとゆうことです。
窓から外を見ると残念ながら小雨が降ってガスッテいます。晴れるといいのですがね~と言いながら食事を終えて出発していかれました。リュックはデポッてもちろん雨具を着込んでいかれましたがオヤジはもう山頂にはいかないので(ちょっと牛ヶ岳が気になりましたが天気がこの状態だとね~)ゆっくりと7時前に出発です。
お世話になりました~ |
先ずは偽巻機山に向かいます |
オヤジが勝手に管理人さんと思い込んでいる方に挨拶をして、ついでに小屋の前でシャッターを頼みます。最後に「30年以上もこの山に通われているのは」(あほやなあ~一番性もない質問やなあ~)すぐさま「この山が綺麗だからです」との答えが返ってきました「山容も花も空気もすべてきれいなので通っています」なるほど愚問でした。
7時前にオヤジはお礼を言って出発します。雨はそれほど強くないので雨具は着込まず先ずは偽巻機山に向かいます。結局そのあとは全く登ることはことはなくどこの山でも経験するような登山道をヨタヨタ下っていきます。
ミヤマアキノキリンソウ | オヤマリンドウ |
偽巻機山に着きました~ | 雨は何とか止んできました |
5合目あたりで最初の登山者と遭遇「早いですねー」「いや昨晩小屋にお世話になっていたので」とゆう挨拶を、それから5~6人したでしょうか。
5合目 | 通常の登山道チンタラチンタラ 昨日とえらいちがいです |
まあこの井戸尾根コースが本来の巻機山登山のコースで、登るのはもちろんそれなりに大変ですが、昨日のオヤジが取り付いたコースとはエライ違いで花の百名山にふさわしい登山道でした。3時間強ほどかかったでしょうか何とか雨具を着込むこともなく登山道入り口に戻ってきました。
登山口に降りてきました~ |
なるほどよくわかる案内板です |
お疲れさんでした~ズボンはホームレス状態 |
駐車場に戻ると(桜坂駐車場は有料です)管理小屋に誰もいません。停めたときは夜間で出発するときは早かったのでいないのは仕方ないにしても、小屋に近ずくと「管理人がいない時は空き缶に料金を入れてください」との案内があります。おおらかなものですが(そうでもないのですが)(なんや)ここも綺麗なトイレがあって着いた時も朝も気分よく使わせていただきました、二日分千円入れて駐車場を後にします。
途中で道のそばを草刈りしている人がおられました、通り過ぎると大きな声で「おーい!おーい」と叫ぶ声がします。何事かと車を停めてみると「料金入れたかあ!」との事でどうやらあの駐車場の管理人さんみたいです。その呼び止め方がなんか喧嘩腰みたいなので驚きましたが「は~い二日分千円入れておきましたよ~」ゆうと「ありがとう~又来てください~」途端に柔らかい声になって、まあ正直なものですね~それだけ無賃駐車が多いのでしょうか、まあわかる気もしますが気分よく山に登って降りてきたのですから気分よく立ち去りたいものです。
さて後は温泉とゆうことで検索を掛けると沢山出るので迷うほどですが一番近い石打地区のユングパルナスとゆうところに向かいました。大きなホテルの中の温泉でもちろん立ち寄り湯もできます。ゆっくりと温泉に入って出来たらついでに食事もと思ったのですがレストランは土日祝日しか昼はやってないので仕方がないので南魚沼道の駅に寄って食事をしました。米どころコシヒカリを大盛でいただき満足、満足、お腹も膨れたので、ゆっくりと帰路につきます。
帰路R17から又来るよ~巻機山に別れを告げて |
今度は北陸道はやめて上越道まで(ここしばらくご無沙汰の安曇野、白馬、方面に一般道でチンタラ、中央道にスイッチ、チンタラ戻ってきましたが、またしても関ケ原から彦根、その先栗東、大津、までもいつもの夕方渋滞の案内え~い、こうなりゃやけくそで関ケ原で一般道に降りてそのまま伊吹帰りのパタ~ンで長浜、さざ波街道~琵琶湖大橋―湖西で、チンタラ、チンタラ、帰宅しました。
ま~それなりにDVD落語や小説、10枚以上、楽しみながら戻ってきましたが昨晩避難小屋で十分睡眠が取れたのがおおきかったです。眠気は襲ってきませんでした。カーチャンただいまあ~は少し遅く22時前になりましたが御飯の仕度して待ってくれていました。いつもながらありがとうございます。感謝 感謝、そして新潟の山の奥深さ、綺麗な花々を見せてくれた巻機山にも、 感謝 感謝。
【 記:洛西オヤジ 】 |