京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

鉄山越え弥山八経
2022.06.30

今年も出合うことが出来ました オオヤマレンゲ


日程:
・2022.6.30 (木) 晴れ   洛西オヤジ 親父の山歩き報告NO341

アクセス:
・京奈和―御所IC―下市―大滝―天川―河合-R309(大川口にデポ)少し先の小坪谷出合までしか行けませんでした。

コース:
・コース 大川口―鉄山取り付きー鉄山―香精山―P1846―弥山―レンゲ保護区―八経山頂―弥山―聖宝の宿跡(理源大師像)―聖宝谷をR309に直下降―布引谷二股―R309を車デポ地まで


 初心者オヤジ結局中二日でレンゲを見に行くことになりましたが、思いがけない事態に予定ルート変更、肝心のレンゲはとんでもない状況になっていました。



 今日は洛西オヤジです。前回の台高の稜線からいったん帰宅して再度奈良行きとなりました。(ご苦労さん、ようやるのう~)。まあ恒例の新地の(ちゃうやろ!)弥山のクラブ(ちゃうちゃう、おこられるで)のレンゲちゃんに逢いに毎度おなじみ、ちょっと早いタイミングですが、まあそれなりに咲いてるやろ~と弥山小屋にも確認せずに、ちょっといつもよりゆっくりして5時半ごろ出発となりました。

 ところが天川河合の洞川温泉分岐で通行止めの看板、なになに{冬季通行止め区間崩土の為全面通行止め}上北山(西原)トンネル西、行けません~とゆう案内が出ています。え~なんじゃ~ホンマかいな、結局冬季閉鎖が解かれずそのまま見たいです。(奈良の山歩きする人にとっては有名な話みたいです)(あんたはハミゴやし知らんわなあ~)。

 とにかく行けるとこまで行ってみることに、おそらく大川口のゲートで止めてるんやろな~との思いですが、熊度には2台停まっていました。今更この時間から(もう8時前です)ここからはしんどいなあ~と結局大川口まで来ました。大川口も橋の工事をちょうど今日までやっているみたいですが通過はできます。

 いつも車を停めるところに工事の関係者の車が停まっているので、少し先に進み何とか停めることが出来ました。さ~どうする布引二股まで歩くか(本来はタチクラ尾根にとりつくつもりでしたが)小坪谷から行者還り経由で行くかあ~(ロングになるで~)。

ほな今日もボチボチと

 結局一番手っ取り早い鉄山越えで弥山とゆうことにしました。(二度目やけんどシンドイ~ルートやあ~)前回は車中泊で取り付いています。今回は2時間以上遅い8時半ごろからヨタヨタスタートです。

お馴染み知る人ぞ知る鉄山取り付き いきなりこんな感じで始まります

 前回と違ってリュックは10Kチョット?かな、水は2.5L他に水分補給ジェルを2ヶもって、お馴染みの鉄の橋を通ってスタートです。ここもやはり最初から急登です、半端ではない急登は有名で、遠くから見ても独特の直立した鉄山の山容からも想像できます。

ずーと、こんな感じでもう帰ろうかあなあ~

 約2時間ようやく明るいところに出ました。正面に稲村ヶ岳、大日岳、手前がバリゴヤの頭が見えます。

正面に稲村ヶ岳、大日岳、手前がバリゴヤの頭

左に振ると大迫ダムが下に見えます 鉄山直下有名な根っこ急登道

 約3時間弱、とにかく這いつくばる様に岩に根っこにしがみつきながら必死に登って、何とかやっと弥山まで半分の鉄山とうちゃこ~となりました。

約3時間鉄山山頂とうちゃこ~
えらいくらいなあ~【逆光補正せよ!】
正面行者還り岳奥に大普賢の4コブ
左奥が山上ヶ岳

 つらいのは必死で登った山頂から(P1563)又激下りで鞍部へ、そしてまた登り返しです、鉄山までの厳しい岩場などは無くなりますが、香精山、修覆山(P1846)までの標高差約300は、バテた老いぼれには厳しいです。P1846には正午を回りもう半になりました、P1846修覆山付近でラーメンタイムとします。

激下りで鞍部へ 登り返しです、もう堪忍して

P1846修覆山付近です 弥山に向かいます

 前回は確か弥山から八経往復して食事したように記憶していますが、今回とは2時間以上のタイム差があります。食事を終えて有名な障害物競争ならぬ倒木地帯をドガチャカですが、以前よりはわかりやすく歩きやすくなっています。

 そういえばここまでも、以前より踏み跡もはっきりとして、相当沢山の登山者が歩きこんで来たなあ~とゆう印象です、もうバリなんかではなく、れっきとした鉄山越え弥山ルートとして確立されています。さてそこから約小1時間、お馴染みの防獣柵が出てきて、そのまま沿って進むと狼平からの道に降り立ちます。

弥山に向かって歩きなさいポイント やっと防獣柵に沿って下ります

狼平からの登山道に出ました

 弥山到着は14時半ごろになりました、男女7~8人の団体さんが休んでおられました、聞くとトンネル東から一の峠経由で来られたとゆうことです。冬季閉鎖のままですからトンネルは通れません、弥山小屋は営業はされているみたいです。もうR309の通行止めは知れ渡っているみたいで(知らんのはアンタだけやあ!)。

弥山とうちゃこ~

団体さんが休んでおられました

 それよりもここでオヤジはとんでもない事を聞かされます。何気なく「レンゲどうでした咲いていましたか」「はい2~3輪見られました」「2~3輪?そんな状況ですか?なんぼ何でも少ないですね~」「つぼみはありましたが、木も一本だけが目につきました」1本だけ?なんかおかしいな~と思いながら、とりあえずリュックデポって保護区に向かいます。

レンゲ保護区に向かいます いつもの扉を通って

 毎度の防獣扉をあけて中に入りますと、そこに葉がほとんどなくなったオオヤマレンゲの木があちこちに見られます。(え~なんやこれは、どないなったんや?)かろうじてちょっと高いところにある木には葉があり花が4輪ほど、まともに咲いているのはそのうち2輪だけでした。

 蕾は結構ありましたが、厳密にゆうとその木だけとゆうことになります。どうなったのか花が咲いていないのはまだしも、蕾も何もとにかく葉がないのでは、この先期待もできません、あの1本だけとゆうことになりますね~。

なに~これは、葉があれへん

かろうじて咲いていました

 鹿が入った?蝶々大発生?天候熱風被害?とにかく5時間も6時間も歩いて、は~疲れたあ~、新地のレンゲちゃんもコロナでアカンかもしれんけどこれはないやろ~(しょうもない、なにゴチャゴチャゆうてんねん)もう八経いかんと戻ろうかなあ~と思いましたがまあ癖とゆうか惰性で八経とうちゃこ~。

惰性で八経とうちゃこ~ 南方面明星ヶ岳

 あまりゆっくり出来ません、そうー下山ですがな、(どうすんねん)以前鉄山越えの時は時間に余裕があったので行者帰りの避難小屋まで行って小坪谷を(ちょっと迷いましたが)大川口まで落ちましたが、今回はもう15時そんな余裕はありません。

 もちろん鉄山越えで戻るとなるとおそらく登りとほぼ同じ時間がかかり、あの強烈な下りは暗くなると絶対にヤバイです。となるとどこで工事しているのかわかりませんが、最短(どうか微妙ですが)聖宝谷堰堤地獄を落ちるしかありません、弥山に戻って急いで下山です(又血だらけになるわー)。

正面の三角錐が越えて来た鉄山

弥山に戻ってきました

 小屋によって工事の場所や、レンゲの状況も聞きたかったのですが、それよりは早く理元ちゃんまで下ることが先です。老いぼれヘロヨタ亀急ぎで(なんや分からんことゆうとるー)理元ちゃんに降りてきたのは16時過ぎ、ここからもちろんバリバリですが、何もアクシデントが無ければ2時間でR309に降りられるはずです。

16時過ぎに理元ちゃんに降りてきました

さ~聖宝谷をドガチャカです

 (又ヘマこくのんちゃうかあ)とにかく問題のザレ地獄の河原に出るまでは、ドガチャカドガチャカ適当に落ちればOKなんですが、さー一応今回もを用意してきました、前回はベルトにかけてとんでもない事になったので、今回は慎重にソウンスリング長い目に持ってきていますので、何とか着地出来ました。

問題のポイント、トラウマになっています

 あとはザレバを(とにかく全部浮石状態です)200m~300mほどへっぴり腰で下り、右手の斜面に取り付きます。アブやブトが極端に多くなり襲い掛かってきますが、虫よけスプレイー体中にかけまくり、気にしていたら斜面を転げ落ちることになるので、必死のパッチで進みます、まあ前回は血だらけになりながらの下山でしたから、今回はまだマシです。

右の斜面に何とか取り付きました 斜面から河原にいったんもどります

 何とか第一弾の堰堤が見え下にR360が見えました、ヤレヤレですが、気を抜くわけにはいきません。堰堤を右側からクリアーしますが、これがまあ~またなかなかのもので(どうやねん)上部二か所の堰堤が厳しいのですが、何とかそれをクリアーすると後はそれほどでもなく、又なぜか踏み跡も現れ予定通り2時間ほどで無事にR309、俗にゆう堰堤群下(布引二股と呼ばれるポイント)に降りられました。

下の方にR309が見えてきまし

ようやく一息入れます

 もともと車を停める予定のところです。(ロープ張られて停められませんが)とにかく豊富な水量の流れで顔を洗い休憩~もうあとは暗くなっても大丈夫です。

R309布引二股ポイントです R309をチンタラ戻ります

 いや、いや、忘れているがな工事や、本来此処は歩行者歩いたらあかんのや~。そういえばあれほど聞こえていた重機の音が、聖宝谷にとりつく16時ごろから全く聞こえなくなりました。そうかあ~もう今日の作業は終わって引き上げやはったんやあ~ホンマやったら怒られるやろなあ~。

 そやけど非常事態ですねん、許してください~。遭難するかどうかの瀬戸際ですねん、(しらこいな~)どこが工事の現場かわかりませんが、とにかく車に戻るまでは工事現場、全く崩土の痕跡はなく戻ってきました。

 小坪谷のところに、しっかりとしたバリケードあり、歩行者も通行禁止となっています、非常事態ですのでお許し下さい。皆さんは、こんなヘタヨレの老いぼれの真似はしないでください。工事関係者の方にご迷惑が掛かります。(そうやで~わかってるんかい!)布引二股からチンタラチンタラ40分ぐらい掛かりました、緊張感がなくなると極端にヘタヨレが顕著になってきます。

小坪谷とりつきの少し先です 小坪谷から行者還りルートのとりつきです

お疲れさんでした~ヤレヤレ

 19時過ぎ車に戻り、川合の集落に戻ったのはもう19時半を回っています。念の為、洞川温泉、天川温泉、に電話かけて聞きましたがもう営業は終了とゆうことで仕方ありません「カーチャン急いで戻るので晩ごはん、お風呂お願いします~」コールをしてひたすらハンドルにしがみついて戻ります。

 帰宅は22時前、は~疲れましたあ~、しかし事前調査が大事なことはわかっているのですが、あまりにも毎度の事なのでついつい当たり前に思い、もちろんレンゲももう何とかそれなりに咲いているやろ、と思い込み、は~何とも老いぼれ初心者はどうしょうもないですね~。

 結局、今年はまだR309の周辺の山域に入っていなかったとゆうことになります。それはともかくも老いぼれが無知な故に条例違反をしてしまいましたが、何とか無事に帰還できました。  感謝 感謝。


【 記:洛西オヤジ 】







    


トップへ